「カゴメの年収はどれくらい?」「食品業界の中では高い?低い?」──転職や就職活動でカゴメに興味を持った方なら、一度は気になるポイントではないでしょうか。
カゴメといえば、トマトケチャップや野菜ジュース「野菜生活100」で知られる日本を代表する食品メーカーです。1899年の創業以来、「自然を、おいしく、楽しく。」を企業理念に掲げ、トマトを中心とした野菜の加工食品・飲料事業をグローバルに展開しています。近年では健康志向の高まりを追い風に、機能性表示食品やプラントベースフード領域にも積極的に進出しています。
本記事では、有価証券報告書の公式データをはじめ、OpenWorkや転職サイトなどの口コミ情報をもとに、カゴメの年収を職種別・年代別・役職別に徹底解説します。競合他社との比較や福利厚生、転職難易度まで網羅していますので、ぜひ最後までお読みください。
【結論】カゴメの平均年収は約746万円|食品業界では上位水準
カゴメの平均年収は、有価証券報告書(2025年12月期)によると約746万円です。食品業界の平均年収が約550〜600万円であることを考えると、業界内でも上位に位置する給与水準といえます。
| 項目 | データ |
|---|---|
| 平均年収(有報) | 約746万円 |
| 平均年齢 | 約41.2歳 |
| 平均勤続年数 | 約17.5年 |
| 従業員数(単体) | 約1,600名 |
| 食品業界平均年収 | 約550〜600万円 |
| 業界内ポジション | 上位20%水準 |
カゴメは食品メーカーとしては比較的少数精鋭の組織であり、一人あたりの生産性が高いことが年収水準にも反映されています。また、トマト加工品で国内シェアトップを誇るブランド力と、海外事業の拡大による安定した収益基盤が、従業員への還元につながっています。
ただし、有価証券報告書の平均年収は管理職を含む全社員の平均値であるため、実際の年収は職種や年齢、役職によって大きく異なります。以下で詳しく見ていきましょう。
カゴメの職種別年収|営業・技術・管理職でどう違う?
カゴメの年収は職種によって差があります。OpenWorkや転職サイトの口コミデータをもとに、主要職種ごとの推定年収レンジをまとめました。
| 職種 | 推定年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| 営業職 | 450万〜800万円 | 量販店・外食向け提案営業が中心。全国転勤あり |
| 研究開発職 | 500万〜850万円 | トマトの品種改良や機能性成分の研究など |
| 生産技術・品質管理 | 450万〜780万円 | 工場勤務。品質基準は食品業界でもトップクラス |
| マーケティング職 | 550万〜900万円 | ブランド戦略・商品企画。中途採用の比率が高い |
| 管理部門(経理・人事・法務) | 500万〜850万円 | 本社勤務が中心。専門性に応じた処遇 |
| 事務職・一般職 | 350万〜550万円 | 勤務地限定で転勤なし。ワークライフバランス良好 |
カゴメでは、総合職と地域限定職(エリア職)でコース分けがされており、総合職のほうが年収レンジは広くなります。また、近年はデジタルマーケティングやDX推進のポジションで中途採用を積極的に行っており、これらのポジションは専門性に応じて高めの年収が提示される傾向があります。
営業職は全国転勤を伴うケースが多いですが、その分、住宅手当や単身赴任手当などの手当が充実しています。研究開発職は那須や小坂井(愛知県)の研究所勤務が中心で、トマトに関する基礎研究から商品開発まで幅広い領域をカバーしています。
カゴメの年代別年収|20代・30代・40代・50代でいくらもらえる?
カゴメの年収は年功序列要素も残しつつ、成果・役割に応じた処遇制度を採用しています。OpenWorkや口コミサイトの情報をもとに、年代別の推定年収を以下にまとめました。
| 年代 | 推定年収 | 月収目安(税引前) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 20代前半 | 350万〜450万円 | 約25万〜30万円 | 新卒初任給は大卒で約23万円 |
| 20代後半 | 450万〜550万円 | 約30万〜37万円 | 主任への昇格で年収アップ |
| 30代 | 550万〜750万円 | 約37万〜50万円 | 係長〜課長補佐クラス。差が出始める時期 |
| 40代 | 700万〜950万円 | 約47万〜63万円 | 課長クラスなら800万円超も |
| 50代 | 800万〜1,100万円 | 約53万〜73万円 | 部長クラスで1,000万円超 |
カゴメは食品業界の中でも比較的年収カーブが緩やかに上昇する企業です。20代のうちは業界平均とそれほど差がないものの、30代以降で管理職に昇進するタイミングで年収が大きく伸びます。
口コミによると、30歳前後で年収600万円前後、35歳で700万円前後に到達する社員が多いようです。ただし、一般職(エリア職)の場合は総合職と比べて年収の上限が低くなる傾向があります。
また、カゴメでは2020年代に入ってから人事制度の改革が進んでおり、若手でも成果を出せば早期に昇格できる仕組みが整備されつつあります。「副業OK」「社内公募制度」なども導入されており、キャリア形成の選択肢が広がっています。
カゴメの役職別年収|主任・係長・課長・部長の年収目安
カゴメでの年収は、役職への昇進によって段階的に上がります。口コミサイトやOpenWorkの情報から、各役職の推定年収をまとめました。
| 役職 | 推定年収 | 昇進の目安年齢 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 一般社員 | 350万〜500万円 | 22〜27歳 | 入社後の研修・OJT期間 |
| 主任 | 500万〜650万円 | 27〜32歳 | 実務リーダーとしての役割 |
| 係長 | 650万〜780万円 | 32〜37歳 | チームマネジメントを開始 |
| 課長 | 800万〜1,000万円 | 37〜45歳 | 管理職。裁量労働制が適用される場合も |
| 部長 | 1,000万〜1,300万円 | 45歳〜 | 経営層に近いポジション |
| 執行役員 | 1,300万〜2,000万円 | 50歳前後〜 | 経営に直接参画 |
カゴメでは、課長以上の管理職に昇進すると年収が大きく上がる傾向があります。課長クラスで800万〜1,000万円、部長クラスでは1,000万円を超える水準です。
なお、カゴメは2019年から「ジョブ型」の要素を取り入れた人事制度改革を実施しています。従来の年功序列型から、役割・成果を重視する方向へとシフトしており、若手でも重要なポジションに就けば相応の処遇が得られるようになっています。
また、管理職になると残業代(時間外手当)が支給されなくなるケースが一般的ですが、カゴメの場合は管理職手当や役職手当で十分にカバーされているとの口コミが多く見られます。
カゴメ vs 競合企業の年収比較|食品業界での立ち位置は?
カゴメの年収は食品業界内でどのような位置にあるのでしょうか。有価証券報告書の公開データをもとに、主要な食品メーカーとの比較を行いました。
| 企業名 | 平均年収 | 平均年齢 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 味の素 | 約1,047万円 | 44.5歳 | 食品業界トップクラス。アミノ酸技術で高収益 |
| キッコーマン | 約812万円 | 43.0歳 | 醤油で世界展開。海外比率が高い |
| カゴメ | 約746万円 | 41.2歳 | トマト加工で国内シェアNo.1 |
| カルビー | 約735万円 | 40.8歳 | スナック菓子大手。ダイバーシティ経営で注目 |
| ハウス食品 | 約710万円 | 41.5歳 | カレー・スパイス分野で強固なブランド |
| 伊藤園 | 約580万円 | 38.5歳 | 緑茶飲料首位。営業人員が多い |
| 日清食品HD | 約790万円 | 40.2歳 | 即席麺トップ。グローバル展開加速中 |
カゴメの平均年収約746万円は、食品業界全体で見ると中上位に位置します。味の素やキッコーマンほどではないものの、カルビーやハウス食品と同水準であり、伊藤園と比較するとかなり高い水準です。
味の素が突出して高いのは、食品事業だけでなくアミノサイエンス事業や電子材料事業など高付加価値領域を持っているためです。カゴメも近年はトマトの健康成分「リコピン」を軸とした機能性食品の展開や、海外事業(特に欧州・アジア)の強化により、収益力の向上が期待されています。
なお、平均年齢にも注目してください。カゴメの平均年齢は41.2歳と、同水準の年収を出している企業と比較してもやや若い傾向にあり、年齢対比で見るとさらに評価は上がります。
カゴメの福利厚生・ボーナス情報|手当と働きやすさを解説
カゴメは年収だけでなく、福利厚生面でも充実した制度を持つ企業として知られています。実質的な年収を評価する際には、これらの制度も含めて考える必要があります。
ボーナス(賞与)
カゴメのボーナスは年2回(6月・12月)支給されます。口コミによると、年間で約4.5〜5.5ヶ月分が支給される年が多いようです。業績連動の部分と個人評価の部分があり、会社全体の業績が好調な年にはさらに上振れることもあります。
2024年度は国内飲料事業が好調だったことから、賞与は高めに推移したとの口コミが見られました。ボーナスだけで年間150万〜250万円程度になるケースも珍しくありません。
主な福利厚生制度
| カテゴリ | 制度内容 |
|---|---|
| 住宅関連 | 借上社宅制度(自己負担2〜3割程度)、住宅手当、転勤時の引越費用全額負担 |
| 休暇制度 | 年間休日約123日、有給取得率70%以上、リフレッシュ休暇、育児・介護休業 |
| 健康・保険 | カゴメ健康保険組合、人間ドック補助、メンタルヘルスケア、野菜摂取推進プログラム |
| 資産形成 | 確定拠出年金(DC)、従業員持株会(奨励金あり)、財形貯蓄 |
| キャリア支援 | 副業制度、社内公募制度、自己啓発支援(資格取得補助)、海外研修制度 |
| 働き方 | テレワーク制度、フレックスタイム制、時短勤務(育児・介護) |
| ユニーク制度 | 社員向け野菜ジュース支給、トマト栽培体験、食育プログラム |
カゴメならではの特徴として、社員の健康を重視した「野菜摂取推進プログラム」や、自社製品の支給制度が挙げられます。「野菜の会社」らしく、従業員の野菜摂取量を測定し、改善をサポートするユニークな取り組みを行っています。
また、借上社宅制度は特に若手社員にとって大きなメリットです。自己負担が2〜3割程度に抑えられるため、実質的な手取り年収は額面以上の価値があるといえます。東京勤務の場合、月額で5万〜8万円程度の恩恵を受けられるケースもあるようです。
ワークライフバランスについても、食品メーカーとしては比較的良好な口コミが多く、有給取得率は70%以上、残業時間は月平均20〜30時間程度との声が聞かれます。テレワーク制度やフレックスタイム制も導入されており、柔軟な働き方が可能です。
カゴメへの転職難易度と選考フロー|中途採用で求められる人材像
カゴメは食品業界を代表する人気企業であり、中途採用の転職難易度は「やや高い」といえます。ブランド力と安定性から応募者が多く、書類選考の通過率はそれほど高くありません。
中途採用の選考フロー
カゴメの中途採用の一般的な選考フローは以下のとおりです。
- 書類選考(履歴書・職務経歴書)
- 一次面接(人事部門+配属先の管理職)
- 二次面接(部門長クラス)
- 最終面接(役員面接)
- 内定・オファー面談
選考期間は約1〜2ヶ月が目安です。ポジションによっては適性検査(SPI)や筆記試験が課されるケースもあります。
求められる人材像・スキル
カゴメの中途採用で重視されるポイントは以下のとおりです。
- 食や健康への関心・共感:カゴメの企業理念「自然を、おいしく、楽しく。」への共感は必須。面接でも「なぜカゴメか」を深掘りされることが多い
- 専門性・即戦力:営業であれば食品・消費財業界での法人営業経験、研究開発であれば食品化学や農学の専門知識が求められる
- 主体性・チャレンジ精神:新規事業やDX推進に意欲的な人材を求めている。受け身でない姿勢が重要
- グローバル視点:海外事業の拡大に伴い、英語力やグローバル経験も評価ポイント
転職で年収を上げるコツ
カゴメへの転職で年収を最大化するためのポイントをいくつかご紹介します。
- 転職エージェントを活用する:カゴメの非公開求人は大手エージェント経由で出ることが多い。年収交渉の代行も期待できる
- 現職での年収を基準に交渉する:カゴメは前職年収をベースに提示額を決めるケースが多いため、現職での評価を最大化しておくことが重要
- 専門性をアピールする:マーケティング、DX、海外事業など、カゴメが強化中の領域のスキルは高く評価されやすい
- タイミングを見極める:事業拡大フェーズや組織改編のタイミングは採用枠が増えることが多い
カゴメの年収に関するよくある質問(FAQ)
Q. カゴメの初任給はいくらですか?
A. カゴメの初任給は、大卒総合職で月額約23万円、修士了で約25万円です(2025年度実績)。これに各種手当やボーナスが加わるため、新卒1年目の年収は350万〜400万円程度となります。食品業界の大手メーカーとしては標準的な水準ですが、借上社宅制度を活用できるため、実質的な可処分所得は同水準の他社よりも高くなる場合があります。
Q. カゴメで年収1,000万円は達成できますか?
A. はい、カゴメで年収1,000万円の達成は可能です。一般的には部長クラス以上(45歳前後〜)で1,000万円を超える水準に到達します。課長クラスでも好業績の年にはボーナス込みで1,000万円に迫るケースがあるとの口コミもあります。ただし、一般職(エリア職)や非管理職のまま1,000万円に到達するのは難しいため、管理職への昇進が前提となります。
Q. カゴメの年収は今後上がる見込みはありますか?
A. カゴメは2023年以降、原材料価格の転嫁による値上げや高付加価値商品の展開により業績が好調に推移しています。また、人的資本経営の強化方針を打ち出しており、従業員への投資(賃上げ・教育・働き方改革)を積極的に行っています。2024年には基本給のベースアップも実施されており、今後も業績連動で年収が上昇する可能性は十分にあります。特に、海外事業の成長やDX推進による生産性向上が、中長期的な年収アップの要因として期待されています。
まとめ|カゴメの年収は食品業界で上位水準、安定性と成長性を兼備
本記事では、カゴメの年収について職種別・年代別・役職別に詳しく解説しました。最後にポイントをまとめます。
- カゴメの平均年収は約746万円で、食品業界では上位20%の水準
- 職種別ではマーケティング職や研究開発職が高めの傾向
- 年代別では30代で600〜700万円台、40代で700〜950万円台が目安
- 課長クラスで800万〜1,000万円、部長クラスで1,000万円超が見込める
- 借上社宅やボーナス(約4.5〜5.5ヶ月)など福利厚生も充実
- 副業OK・テレワーク・フレックスなど柔軟な働き方にも対応
- 転職難易度はやや高いが、エージェント活用で内定率・年収交渉力UP
カゴメは、トマトを軸とした独自のポジションと安定した収益基盤を持ち、食品業界の中でも魅力的な年収・福利厚生を提供しています。「食」「健康」に関心がある方にとっては、やりがいと待遇を両立できる企業といえるでしょう。
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