年収1200万円の手取りは?その生活と節税方法や稼げる職業【2026年最新版】

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最終更新: 2026年5月7日 / 月次でデータ更新
本記事の要点

平均年収は443万円からすると年収1200万円は夢のような金額ですね。本記事では推定根拠・キャリア構造・関連データを公開資料ベースで解説します。

「年収1200万円もらえる仕事はあるの?」「年収1200万円もらえたら暮らしは楽になるの?」など、日本人の平均年収443万円からすると年収1200万円はのような金額ですね。

年収1200万円の生活とはどんなものなのでしょうか。また、今後共働き世帯が増えると2人で1200万円越えの可能性もあるかもしれませんね。

ここでは年収1200万円を超える人の手取りや仕事、お財布事情、ローンを組む時の注意や節税方法などをご紹介します。

現在は平均年収の方でも年収1200万円に届く職業の紹介をするので、ぜひ最後までお読みください。年収というテーマは「いくらもらえるか」だけでなく、「同じ年収でも家族構成や働き方で生活の余裕がまったく変わる」点を押さえておくことが重要です。本記事ではその構造を、公開資料と一般的な家計の考え方に沿って整理していきます。

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目次

年収1200万円の手取りは約850万円

年収1200万円の手取りは約850万円です。

全部が懐に入るわけではなく住民税や所得税、社会保険料などが引かれる前の金額なので手取りは低くなります。

1200万円ももらえれば安泰かと思いきや、税率が高くなり各種控除も減るため意外に手取りは少ないのです。額面の数字だけを見て生活設計をすると、思った以上に使えるお金が少なく戸惑うことになりかねません。まずは「額面」と「手取り」の差を正しく理解することが、年収1200万円層の家計管理の出発点になります。

年収1200万円の手取り850万円の内容を見ていきましょう。

年収1200万円の額面と手取り(おおよその目安)
額面年収██████████████████████1200万円
手取り████████████████約850万円
図:額面と手取りの差(記事中の数値より作図)

ボーナスの有無で変わる毎月の手取り

ボーナス支給がある場合と年俸制など毎月均等割りで支給される場合では、年間の手取り金額に差が出ます

所得税は年末調整で年間分を清算するので、課税対象額が同じなら月割りの給与でもらう場合とボーナスがある場合で、年間の税額に差はありません。ただし社会保険に加入していると、社会保険料は課税対象額から控除があるので違ってきます。

厚生年金保険料が大きな影響を与えていて、年収が762万円(63.5万円×12ヶ月)までは、ボーナスの有無で年間の保険料に差異はありませんそれ以上の年収になると年間の社会保険料が多くなるため、課税対象から控除される年税額が少なくなります。

年収1,200万円でボーナス年2回・2.5カ月分の場合、手取り年収はおよそ840万円で手取り月収は約52万円ボーナスなしの手取り年収は860万円、手取り月収が約70万円となります。

同じ年収であれば給与の割合が高い方が手取りは多くなるのです。年収1200万円では約20万円の差が出ます。転職や年俸制への切り替えを検討する際は、額面の提示額だけでなく「ボーナス込みか、年俸を12分割か」といった支給形態まで確認しておくと、入社後に手取りでがっかりすることを避けられます。

支給形態別の手取り年収(年収1200万円)
ボーナスあり█████████████████████約840万円
ボーナスなし██████████████████████約860万円
図:支給形態による手取り年収の違い(記事中の数値より作図)

年収から引かれるお金は何か

給与から引かれるお金には、次のようなものがあります。

  • 所得税
  • 住民税
  • 社会保険料

それぞれどのような計算で引かれているかを見てみましょう。これらは給与明細では「控除」としてまとめて表示されるため意識しづらいものですが、年収が高くなるほど金額の絶対値も大きくなります。仕組みを理解しておくと、後述する節税策の効果も実感しやすくなります。

所得税

所得税は年収1200万円の場合、控除額によって変わりますが大体120万円ほどです。

所得税は次のような計算で決まります。

まず「課税される所得」を計算します。収入から必要経費を引いたものです。

課税所得=収入ー給与所得控除ー所得控除

年収 全体 男性 女性
100万円以下 8.1% 3.5% 14.3%
200万円以下 13.3% 13.3% 22.5%
300万円以下 14.8% 10.5% 20.9%
400万円以下 17.4% 16.9% 18.0%
500万円以下 15.0% 17.5% 11.4%
600万円以下 10.5% 13.8% 5.9%
700万円以下 6.7% 9.4% 3.0%
800万円以下 4.6% 6.8% 1.7%
900万円以下 2.9% 4.4% 0.8%
1,000万円以下 1.9% 3.0% 0.4%
1,500万円以下 3.5% 5.4% 0.8%
2,000万円以下 0.8% 1.3% 0.2%
2,500万円以下 0.3% 0.4% 0.1%
2,500万円超 0.3% 0.5% 0.1%

参考:令和3年分民間給与実態統計調査

国税庁の令和3年分の「民間給与実態統計調査」によると、年収1,000万円超、1,500万円以下の割合は3.5%です。つまり年収1200万円をもらっている人は、100人の中に3~4人程度よりも少ないということになります。

年収400万円以下が合計で50%を超えることを考えると、本当に少ない割合です。まさに勝ち組と呼べる収入です。上の表を見ると女性の分布は400万円以下に偏り、男性は500万円台より上に山がある点も読み取れます。男女で分布の山がずれていること自体が、働き方やキャリア形成のあり方の違いを映し出しているといえるでしょう。

年収階級別の割合・全体(民間給与実態統計調査)
300万円以下███████████████████14.8%
400万円以下██████████████████████17.4%
500万円以下███████████████████15.0%
600万円以下█████████████10.5%
700万円以下████████6.7%
800万円以下██████4.6%
1,000万円以下██1.9%
1,500万円以下████3.5%
図:年収階級別の割合(出典:令和3年分民間給与実態統計調査)

年収1200万円の人のお財布事情

年収1200万円ある場合、実際どの程度の生活ができるのでしょうか。家族構成によって変わりますので、それぞれを見てみましょう。同じ手取りでも、住まいの状況や扶養する家族の人数によって、貯蓄に回せる金額は大きく変わります。以下の家計例はあくまで一つのモデルケースですが、支出の優先順位を考える際の参考になります。

独身実家暮らし

項目 収入 収入
月収(手取り) 52万円
生活費(実家へ支払) 5万円
食費 5万円
通信費 0.5万円
交際費 5万円
雑費 1.5万円
貯蓄 35万円

参考:総務省統計局の家計調査

年収1200万円ある独身者が実家で生活している場合、かなり余裕のある生活ができるようです。

実家にいて家賃などが要らない場合は、一般的に月収の40%程度貯蓄に回すと良いと言われています。手取りをボーナスありの月収52万円と仮定すると、毎月20万円程貯蓄ができていれば良い計算です。

預金金利が低いこのご時世では、貯蓄の一部を投資に回していざという時に備えると安心でしょう。実家暮らしは固定費が抑えられる分、将来に向けた資産形成を始める絶好のタイミングともいえます。

独身1人暮らし

項目 支出 収入
月収(手取り) 52万円
家賃 13万円
水道光熱費 1万円
食費 4万円
通信費 1万円
交際費 5万円
日用品費 1万円
外食費 2万円
貯蓄 25万円

年収1200万円ある独身者が1人暮らしをするには、余裕があると言えます。

家賃に13万円使えるなら、平均家賃約7万円の東京でも区内でかなり設備の良い部屋が借りられます。貯蓄に回す余裕もあり、ある程度ゆとりのある生活ができるでしょう。

ただ、実家暮らしよりも生活にお金がかかるので、少し節約を意識する必要はありそうです。家賃や交際費は一度水準を上げると下げにくい支出なので、独身のうちに「使う額」と「貯める額」のバランスを意識づけておくと、将来家族が増えたときにも家計が崩れにくくなります。

夫婦子供なし世帯

項目 支出 収入
月収(手取り) 52万円
家賃 15万円
水道光熱費 1.5万円
食費 8万円
通信費 1万円 格安SIMを利用
交際費 3万円 個人のおこづかい含む
日用品費 2万円
外食費 2.5万円
保険・医療費 1万円 医療保険等
貯蓄 18万円

夫婦のみの生活はデート費用などの交際費は減りますが、生活費や保険が増えるので独身者より支出は増えます

そのため通信費は格安SIMを使って抑えたり、個人的な支出はおこづかいで明確に分けています。

しかし、食費に8万円や外食費に2.5万円と、ちょっとした贅沢やレジャーも楽しむ余裕はあるようです。

ボーナスからも少し貯蓄に回すと年間で約200万円ぐらいは貯蓄できるので、将来の備えはしっかりできます。共働きであれば世帯としての貯蓄ペースはさらに上がり、住宅購入や教育資金といった大きな支出にも計画的に備えやすくなります。

夫婦に子どもあり世帯

項目 支出 収入
月収(手取り) 52万円
家賃 17万円
水道光熱費 2万円
食費 9万円
通信費 1.5万円 格安SIMを利用
交際費・娯楽費 3万円 おこづかいを含む
日用品費 2万円
外食費 2.5万円
保険・医療費 2万円 医療保険・学資保険
教育費 3万円
貯蓄 10万円

年収1200万円で子どものいる家庭は人数分生活費は増え、子どもを育てる教育費が必要になるため、やりくりを上手にする必要があります

ここでも通信費(子どもの携帯も含む)は格安SIMにして、個人的な支出はおこづかい制です。更に子どもの進学のために学資保険に加入しました。

平均収入の子育て世帯がもらえる児童手当は、2022年10月から年収1200万円の世帯はもらえなくなっています。

年収1200万円以上の世帯は子どもを小中学校から私立へ進学させる家庭が多いので、子どもが小さいうちから教育費用を貯めると良いでしょう。子どもがいる世帯では貯蓄に回せる額が独身時より小さくなりやすいため、早い段階で教育資金の積み立てを仕組み化しておくことが、将来の家計を安定させる鍵になります。

年収1200万円の住宅ローンと家賃

ローン借入額は年収の7倍、返済比率は手取り額の20〜25%に抑えるようにといわれます。家賃の場合も以前は月収の30%といわれましたが、手取り収入の25%に抑えた方が良いといわれます。

それぞれ年収1200万円ならどの程度になるのでしょうか。

ローンは年収の7倍で妥当なのか

年収1200万円をそのまま7倍して計算すると8400万円までとなりますが、これを鵜呑みにすると返済に苦労します実際には6200万円~7800万円程度を考えると良いでしょう。

返済比率20%で年間の返済額を計算してみます。

年間のローン返済額240万円(毎月20万円)÷年収1200万円=返済比率20%

35年ローンでフラット35を利用、月額返済20万円でネット上のシミュレーションに入れてみました。(「イーデス」住宅ローンの比較シミュレーションツール(新規借り入れ)

住信SBIネット銀行の「フラット35(保証型)」では金利年1.830%、返済期間35年の借入可能額は61,995,273円でした。

変動金利の場合は金利が低くなるので7800万円程度まで借入可能額は上がりますが、ここは金融政策の様子をうかがって、どちらにするか考えましょう。

家やマンションを購入すると、固定資産税や維持費用もかかってきます。簡単に年収の7倍を考えずに、シミュレーションツールなどを上手に使って借入金額を決めましょう。住宅ローンは数十年にわたる長期の固定費になります。目先の借入可能額の上限ではなく、教育費や老後資金とのバランスを踏まえた「無理なく返せる額」で設計することが、年収1200万円層であっても家計を守る基本です。

家賃は手取り月収の2.5割程度まで

手取り月収はボーナスありの場合52万円なので、その2.5割は13万円です。

年間の手取り840万円を12ヶ月で割った場合は70万円なので、2.5割は約17.5万円です。

全国賃貸管理ビジネス協会の「全国家賃動向」を見ると、令和5年2月の資料で東京都の平均家賃は約7万円です。3部屋の物件でも約9万円なので、13~17万円あれば東京23区内でも良い部屋を借りられます

13万~17万円程度の家賃に抑えれば、余裕のある生活ができるでしょう。

年収1200万円の人の貯蓄額は

金融広報中央委員会「知るぽると」に公開された「(参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和4年)」には、年収1200万円以上の世帯の平均金融資産保有額が3595万円で、中央値は1800万円とあります。

中には100万円未満しか保有資産がないという回答も3.6%ありますが、安定して貯蓄ができている人が多くなっています

子育て世帯への児童手当などがなく、控除額も平均年収世帯ほど期待できないため、「自分の生活は自分で守る」考えの方が多いのです。

貯蓄率は平均年収の3割程度できていれば安泰なので、中央値1800万円は驚きの数値といえます。なお平均値は一部の資産が多い世帯に引き上げられやすく、実態に近いのは中央値とされます。平均と中央値に開きがあるのは、同じ年収帯でも貯蓄できている世帯とそうでない世帯の差が大きいことを示しています。

年収1200万円以上世帯の金融資産保有額
平均値██████████████████████3595万円
中央値███████████1800万円
図:金融資産保有額の平均と中央値(出典:知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査」令和4年)

年収1200万円でも生活は苦しいことがある

年収1200万円あっても、生活が苦しくなることがあります。

その事情は次のようなことが影響しているのです。高所得というだけで安泰に見えても、支援制度から外れたり税負担が重くなったりすることで、手元に残るお金が思ったほど増えないという声は少なくありません。

子どもの養育に援助がない

児童手当の見直しがあり2022年10月から夫の年収が1200万円以上の場合は、「特例給付」も廃止されたため児童手当の支給対象外です

2020年4月からの「高等学校等就学支援金制度」も年収上限があるため、関係がありません

年収1200万円あると所得税や社会保険料などの控除が少なく、税負担が大きいのに子どもの養育に支援がない現状は、高収入者の「子育て罰」といわれるほどです。

教育費用は全ての教育を公立で行って1000万円、私立の場合は2500万円かかります

年収1200万円ある親は高等教育を受けている人が多く、子どもにも良い教育を受けさせたいので私立に通わせる人が多いため、2500万円は必要です。

また、医療を受けるときの自治体からの子ども医療証の発行について、東京都23区内は中学生まで制限なく医療費の援助がありますが、所得制限を設けている自治体もありその場合は医療費の負担は軽減されません

公的機関の援助が見込めない教育費を捻出するため、やりくりをして貯蓄する必要があります。

配偶者控除がないこともある

2018年1月1日の税制改正により、配偶者控除が以下のように変更されました。

「納税者本人の年収が1,220万円を超えると配偶者控除対象外」です。

以前は1000万円でしたが、少し上限が上がりました。しかし、年収1200万円から20万円オーバーすると全く控除がなくなります

配偶者控除は年収の少ない家庭の税負担を軽減する目的の控除なので、年収が高いと対象から外れてしまいます。

所得税の減額がなくなると納税の負担が増えるため夫の収入を気にしつつ、扶養の範囲内で妻が働き生活の足しや貯蓄をしている家庭があります。

今後は働き手不足になっていく社会で共働き世帯が増える可能性があり、控除範囲外で配偶者も多数働くことになるかもしれません

所得税率が高い

年収1200万円の所得税率は33%です。

日本では累進課税が導入されており、年収が高い人ほど税率が上がります

給与所得控除額は850万円を超えると上限額の195万円から上がらないため、損をした感じが否めません。

年収が上がっても手取りが上がりにくく、手放しでは喜べないのが現状です。だからこそ、年収を上げる努力と同時に、後述する制度を活用して手元に残るお金を増やす視点が欠かせません。

家や車のローン

年収1200万円あっても一等地の家や高級車のローンで苦しむ人がいます。

一度上がった生活レベルはなかなか落とせないものです。家庭を持っても独身時代と同じランクの車を買いレジャーを楽しんでしまうと、思わぬ支払いが増えてしまいます。

生活環境が似ている家族は同じような地域に集まりやすく、あまり節約をしすぎてもケチに見えてしまい難しいものです。

見えないところで少しずつ、節約をする苦労があります。年収が高い人ほど周囲の生活水準に引っ張られやすく、見栄や付き合いによる支出が膨らみがちです。収入が増えても固定費を上げすぎないという意識が、長期的なゆとりにつながります。

年収1200万円の人の節税方法

控除が少ない年収1200万円の人にできる節税方法は、次のようなものがあります。税率が高い分、控除を増やしたり非課税の枠を使ったりする効果は、平均年収層よりも大きく出やすいのが特徴です。

ふるさと納税

支援したい自治体に寄付をすると所得税や住民税の控除、返礼品が受け取れる制度です

寄付をすると、実質負担額2,000円を引いた納税額が次年度の所得税と住民税から控除されます。利用可能額は年収によって多くなるので、返礼品の価値も併せて納税額上限まで使うとお得になります。

年収1200万円の場合、家族構成の違いで全額控除されるふるさと納税額(年間上限)は次の通りです。

納税者の家族構成 納税額上限
独身又は共働き 247,000円
夫婦※ 247,000円
共働き+子1人(高校生) 232,000円
共働き+子1人(大学生) 229,000円
夫婦※+子1人(高校生) 229,000円
共働き+子2人(大学生と高校生) 219,000円
夫婦※+子2人(大学生と高校生) 206,000円

※この場合は夫婦どちらか非就労(専業主夫・専業主婦)

出典:総務省「ふるさと納税ポータルサイト」

また、確定申告の不要な給与所得者は、ふるさと納税を行った各自治体に申請して確定申告が不要になる「ふるさと納税ワンストップ特例制度」があります。

ただし、ふるさと納税先の自治体数が5団体以内の場合に限ります

「ふるさと納税ワンストップ特例制度」を利用した場合所得税から控除はなく、その分も含めた控除額の全額は、翌年度の住民税から控除されるので注意しましょう。

簡単な申告方法の制度ができたので、節税にふるさと納税はぜひ利用したいものです。

家族構成別 ふるさと納税の年間上限(年収1200万円)
独身・共働き██████████████████████247,000円
夫婦██████████████████████247,000円
共働き+子1(高)█████████████████████232,000円
共働き+子1(大)████████████████████229,000円
共働き+子2████████████████████219,000円
夫婦+子2██████████████████206,000円
図:家族構成別のふるさと納税上限(出典:総務省「ふるさと納税ポータルサイト」)

iDeCo・NISAの利用

節税しながら資産運用するなら、iDeCoやNISAを活用しましょう

ゆうちょ銀行の貯金金利は通常貯金で 0.001%など、どこの銀行も普通預金の金利はほぼないに等しいので、節税もできて金利が高い制度を利用するのが良い方法です

各制度の違いは次のようになります。

つみたてNISA 一般NISA iDeCo
運用商品 投資信託・ETF 株式・投資信託 投資信託・保険商品
最低運用額 100円/月 100円/月 5,000円/月
年間上限額 40万円 120万円 14.4~81.6万円

(利用者による)

運用可能期間 20年間 5年間 65歳未満まで
出金 いつでも いつでも 原則60歳まで不可
節税対策 保有期間中非課税 保有期間中非課税 掛金全額控除

iDeCoとNISAは節税できる点と取扱商品は似ていますが、管理方法が違います。

iDeCo年金の一種「確定拠出型年金」で、国民年金基金連合会に届出が必要です。そのため年金を受け取る年齢に達しないと払い出せなくなっています

NISA「株式投資・投資信託」の一種で、制度を使うと一定期間非課税で保有できます。管理は各金融機関で、利用推進をしたのは金融庁と日本金融業協会です。

今後NISAは2024年度に非課税保有期間を無期限化、口座開設期間を恒久化することが予定されています。長期間の運用ができるようになるので、ぜひ利用しましょう。掛金が全額所得控除になるiDeCoは、所得税率が高い年収1200万円層ほど節税メリットを実感しやすい制度です。出金時期の制約も踏まえ、目的に応じて使い分けるとよいでしょう。

生命保険料控除の活用

生命保険料の控除は確実に節税ができ、保険はいざという時の保障になるのでおすすめです。

iDeCoやNISAは株式や投資信託を利用する部分が多いため、元本割れのリスクがありますが、生命保険は加入保険会社を選べばリスクを低くできます

生命保険料として支払った金額は、上限金額内ならば控除の対象です。一般生命保険料控除、個人年金保険料控除、介護医療保険料控除の3つの控除があり、最大で12万円まで控除が受けられます。

年末調整の際に加入している保険の内容を記入して、各保険会社から送られる払込証明書を添付すれば手続きができるので、簡単で効果的なお勧めの節税方法です。

年収1200万円を目指せる職業は

年収1200万円を目指せる職業はあります

仕事に有利な資格を勉強して取っても、仕事を頑張ってもなかなか収入が上がらない人は、年収1200万円は難しい企業や業種にいるかもしれません。

収入がそれだけ得られるということは、見合った大変な努力をしたということですので、これまで磨いたスキルが役立つ分野があるのか、今後の勉強や努力も必要です。一般的に、専門性が高く成果が数字で評価されやすい仕事ほど、高い年収に到達しやすい傾向があります。逆に、いくら努力しても給与テーブルの上限が低い環境では、年収1200万円に届きにくいのも事実です。

データで年収が高いといわれている職業は次のようなものがあります。

大手金融企業社員

大手銀行や保険会社、証券会社などの大手金融企業は安定的に高収入が得られ、年収1200万円程度の稼ぎがある人もいます。

特に証券会社や保険会社に1000万円越えがいるようです。ファンドマネージャーという投資信託の運用指揮をする専門家は、中でも高額年収をもらっています。

証券会社の給与体系はノルマ制や歩合制が多いので、働いて成果を出せば出すほど給料が上がるのです。保険会社は外資系企業の方が比較的給料が高く、成果を出せば見合った報酬をもらえるため収入があがりやすくなっています。

成果を出すには経済市場の動向を読み解く力が必要ですし、売り込む能力も必要です。歩合の比重が大きい職場では、成績次第で同じ会社の同期と年収が大きく開くこともあります。

年収1200万円に達する収入がある人は、それだけ能力が高く努力を惜しみません。

コンサルタント業

様々な業種のコンサルタントがいますが、コンサルタントの平均年収は1,030万円です。

コンサルタントの収入が高い理由は、クライアントの経営課題を解決するために非常に高度なスキルが必要だからです。

またビジネスモデル自体の費用はほぼ人件費しか掛かっていません。成功すればコンサルフィーを受け取って終了とする仕事なので利益率が高く、仕事の成果が給料にそのまま反映されます。

コンサルタントの労働は集約型になりやすく激務な労働環境のため、過酷な働き方や能力に対して報酬が支払われるのです。仕事内容はストレスフルかもしれませんが、やりがいは大きいでしょう。論理的思考力やプレゼン力など、業界を問わず通用するスキルが鍛えられるため、その後のキャリアの選択肢が広がりやすい職種でもあります。

たばこメーカー

たばこメーカーとして知られるJTは、現在医薬品や加工食品も作る総合開発メーカーに転身していて、平均年収が800万円を超えている企業です。

JTの給与システムは毎年定期昇給があって、グレードごとの上限に達するまで上がり続ける設定になっています。長期間働くことでの昇級の他、学歴関係なく給料が実力に応じて反映されるなど、働く側に有利な内容という印象です。

課長職で年収1000万円を超えていて、総合職で役職があるクラスまで昇進すれば、年収1200万円越えする社員がいます。

ただ、役職者と一般社員の給与差が激しく、年収1200万円を目指すならば昇進するしか道がないようです。安定した大手メーカーで腰を据えて昇進を目指すタイプの人に向いた環境といえるでしょう。

医薬品メーカー

製薬業界の話題に詳しい「AnswersNews」によると、2021年度の資料で平均年収が1000万円を超えた大手製薬会社が11社ありました。特に医薬品営業の「MR」職や、品質管理・品質保証部門の収入が高い傾向があります。

会社の社会的責任が大きいこと、専門性の高い知識やスキルが求められる傾向があり、給与に反映されているのです。

外資系のメーカーが多く成果主義の側面が強いため能力は必要になりますが、成果を出せれば報酬は高くなるでしょう。近年はバイオベンチャー分野の企業の年収が高い傾向にあります。

専門のスキルを必要とする分野ですが、社会を支える責任ある仕事です。学ぶ必要がありますが、その努力のしがいがある収入を得られます。理系のバックグラウンドや語学力を活かしてキャリアを築きたい人にとっては、専門性がそのまま年収に結びつきやすい業界です。

総合商社

大手総合商社の平均年収は3社平均で1330万円です。大手総合商社は丸紅三菱商事伊藤忠商事のことをいいます。

総合商社の年収が高い理由は、まずボーナスが高いことにあります。基本給は他業界とそれほど大きな差はありませんが、ボーナスは30代で300~500万円ぐらいもらえます。

また、海外赴任や福利厚生の手当が手厚いのも特徴です。特に現地へ飛ぶ仕事をする人は海外赴任手当てが多いのです。

危険手当や家族連れで駐在する場合の子どもの教育費なども会社が負担してくれるので、日本国内の仕事より収入が高くなります。

商社は輸出入と国内での物資の販売などを行っている会社です。何でも屋、ビジネストータルコーディネーターなどといわれていて、物や人をつないで利益を生み出すのが仕事なので、対人スキルが必須となります。

扱っている商品について情報収集したり、各企業との取引に資料作成などで拘束時間は多めです。そのためストレスが溜まりやすいでしょうが、プロジェクトの達成感とやりがいはあります。その仕事に見合った年収といえるでしょう。

ここまで見てきたように、年収1200万円に届く職業は成果や専門性が報酬に直結する分野に集中しています。より責任の重い役割や専門性の高いポジションほど収入が高くなる傾向があり、現在の職場で頭打ちを感じているなら、こうした業界・職種への転職が選択肢になります。詳しい職業の比較は、後述の関連記事「年収の勝ち組ラインはいくら?収入を増やす方法を徹底解説」もあわせて参考にしてください。

年収1200万円を目指す転職・キャリアの考え方

ここからは数字ではなく、年収1200万円という水準を目指すうえでのキャリアの組み立て方を整理します。前述の通り高年収の職業は努力や専門性が前提になりますが、同じ実力でも「どの環境に身を置くか」で到達できる年収は大きく変わります。

業界と職種の選び方

年収を大きく伸ばしたいなら、まず給与水準そのものが高い業界・職種を選ぶことが近道です。金融、コンサルティング、製薬、総合商社のように、成果や専門性が報酬に反映されやすい領域では、同じ努力でも年収の上限が高くなります。一方で、業界全体の給与テーブルが低い環境では、いくら成果を出しても年収1200万円に届きにくいという現実があります。今いる場所で頑張り続けるか、土俵を変えるかを冷静に見極めることが大切です。

また、同じ業界でも役割によって報酬は変わります。一般職よりも責任の重いマネジメントや、希少な専門スキルを要するポジションほど高く評価される傾向があります。具体的な金額の目安をつかみたいときは、転職エージェントの無料相談で、自分の経歴に対する市場での評価を聞いてみるとよいでしょう。

転職の選考準備

高年収を狙う転職では、選考の難度も上がります。職務経歴書では、これまで担当した業務を羅列するのではなく、どんな課題に対してどう動き、どんな成果を出したのかを具体的に書くことが重要です。実績を整理しておくと、面接でも一貫した説明ができます。

面接では、自分のスキルが応募先のどんな課題解決に役立つのかを、相手の事業内容に結びつけて語れるかどうかが評価を分けます。志望動機も「年収が高いから」ではなく、その仕事で何を実現したいのかを軸に組み立てると説得力が増します。応募先について事前に調べ、想定される質問への回答を準備しておくと、当日落ち着いて臨めます。

転職エージェントの活用

年収アップを狙う転職では、転職エージェントの活用が有効です。エージェントは一般には公開されていない求人を保有していることが多く、職務経歴書の添削や面接対策、年収交渉の代行まで一貫してサポートしてくれます。とくに高年収帯の求人は条件が複雑になりやすいため、第三者のサポートがあると判断を誤りにくくなります。

複数のエージェントに登録し、紹介される求人やアドバイスを比較するのも一つの方法です。担当者との相性もあるため、合わないと感じたら遠慮なく相談先を変えてかまいません。登録や相談は無料のサービスがほとんどなので、まずは情報収集の入口として使うとよいでしょう。

口コミ・評判の見方

転職先を選ぶ際は、年収や役職といった条件だけでなく、働き方や社風が自分に合うかも重要です。高年収の職種は激務になりやすい傾向があるため、口コミや評判を確認して、実際の働き方をイメージしておくと入社後のギャップを減らせます。

口コミを見るときは、特定の一件に振り回されず、複数の声に共通する傾向をつかむことが大切です。ポジティブ・ネガティブ両方の意見に目を通し、自分が許容できる点・できない点を整理しておくと、条件の良し悪しを総合的に判断できます。最終的には、提示された年収と働き方のバランスが、自分の望む生活と釣り合うかどうかが選択の決め手になります。

年収1200万円の生活とは

年収1200万円の人の手取りは約850万円と、多くの税金や社会保険料が引かれている現状が分かりました。

特に公的補助がないことが子育て世代を苦しめていて、「子育て罰」といわれている大変さもあります。

しかし、高度なスキルの必要な仕事を頑張って得た収入で貯蓄ができ、ある程度余裕のある人生が送れるのも確かです。ふるさと納税やiDeCo・NISA、生命保険料控除といった制度を組み合わせれば、重い税負担のなかでも手元に残るお金を増やすことができます。

これから年収1200万円を目指すなら、目指せる業界への転職が近道です。それには本人のスキルアップと学びが大切ですが、それがかなった時は充実した生活が待っていることでしょう。手取りや生活レベルを他の年収帯と比べてみたい方は、関連記事「年収900万円は勝ち組?手取りや生活水準、職業について徹底解説!」もあわせてご覧ください。

主要参照データ・出典
  • 国税庁「民間給与実態統計調査」 公式
  • 総務省「ふるさと納税ポータルサイト」 公式
  • 金融広報中央委員会「知るぽると」家計の金融行動に関する世論調査 公式
  • 総務省統計局「家計調査」・全国賃貸管理ビジネス協会「全国家賃動向」

高年収を目指す転職に強い転職エージェント2選

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監修・編集

CareerBoost編集部 / キャリア統計リサーチチーム
転職メディア運営10年以上の編集者と、人事・労務・統計の実務経験者によるチーム。国税庁「民間給与実態統計」・総務省「家計調査」「ふるさと納税ポータルサイト」・金融広報中央委員会「知るぽると」等の一次情報を基に、年収・税金・キャリア情報を月次で更新しています。

本記事の年収数値は公開資料からの推定であり、個人/世帯/年度により実数と異なる場合があります。正確な数値は公式発表をご確認ください。

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