- 水原一平の年収は、業界平均を超え、1億円を超える可能性が高い。
- 3月21日水原一平氏が違法賭博にかかわっていたとしてドジャースを解雇される。
- 仕事内容は多岐にわたり、通訳業務の他に運転手、ボディーガード、メンタルサポートなどを担う。
- 大谷翔平選手の専属通訳者としての役割は、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるようにサポートすること。
2023年WBCで日本の優勝に貢献し、MVPを獲った大谷翔平選手。 そんな彼の活躍を陰で支え続けているのが通訳の水原一平さんです。 WBCの際には31人目の侍としてサポートしチームに貢献しました。 その時の仕事ぶりが日本の勝利と一緒に話題となりましたよね。 大谷翔平選手はいまや年俸が約43億円でスポンサーも入れると約85億円とメジャートップと言われています。 その横で仕事をしている水原一平さんの年収もさぞかしすごいのではないかと思いませんか?
しかし2024年3月21日(米時間20日)にドジャースが水原一平さんを解雇したと報じました。なんと、野球以外のスポーツの違法賭博により、多額の借金を作ってしまったということでした。これにはアメリカはもちろん日本でも大変話題となり、連日の報道が続いているほど。エンゼルス時代から大谷選手の通訳を務め、大谷選手のさらなる活躍をサポートしていく彼の活躍も期待されていただけにショッキングな出来事でしょう。
そんな水原一平さんの年収は今までどれくらいであったか、そして今後はどうなってしまうかなどを予想していきましょう。
水原一平さんの現在…
ドジャースの公式発表ではありませんが、アメリカのメディアによると大谷選手の通訳としての給料は年間で30万~50万ドル、日本円にして4500万~7500万円と報道されています。
これはエンゼルス時代での年収と言われています。
そのため一説では「年収4億円?」といわれていましたが、単なる噂だった可能性が高いようです。
しかし、大谷選手がドジャースに移籍した年にはそれ以上に年収が上がっているとみてもいいでしょう。
噂ではありますが、1億以上は確実で3億円近い給料を約束されているといわれています。
余裕になるお金ができるほどの年収アップが背景にあるのかはわかりませんが、それもあって違法賭博にハマってしまった可能性も否定できません。
水原一平氏の借金は7億円近く
大谷選手の通訳としてかなりの高額年収と予想されている水原一平氏ですが、違法賭博に興じていたこともあり多額の借金を抱えていました。
しかもそのお金は大谷選手の口座から送金したということですから大変な騒ぎとなっております。
もちろん水原一平氏自身のスキャンダルとしても十分にインパクトがあるものですが、借金返済に充てたお金が大谷選手の資産ということで大騒ぎとなったことが大きいです。
カリフォルニア州は賭博は違法行為とされているので、水原一平氏は逮捕の可能性も浮上してきています。
そして、大谷選手がどこまで本件に関係していたのかという点でマスコミを中心に騒がしくなっています。
日本時間3月26日、大谷選手は会見を開き当初大谷選手が水原一平氏の借金を肩代わりしたという報道を否定。借金を含め違法賭博への関与の一切を否定しました。
今後も大谷選手・水原一平氏を取り巻くニュースがにぎわってしまうことが予想されます。
次章からは、水原一平氏の経歴についてみていきましょう。
水原一平さんの年収は?
水原一平さんの現在の年収の内訳は
- 球団職員としての年収
- 大谷翔平選手との個人契約としての年収
となっています。 この2つで年収が1億を超えている可能性が高いです。 この年収になるまでの経緯をみていきます。
2018年エンゼルスとの通訳としての年収
2018年大谷翔平選手とエンゼルスに入団した際の通訳としての給与は、半年更新契約で月給40万円と言われています。 この時の年収は480万円ぐらいです。 ちなみにメジャー移籍当時の大谷翔平選手の年俸は6000万円でした。 日本人の会社員の平均年収は賞与を含めて579万8400円と言われていますので、普通の会社員ぐらいの給与しかもらえてなかったみたいですね。 しかし、日本のプロ野球の通訳者の年収は平均400万円~600万円と言われているため妥当な金額をもらっていたともいえます。
2023年大谷翔平選手の活躍により年収が飛躍
現在の水原一平さんには球団職員としての年収が通常1390万円(10万ドル)支払われます。 ここ数年の活躍により2780万円(20万ドル)ぐらいは支払われているのではないかと予想されています。 また、収入源はこれだけではなく、大谷翔平選手がエージェントの助言を受け、大谷翔平選手の年俸の1~2%相当の報酬を水原一平さんに支払う個人契約を結んでいるそうです。 これだけでも年収は1億を超えています。 今年の大谷翔平選手の年俸が43億円とエンゼルス移籍直後に比べ70倍もの差があり、スポンサー契約を含めると85億円となっています。 水原一平さんの年収も大谷翔平選手の活躍とともに飛躍しました。 今後も間違いなく大谷翔平選手がメジャーで活躍していくので今後の年収も増え続けていく可能性が大きいです。
日本人メジャーリーガーの通訳者の年収比較
ここで、いかに水原一平さんの年収がすごいかを他の選手についていた通訳者の年収と比較します。 しかしながら、年収は公に公表されているわけではないのであくまでも参考です。 メジャーリーガーの通訳者の平均年収は800万円~1000万円といわれています。 日本人メジャーリーガーの通訳者の年収は以下の通りです。
- 青木宣親選手の通訳者:年収約550万円(青木宣親選手のメジャー最高年俸:約6億8200万円)
- 岩隈久志選手の通訳者:年収約800万円 (岩隈久志選手のメジャー最高年俸:約16億1000万円)
- 田中将大選手の通訳者:年収約900万円 (田中将大選手のメジャー最高年俸:約25億3000万円)
- 鈴木誠也選手の通訳者:年収約500万円~600万円 (鈴木誠也選手のメジャー最高年俸:約25億6000万円)
- 吉田正尚選手の通訳者:年収約500万円~1000万円 (吉田正尚選手のメジャー最高年俸:約21億円)
*鈴木誠也選手が通訳者と個人契約を結んでいる場合は、年収は約1000万円になる可能性もあります。 *吉田正尚選手は、2024年には年俸が25億ほどになるので通訳者の年収に幅があります。 大体の通訳者が、メジャーリーガーの通訳者の平均年収800万円~1000万円辺りにおさまっていることがわかりました。 年収が変わる部分は選手の年俸や個人の契約によるところです。 そのため水原一平さんの年収は大谷翔平選手の活躍によって変化していくのがよくわかったと思います。
通訳者の仕事内容は多岐にわたる 野球練習から日常生活まで
年収の差は選手の活躍によるといいましたが、選手が活躍するための環境を整えるのも通訳者の仕事の一つです。 そのため、選手の活躍は通訳者のサポートなしには語れないと思います。 そこで実際に水原一平さんが通訳以外で行っている仕事内容を下記にまとめました。
運転手
大谷翔平選手は2019年まで車の運転免許を持っていなかったため、免許を取るまでの2年間メジャーでの運転を担当していました。 水原一平さんの運転技術は抜群で、車庫入れも一回できめられるそうです。 大谷選手は決まって助手席に座っていました。 今では大谷翔平選手が運転する車の助手席に水原一平さんが乗ることもあるそうです。
ボディーガード
https://twitter.com/fullcountmlbc2/status/1663673627051474945?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1663673627051474945%7Ctwgr%5E61ccaca7f3561974c82b28351248dd566e2e4489%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Ffull-count.jp%2F2023%2F06%2F02%2Fpost1389820%2F2%2F アメリカは銃社会で土地によっては危険な地域もあります。 そういった情報を把握してトラブルから守る役割も通訳者にはあります。 実際に対マリナーズの試合で乱闘が起こった際、両軍がベンチから飛び出し大谷翔平選手も一緒にベンチから飛び出しましたが、水原一平さんは乱闘に巻き込まれないよう体を張って守ったこともありました。 普段から打撃練習のボールが大谷翔平選手に当たらないように背中を守っています。
飲食店の把握
メジャーリーガーは全国各地を転戦するため、事前においしい店を把握しておく必要があります。 また、そういったお店の近くには有名人に付きまとう女性たちが群がってくることがあります。 そういう方たちをシャットアウトするのも通訳者の仕事となります。 水原一平さんはプライベートでも大谷翔平選手と食事に行く機会があり、長年一緒のため味の好みを把握しています。 エンゼルスの本拠地であるアナハイム近郊の焼き肉店などにほかの選手も連れて訪れたことがあるみたいです。
野球の練習相手
水原一平さんのスポーツ経験はサッカーとバスケだけで野球経験者ではないのですが、試合前には大谷翔平選手のキャッチボールの練習相手を務めています。 WBCの時には試合前に室内練習場で「プライオボール」と呼ばれる重さの違うボールやゴムチューブ、トランポリン、長いポールなどたくさんのトレーニング器具を使い、しっかり汗を流す大谷選手の練習のサポートをしていました。 https://twitter.com/Angels/status/1414030346811674625?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1414030346811674625%7Ctwgr%5E2a73bc12c9ed474095a3b39f56f94d2f4df16e93%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fthe-ans.jp%2Fnews%2F172138%2F2%2F また、2021年に行われたホームランダービーでは捕手を務めました。 大谷翔平選手が水原一平さんを指名しましたが、その理由は「後ろに僕より緊張している人がいたほうが楽かなって」とインタビューに答えています。 また、打撃練習中のフォームを撮影する役割も担っています。
メンタルサポート
メジャーリーグに挑戦する日本人選手は言葉の壁もあり、チームメイトから孤立しやすいといわれています。 そこで水原さんは大谷選手がチームメイトになじめるよう尽力していました。 大谷選手がケガをした時や心身の不調な時も寄り添ってサポートしていたそうです。 実際にコロナ禍で試合がなくなった時も練習場で一緒に練習していましたし、その当時は妻や愛犬よりも大谷翔平選手と過ごす時間のほうが長かったそうです。 また、投手として試合で負けてしまった日には声をかけることなくベンチで横に座り、一緒に試合を見守り続けます。 こういったサポートはメンタルサポーターという方がチームの主力の選手についているチームもあるそうですが、水原一平さんはこの仕事を兼任されています。
審判や選手の情報収集
日ごろからいろんな選手から話を聞いたり、審判の機嫌がよさそうな時に話しかけたりして、性格の把握をするそうです。
実際にWBCで水原一平さんの情報網が日本代表選手の戦力となっていました。 普段から大谷翔平選手やダルビッシュ選手と話して情報を聞いたり、攻撃場面の相手の攻略法だけでなく、守備の場面の相手打者の打撃からの球の方向から打撃の癖などを常に分析して伝えていました。 またメジャーリーガーの選手の特徴を知り尽くしていてその情報も提供し、勝利に貢献しました。
広報
メディアへの対応を担当するのも通訳者である水原さんの仕事です。 テレビで見る際の記者会見では必ずといっていいほど横にいる印象があります。 このように車の運転からボディーガード、練習相手や飲食店のリサーチ、メンタルサポートなど、野球練習だけでなく日常生活の多岐にわたって通訳以外の仕事があることがわかりました。 水原一平さんはインタビューで「第一には、野球に集中する環境を整える。まずはそこですね。普段はゲームとかも一緒にしますし、友達感覚じゃないけど、(関係を)言葉にするのは難しいですね」と通訳としての仕事について語っています。 これだけの仕事量をこなせば年収の1億越えも納得ですね。
なぜ大谷翔平選手の専属通訳者となれたのか?
ここまでで水原一平さんのすごさを感じることができたと思いますが、なぜ大谷翔平選手の専属通訳者になったのか気になりますよね。 そこで、水原一平さんが通訳者になった経緯や大谷翔平選手の専属となって渡米した経緯をまとめてみました。
野茂英雄選手の活躍を見てメジャーリーグの通訳者へ
水原一平さんは和食の料理人である父がロサンゼルスで板前を始めたのをきっかけに6歳からロサンゼルスで過ごしており、中学、高校とロサンゼルス近郊の学校で過ごしました。 2007年にカリフォルニア大学リバーサイド校を卒業しています。 そんな水原一平さんが通訳者を目指すきっかけとなったのが当時メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャーズに所属していた野茂英雄選手の活躍を見てメジャーリーグに興味を持ちました。 2012年2月に岡島秀樹選手の専属通訳者としてニューヨーク・ヤンキースに採用されましたが、岡島秀樹選手が仮契約中におこなわれたフィジカルチェックで左肩に異常が見つかってしまい契約が解除となってしまいました。 それに伴い水原一平さんも一緒に契約解除とされてしまいました。 せっかくメジャーリーガーの通訳者になれても、選手がケガをしたりして契約がなくなったら仕事を失ってしまいます。 せっかくのチャンスを一回目はものにできませんでした。
北海道日本ハムファイターズで大谷翔平選手と同期に
岡島秀樹選手の契約解除後に一度通訳の仕事を失いますが、当時テキサス・レジャースでトレーナーをしていた中垣氏に「北海道日本ハムファイターズで通訳を募集している」という情報を教えてもらい応募しました。 見事受かり、2012年に北海道日本ハムファイターズに外国人の通訳者として入団します。 大谷翔平選手も同じ年に日本プロ野球ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団し、同期となりました。 大谷翔平選手と仲良くなったきっかけは通訳を担当している外国人選手のロッカーと大谷翔平選手のロッカーが隣同士にあり、それをきっかけに仲良くなりました。 その当時担当していた外国人選手は「レアード」や「マーティン」選手です。 この当時から休みの日も呼ばれたら駆けつけ買い物等につきあったりしていたそうです。 まさに献身的なサポートといった感じです。 日本に来た外国人選手にとって、これほどまでに味方となって支えてくれる人はいないでしょう。 とても心強かったと思います。
2017年にエンゼルスに移籍する際に大谷翔平選手が水原一平さんを指名し、専属通訳者となりました。 5年一緒に北海道日本ハムファイターズで活動していたこともあり、信頼度が高かったのが決め手だと思います。 いまや一心同体で活動しており、お互いにとってなくてはならない存在となっています。
水原一平さんの年収まとめ
2018年、大谷翔平選手と一緒にエンゼルスに入団した時の契約は半年更新契約で月給40万円。 年収にすると480万円でした。 2023年現在の給与内訳は、球団職員としての年収1390万円(10万ドル)~2780万円(20万ドル)と、大谷翔平選手がエージェントの助言を受け個人契約を結び水原さんに支払う、大谷翔平選手の年俸の1~2%相当の報酬で1億円越えです。 WBCや現在のメジャーでの大谷翔平選手の活躍により年収が飛躍しました。 特に個人契約分の金額が大きいです。 水原一平さんはいまやエンゼルスの一員として本拠地のスタジアムに『We Love Ippei』というボードが飾られるほどの人気で、MVI(最優秀通訳)の称号も得ています。 これからも大谷翔平選手のさらなる発展を支えていってもらいたいですね。
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