GCP資格とは?試験の種類や難易度を徹底解説【2026年2月最新】

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最終更新: 2026年5月7日 / 月次でデータ更新
本記事の要点

GCP(Google Cloud Platform)認定資格には、入門者向けのCloud Digital Leaderから、実務経験者向けのProfessional認定まで複数のレベルがあります。本記事では資格の全体像、種類ごとの出題範囲と難易度、自分のレベルに合った選び方、効率的な勉強法までを整理し、初学者でも「次に何を受ければよいか」が分かるように解説します。

GCP(Google Cloud Platform)とは、Googleによるクラウドコンピューティングサービスのことを指します。仮想マシン、ストレージ、データベース、機械学習、ネットワークといった幅広いサービス群を提供しており、Webサービスの基盤から大規模なデータ分析まで、さまざまな用途で利用されています。

今後もGCPを使ったサービスの市場は拡大していくとともに、経験者・エンジニアの需要も高まっていくことが予想されます。クラウドの知識は特定の職種に限らず、サーバーサイド開発・インフラ・データ分析・機械学習など、エンジニアの多くの領域で土台になりつつあります。

そうした流れの中で、自分のスキルを客観的に示す手段として注目されているのが「GCP認定資格」です。資格そのものが業務をこなす力を保証するわけではありませんが、学習を通じてクラウド全体の体系的な知識が身につき、第三者に対してスキルの裏付けを提示できる点に価値があります。

ここでは、GCP資格についての基本的な概要や、資格試験の種類・難易度、有効な勉強方法などについて詳しく紹介していきます。「どの資格から手をつければよいか分からない」「自分のレベルに合うのはどれか」と迷っている方は、まず資格全体の地図を押さえるところから始めましょう。

図1:GCP認定資格の3レベル構造(やさしい → 難しい)
ユーザー(基礎):Cloud Digital Leader 実務経験不要。クラウドとGoogle Cloudの一般知識を問う入門レベル
アソシエイト:Cloud Engineer デプロイ・監視・運用など。日本語受験可。エンジニア経験者の最初の一歩
プロフェッショナル(上級):分野別9資格 Architect / Data Engineer / Developer / DevOps / Security ほか 実務経験が推奨される最も難易度の高い領域
図:上に行くほどやさしく、下に行くほど専門性・難易度が高くなる。
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目次

GCPの資格とは?

GCPとは、Google Cloud に関する公式の認定資格であり、Google Cloud に関する知識やスキルを有すると評価される資格のことです。クラウドの設計・構築・運用に必要な知識を体系立てて学び、それを試験という形で客観的に証明できる仕組みになっています。

2023年4月時点でおよそ11種の資格が存在し、試験ではGoogle Cloudに関する知識はもちろん、機械学習やデータ分析などの知識が問われるものもあります。つまり、単に製品名や操作を暗記するだけでは合格が難しく、「どんな場面でどのサービスを選ぶべきか」という実務的な判断力が問われるのが特徴です。

レベルごとに異なった資格があるのでGoogle Cloud テクノロジーを使用した特定業務のスキルがあると認められます。自分の経験や目指す方向性に応じて、入門レベルから専門レベルまで段階的にステップアップしていける設計になっています。

GCPの資格を取得することは、その分野での能力・知識を持っていると証明できるので、取得をおすすめします。

学習の過程で得られる知識は、資格の有無にかかわらず日々の業務にそのまま活きます。資格はあくまで「学習の到達点を測るものさし」であり、目的は合格そのものよりも、その先で使えるスキルを身につけることだと捉えておくと、学習の方向を見失いにくくなります。

【注意】資格の有効期限

試験の詳細で特に示されていない限り、Google Cloud のすべての認定資格は認定を受けた日から 2 年間有効です。認定資格を維持するには、再認定を受ける必要があります。

進歩の早いIT業界ですから、同じ資格でも取得した年度によって知識・スキルのばらつきが発生してしまう場合があります。クラウドサービスは新機能の追加や仕様変更が頻繁に行われるため、数年前の知識のままでは現場の実態と乖離してしまうことも少なくありません。

そういったことを防ぐために、有効期限が設定され更新が必要となります。これは「資格保持者の知識が常に新しい状態に保たれている」という信頼を担保するための仕組みでもあります。

なお、認定資格が有効期限切れになる 90 日前、60 日前、30 日前に更新通知が届くので、定期的に勉強・受験してスキルや知識をアップデートしておきましょう。

更新の際は、ゼロから学び直すというより、前回の合格以降に追加・変更された機能やベストプラクティスを重点的に確認する形が効率的です。日頃から公式ドキュメントやリリースノートに目を通す習慣をつけておくと、再認定時の負担を大きく減らせます。

GCP資格を取得するメリット

キャリアアップ

GCP資格を取得することで、自分のキャリアアップにつながる可能性があります。クラウド人材は多くの現場で求められており、スキルの裏付けがあることで任される業務の幅が広がりやすくなります。

資格を持っていることで、企業やクライアントからの信頼度が高まり、より多くのプロジェクトに参加できるようになる可能性があります。特にフリーランスや業務委託で働く場合は、スキルを客観的に示せる材料があると、案件獲得や条件交渉の場面で説得力を持たせやすくなります。

また、15 TOP-PAYING IT CERTIFICATIONS OF 2022という高収入ITエンジニアが取得している資格には、1位に「Professional Data Engineer」2位に「Professional Cloud Architect」が選ばれています。このことからも、クラウドの専門資格がキャリア形成において一定の評価を受けていることがうかがえます。

スキルアップ

GCP資格とは、クラウド分野の様々な領域のスキル・知識を有すると証明する資格です。

また資格取得のために勉強することで、GCPだけでなくクラウド全般の知識を習得できたり、知識を高めたりできます。クラウドの基本概念(仮想化、ストレージ、ネットワーク、可用性、セキュリティなど)はサービスをまたいで共通する部分が多いため、GCPの学習がそのまま他クラウドの理解にも役立ちます。

なお資格試験では実践的な出題も多く含まれます。

知識のインプットだけでなく業務に役立てる内容であるため、元々クラウド関連エンジニアであっても既存の知識をアップデートできたり、スキルアップにつなげたりといったメリットが受けられるのです。経験者にとっては「なんとなく使っていた機能を体系的に整理し直す」きっかけにもなり、自己流の知識を確かな土台に変えられる点が大きな利点です。

Google Cloud Certified コミュニティに参加できる

GCP資格の範囲であるAssociateレベルまたはProfessionalレベルのいずれかを取得することで、Cloud Certifiedのコミュニティに参加できます。

コミュニティ参加者はプログラムの最新情報、ベータ版認定試験に関するニュースや再認定の際に割引が受けられるなど、特典が受け取れます。

Google Cloudに限らずクラウド市場は常に最新情報の取得が大切であるため、情報や知識の共有をするためにはよい機会になるでしょう。

業界関連イベントへの参加や、認定資格保持者ディレクトリを使用した採用の機会を得ることも可能です。同じ分野を学ぶ人とつながることで、独学では得にくい現場の知見や学習の進め方に関する情報を交換できる点も見逃せません。

給与アップ

GCP資格を持っていることで、給与アップの可能性があります。

GCPの専門家であることを証明することで、企業にとって魅力的な人材として認識されることができ、給与交渉において有利に働くことができる可能性があります。もちろん資格だけで評価が決まるわけではありませんが、スキルを裏付ける客観的な材料があることは、評価面談や転職時の交渉で自分の立場を補強する一助になります。

このように、GCP資格には「信頼の証明」「知識の体系化」「コミュニティへの参加」「キャリア・処遇への波及」という複数のメリットがあります。なかでもエンジニアとしての市場価値を高めたい方にとっては、学習の過程で得られる実践的な知識こそが最大の資産になるといえるでしょう。エンジニア向けのフリーランスエージェントを比較した記事でも、スキルの証明が案件の幅にどう影響するかを解説しています。

図2:GCP資格を取得する主なメリット
キャリアアップ 信頼度が上がり、参加できる プロジェクトの幅が広がるスキルアップ クラウド全般を体系的に学べ、 既存知識をアップデートできる
コミュニティ参加 最新情報・再認定割引・ 採用ディレクトリ掲載などの特典給与・評価への波及 専門性の証明として、評価や 交渉の材料になりうる
図:資格そのものより、学習で得る実践的な知識が中核的な価値になる。

GCPの資格の種類

GCPの認定資格にはさまざまな種類があり、主に以下の3つに分類できます。

  • 基礎的な認定資格(ユーザー認定資格)
  • アソシエイト認定資格
  • プロフェッショナル認定資格

中でもプロフェッショナル認定資格のレベルにはいくつもの領域に分かれた資格が用意されています。ここからは、それぞれのレベルと代表的な資格について、出題範囲・難易度・対象者の目安を順に見ていきましょう。受験を検討する際は、「自分の現在地」と「資格が想定している前提知識」を照らし合わせるのがポイントです。

ユーザー認定資格:Cloud Digital Leader

ユーザー認定資格では、基礎レベルの知識が問われるため、GCP認定資格の中では最も難易度がやさしいとされています。

この資格試験で問われる内容は、クラウドに関する一般的な知識やGoogle Cloudに関する知識などです。技術的な深掘りよりも、「クラウドがビジネスにどう役立つか」「Google Cloudの主要サービスにはどんなものがあるか」といった全体像の理解が中心になります。

受験するにあたってGoogle Cloudについての実践的な経験は不要であるため、初心者でも受験できます。エンジニアに限らず、営業・企画・管理部門など、クラウドに関わる非エンジニアの方が知識の土台を作る目的で受験するケースもあります。

そのため、入門者やクラウドについての基礎知識を身につけたい方向けの資格だと言えるでしょう。

オンライン受験もできますが、日本語は非対応で全て英語のみとなっているため注意しましょう。

アソシエイト認定資格: Cloud Engineer

アソシエイト認定資格の試験では、アプリケーションのデプロイ(配置)やオペレーションのモニタリング(監視)、ソリューション管理などに関する内容が出題されます。実際にGoogle Cloud上でリソースを構築・運用する場面を想定した、より実務寄りの内容です。

難易度は「基礎的な認定資格」よりも上がるものの、日本語での受験が可能なため、英語が苦手な場合でも受験しやすいといえます。

なお受験するために必要な前提条件は特にありませんが、公式サイトでは「6か月以上のGoogle Cloudでの構築経験があること」が推奨されています。未経験から挑む場合は、学習教材だけでなく実際に手を動かして環境を触ってみることで、知識が定着しやすくなります。

プロフェッショナル認定資格

プロフェッショナル認定資格は、GCP認定資格の中では最も難易度が高いとされている資格です。データ分析やセキュリティ、ネットワーク、機械学習などの分野ごとに、以下9つの資格が用意されています。自分の専門領域や伸ばしたいスキルに合わせて選べるよう、領域が細かく分かれているのが特徴です。

図3:プロフェッショナル認定資格 領域別の出題語句の傾向
Cloud Architect|アーキテクチャ設計・ハイブリッドクラウド・ビジネス要件
Data Engineer|データ処理・収集・変換・可視化・機械学習
Cloud Developer|アプリ開発・コンテナ・マネージドサービス
DevOps Engineer|SRE・GKE・運用(英語のみ)
Security Engineer|責任共有モデル・ネットワークセキュリティ
Network / Database / Workspace Admin / Machine Learning Engineer
図:自分の専門や伸ばしたい領域に合わせて選ぶ。複数領域は知識が重複することも多い。

Cloud Architect

Cloud Architects は、組織が Google Cloud 技術を利用できるように支援する領域です。

資格名Professional Cloud Architect
試験時間2時間
言語英語・日本語
試験形式多肢選択式
登録料200ドル
前提条件なし

クラウドアーキテクチャと Google Cloud に関する専門的な知識を活かして、ビジネス要件に応じて最適なクラウド戦略を策定し、クラウドプラットフォーム上でアプリケーションやサービスを構築するためのアーキテクチャを設計します。

またCloud Architectsのスキルを持っているということは、エンタープライズ環境で複雑なアプリケーションやサービスを設計することもできます。

オンプレミスとクラウドの両方の環境に詳しく、ハイブリッドクラウドアーキテクチャを設計することもできます。

クラウドアーキテクトは、ビジネスとITの両方の側面に通じていることが必要なので、ビジネスニーズを理解し、それらに合わせてクラウド環境を設計することが求められるでしょう。

そのため、技術力だけでなく「なぜその構成にするのか」を関係者に説明できる力も問われます。設問でも、単一の正解を選ぶというより、与えられた制約条件の中で最もバランスの取れた選択肢を見極める判断が求められる傾向があります。

Cloud Database Engineer

Cloud Database Engineerは、Google Cloudデータベースを設計、作成、管理、トラブルシューティングできるスキルをはかる上級資格のことです。

Cloud SQL 、 Firestore 、 Bigtable 、 Spanner 等に関する知見が求められます。反対に BigQuery など分析系データベースに関する出題はありません。つまり、トランザクション処理を担う運用系データベースに焦点が当たっており、分析基盤の知識はData Engineer側でカバーされる、という棲み分けになっています。

そのためGoogle Cloudデータベースソリューションの実務経験が2年以上のエンジニアに推奨されるレベルといえます。

資格名Professional Cloud Database Engineer
試験時間2時間
言語英語・日本語
試験形式多肢選択式
登録料200ドル
前提条件なし

Professional Cloud Database Engineer 試験の難易度は、主観的ではありますが中程度と言えます。

基本情報技術者試験〜応用情報技術者試験レベルの IT 一般に関する知識に加えて 「Associate Cloud Engineer 試験」レベルの Google Cloud の基礎知識があれば、追加の学習を 1 〜 2 ヶ月程度することで十分でしょう。

Cloud Developer

3年以上の業務経験が推奨(Google Cloudの経験1年以上)とされています。

Googleの推奨するアプリケーションの構築、クラウドネイティブ アプリケーション、デベロッパー ツール、マネージド サービス、次世代データベースの知識、汎用プログラミング言語の知識などが求められます。

Googlecloud以外にも出題の中ではアプリケーション開発やコンテナに関する一般的な知識について聞かれることも。普段からアプリケーションを開発しているエンジニアであれば、そこにGoogle Cloud特有のサービス知識を上乗せしていくイメージで学習を進めると効率的です。

資格名Professional Cloud Developer
試験時間2時間
言語英語・日本語
試験形式多肢選択式
登録料200ドル
前提条件なし

試験の難易度は「中程度」ですが、「応用情報技術者試験」相当の IT ・開発に関する基礎知識に加えて Google Cloud の各種サービスに関する知見が求められます。

Data Engineer

データの収集、変換、可視化など、データエンジニアリングに関する技能を持つエンジニアであることを示す資格です。

データ処理システムの設計、構築、運用、セキュリティ保護、監視に加え、機械学習に関する問題も出題範囲です。データ基盤を扱うエンジニアにとっては、業務で培った知識を整理し、足りない領域を補強する好機になります。

資格名Professional Data Engineer
試験時間2時間
言語英語・日本語
試験形式多肢選択式
登録料200ドル
前提条件なし

学習の際は Google Cloud に限ることなく「基本的な IT 知識」「基本的なアプリケーション開発に関する知識」も押さえるべきといえます。

公式には「業界経験が 3 年以上」「 Google Cloud を使用したソリューションの設計と管理の経験 1 年以上」と記載されていますが、実際にはそこまでの経験値がなくても、ポイントを押さえた学習をすれば合格も十分に狙えます。重要なのは経験年数そのものより、「どんな課題に対してどのサービスを組み合わせるか」を説明できる理解の深さです。

Cloud DevOps Engineer

主に Google Cloud で稼働するアプリケーションの運用に関する知見を問う試験です。

Google の提唱する Site Reliability Engineering(SRE) に関するベストプラクティスが数多く問われます。

なお出題言語は「英語のみ」となっているので注意しましょう。英語のドキュメントや用語に慣れていない場合は、用語の英語表現を先に押さえておくと読み進めやすくなります。

資格名Professional Cloud DevOps Engineer
試験時間2時間
言語英語
試験形式多肢選択式
登録料200ドル
前提条件なし

Professional Cloud DevOps Engineer の難易度は中〜高程度のレベルです。

Google Kubernetes Engine (GKE) や Compute Engine 等、 Google Cloud のサービスに関する専門的な知識を問われるほか、 SRE に関するベストプラクティスを問われるため、ある程度、この試験専門の学習が不可欠です。

Google Cloud に関する Professional Cloud Architect 程度の知見に加えて、一般的なアプリケーション監視・運用に関する知見がある人にとっては、追加学習をするだけで十分に合格が目指せます。

Professional Cloud Developer 試験と重複する知識分野もあるので、同時に勉強しておくのもおすすめです。関連領域をまとめて学ぶことで、学習効率を高めつつ複数資格の取得も視野に入れられます。

Cloud Security Engineer

応用情報技術者試験程度の基本的な IT の知識があり、かつ Google Cloud をある程度業務で使用した経験がベースとしてあることが望ましいです。

これに加えて、ネットワークセキュリティや Web アプリケーションセキュリティに関する基本知識があると良いでしょう。

Professional Cloud Security Engineer 試験の難易度は中程度〜比較的高いとされています。

問題文はそこまで長くないため、落ち着いて解ければ十分な余裕があります。

資格名Professional Cloud Security Engineer
試験時間2時間
言語英語・日本語
試験形式多肢選択式
登録料200ドル
前提条件なし

意識しておくべき最も重要なセキュリティの考え方として、 責任共有モデルがあります。これはクラウド事業者と利用者がそれぞれどこまでセキュリティ責任を負うかを定める考え方で、セキュリティ系試験では繰り返し問われる土台となる概念です。

利用者が責任を持つべきセキュリティとは何なのか、自分の言葉で人に説明できるまで理解している必要があります。

さらにオンプレミスと Google Cloud 環境を接続するネットワーキングについても理解が必要です。

オンプレミスからプライベートネットワーク経由で Google Cloud API を利用する方法も理解しておくことをおすすめします。

Cloud Network Engineer

Google Cloud のネットワーク系サービスや専用線・ VPN 等に関する知識が問われるのがCloud Network Engineerです。

問題文が長く、複雑なネットワーク構成が「英文」で説明されるため、読み解きに時間がかかることが想定されます。

構成図で説明してくれるような問題は無く、英文をしっかり読み解く必要があります。図に頼らず文章だけで構成を頭の中に組み立てる力が求められるため、日頃の読解トレーニングが効いてきます。

普段から Google Cloud ドキュメントを 英語で読むクセ をつけておくことが推奨されます。

資格名Professional Cloud Network Engineer
試験時間2時間
言語英語
試験形式多肢選択式
登録料200ドル
前提条件なし

出題傾向としては、VPC のルーティングや専用線、 Cloud DNS に関する問題が非常に多く出題されます。

Google Cloud のネットワーク設計の際に適切なトポロジを選択できるか、可用性とセキュリティを考慮した設計ができるか、また実運用時のトラブルに対処できるか、といった観点で出題されます。

ネットワークエンジニアであればぜひ取得をおすすめしたい資格の1つといえるでしょう。

Google Workspace Administrator

Google Workspace Administratorは旧称 GSuiteともいわれ、Google Workspaceの導入や運用に関する知見 を求められる認定資格です。

企業 IT の管理者や導入担当者が Google Workspace に関する専門知識を得るために有用な試験となっています。

当試験の難易度は「比較的高い」のでしっかりとした試験勉強・準備期間を覚悟しておきましょう。

Active Directory とのディレクトリ同期の際の細かい仕様や知識が求められたり、 Google Workspace 管理コンソールの細かい利用経験が無いと回答が難しい点が理由として挙げられます。実際に管理コンソールを操作した経験があるかどうかで、解答のしやすさが大きく変わる試験です。

資格名Professional Google Workspace Administrator
試験時間2時間
言語英語・日本語
試験形式多肢選択式
登録料200ドル
前提条件なし

Google Workspace の知識のみならず、企業 IT に関する幅広い知識が問われるため、情報システム部門のエンジニアにとっては知見を持っていることを示す良い客観材料となります。

こちらの試験は、日本語でも対応していますが、英語版の試験を翻訳したものなので日本語に若干の違和感を感じるかもしれません。設問の意図を正確につかむためにも、原文の英語表現を併せて確認できると安心です。

Machine Learning Engineer

Professional Machine Learning Engineerは、AIやML系のサービスを活用することで機械学習モデルの設計・構築・運用ができるエンジニアであることを証明する資格です。

Google Cloud の試験ではありますが、 Google Cloud 自体というよりも機械学習に関する知見が深く求められる試験です。

比較的実践的な知識も求められるため、難易度は高いものとなっています。

資格名Professional Machine Learning Engineer
試験時間2時間
言語英語・日本語
試験形式多肢選択(複数選択)式
登録料200ドル
前提条件なし

そのため、ML エンジニアは、ML 開発プロセス全体において責任ある AI について検討し、他の職務と密接に連携する責任もあります。

モデルの精度を高めるために、データの前処理や特徴量エンジニアリングを行うことができます。さらに、モデルの過剰適合やアンダーフィッティングを防ぐために交差検証などの手法を適用することもできます。

ビッグデータやクラウドコンピューティングなどの最新技術にも精通しており、常に最新のトレンドにアンテナを張るなど、常に研鑽的な姿勢が望まれる領域でもあります。

このように、プロフェッショナル認定資格は領域ごとに求められる前提知識や難易度が異なります。まずは自分の専門分野に最も近いものから取り組み、関連する領域へ広げていくと、知識の重複を活かしながら効率よくステップアップできます。

自分に合ったGCP資格試験の選び方・勉強法

もし、エンジニアとしてスキルが浅い・未経験という場合には、未経験であれば最も初歩的な「Cloud Digital Leader」からチャレンジすることをおすすめします。

技術的な前提条件もなく、深い知識も求められないので最初の1歩としてベストです。ここで全体像をつかんでおくと、その後に専門資格を学ぶ際にも「いま自分が学んでいるのは全体のどの部分か」が見えやすくなります。

またすでにエンジニアであるなら、アソシエイト資格の「Cloud Engineer」から受験することをおすすめします。

Cloud Engineerには、前提としてGoogle Cloudの基礎を理解していることやクラウド活用経験がありますが、エンジニア経験があれば比較的難易度は易しめです。ここで実務的な操作の基礎を固めてから、プロフェッショナル認定の各領域に進むのが王道のルートです。

図4:どの資格から受けるか(選び方フロー)
Q. クラウド/エンジニアの実務経験はある?
未経験・経験が浅い → Cloud Digital Leader からエンジニア経験あり → Cloud Engineer(アソシエイト)から
基礎が固まったら → 自分の専門領域に合わせてProfessional(Architect / Data / Security ほか)へ
図:現在地に合わせて入口を選び、段階的に専門資格へ進むのがおすすめ。

GCP資格試験の勉強法

書籍

書籍を使って勉強したい場合は、「Google Cloud認定資格Associate Cloud Engineer公式ガイド」がおすすめです。

Googleの公式ガイドということもあり、以下のように幅広い内容が網羅されています。

  • Google Cloud Platformの概要
  • Compute Engine仮想マシンを使用したコンピューティング
  • 仮想マシンの管理
  • Kubernetesを使用したコンピューティング・クラスタの管理
  • App Engineを使用したコンピューティング
  • Google Cloud Platformでのストレージのデプロイ
  • クラウドのネットワーキングDNS、負荷分散、IPアドレス
  • アクセスとセキュリティの構成

参考:Google Cloud認定資格Associate Cloud Engineer公式ガイド-インプレスブックス

ただし、書籍は常に最新の情報かどうか、信用できる出版社であるかをチェックすることが大切です。クラウドはアップデートが速いため、書籍だけに頼ると古い情報で学習してしまうリスクがあります。

必ず最新版を購入するようにし、合わせてオンライン学習も進めていくと情報をアップデートできます。

GCPトレーニング

レクチャーを受けながら勉強したい場合には、「GCPトレーニング」を利用すると良いでしょう。「GCPトレーニング」とは、Google認定インストラクターのレクチャーを受けながら、クラウドやGCP認定資格について学べる学習プログラムです。

• Googleプロダクト(Gmail、ドキュメント、ドライブ、Meetなど)の管理方法

• Google Cloudの基礎

• 機械学習と人工知能

• ネットワークとセキュリティ

• アプリケーションの構築、デプロイ、保守

オンラインで学習できる「オンデマンドコース」のほかに対面での「定期開講クラス」のどちらかが選べます。自分のペースで進めたい人はオンデマンド、強制力をもって学びたい人は定期開講クラス、というように学習スタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

なお、GCトレーニングは常に公開されているプログラムですが、その他に初心者向けの「みんなで学ぼうGoogle Cloud」が開催されています。

こちらは定期的なオンライン体験イベントであるため、タイミングが合えば参加してみるのもおすすめです。

効率的に学習を進めるためのチェックリスト

独学・スクールいずれの場合でも、次のような点を押さえておくと学習が空回りしにくくなります。受験前のセルフチェックとしても活用してください。

図5:合格に向けた学習チェックリスト
自分の現在地に合うレベル(基礎/アソシエイト/プロ)を選んだ
受験言語(英語のみか日本語可か)を事前に確認した
書籍は最新版を使い、公式ドキュメントで内容を補強した
手を動かして実際にGoogle Cloudの環境を触ってみた
「どの場面でどのサービスを選ぶか」を説明できるようにした
資格の有効期限(2年)と更新の流れを把握した
図:暗記より「判断できるか」を重視すると、実務にも試験にも効く。

クラウドの知識は一度身につければ終わりではなく、サービスのアップデートに合わせて学び続けることが前提になります。資格取得をゴールにするのではなく、学習を習慣化するきっかけとして活用するのが理想的です。スキルの幅を広げてキャリアの選択肢を増やしたい方は、関連する資格にも目を向けてみるとよいでしょう。たとえば転職に役立つMOSの位置づけを解説した記事も、資格を使ったキャリア形成を考えるうえで参考になります。

まとめ

GCPの資格試験における種類や難易度・勉強法などを紹介しました。クラウドサービスは様々なものがありますが、Googleの提供するサービスの理解はほかのものよりも優先されることが多いです。

GCP資格は、入門者向けのCloud Digital Leaderから、実務経験者向けのProfessional認定まで段階的に用意されており、自分の現在地に合わせて選べるのが大きな特徴です。まずは無理のないレベルから挑戦し、合格後は専門領域へと広げていくことで、着実にスキルを積み上げられます。

クラウドサービス以外にもセキュリティといった他の領域にも関係する問題も出題されるので、エンジニアとしてキャリアアップを目指すのであればぜひ取得をおすすめします。資格はあくまで通過点ですが、学習を通じて得た知識と「学び続ける姿勢」こそが、長く通用する力になります。

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