ANAは、ANA(全日本空輸株式会社)は、ANAホールディングスの完全子会社であり、2021年度、国内線、国際線ともに旅客数第2位を誇る、航空会社です。
そんなANAは高収入・好待遇であることでも知られ、転職市場でも常に注目を集める人気企業です。
この記事では、ANAの基本情報や平均年収、福利厚生など詳しくまとめました。
ANAの年収に関する口コミなども紹介していきますので、ぜひ転職活動の参考にしてみてください。
ANAの基本情報
まずは、ANAの基本情報を確認していきましょう。
ANAの会社概要
ANAの会社概要は以下の通りです。
会社名 | 全日本空輸株式会社 |
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発足 | 2012年(平成24年)4月2日 |
代表者 | 井上 慎一 |
資本金 | 25,000百万円 |
本社 | 〒105-7140
東京都港区東新橋1-5-2 汐留シティセンター |
拠点数 | 国内41拠点、海外48拠点 |
従業員数 | 13,689名(2022年3月31日現在) |
連結対象会社数 | 48社 |
事業内容 |
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ANAのグループ会社について
全日本空輸を中心としたANAホールディング株式会社は、連結子会社と関連会社、約150社から構成されています。航空事業を主としたエアライングループとして旅行事業、商社事業などを展開しています。
以下にANAの主なグループ企業4社をまとめました。
全日空商事株式会社 | https://www.anatc.com/
設立 1970年10月15日 航空機部品の調達、航空機の輸出入・リース・売却、 |
ANAシステムズ株式会社 | https://www.anasystems.co.jp/
設立 2013年4月
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ANAビジネスソリューション株式会社 | https://www.abc.jp/
設立 1988年12月(営業開始1989年6月)
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ANAファシリティーズ株式会社 | https://www.anaf.co.jp/
設立 2005年12月2日 不動産関連事業 保険代理店事業 |
ANAの平均年収まとめ
ANAが有価証券報告書で公表している最新の平均年収(平均年間給与)は約564万円です。
2022年6月期において発表されたANAの従業員数や平均年収については以下の通りです。
従業員数 | 13,689人 |
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平均年齢 | 45.2歳 |
平均年間給与 | 約5,640千円 |
国税局による最新(2021年度)の民間給与実態統計調査によると、給与所得者の全国平均は443万円(男女別では男性545万円、女性302万円)となっています。
※令和3年分 民間給与実態統計調査:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan/gaiyou/2021.htm
ANAの年度別平均年収
ANAの2022年3月期の平均年収は約564万円ですが、過去の年収はいくらだったのでしょうか。
過去の5年間の平均年収を以下にまとめてみました。
2017年度 | 818万円 |
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2018年度 | 762万円 |
2019年度 | 777万円 |
2020年度 | 737万円 |
2021年度 | 564万円 |
ANAは2017年度以降は700万円台をほとんどキープしていることからも、安定して高い水準の給与が支給されていることがわかります。
※ANA株式会社 有価証券報告書:https://www.daiwa-grp.jp/ir/toolkit/report.html
ANAの年齢別平均年収
ANAに勤める人の年齢別の平均年収はどのようになっているのでしょうか。
ここでは、アンケートに回答した約280名のデータを参考に年齢別の平均年収を算出しました。ただし、正社員だけでなく期間従業員なども含んだ数値であり、公式の発表ではない点をご注意ください。
25〜29歳 | 297万円 |
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30〜34歳 | 403万円 |
35〜39歳 | 509万円 |
40〜44歳 | 615万円 |
45〜49歳 | 668万円 |
50〜54歳 | 721万円 |
55〜59歳 | 774万円 |
60〜65歳 | 699万円 |
こちらの表からは、基本的に年代が上がると年収は高くなり、40代から600万以上の収入が得られてるということがわかりました。
※参照:ライトハウス https://en-hyouban.com/company/00002695955/salary/
ANAの学歴別給与比較
ANAの給与は、職種・学歴によって異なります。
年収(50~54歳)を比較すると、大卒1,073万円 、短大卒 917万円 、高卒 780万円となっています。
以下に、新卒採用での初任給を一覧にまとめてみました。
グローバルスタッフ職 | 院卒:22万6,459円 (試用期間中:22万5,402円)
大卒:21万8,557円 (試用期間中:21万7,500円) |
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客室乗務職 | 院卒:18万8,221円 (試用期間中:15万7,402円)
大卒:18万319円 (試用期間中:14万9,500円) 短大・高専・専門卒:17万2,417円 (試用期間中:14万1,598円) |
運航乗務職 | ※自社養成パイロット
院卒:22万7,346円 (試用期間中:22万5,402円) 大卒:21万9,444円 (試用期間中:21万7,500円) |
ANAと他航空会社との年収比較
厚生労働省の調査によると航空会社の平均年収は約600万円となっています。
ここでは、ANA以外の、航空会社の平均年収について調べてまとめました。
日本航空(JAL) | 710万円 |
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AIRDO | 570万円 |
ソラシドエア | 517万円 |
スカイマーク | 510万円 |
航空会社は、他の会社と比較して非常に高い年収を得ていることがわかります。
ANAの福利厚生
ANAの魅力は、高い給与の他に充実した福利厚生があります。
福利厚生としては大きく分けて6つのメニューがあります。
- ANAファミリーツアー
- 定期健康診断
- ニッポンレンタカーの割引利用
- 社会保険・雇用保険・労災保険完備
- 年次有給休暇
- 冠婚葬祭見舞金、傷病見舞金、災害見舞金給付
ここでは、これら6つについて紹介していきます。
1.ANAファミリーツアー
社員向けのパッケージツアーの開催されています。
2.定期健康診断
毎年1回実施があります。
3.ニッポンレンタカーの割引利用
全国約1,000店から利用可能です。
4.社会保険・雇用保険・労災保険完備
一般的なものと同じです。
5.年次有給休暇
6ヶ月間継続勤務し全労働の日の8割以上勤務した場合に取得可能です。
6.冠婚葬祭見舞金、傷病見舞金、災害見舞金給付
勤続年数、種類等により金額等は異なります。
ANAに入社するためには?
新卒採用での応募資格
【グローバルスタッフ職(事務)】 | 新卒I
2022年4月から2023年3月までの間に4年制大学または大学院の文系学部・理系学部(全学部)を卒業または修了見込みの方。 新卒II 2019年4月から2022年3月までの間に4年制大学または大学院の文系学部・理系学部(全学部)を卒業または修了された方。(見込みの方) |
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【グローバルスタッフ職(技術)】 | 新卒I
2022年4月から2023年3月までの間に4年制大学または大学院の理系学部(全学部)を卒業または修了見込みの方。 新卒II 2019年4月から2022年3月までの間に4年制大学または大学院の理系学部(全学部)を卒業または修了された方。(見込みの方) |
【客室乗務員職】 | 2020年4月から2021年3月までの間に専門学校・高等専門学校・短期大学・4年制大学または大学院の文系学部・理系学部(全学部)を卒業または修了見込みの方。 |
【運行事務職(自社養成パイロット)】 |
新卒I
2022年4月から2023年3月までの間に4年制大学または大学院の文系学部・理系学部(全学部)を卒業または修了見込みの方 新卒II 2019年4月から2022年3月までの間に4年制大学または大学院の文系学部・理系学部(全学部)を卒業または修了された方(見込みの方) |
選考スケジュールは、以下の通りです。
【グローバルスタッフ職(事務・技術)】
1.エントリーシート受付
2.書類選考
3.SPI受検
4.本選考 1次、2次選考はWEBでの面接、最終選考は東京にて対面での選考
【客室乗務員職】
1.エントリーシート受付
2.動画提出
3.総合適性検査受検
4.英語試験受検
5.種類選考
6.本選考 面接・身体検査など
【運行事務職(自社養成パイロット)】
1.エントリーシート受付
2.Flight Crew Assessment Test (FCAT) 受検
3.個人面接、航空適性検査(シミュレーター)
4.個人面接、英語コミュニケーションテスト
ANAに転職するためには?
ANAに転職するための手段としては主に以下の2つがあります。
- 転職サイトから応募する
- 転職エージェントを利用する
1.転職サイトから応募する
転職サイトからANAに応募することもできます。
現在掲載中の採用情報の一例を紹介します。
正社員
給与 | (グローバルスタッフ職)
能力・経験年数等を考慮し、当社規程により処遇。 大卒 月額218,557円以上 院卒 月額226,459円以上 (客室乗務職) 院卒 月額188,221円~(職務調整手当30,000円を含む、別途諸手当あり) 試用期間中は月額187,402円~(訓練関係手当30,000円を含む、別途諸手当あり) 大卒 月額180,319円~(職務調整手当30,000円を含む、別途諸手当あり) 試用期間中は月額179,500円~(訓練関係手当30,000円を含む、別途諸手当あり) 短大・高専・専門卒 月額172,582円~(職務調整手当30,000円を含む、別途諸手当あり) 試用期間中は月額171,598円~(訓練関係手当30,000円を含む、別途諸手当あり) |
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昇給・賞与 | 年1回(4月)
年2回(夏・冬) 2020年度実績 |
勤務時間 | (グローバルスタッフ職) 原則、1日8時間/週40時間 常日勤部門 9:00~18:00 フレックスタイム制度あり(適用部署限定) 変則勤務部門 各職場に応じたシフト勤務(変形労働時間制)。1ヵ月を平均して週40時間以内で設定。 (客室乗務職) 乗務便に応じたシフト勤務(変形労働時間制)。1ヵ月を平均して週40時間以内で設定。 土・日・祝日勤務あり。 早朝・深夜・宿泊を伴う勤務あり。 |
諸手当 | 家族手当、住宅手当など |
選考スケジュールは、以下の通りです。
1.エントリーシート受付
2.書類選考
3.本選考 1次、2次選考はWEBでの面接、最終選考は東京にて対面での選考
2.転職エージェントを利用する
ANAへの転職方法として、リクルートエージェントなどの転職エージェントを利用する方法があります。
転職エージェントのサービスサイトでは、公式サイト同様にさまざまな職種の募集が随時掲載されているため、まずはエージェントサービスに登録して詳細をチェックしてみてください。
ANAの求人を掲載中の転職エージェントをいくつかご紹介しますので、エージェント選びの参考にしてみてください。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは、1977年にサービスを開始した老舗で、保有求人数も約10万件と業界最大級。
知名度や転職実績からしても、業界トップクラスのエージェントサービスです。
カウンセリングやセミナーなど、転職に関する支援も充実しているため、初めてエージェントサービスを利用する人も安心して利用できます。
リクルートエージェントはこちら:https://www.r-agent.com/
dodaエージェント
dodaエージェントは、顧客満足度ナンバーワンの転職エージェントサービスです。(※2023年オリコン顧客満足度Ⓡ調査転職エージェント20代部門で第1位)
理由としては、保有求人数が20万件以上(※2023年3月時点、非公開求人を含む)と多い点や、キャリアアドバイザーの質が高い点が挙げられます。
他にも、届くスカウトメールが多い点が特徴として挙げられ、さまざまな企業を検討したい人には特におすすめのサービスです。
dodaエージェントはこちら:https://doda.jp/consultant/
レバテックキャリア
レバテックキャリアはITエンジニアを専門とするエージェントサービスです。
キャリアアドバイザーも専門知識を持っているため、より深い内容まで相談に乗ってもらうことができます。
ANAの求人も数多く掲載されているため、エンジニア職での転職を希望する人はレバテックキャリアがおすすめです。
レバテックキャリアはこちら:https://career.levtech.jp/
ANAについての口コミ
ここからは、ANAのネット上の口コミについてまとめてみました。
今回は、給与(年収)や福利厚生についての口コミに特に注目して確認していきましょう。
ANAの給与についての口コミ
給与について書かれた口コミからは、厳しい意見が多くあることがわかりました。
ANAの賞与(ボーナス)についての口コミ
ANAの評価制度についての口コミ
ANAの福利厚生についての口コミ
ANAの福利厚生に対する口コミは、高く評価するものがたくさんありました。
まとめ
ANA(全日本空輸株式会社)の基本情報や年収、働き方などをご紹介しました。
コロナ渦で業績の低迷が著しかった航空業界ですが、次第に業績は回復傾向にあるようです。
大手航空会社JALと比べるとやはり年収面では差が大きく、働く部署によっても給与に差がみられるようです。
しかし、航空業界は現在もなお、人気の職種となっているため、採用状況は厳しい状態が続いています。
この記事がANA(全日本空輸株式会社)に興味がある方の助けになれば幸いです。
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