数々の偉業を成し遂げ成績を残してきた第69代横綱・白鵬。
日本の国技である相撲業界の年収はどれぐらいなのか気になるところです。
給料が安いといった噂もある相撲業界ですが、実際どのくらいお給料をもらっているのでしょうか。
相撲業界のトップに立っていた白鵬の年収がどれくらいだったのか、とても気になります。
今回は横綱時代の白鵬の年収、引退後の宮城野親方としての年収も調査したので、最後までご覧ください。
白鵬とは?
白鵬の本名は白鵬翔。
モンゴル出身で宮城野部屋に所属した元大相撲力士です。
2001年15歳の時に、初土俵を踏みました。
2006年21歳で大関に昇進、2007年22歳で第69代横綱に昇進しました。
横綱歴は、歴代最長の14年で長きに渡り相撲業界のトップを走り抜けてきましたが、2021年9月場所で引退しました。
白鵬は様々な記録を残しており、幕内優勝回数は何と45回!
「平成の大横綱」と呼ばれた貴乃花の22回という優勝回数を2倍も上回る記録です。
初土俵から98場所で通算1048勝目をあげ、元大関・魁皇の持っていた歴代最多1047勝を上回る新記録を達成しました。
魁皇より42場所早い最多勝到達でした。
野球賭博や八百長問題など不祥事にまみれた相撲業界を引っ張り、東日本大震災の被災地支援にも力を入れるなど、様々な面で評価されました。
引退後の現在は年寄・宮城野を襲名し、親方として力士の育成に励んでいます。
力士の平均月給
そもそも力士はどれくらい稼いでいるのでしょうか。
力士の年収は、日本相撲協会から支給される基本給と各種手当で構成されています。
基本給は番付によって異なり、番付が上になるほどアップします。
幕下以下の力士に固定で支払われる月給はありませんが、年6回開催される本場所ごとに場所手当が支給されます。
幕下以下の力士の収入
幕下以下の力士に支払われる場所手当は、下記の通りです。
番付 | 場所手当 |
幕下 | 16万5000円 |
三段目 | 11万円 |
序二段 | 8万8000円 |
序ノ口 | 7万7000円 |
上記が年に6回支給されますので、幕下は年収99万円、三段目は年収66万円、序二段は年収52万8000円、序ノ口は年収46万2000円です。
幕下以下の年収はかなり低く、この年収だけで生活するのは厳しいですよね。
しかし、幕下以下の力士は所属する相撲部屋で共同生活をします。
家賃や食費などは所属する相撲部屋で全て面倒を見てくれるので生活費は一切かかりません。
年収自体は低いですが、生活に困ることはなさそうですね。
番付別月給
十両以上の力士の月給はどうでしょうか。
- 横綱:約282万円
- 大関:約235万円
- 三役:約169万円
- 幕内:約131万円
- 十両:約103万円
十両までの力士の月給は上記の通りです。
これに持ち給金、懸賞金、優勝賞金などの賞金や各種手当などがプラスされます。
また、幕内で優勝すると1000万円が支給されます。
白鵬の幕内優勝回数は45回なので、優勝賞金だけで4億5000万円稼いだことになります。
さらに、人気力士はCMやテレビ番組の出演料なども加わります。
CM1本当たりの契約金はそれぞれ人によって異なるため、詳しい金額までは分かりませんが、白鵬のCM契約金は1本数千万円と言われています。
相撲業界の年収は、勝てば勝つほど、人気になればなるほど上がっていくということですね。
横綱・白鵬の年収
横綱・白鵬の年収は、3億5000万円以上と言われています。
横綱の基本月給は約282万円なので、月給だけの合算でも年収は約3384万円です。
これに、ボーナスが年間2回支給されます。
1回のボーナスは基本月給1ヶ月分と言われているので、横綱の年間ボーナス支給額は約564万円です。
3役以上の力士には、年6回の本場所ごとに支給される本場所特別手当があります。(欠場した日数によって減額あり)
横綱の本場所特別手当は1回20万円のため、年間120万円の本場所特別手当が支給されます。
本場所は基本的に、東京・大阪・名古屋・福岡の4都市の会場で行われるため、出張手当が支給されます。
横綱の場合、宿泊費8,000円/日、日当(宿泊に係る食事や通信費などの諸雑費)3,000円/日です。
幕内で優勝すると1000万円が支給されます。
年間3~5回優勝している白鵬は、幕内優勝賞金だけで年間3000~5000万円プラスです。
優勝して様々な賞を取るとお金が入り、食べ物なども現物支給されます。
その上、後援会などの関係者からご祝儀などが出ることもあり、優勝賞金以外にも多額のお金が入ってきます。
また、本場所で結果を残せば殊勲賞・敢闘賞・技能賞の三賞を取ることができ、それぞれ200万円獲得可能です。
幕内力士の毎日の取り組みには懸賞金も掛けられています。
懸賞金が多く掛けられている力士ほどもらえる金額も多くなります。
力士には個人ごとに持ち給金が設定されており、番付によって最低標準額が決まっています。
横綱は最低標準額150円で、金星をあげれば10円、幕内で最高優勝した場合30円、全勝優勝なら50円がプラスされます。
負け越しや休場などでの減額はなく持ち越し可能で、持ち給金を4000倍した金額が力士へ支給されます。
白鵬の持ち給金は2187円だったと言われています。
これの4000倍支給されるので、874万8000円が支給されたことになります。
これらを含めて計算すると、基本年収は約2億4000万円。
CM契約料やテレビ出演料などを加えると、3億5000万円は超えると言われています。
人気と実力のある力士になれば、年収数億円も夢ではないということですね。
横綱・白鵬の退職金
大相撲力士の引退時には、退職金、懸賞金の納税充当金、特別功労金が支給されます。
歴代の力士の中でも群を抜いていた白鵬の引退時は、かなりの退職金が支払われたと言われています。
また、協会積立金も引退時に還元されます。
白鵬の懸賞金は2010年に史上最高の2111本で、2012年・2014年も2000本ほどだったので、協会積立金も桁違いの4億近くあったと言われています。
実際どれくらいの金額が白鵬に支払われたかは分かりませんが、元横綱・貴乃花は優勝回数22回、横綱在位49場所、国民的な人気を誇り相撲界を盛り上げたことなどを考慮し特別功労金が1億3000万円だったと言われています。
元横綱・朝青龍は優勝回数25回、横綱在位42場所で、特別功労金は1億2000万円、退職金は3685万円、協会積立金など合わせて約3億4000万円が引退時に支給されたと言われています。
白鵬は優勝回数45回に加え、横綱在位84場所など、歴代の横綱たちと比べても群を抜いています。
長きに渡って相撲業界のトップを走り抜け盛り上げてきた白鵬の特別功労金は、元横綱・貴乃花を大きく上回る金額が支給されていてもおかしくありません。
しかし、特別功労金の支給額は1億円が上限という説もあります。
これだけの成績を残してきた白鵬ですが、理事会で減額されている可能性もあると言われています。
特別功労金、積立金の還元だけでも合わせて5億円以上なので、白鵬の引退時には少なくとも5億円以上が支給されたと思われます。
年寄・宮城野親方の年収
白鵬は力士を引退後、年寄・宮城野を襲名しています。
宮城野部屋の親方として力士の育成を行っている白鵬ですが、親方になった現在の収入も気になるところです。
そこで、年寄の平均年収も調べました。
年寄とは?
まず、年寄とは日本相撲協会の構成員のことです。
日本相撲協会員は、理事・副理事・委員・主任・平年寄に階級が分かれています。
年寄の収入
階級が一番下の平年寄でも年収は1200万円以上と言われており、一番上の理事になると年収2000万円以上になります。
部屋を持つ親方には月給の他に、部屋や稽古場の維持費、力士養成費、養成奨励金が支給されます。
この他にタニマチ(後援者)からの収入もあります。
現役時代、数々の偉業を成し遂げてきた白鵬ですから、今後親方としてもどんどん年収をアップさせていくことでしょう。
まとめ
横綱時代の白鵬の年収と、年寄・宮城野の現在の年収を調べました。
横綱時代に数々の偉業を成し遂げ、日本の国技である相撲界のトップを走り抜けてきた白鵬なだけあって、年収は数億円にのぼります。
引退時には退職金や特別功労金、積立金の還元などを合わせて、少なくとも5億円以上は支給されたと思われます。
力士は他のスポーツ選手より給料が少ないと言われることもありますが、白鵬ほどの大相撲力士になれば年収数億円も夢ではありません。
今後は宮城野親方として優秀な力士を育成し、さらに相撲業界を盛り上げてくれることでしょう。
今後の宮城野親方の活躍からも目が離せませんね。
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