今回はベネッセへ転職したい人向けに、選考難易度、年収、評判・口コミ、待遇・社内制度などを徹底的に解説していきます。
本気で選考対策をしたい人は、ぜひ最後まで目を通してみてくださいね!
ベネッセの転職難易度
教育業界への転職を考えている場合、「ベネッセで働きたい!」と考える人は多いのではないでしょうか。
転職希望者の中でも人気が高いため転職難易度としては決して低くありませんが、募集自体は公式ホームページで通年で掲載されているため、総合的な転職難易度としては中程度と言えるでしょう。
ベネッセが転職者に求めること
ベネッセは、顧客第一主義というスタンスを理解し、そしてベネッセが掲げる企業理念に共感して行動することができる人材を求めています。
ベネッセが掲げる経営理念は以下の通りです。
bene(よく)+esse(生きる)
私たちは、一人ひとりの「よく生きる」を実現するために、 人々の向上意欲と問題解決を生涯にわたって支援します。
そして、お客さまや社会・地域に支持され、なくてはならない企業グループとして、いまと未来の社会に貢献します。
ベネッセに転職したい人は、この経営理念をしっかりと理解し、それを仕事の中でどのように体現していくのかをアピールすることが、ベネッセへの転職成功の大きなポイントとなるでしょう。
面接ではどういったことを聞かれるのか?
ベネッセの中途採用面接では、自己PRやこれまでの経歴などが聞かれる他に
- あなたにとって「よく生きる」とは?
- なぜ教育事業をやりたいのか?
というようなベネッセならではの質問をされることもあるようです。
また、2次面接や最終面接では、
- わが社があなたを雇うメリットはなんですか?
- もっとやれたのでは?なぜ~しなかったのですか?
というようにやや圧迫面接じみた質問のされ方をする場合もあるようです。
しかしこうした圧迫面接は企業側の演出であり、対応力やストレスへの耐性を確認する意味があると考え、冷静に対処するようにしましょう。
面接では、実績やスキルのアピールはもちろんのこと、経営理念を理解した上での回答ができるとより良い結果が得られるでしょう。
ベネッセの採用情報
ベネッセでは公式ホームページにおいてさまざまなポジションの中途採用情報を掲載しています。
現時点(2021年7月)で募集されている職種は大きく分けて以下の9つがあります。
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グローバル
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企画
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デザイン
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IT・システム
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マーケティング
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営業
- データ
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スタッフ
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その他
上記の中からいくつか詳しく説明していきます。
グローバル
ベネッセは、中国で「楽智小天地」という幼児教育教材「こどもちゃれんじ」の中国版を中心とした事業を展開しています。
こちらは、その「楽智小天地」を運営する倍楽生商貿(中国)有限公司への出向、上海勤務を想定とした募集です。
現在募集中なのは、マーケティング管理職やシステムエンジニアです。
中国での勤務ということで、中国語のスキルを活かしたいと考えている人には特におすすめです。
マーケティング管理職での応募には中国語のスキルが必須要件ですが、システムエンジニアは中国語スキル必須ではないものの、コミュニケーションのため入社後の習得は必須となります。
企画
企画職では、「こどもちゃれんじ」デジタルサービスの企画・開発ディレクターまたは、「こどもちゃれんじ」デジタルサービスのカスタマーサクセスを募集しています。
ベネッセの企画職における求める人材像について、公式ホームページ掲載の募集要項に、
これまで「こどもちゃれんじ」が積み上げてきたお客様との信頼関係や、発達段階に応じた細やかな教材設計のノウハウに加え、デジタルサービスの良さを掛け合わせることで、子どもや保護者に選ばれ続けることを重要なテーマとしています。変化の激しい幼児教育×デジタルの最前線で、新しいサービス企画開発を一緒にになっていただける方を募集いたします。
ベネッセ 募集要項 より
上記のように書かれている通り、幼児教育とデジタルサービスの可能性を最大限に活かした企画やカスタマーサクセスを考えていける人材が必要とされているようです。
世の中のデジタルのトレンドや教育領域のトレンドの両方にしっかりとアンテナを張っているか、という点が面接でも評価のポイントになってるでしょう。
デザイン
ベネッセのデザイン職で現在募集されているのは、デジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルタント/企画・デザインというポジションです。
デジタルサービスにおけるこれからの重要性については上の企画職でも触れましたが、デザイン職においてももちろんデジタル化に関する知識やその新しい技術を取り入れる柔軟さなどが求められるところです。
また、求める人物像や歓迎要件として、コミュニケーション能力について挙げられていました。
新しいものを導入するにあたっては、その技術を理解する能力はもちろんのこと、それを現場にわかりやすく説明して伝える能力も求められます。
デザイン職での転職を目指す場合は、コミュニケーション能力についてもアピールできるとより良い結果が得られるのではないでしょうか。
IT・システム
IT・システム職は、基盤開発からプロジェクトマネージャー、インフラエンジニア、セキュリティエンジニアなど、職種としては最も多くの募集があるようです。
また内容としても、学習タブレットの開発や海外事業、グループ全体のエンジニアなどさまざまなため、募集内容をよく確認し、自分が得意とする分野、興味があり取り組みたいと考えているポジションを選んで応募することをおすすめします。
ベネッセのIT・システム職は、応募したいポジションと関係のある業務経験が求められるため、基本的に未経験からの採用は難しいと考えられます。
マーケティング
ベネッセのマーケティング職では、デジタルマーケティングを担当できる人材が求められているようです。
ベネッセでは、こどもちゃれんじという幼児教材以外にも、妊娠・出産・子育て・ペット等の生活領域においてさまざまなデジタルサービスをリリースしています。
既存サービスはもちろん、新しいサービスを立案し、主体的・戦略的に展開していける人材、というのがマーケティング職としての求める人物像のようです。
マーケティングの経験やスキル、そしてコミュニケーション能力や主体性が求められる職種と言えます。
ベネッセの選考フロー
ベネッセの中途採用の選考フローとしては通常以下のようなスケジュールになっています。
- 書類選考
- 適性検査
- 1次面接
- 最終面接
- 内定
正確な選考フローは、公式ホームページの各職種の募集要項にそれぞれ記載があるため確認しておきましょう。
応募の締め切りは?
ベネッセの中途採用の締め切りについては、それぞれの職種ごとに違っているようです。
それぞれの採用活動が終了次第、募集も受付終了となるため気になっている募集がある人は早めの応募をおすすめします。
ベネッセの待遇・労働環境
ベネッセにおける労働環境について、以下の順に解説していきます。
- 勤務地
- 年収
- 社内制度・福利厚生
- 中途採用比率
勤務地
ベネッセは、岡山県に本社、東京に本部があり、北海道から九州まで日本各地に支社・オフィスがあります。
転職後に配属される部署によっては中国のグループ会社に出向となるなど、勤務先はそれぞれ異なるため、募集要項をしっかりと確認しておきましょう。
また、総合職としての採用となる場合は全国に転勤の可能性がある点にも注意が必要です。
所在地 |
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東京本部 |
〒206-8686 東京都多摩市落合1-34 |
年収
株式会社ベネッセホールディングス(ベネッセの親会社)が有価証券報告書で公表している2021年度の平均年収(給与)は934万円
教育業界・中小企業社員の平均年収が30代で450万円、40代で500万円前後という点を考えると業界内でも給与水準が高いと言えるでしょう。
社内制度・福利厚生
ベネッセでは、社員が「強み」を活かして長く活躍できるよう、充実した社内制度・福利厚生を用意しています。
特徴的なものをいくつか紹介していきます。
内容 | |
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能力開発ポイント |
社員自らが希望した能力開発機会(外部研修・通信教育・各種資格試験など)に対し、会社が費用をサポートします |
中途入社者支援 |
中途入社の社員に対し、必要な仕事の基本をインプットするオリエンテーションや、ベネッセの理念・価値観に対して理解を深めながら自身の価値創造を考えるための研修が行われます |
360度サーベイ |
管理職を対象に、上司・部下・同僚の360度フィードバックを行い、マネジメントのレベルアップ を目指します |
ベネッセ休暇 |
勤続5年ごとに、特別休暇と休暇支援金が支給されます |
スーパーフレックス制度 |
有効な時間の使い方を実践することを目的にスーパーフレックス制度を導入しています ※所定労働時間1日7時間換算 |
カフェテリアポイント |
社員がそれぞれ自由に福利厚生を選択することのできる制度(カフェテリアプラン)を導入しています。自らのライフプランや必要性に合わせ、複数のメニューから選んで申請が可能です。 |
また、育児や介護と仕事を両立する社員を支援するため、育児・介護休職制度や相談窓口などのサポートも充実しています。
中途採用比率
ベネッセにおける中途採用者の比率について解説していきます。
ベネッセで働く正社員のうち、中途採用の比率は、2018年度:63%、2019年度:47%、2020年度:40%となっています。
新卒採用者と中途採用者の比率はほぼ半々で、社内での活躍の機会は新卒や中途に関係なく公平に与えられる社風があるようです。
ベネッセの評判・口コミ
元社員や現在も働いている社員から、ベネッセの評判を集めてみました。
ぜひ、転職するかどうかの参考にしてみてください。
良い評判・口コミ
教育業界の最大手とも言えるベネッセは、業務内容として非常にやりがいが感じられるという点と、年収としても高収入であるという点を高く評価している口コミが多く見受けられました。
また、制度や福利厚生なども充実しており、今後のキャリアを見据えたサポート体制がしっかりと整っているようです。
そのため、長く働きたい、しっかりとキャリアを形成していきたいと考えている人におすすめの企業と言えるでしょう。
最近まではほぼ年功序列のかたちでしたが、今は業務ポジションに応じて給与が異なっています。また管理職以外は、残業代もしっかりでますので、年度当初に提示された年収よりも年間で+100万以上は高くなる印象があります。評価は相対評価で、同じ等級の社員同士を比較して、どの人が期待以上の仕事をしたのかという観点で評価されます。
教育のリーディングカンパニーとして、関わっている事業は多岐にわたり、どの分野でも教育を通して人の人生を豊かにすることが目的なので、とてもやりがいがあります。また、先生気質の世話好きな社員が多く在籍しているため、叱咤激励されながら自分を成長させることができます。
基本的に給与や補助などが充実しているので、若くして高い年収がのぞめる。特に学びをサポートしてもらえる、補助金はありがたく英語学習などにいかせてもらっていました。
悪い評判・口コミ
一方で悪い評判・口コミですが、戦略に関しての保守的な姿勢とワークライフバランスのとり方が難しいという点が多く挙げられていました。
全従業員の女性比率が51%と、一般的な企業と比べて女性従業員の割合が高いベネッセですが、その分男女問わずしっかりとした働き方や成果が求められる傾向があるため、そこを不満に感じる声もあるようです。
女性の働きやすい制度は整っているかもしれませんが、男女問わず求められることは高いです。…ということは、それなりに働く必要があるわけです。「自分でワークライフバランスをとる働き方ができる人」、ワークもライフもきちんとマネジメントできるということが求められます。与えられた制度だけではなく、自分がどう働きたいかを明確にしないと、とにかく働くだけの環境といえるかもしれません。
縦割り組織で意思決定が遅い。競合に対して後手に回り続けている印象。DM中心のマーケティングフレームが確立されすぎているからこそ、新しいチャレンジに及び腰。ロジックを重視する優等生タイプが多いことが悪い方に出ている。
育児休職をとって復職している人は非常~に多いです。未就学児がいる場合には時間短縮で勤務することができます。管理職でも男性社員でも子どもの世話をするために早めに帰宅する人もいます。が、その制度に甘えてばかりで、仕事に重心をおいていないように見えるのがあからさまだと、その先のキャリアが積みにくくなる雰囲気はあるかもしれません。
ベネッセって何をしている会社?
ベネッセは、岡山県岡山市に本社を置く日本の企業です。
福武哲彦が創業した株式会社福武書店(ふくたけしょてん)がルーツであり、教育や生活分野を中心とした事業展開を行っています。
出版分野での代表的なものとしては、「いぬのきもち」「ねこのきもち」などのペットとの生活をテーマとした情報誌、「たまごクラブ」「ひよこクラブ」などの子育てに関する情報誌、生活マガジン「サンキュ!」などが挙げられます。
通信教育事業については、「こどもちゃれんじ」「進研ゼミ」などを展開しており、日本の誰しもが知っている日本の教育・受験産業を担う大企業です。
ベネッセの会社概要
以下に、ベネッセの会社概要をまとめています。
ベネッセは2009年に持株会社化し、株式会社ベネッセホールディングスを親会社として事業を展開しています。
この記事では、ベネッセグループの中でも主力事業を展開する株式会社ベネッセコーポレーションへの転職について紹介しています。
親会社 |
株式会社ベネッセホールディングス Benesse Holdings, Inc. |
社名 |
株式会社ベネッセコーポレーション ※ベネッセコーポレーションはベネッセホールディングスを親会社とする事業会社です。 |
本社所在地 |
岡山県岡山市北区南方 3−7−17 |
代表者 |
代表取締役社長 小林 仁 |
創業 |
1955年1月28日 |
資本金 |
30億円 |
従業員 |
2,429名(2020年4月期) ※ベネッセホールディングス連結での従業員数は2021年3月31日時点19,456人 |
売上高 |
4486億円 ※グループ連結(2020年3月期) |
まとめ
ここまで、ベネッセへ転職したい人向けに、選考難易度、年収、評判・口コミ、待遇・社内制度などを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ベネッセは誰もが知っている有名な企業であり、年収は高収入かつ社内制度も充実しているため人気が高く、転職難易度として決して低くはありません。
社内制度としては、特に女性に対するサポートが手厚いため、キャリアを積み長く働きたい女性におすすめの企業と言えます。
ベネッセは、近年デジタル分野に力を入れており、教育とデジタルのこれからの可能性に関心がある人、これからの時代を創っていきたい人には、存分に力を発揮できる環境が整っている企業と言えるのではないでしょうか。
転職者向けの中途採用情報は公式ホームページで募集されているため、ベネッセへの転職に興味がある人はまずホームページをチェックしてみることをおすすめします。
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