プログラムエンジニアの中には、そのスキルやノウハウを本業以外である「副業」でも活かしている人が増えつつあります。
平日は本業をしつつ、土日だけ副業を行うというケースなど、働き方の多様性も増えています。
これからエンジニアが副業を始める際のポイントや案件を獲得する際のコツ、そして注意点なども詳しく解説していきます。
エンジニア副業の種類
外部業務委託
外部業務委託は、発注者から業務を依頼される副業形態です。発注者は企業や個人に分かれており、いずれも自分たちだけで手が回らない業務を外部に委託します。
即戦力のエンジニアを求める場合が大半です。ポートフォリオでしっかり実績をアピールし、案件を獲得しましょう。
インフラ構築
ネットワークやサーバーの構築を担当するITエンジニアは、インフラエンジニアと呼ばれます。
インフラエンジニアには、大きく分けると以下の2種類です。
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
サーバーエンジニアは、主にサーバーの構築・設計や保守運用を行います。
ネットワークエンジニアは、ネットワークの構築・設計・保守運用を行います。
インフラエンジニアは、24時間交代しながらサーバーやネットワークを保守運用していくため、夜勤対応を求められる場合があることは理解しておきましょう。
開発案件
開発案件は、稼働中あるいはこれから稼働予定のプロジェクトにメンバーとして参画するタイプの副業です。副業エージェント経由で募集されることが多く、規模の大きいプロジェクトに携われる可能性があります。
外部業務委託以上に即戦力が求められるでしょう。開発案件は単価が高めに設定されるもの。スキルレベルの高さをアピールし、高単価の開発案件を受注してください。
システム設計
システム設計とは、プロジェクトの上流工程である「要件定義」や「設計」を担当するITエンジニアの仕事です。
「要件定義」はクライアントからの要求を聞き出し、「設計」では聞き出した要求を実現させるためにはどのようにしたら良いか考えます。
システム設計を担当するエンジニアには、クライアントの要求を聞き出すコミュニケーションスキルと要求を実現するための高いIT知識が求められます。
「用件定義」や「設計」の工程で問題を抱えたまま実装工程に入ってしまうと、問題を修正するのにコストと時間が大幅にかかってしまうため責任重大です。
そのため、上流エンジニアの仕事は経験を積んだITエンジニアが担当します。
PM
PMとはプロジェクトマネージャーのことで、プロジェクトの進捗を管理したり、プロジェクトの問題を解決したりとプロジェクトを成功に導くためのリーダーです。
ITの専門知識はもちろん必要ですし、コミュニケーション能力やスケジュール管理能力、リスク管理能力など多くの能力が必要とされます。
他にもステークホルダーにプロジェクトの進捗状況やバグの発生状況を報告したりするため、プレゼン能力も必要です。
ブログ運営
自分でブログを運営してアフィリエイトで収入を得る方法です。アフィリエイトは成果型報酬と呼ばれています。報酬を得る大まかな流れは以下のとおりです。
- ブログで商品やサービスを紹介
- ブログを読んだユーザーが商品購入、サービス利用
- ②によって成果が発生
- 成果に合わせて報酬を得る
例えば「プログラミングスキル習得におすすめのオンラインスクール」と題して記事執筆。あなたが書いた記事を経由してスクールに申し込んでもらえれば、報酬が発生する仕組みです。
ブログで稼ぐのは簡単ではありません。しかし自分の体験をもとにユーザーのためになる記事を書ければブログの収益化が可能で、副業として成立します。
IT研修講師
IT研修講師は、IT系企業での新入社員向けのプログラミング指導やIT研修を行う仕事です。
指導するためには、ITに関する深い理解が必要になります。
人に物を教えたりするのが好きな方、得意な方はIT研修講師を目指してみるのがおすすめです。
エンジニアの副業案件例
土日にできる副業案件
土日のみOKの副業として、Ruby on RailsによるWeb受託開発がランサーズにありました。週4時間以上の勤務という条件はありますが、フルリモート・フルフレックスなので土日の自由な時間に自宅で仕事ができます。
必須スキル・経験としては、Githubを使ったチーム開発、Docker開発環境、Ruby on Rails5,6が必要です。
週1でできる副業案件
ラウドワークスでは、「システム開発・運用」のカテゴリーで週1から可能な案件として、レクチャーのお仕事がありました。フルリモート・フルフレックスで好きな場所・時間で働ける案件です。
オンラインレクチャーの場合は、初心者に案件内容を教えるレベルのスキルがあれば仕事ができます。
加えて、週1から仕事が可能なので本業とのバランスも取りやすいでしょう。
週2でできる副業案件
週2でできる副業案件として、Laravelを使用した開発の案件をご紹介します。
必須スキルとして、HTML/CSS/JavaScriptとあります。加えてバックエンドの実務経験が1年以上で応募可能です。
勤務方法はリモートがメインですが、経験が浅い方は半分オフライン作業となります。
ランサーズやクラウドワークスで副業を探す場合、会社が東京都の場合が多いです。
そのため、東京近郊に住んでいない方は、基本的にフルリモートの案件を探すことになります。もちろん、東京都に会社があってもフルリモートOKな案件はあるので、安心してください。
リモートの副業案件
エンジニアの副業では、リモート案件が多くあります。納期に間に合えば、副業する時間はいつでもOK。本業の合間に自宅で副業できるのがメリットです。
この案件は、スキルに応じた報酬になります。目安は月40万円程度とのことです。案件に応募する際は、高単価になるよう自分のスキルや経験をしっかりアピールしましょう。
Unity (C#) を利用したゲーム開発の業務経験があることが必須です。種類については問われていませんが、スマホ向けのゲーム開発経験があるとさらに歓迎されます。
単発の副業案件
単発の副業案件として、Amazon SP APIのアプリ公開方法のサポート業務がクラウドワークスにありました。エンジニアの副業案件は一からシステムを構築する長期的な案件もありますが、一部だけの業務やサポート対応などの単発案件も豊富です。
単発案件は短期間で簡潔な案件も多く報酬が低い傾向にあります。この案件は10,000円〜50,000円程度です。
単発案件ももちろん案件に関する業務経験があることが望まれますが、案件さえきちんとこなせればOKです。
初心者・未経験者でもできる副業案件
初心者・未経験者でもできる副業案件として、Webシステム開発の案件をご紹介します。
こちらの案件は、海外製のノーコードツールであるbubbleとPowerAppsを用いて業務をします。
エンジニア実務未経験であっても、ツールの使い方を学習していれば受注可能です。
さらに学習のサポートもあるようです。案件の勤務時間はタスクごとに相談して決められるので、請負形式や準委任契約で時給ベースでの受注が可能になります。
クラウドソーシングサイトで、初心者・未経験OKのエンジニア副業案件は珍しいので人気が高いです。
初心者・未経験の方は、スキルを上げてから挑戦するとよいでしょう。
エンジニアが副業をするメリット
副収入を得られる
エンジニアが副業すると、副収入を得られます。本業以外で働くことで、新たな収入源を作ることができるのがメリットです。
求人ボックスによると、2022年3月31日時点でのITエンジニアの年収は「497万円」となっています。他業種と比べると、エンジニアの年収は高くありません。
エンジニアは他の業種よりも専門性が高いにも関わらず、多くの会社では平均的な給料しかもらえません。高いスキルをもっているのに会社で評価されていない方は、副業で高単価の案件に挑戦しましょう。
スキルレベルが上がる
副業を通してスキルレベルアップが期待できます。副業で仕事をするならば技術が必要なので、必然的にスキルレベルは上がるもの。
スキルが上がれば本業で任される仕事が増えるなど、さまざまなメリットがあるでしょう。
例えば、本業でPHPのみを扱う場合は、フロントエンド(ブラウザ側)寄りの副業を行うことでスキルの幅が広がります。
勉強した分だけスキルレベルが上がるので、エンジニアが副業を始める大きなメリットと言えます。
トレンドを知る機会になる
副業はトレンドを知る機会になります。さまざまな企業の考え方に触れることで、自分の視野が広がりやすくなるでしょう。
その点、副業の場合は多様な案件が揃っており、どの案件に提案するかも自由です。案件をざっと眺めるだけでも、自分の知らない新しい技術を発見することがあるでしょう。
副業で稼いで行くならば、トレンドに敏感でなければなりません。常に新しい技術にアンテナを張って勉強を続けていく必要があります。
人脈構築・拡大に繋がる
最後のメリットは、人脈構築・拡大に繋がるということです。副業の案件は、単発のものもあれば、長期的に付き合いをしていくものもあります。
人脈を広げていくと、自分が困ったときに助けてくれる人も現れます。副業を通して構築した人脈は大事にしましょう。
エンジニアが副業するデメリット
自由な時間が減る
エンジニアが副業を行うと、自由な時間が減ってしまいます。本業の勤務時間を8時間とすれば、残り16時間のうちの数時間を副業に当てなければなりません。睡眠や家事などを考慮すると、6時間が限界でしょう。
テレビやゲームなどの娯楽に費やしてきた時間を副業の時間にあてる必要があります。副業を始める場合は時間のやりくりが大切です。
必ず稼げるとは限らない
副業を始めても必ず稼げるとは限りません。毎月1万円を稼げたら成功していると言えるでしょう。
特にエンジニアが副業で稼ぐのは大変です。初心者や未経験向けの副業案件はほとんどなく、実績があっても高いスキルを求められます。
案件を受注しても納品するまでに1ヶ月以上かかることも。
エンジニアが副業を行う際は、半年から1年ほどの予定を立てて長期的に努力するのがおすすめです。
エンジニアが副業を始めるときの注意点
エンジニアが副業を始めるときは以下の点に注意しましょう。どれも大事なことばかりですので、忘れずに確認してください。
スキルによって稼げる金額は大きく変わる
したい人をマッチングさせるサービス)を使う場合は稼げる金額の目安は以下の通りです。
単価に差があるのは、スキルによって受注できる案件が異なるからです。
- ライティング:1文字0.5円~2円
- プログラミング講師:時給1,000円〜1,500円
- ランディングページ作成:単価11円〜30万円
- コーディング:単価1,000円〜30万円(時給1,000〜3,000円)
- システム開発:単価1,000円~50万円
- アプリ開発:単価700円〜100万円
「エンジニアの副業」といっても、稼げる金額には個人差があるのは理解しておきましょう。
もちろん、あくまで相場なのでこれ以上の単価・時給で稼ぐことも十分に可能です。
必要な経験年数は案件によって異なる
副業の応募の際には、クライアントが必要なスキル、経験年数を提示してくる場合が多いです。
必要な経験年数に満たしていないと、案件に応募しても受注できないケースがあります。
必要な経験年数は案件の種類によって異なりクラウドワークスの場合は、おおよその目安は以下の通りです。
案件 | 必要経験年数 |
---|---|
ライティング | 不要 |
Webサイト制作、LP作成 | 半年~1年 |
システム開発、インフラ導入 | 2~3年 |
システム開発やインフラ導入といった高い専門性が求められる案件では、必要な経験年数の条件も厳しくなります。
一方でライティングなど専門性があまり要求されない案件では、経験がなくても案件を受注できることがあります。
ただし、経験年数不問の案件やスキルが求められない案件は参入障壁が低く、低単価になりやすいので注意しましょう。
エンジニアとしてスキル、経験がある場合には自分の経験を生かせる分野で案件を探すと、高単価の案件を受注しやすいです。
ポートフォリオ(自分のスキルや実績を証明するもの)があると、なおよいです。
たとえばライティングであればブログ、Webサイト制作であればHPを自作するなど行っておくと、案件受注の確度が高まります。
就業規則を確認する
エンジニアが副業を行う際は、本業の会社の就業規則を必ず確認しましょう。副業禁止の会社で副業するのはNG。万が一バレたら、解雇される場合があるでしょう。
就業規則に副業禁止規定がないか確認してください。人事担当者に聞けば、すぐ解決できるでしょう。
スケジュール管理を怠らない
副業を始める場合は、スケジュール管理をしっかり行いましょう。本業に加えて新たな仕事を行うので、当然仕事の予定が多くなるからです。
エンジニアの副業の場合は、納期が明確に設定されていることがほとんどです。納期までに成果物を納品できないと、継続して副業を行うことは厳しいでしょう。
また、エンジニアの副業の場合はZoomやGoogle Meetなどのオンライン会議ツールを使ってミーティングを行います。
会社のように上司や同僚がミーティングに出席することがないので、自分でしっかりとスケジュールを管理しましょう。
金額によっては確定申告が必要になる
副業で収入を得る場合は、確定申告が必要になることがあります。一般的には、副業の収入が20万円を超えた場合は確定申告をしなければなりません。
また、副業で源泉徴収されている場合は確定申告をすることで税金の還付を受けられる可能性があります。
確定申告の対象者なのに申告しなかった場合は、本来徴収される税金に加え「無申告加算税」を課される可能性があります。副業で得た収入の管理は日頃から行っておきましょう。
エンジニア副業におすすめの副業エージェント
レバテックフリーランス
レバテックフリーランスは、レバテック株式会社が運営するエージェントです。
フリーランス案件を紹介する専門エージェントとしては老舗で業界認知度も高く、業界最大級のリモート、複業・副業案件を有しております。
レバテック全体では20万人以上もの登録があり、フリーランスのITエンジニアだけでなく、デザイナーやディレクターなどのIT系のフリーランスの職種全般を取り扱っています。
平日夜や土日稼働の案件も急増中で、本業に支障なく働きたい方にも案件紹介してもらえると評判です。
また、単価が100万円を超える案件も多く取り揃えているため、収入アップも期待できるでしょう。 また、参画者に向けた福利厚生パッケージとして、「レバテックケア」を提供している点も特徴です。
レバテックケアでは、収入が途切れないように専任の担当者が次の案件を探してくれたり、会計ソフトを割引価格で利用できたりと、フリーランスエンジニアの不安を解消してくれます。
東京、大阪、福岡、名古屋の全国4箇所に拠点があるため、登録しておいて損はないでしょう。
レバテッククリエイター
レバテッククリエイターはレバテック株式会社が運営しているWeb・ゲーム業界への転職を専門にしているエージェントです。
ITエンジニアの求人に加え、Webやゲームのデザインの求人も豊富に揃っています。プログラミングの知識に加えデザインの知識を持っている方にピッタリのエージェントといえるでしょう。
求人の例を紹介すると、Webデザイナー・2Dデザイナー・Webディレクター・HTMLコーダー…と多岐にわたります。
無料フリーランス相談会を実施中なので、自身のキャリアでフリーランスとしてやっていけるか不安な方は一度相談してみるとよいかもしれません。
エンジニアスタイル東京
エンジニアスタイル東京は10万件を超える国内最大級の案件求人数を誇ります。
案件・求人を検索する際の検索画面が充実しており、リモートの案件や高単価の案件など自分の希望に沿った案件を検索することが可能です。
案件数がただ多いだけでなく、優良案件に絞って紹介しているため、案件の質も担保されているといえるでしょう。
案件の紹介だけでなく、フリーランスエンジニアのサポートを目的とした情報発信やイベント、オフ会を開催しています。フリーランスとして働きだしたい方が、情報収集目的に登録することもおすすめです。
クラウドテック
クラウドテックは、業界最大手の株式会社クラウドワークスが提供しているフリーランス専門の紹介エージェントで、扱っている案件数が多く、種類も豊富であることが特徴です。
88%の方がリモート・在宅ワークで参画中のため、リモートでの仕事を希望する人におすすめでしょう。
保有している案件は幅広く、フリーランスエンジニアだけでなくデザイナーやディレクターの案件も豊富に扱っています。
週3~4日勤務の案件も取り扱っているため、他にも仕事をしている人や、育児と両立しながら働きたい人にもおすすめできるエージェントです。
Midworks
Midworksは株式会社Branding Engineerが運営するフリーランスエージェントです。 エンジニアが選ぶIT系フリーランス専門エージェントランキングで、総合・求人・価格満足度3年連続1位を達成中です。
また、業界最大級の案件保有数を誇り、2022年5月現在の案件数は5,900件にも上ります。 Midworksの最大の特徴は、正社員並みの保障を受けられることです。
フリーランスを対象とした賠償責任保障や健康診断優待を受けられる「フリーランス協会」への加入や、会計ソフトの無料利用など、フリーランス初心者でも安心して働けるサービスが充実しています。
(ただし別途有料プランに加入するなど一定の条件あり) つまり、フリーランスエンジニアと会社員エンジニアを組み合わせた働き方が実現できます。
いきなりフリーランスとして独立するのが不安な方におすすめのエージェントです。
ITプロパートナーズ
ITプロパートナーズは、株式会社ITプロパートナーズが運営するエージェントで、IT起業家やフリーランスエンジニアの自立のサポートをメインとしています。
「独立前にまずは実績を作りたい」「副業として空いた時間に働きたい」という方におすすめです。 また、エンド直請け案件を多く保有しているため、高単価な案件の獲得も期待できるでしょう。
スタートアップ企業やベンチャー企業の案件も多いため、スキルアップを目指したい人にもおすすめのエージェントです。
シューマツワーカー
「シューマツワーカー」は、副業を前提とした案件紹介を行うエージェントサービス。登録ユーザー数は3万7000人以上。99%以上がリモートワーク案件で、独自案件や非公開案件も多数そろっています。副業マッチング後はコンシェルジュがつき、仕事上の悩みやクライアントとの交渉をサポートしてくれます。
週10時間〜など、短い時間でできる案件が多いですね。副業初心者の方や、空き時間を利用して稼ぎたい人、将来的にフリーランスになりたい人が助走期間として利用するのにおすすめです。
確定申告セミナーなどの勉強会や副業コミュニティもあり、スキルアップ・情報交換に活用できます。
Offers
「Offers」はエンジニアやデザイナーに特化した副業マッチングサービスです。面倒な履歴書や職務経歴書を作成する必要がなく、1タップで登録した後は企業からのオファーを待つだけ。来たオファーの中から企業を選んで面接し、副業を開始します。
「Twitter」「GitHub」「Linkedin」など各種SNSと連携しており、SNSを活用している人に有利です。
登録は簡単ですが、企業からプレミアムオファーが届くこともあるので、登録後にプロフィールを充実させておくとよいでしょう。
エンジニア副業エージェント・サービスを選ぶコツ
自分のスキル・職種に合った案件数が多いか
まずは会員登録をして、自分の職種・スキルと一致する案件を多く扱っているかをチェックしましょう。
扱っている案件数が多い方が、複数の案件を比較して条件の良い求人を選ぶ余裕ができます。
また、保有する案件数が多い方が、それだけ副業求人を獲得できる可能性が高いです。
開発系なのかインフラ系なのか、どんな技術・言語を使えるか…など、登録前に一度自分の経歴や得意分野を整理しておきましょう。
クラウドソーシングではなくエージェントを使う
「副業を始めたいけど、どこで探せばいいかわからない」というとき、「とりあえずクラウドソーシングに登録すればいいか」と考えていませんか?
クラウドソーシングには未経験でも受注できる案件がある一方で、「単価の低い案件がある」「サポートがない」などのデメリットもあります。
特にクラウドソーシングでは、エンジニアとしての仕事の前に「営業・交渉」という壁を越えなければなりません。個別の案件への応募・自己アピールや交渉も基本は1人で対応します。
営業や交渉の経験がない、もしくは苦手意識のある人にとって、かなり難易度の高い手順といえます。しかも、「営業メッセージを送れば必ず仕事が取れる」という保証もありません。
しかし、エージェントを利用すれば、登録時に伝えた希望条件に合う副業求人を担当スタッフから提案してくれます。
エージェントを利用するには、エンジニアとして2〜3年程度の実務経験が必要です。
必要な稼働日数の目安はどのくらいか
副業として仕事をするなら、本業に支障が出ない範囲内で稼働する必要があります。
週にどの程度の稼働が求められるかの目安はエージェントによって差があるので、複数のエージェントに登録してそれぞれ相談しておきましょう。
リモートで参加できる案件は多いか
移動・通勤のわずらわしさを感じずに副業したいなら、リモートで参加できる案件の多いエージェントを利用しましょう。
ただし、一般的に「リモートOK」と呼ばれる案件には2種類あるので注意が必要です。
感染症対策の流れでリモートOKの案件はどこでも増加傾向にありますが、まだまだフルリモート可能な案件は貴重です。
フルリモートできる副業案件を希望するなら、2社以上のエージェントを併用するなど工夫しましょう。
単価が高いor自分の価値を高めるスキルを学べるか
副業で得られる収入をできるだけ高くしたい場合は、単価の高い仕事を多く募集しているエージェントを利用しましょう。具体的には、次のような条件に該当するサービスへの登録がおすすめです。
- 資金が豊富な大企業の案件を多く扱っている
- 要件定義や設計など、上流の工程を担当する求人を多く扱っている
- 依頼主からの直接依頼(報酬を中抜きする業者が存在しない)
- 報酬から引かれる手数料(マージン)が低い
また、将来的に単価を上げるために「これから学びたいスキル・経験を得られる案件を選ぶ」という選択もおすすめです。
福利厚生が充実しているか
営業サポートや交渉代行のほかにも、エージェントでは税務サポートや休業補償、開業資金融資などのサービスを提供してくれるところがあります。
収入が不安定なフリーランスはもちろん、税務系のサポートが受けられるのは会社員エンジニアにとっても大きなメリットです。
- 副業したいけど、税金の処理が不安…
- 将来的には開業したいけど、そのとき融資してくれるところが見つかるかわからない
など、副業やキャリアにまつわる悩みがある人は「どんな福利厚生があるか」も検討してみましょう。
エンジニア副業で上手に稼ぐポイント
実績をアピールする
副業案件を獲得するため、実績をアピールしましょう。副業案件に応募する前の段階で、実績をまとめたポートフォリオを作成してください。
クライアントが知りたいのは「どんな仕事に対応できるのか」ということ。自分のスキルに合う副業案件を見つけるため、以下のような内容を具体的に記載しましょう。
- プロジェクト内容
- 開発期間
- 担当業務
- 使用言語
- 習得したスキル
- 実務経験が2〜3年あると仕事を受注しやすい
例えば使用言語を記載する際は「Pythonなど」ではなく「Python・HTML/CSS・Java」のようにすべて記載するのがポイントです。細かい点まで記載して、実績をアピールしましょう。
高単価案件を狙う
エンジニアが副業で稼ぐため重要なことは、高単価の案件を受注することです。
副業を始めるなら、最初は簡単で短期間で終わる案件の方が取り組みやすいでしょう。しかし短期間の案件は単価が低いものが多く、稼ぐには効率が良くありません。
副収入を得るため、高単価案件に応募しましょう。大規模かつ長期間に及ぶ開発や難しい分野は高単価なものがほとんどです。
固定報酬案件を選ぶ
エンジニアの副業では、固定報酬制の案件を選びましょう。固定報酬制とは「システム開発1件につき〇〇円」のように、あらかじめ金額が定められている案件です。
時給制の案件は時間が縛られてしまいます。本業が忙しいと平日に数時間確保するのも難しいでしょう。本業が忙しくスキマ時間がない人には、時給制の案件はおすすめできません。
固定報酬制なら土日など時間に融通を利かせられます。平日と土日で気持ちを切り替えて取り組むことができるので、本業にも悪影響は及ばないでしょう。
実務経験が2〜3年あると仕事を受注しやすい
たとえば、プログラミングで副業する際は、実務経験が2年以上あると有利と言われています。
ある程度実務経験があれば、案件を選択できる幅が広がるので、受注の確率はかなり上がります。
PHP などのサーバーサイドの実務経験があれば高額単価も望めます。特に、リモートで働く場合は技術力の高さが求められるので、「 2年以上 が 最低ライン 」 としているクライアントもいます。
しかし、実務経験がない場合でも、技術力は問題ない、とクライアントに判断されれば、案件を受注することは十分可能です。
また、単純なコーディング作業など、未経験でも募集している案件もあります。
エンジニアの副業案件・求人の探し方4選
エンジニア向け副業案件・求人の探し方を4つ紹介します。
- SNSで営業
- 知人の紹介
- クラウドソーシング
- 副業エージェントの活用
案件の探し方によって難易度は異なります。あなたのスキルレベルやプログラミングの習得言語に合わせて、最適な方法を試してみてください。
SNSで営業
SNSで営業して案件を獲得しましょう。特にTwitterがおすすめです。仕事を依頼・紹介したい個人や企業のアカウントがあるので、まずはフォローをしておきましょう。
自分のアカウントでエンジニアに関する情報を発信するのもおすすめです。仕事を依頼する側は、スキルレベルなどをTwitterアカウントから把握できます。
知人の紹介
知人の紹介で案件を獲得する方法もあります。身近にエンジニアを求めている友人がいないか探してみましょう。
クラウドソーシング
クラウドソーシングを活用して、エンジニアの副業案件を探しましょう。クラウドソーシングとは、インターネット上で仕事の依頼や受注ができるサービスです。代表的なクラウドソーシングは、ランサーズやクラウドワークスがあります。
クラウドソーシングでは、スキルレベルによらずさまざまな案件が募集されています。初心者や駆け出しのエンジニアでも案件を見つけやすいでしょう。
副業エージェント・プラットフォームの活用
副業エージェントを活用して案件を探しましょう。副業エージェントとは、企業と個人を繋ぐサービスです。専属の代理人が仕事探しをサポートしてくれます。
副業エージェントの利用料は無料です。あなたのスキルとマッチした案件を複数紹介してくれるため、自分で企業に営業をかけなくてOK。登録するだけで副業案件が見つかりやすくなります。
エンジニアが副業する際に求められる能力・スキル
経験・スキル
企業内でエンジニアとして積んできた経験やスキルは、副業をするうえでも重要になります。
副業エンジニアは基本的に1人で仕事を進めるため、知識や経験値がないと、開発プロジェクトの流れに追いつけません。
そもそも、クライアントがフリーのエンジニアに仕事を任せるかどうか決める際は、実績を見て決定するので、実績やスキルのない状態で案件を受注するのは非常に困難です。
副業エンジニアを目指すのであれば、まずはアピールできるような経験を本業で十分に積んで準備しましょう。
コミュニケーション能力
副業においてコミュニケーション能力も当然求められます。
業務形態によってコミュニケーションの取り方は異なりますが、どんな場合でも 「 認識齟齬を起こさない 」 ことが最重要です。
もし、クライアントから依頼された仕様と異なる成果物を納品してしまえば、最悪の場合、手戻りとなる可能性があります。
ゼロから見直さなければならなくなり、大きな工数を無駄にしてしまいます。
こうした大きなミスを防ぐためにも、現場に赴く場合でもリモートでの案件でも、クライアントとの意思疎通がしっかりできているのかを細かく確認し、日ごろから 「 報告 ・ 連絡 ・ 相談 」 の徹底 を意識しておきましょう。
コードの書き方やドキュメントの作成法なども、プロジェクトの仕様にきちんと合わせる必要があります。
まずは、プロジェクトの仕様確認を丁寧に行った上で、案件に取り掛かるようにする意識を持つことが大切です。
営業スキル
コミュニケーションスキルと似ている部分もありますが、副業で優良案件を獲得するためには、営業スキルも重要です。
副業サイトやSNSで案件を獲得し、単価を上げるためにも自分の長所を売り込む必要があります。
自分がこれまで経験したこと、自分ができることをしっかりアピールすることができれば、単価が上がり収入も増えるので営業スキルは磨いておくことをおすすめします。
自己管理能力
本業に支障が出ないように、副業を同時並行でこなすには、高い自己管理能力が必要になります。
基本的には、プライベートの時間を副業に当てることになるため、プライベートは遊びたいと考えている人は、副業エンジニアに向かない可能性があります。
副業で成功したいと考えるのであれば、ある程度は自分の時間を犠牲にする覚悟も必要です。
また、副業に取り組むことで本業に支障が出るようでは本末転倒です。
体調不良や遅刻が続いたりすれば、副業が原因だとみなされ、最悪の場合は副業禁止になる可能性も否定できません。
副業はあくまでも本業に差支えない範囲で、計画的に取り組みましょう。
【注意!】初心者・未経験者ではエンジニア副業は難しい
ITエンジニアの副業は、以下のような方では始めるのにとっかかりがつかめず苦戦することがあるでしょう。
ITエンジニア初心者の方で、副業を始めたいという方は以下の3つのポイントを参考にしてみてください。
プログラミングスキルが足りない
ITエンジニア初心者や未経験者にIT系の副業が難しい理由は、プログラミングのスキルが足りていないことです。
プログラミングスキルが足りていないと、案件を獲得することが極めて難しくなります。
多くの案件情報で求められる人材は、即戦力となる人が求められているため、スキルのない初心者、未経験者は案件を獲得するまで苦労するでしょう。
経験がないからといって、絶対案件が取れないというわけではないので、なかなか案件が取れなくても根気強く応募する必要があります。
スキルの習得は時間がかかる
プログラミングを1から取得するには相当な時間がかかることが予想されます。
独学で学ぶことも可能ですが、わからないことが出るたびに自分で調べて解決しなければなりません。
仮にプログラミングスクールに通ったとしても数ヶ月の勉強と数十万円の費用が必要になります。
高単価案件になるほど実務経験が求められる
高単価な案件を受注するには、長い実務経験が求められます。
高単価の案件はほとんどが、チームで開発するような複雑なシステムやアプリの開発です。
そのため、高単価案件を獲得するためには、何年もの実務経験を求められます。
初心者の方は、いきなり高単価案件を目指さずに低単価でも経験を積める案件を獲得するのがおすすめです。
初心者・未経験者がエンジニア副業で稼ぐためには?
案件の多いプログラミング言語に絞って学習する
スキルがない初心者が案件を獲得するためには、案件数の多いプログラミング言語に絞って勉強するのがおすすめです。
特に案件数が多いプログラミング言語は、Java、PHP、JavaScriptなどがあります。
案件数が多ければ、初心者でも獲得できる案件の数も多いでしょう。
そのため、案件数の多いプログラミング言語をマスターするのは、おすすめです。
Web開発の場合はポートフォリオを準備する
Web開発案件に応募する場合、これまで自分の実績を証明するためにもポートフォリオを作成しましょう。
まだ案件で働いたことがないという未経験者の方は、練習で作ったサイトでもOKです。
WordPressを使ってポートフォリオサイトを作成してみてください。
ポートフォリオサイトを作ることで、レンタルサーバーの使い方や WordPressの基本的な操作も覚えることができるでしょう。
プログラミングスクールに通う
独学で勉強するのが苦手という方は、プログラミングスクールに通うのがおすすめです。
プログラミングスクールに通うことで、独学ではつまずいてしまう箇所も講師に教えてもらうことで、挫折することなく勉強を進めていくことができます。
プログラミングスクールは、有料なので通わないと損をしてしまうので、勉強のモチベーションも保ちやすいでしょう。
エンジニア初心者や未経験におすすめのプログラミング言語
Java
Javaは日本でも長年使われ続け、案件数も多く人気のコンパイラ言語です。
Javaは「一度書けばどこでも動く」という特徴があり、一度書けば違う種類のコンピュータ上でも動きます。
Webアプリケーション、Androidアプリなど幅広いジャンルで使用されています。
Javaの取得難易度は高いですが、案件数も多く身に付けていて損はないでしょう。
PHP
PHPは、Webページの開発に特化しているプログラミング言語です。
PHPの特徴は、他のプログラミング言語と比較して、文法がわかりやすいのでプログラミング初心者でも比較的取得しやすい部類に入ります。
そしてPHPは、昔からあるプログラミング言語なので、検索すれば情報がたくさん出てきます。
わからないことがあっても調べれば答えがすぐに見つかるので初心者でも独学で勉強できるでしょう。
JavaScript
Java ScriptはWebページに動きをつけることができるプログラミング言語です。
HTMLやCSSと併せて利用することが多いため、JavaScripを覚えるのであれば、HTML・CSSもセットで覚えておくのがおすすめです。
HTMLは「HyperText Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」の略称で、主にWebページの見た目を作成します。
CSSは「Cascading Style Sheets(カスケーディングスタイルシート)」の略称で、Webページのレイアウトを形成します。
HTML・CSS
HTMLは「HyperText Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)」の略称で、主にWebページの見た目を作成します。
CSSは「Cascading Style Sheets(カスケーディングスタイルシート)」の略称で、Webページのレイアウトを形成します。
HTML・CSSを覚えるのであれば、JavaScripもセットで覚えておくのがおすすめです。
初心者・未経験者が副業エンジニアとして稼ぐまでの道のり
プログラミングの基礎を学ぶ(1〜2週間)
まずは基礎を学びましょう。期間は1〜2週間程度でOKです。主に「プログラミング学習サイト」「プログラミングスクールの無料体験」がおすすめです。
まずは上記でプログラミングの基礎(HTMLやCSSなど)に触れつつ、プログラミングに慣れていきましょう。
ただ、独学だけだと実践スキルは身につきづらいので、1〜2週間ほど上記サイトでプログラミングに触れたら、次の学習に移りましょう。
副業に強いプログラミングスクールで勉強する
基礎の次は、いよいよ本格的にスクールの利用をおすすめします。独学でもいいですが、スクールで短期集中的にに勉強した方が効率がいいです。
プログラミング学習は「わからないことを聞ける相手を作ること」が超重要です。
なぜならそういう人がいないと、全部自分一人でやる必要があり、時間も労力も途方にかかるからです。
プログラミングスクールであれば、カリキュラムの中で「オリジナルサービス開発」の経験を積むこともできます。
「一度就職し、経験を積みながら副業する」 or 「クラウドソーシングで請けてみる」
初心者・未経験者の人に不足しているものは「実務経験」と言わざるを得ません。
実務経験がなくても仕事は受注できます。ですが実務経験があると、よりスキル証明はしやすくなり、結果として高い報酬も望めるようになります。
そのため、実務経験を1~2年程度つむことで、「経験者」として高単価の案件を獲得しやすいと考えられます。
就職・転職も検討する
就職・転職を選ぶことも、決して無駄にはなりません。むしろ、実務経験・スキルがアピールできることから、フリーランスとして活動する際に武器となりうるからです。
エンジニアの業界では、たとえ実務経験が3年未満であっても、月収50万円以上のフリーランスを目指すことも十分可能だからです。
副業を検討しているのであれば、あえてエンジニアの業界に飛び込んでみるのもいいでしょう。
プログラミングスキルが身につくスクール
CodeCamp
CodeCamp(コードキャンプ)は通過率8%と厳選された現役エンジニアのみを採用しており、わからないことがあればレッスン中に直接質問することが可能です。
カリキュラムは実際に大手IT企業のエンジニア育成研修で使用されたカリキュラムベースに構成されており、Webアプリ制作の実践力やエンジニアに必須の自走力が身に付きます。
CodeCamp(コードキャンプ)はエンジニアとしてのスキルから考え方まで身につくこともあり、受講者数50,000名以上にも関わらず97.1%という非常に高いレッスン満足度を記録。
CodeCamp(コードキャンプ)では、プログラミング学習に特化したプログラミングコースを始め、WEBデザインに特化したデザインマスターコース、エンジニア転職を目指すエンジニア転職コース、プログラミングもWEBデザインもやりたい方向けに30種類以上のカリキュラムが学び放題のオーダーメイドコースなど多様なニーズを満たせる10種類の学習コースを用意しています。
DMM WEB CAMP 就業両立コース
DMM WEB CAMPでは、プログラミングのスキルを活かして副業をしたい方にとって最適なサービスが用意されています。
DMM WEB CAMPの各コースの受講者は「副業サポート」を受けることができます。
「副業サービス」の特徴は、自分のスキルにあった案件の見つけ方や、業務の進め方のサポートもしてくれます。
未経験の方で、実際の案件の取り方がわからない方にとって「副業サポート」はとても嬉しいでしょう。
またDMM WEB CAMPでは、未経験の方がプログラミング学習に挫折しないような工夫がされています。
最大1年間のキャリアサポートだけでなく、14日間であれば全額返金の保証もついているので安心です。
侍エンジニア塾
プログラミングを学べるスクールの1つ目は「侍エンジニア塾」です。
侍エンジニア塾の最大の特徴としては「オーダーメイドカリキュラムを組んでくれる」ということでしょう。
通常の学習塾では、○○コース、○○コースというように、学べる分野が初めのコース選択で分かれてしまいます。
この方法では、確かに専門的な知識を養えますが、幅広い視野での勉強を行うことには適していません。
ひょっとすると、始めに選んだコースの分野であまり仕事を受注できないという可能性も否定できないでしょう。
一方の侍エンジニア塾では、事前に専属の講師とマンツーマンのカウンセリングがあり、あなたがなりたいプログラマーを明確にしてくれます。
その上で様々なカリキュラムを組み合わせた、あなた独自のコース設定をしてくれるのです。
web開発サービス関連の授業を受けながら、スマホのアプリ開発についても学ぶことができます。
「Python」「Ruby」「React.js」PHP」「Node.js」「Java」「Swift」「Kotlin」などの言語を学ぶことができるので、卒業後はすぐにでもプログラミングの案件を受注できるようになるでしょう。
GEEK JOB
GEEK JOB(ギークジョブ)は完全無料でプログラミングが学べるオンラインに対応したプログラミングスクールです。
GEEK JOB(ギークジョブ)で料金が発生しない理由は、就職先の企業からスクールに成功報酬があるからです。
転職先の勤務地は東京・千葉・神奈川・埼玉という条件はありますが、無料でプログラミングスキルを向上できます。
しかし、条件を満たせる人は無料でプログラミング学習や転職サポートを受けられます。
また、スピード転職コースは20代を対象にしています。
なお、30歳以上の方はプレミアム転職コースを選択することで、プログラミング学習や充実した転職支援を受けることも可能です。
副業で得た収入は事業所得or雑所得?
会社員として「給与」をもらっている人の中に、副業をしている人も多いです。
しかし、国税庁が8月に公表した所得税基本通達の改正案で、副業で得た収入が年300万円を超えない場合は、原則「雑所得」として扱う方針が示されました。
2022年9月時点で詳しい内容は明らかになっていませんが、来年の確定申告から適用されます。
つまり、今年分にまでさかのぼって適用されるということです。
なお今回は「通達」なので、法律ではなくあくまで行政機関の内部規定です。
そのため法律ではない現状ではこの通達に従う義務はありませんが、実際よほどのことがない限り通達通りの改正となってしまいます。
副業を考えている人、もしくは副業をしているけれど「売上が300万円以下」という人は、今後の税改正についてぜひ以下を参考にしてください。
税制法改正の影響
売上300万円以下の副業は「雑所得」とみなされ青色申告特別控除が使えない
副業を事業所得として申告した場合、青色申告特別控除として、所得から10万円、55万円、もしくは65万円を差し引くことができます。しかし雑所得だとこの取り扱いがないので、その分所得が増えてしまいます。
ただし白色申告は可能となっています。
他の所得と損益通算して所得総額が減らせない
例として、会社員として「給与所得」を得ていた場合、今まで副業を「事業所得」として申告していたケースで見ていきます。
今までは給与所得と事業所得を一緒(損益通算)をして、経費を計上し所得の総額を減らすことができていました。
しかし、今後は300万円以下の売上の場合、事業所得ではなく「雑所得」と区分されるため給与所得と一緒に損益通算することができません。
少額減価償却資産の特例が適用されない
青色申告している人の場合は、1つにつき30万円未満も減価償却資産の一度に損金処理をすることができましたが、こちらもあわせてできなくなります。
今回の税改正に至った経緯
今まで「事業所得」か「雑所得」の線引きは非常にあいまいでした。そのため、副業でわざと赤字をだして経費に計上して、節税をするというグレーな方法が世に広まっていたというのが背景と考えられます。
そのため今回のように「売上300万円」をボーダーとすることで所得区分をはっきりさせることが実現できたというわけです。
今まできちんと計上し、納税した来た人にとってはいわゆるズルをしていた人への対策に巻き込まれてしまうという形になりました。
以上のことから、副業を行う際にはいっそのこと確定申告を必要としない20万円以下でとどめておくか、頑張って300万円以上の売り上げ(月25万円)のハードルを越えるという方法どちらを選ぶかが迫られているようなものです。
とはいえ、エンジニアであればほかの業種よりも単価・時給の高い案件なども存在するので、スキルや経験を積んで稼げる副業としてチャレンジすることも無理ではありません。
まとめ
エンジニアの副業について詳しく紹介していきました。エンジニアと一言にいっても、様々な種類の仕事があります。
基本的には本業でエンジニアとして働く人が、土日や空いた時間などを使って副業をするケースが多いでしょう。
もちろん初心者・未経験者の人でもチャレンジ自体はできますが、コンスタントに稼げる・高単価の案件を獲得するのは難しいのが現状です。
エンジニア副業をするのであれば、スキルや能力・経験などが求められます。
未経験者・初心者でもチャレンジしやすい案件や、初心者向けの案件を多く紹介してくれるエージェントサイトを利用するのもおすすめです。
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