日本を代表する料理家の「栗原はるみ」さん。
一度は名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
レシピ本のほか、雑誌、会社経営、CM・テレビ出演など幅広く活躍しています。
2022年3月4日には「これまでやり残したことをすべて出し切りたい」という思いが込められた、創刊号『栗原はるみ』を出版しました。
そんな人気料理家、栗原はるみさんの年収は一体どれくらいなのでしょうか。
今回は、栗原はるみさんの気になる年収と料理家の実態を徹底解析します。
「栗原はるみ」とはどんな人?
生い立ち
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%97%E5%8E%9F%E3%81%AF%E3%82%8B%E3%81%BF
1947年3月5日生まれの76歳(2023年10月現在)。
静岡県下田市で生まれました。
21歳で栗原玲児さんと結婚後、2人の子を出産。
1983年頃から料理家として働き始めます。
1992年に「ごちそうさまが、ききたくて。家族の好きないつものごはん140選」がミリオンセラーとなりました。
1994年、続編である「もう一度、ごちそうさまがききたくて。」と合わせて料理本としては異例の売り上げ200万部を達成しました。
また1994年には「株式会社 ゆとりの空間」を創業。
生活雑貨ブランド「share with Kurihara harumi」の立ち上げやレストラン・カフェ「ゆとりの空間」をオープンするなど、多方面に活躍し始めます。
さらに2005年2月、栗原はるみさんの著書『Harumi’s Japanese Cooking』が「グルマン世界料理本賞」で日本人初グランプリを受賞。
2019年8月に夫が肺がんで亡くなり(享年85歳)、現在は一人暮らしをしています。
夫の死の悲しみから中々ぬけだせない状態が続きましたが、今は「悲しんでばかりだと夫に怒られそう」と公の場で話せるほどに復活しています。
「元気でいるのは思ったことを実行すること」と前向きな日々を過ごしているようです。
人柄
出典:http://www.asahi.com/photonews/gallery/be/20120611/be15.html
料理をこよなく愛している栗原はるみさん。
ラジオやテレビでの様子を見ていると、穏やかな笑顔と話し方でとても親しみやすい印象がありますよね。
一方で、しっかりしていて好奇心旺盛な一面もあります。
- 1人で暮らしているが、どんなときもお茶を丁寧にいれる
- 服はアイロンでパリっときめる
- 掃除は楽しみながらやる
- 朝は必ず5時に起きる
- 諦めないで、やりたいと思ったらすぐ実行する
- 悔いなき人生のために思ったことは最後まで駆け抜けたい
私生活も考え方もしっかりしていて、人生を楽しんでいる様子がうかがえますね。
栗原はるみさん自身も「自分はやると決めたことはコツコツ続ける性格」とこちらの記事で話しています。
株式会社「ゆとりの空間」
「ゆとりの空間」は、料理や生活が楽しくなるように栗原はるみさんが工夫とアイデアを出し、日々の生活が少しでも明るく輝きを持てるようなきっかけをつくるブランドです。
VISION/目指すべき未来…キッチンを通した家事ライフ満足度No.1企業
MISSION/私たちの使命…毎日の料理を楽しく、日々の料理が報われ、家族が団らんする幸せな食卓
VALUE/私たちの価値…おいしさの再現性を司る
-料理を楽しくする工夫と手助け。習慣として心地よく無理なく続けられること
上記を理念に掲げています。
従業員はアルバイトも含めて200名で、主な事業内容はこちらから確認できます。
「株式会社 ゆとりの空間」とは具体的になにをしている会社なのか詳しく見ていきましょう。
①生活雑貨ショップ share with Kurihara harumi
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000149.000005608.html
「share with Kurihara harumi」は、栗原はるみによって展開された生活雑貨ブランドです。
“こんなものがあったらいいな”という栗原はるみさんの思いが形となっています。
シンプルなデザインが特徴的で、ナチュラルな色合いや素材が使用されており、食卓や日常生活の中に柔らかな雰囲気を作り出すことが可能です。
さらに、季節感や料理に合ったデザインも考えられているため、求めているアイテムを見つけられます。
もちろんデザインだけでなく、機能や使い勝手も追求されています。
主婦目線で製品が研究されており、その器や調理器具があるだけで日々の暮らしが楽しく、楽になるようにつくられています。
料理年数が長い栗原はるみさんが考案したアイテムなので使い心地がよさそうですね。
50店舗以上を全国展開で運営しているので、みなさんの近くにも店舗があるかもしれません。
②レストラン・カフェ「ゆとりの空間」
出典:https://corp.yutori.co.jp/pressrelease/pr20220607/
レストラン・カフェ「ゆとりの空間」は、四季折々の彩り豊かな食材を使った料理、独創的な見栄えや食感にこだわったパフェやスイーツなどを提供するレストランです。
店内は温かい雰囲気になるように、照明や家具などにもこだわっており、食事の際にリラックス感を醸し出します。
品数が多く栄養バランスや彩りも考えられており、食欲をそそりますね。
お昼は「栗原さんちのお昼ごはん」夜は「栗原さんちの晩ごはん」というメニューが存在し、家庭料理を思わせる工夫がされているのもポイントです。
店舗数は8店舗と、生活雑貨ショップより少なくなっています。
③オリジナル食品 ゆとりのキッチン
出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000113.000005608.html
「ゆとりのキッチン」は、料理家の栗原はるみさんがプロデュースしているオリジナルの食品ブランドです。
「毎日の料理が美味しく楽しめるように」という想いを込めて作った定番人気の調味料や、素材の味を追求したジャムなどを展開しています。
栗原はるみさんのレシピをもとに作ったレトルトカレーが人気です。
化学調味料・合成着色料・香料不使用の調味料を多数そろえており体に優しいと大変好評で、お歳暮やお中元などの贈りものにもおすすめ。
こちらから購入できます。
料理家とはどんな仕事?
出典:https://www.yutori.co.jp/shop/pg/1soup/
料理家とは、栄養や調理方法、見栄えなどを考慮しながら料理を研究し、新しいレシピを開発するのが主な仕事です。
しかし「料理家」という職はなく、自分で名乗れば誰でも「料理家」になれます。
料理家の仕事は、レシピ開発の他にも様々なものがあります。
以下の通りです。
- カフェ・レストラン経営
- レシピ本の出版
- メディア出演
- メーカーとタイアップした食品開発
- 企業や教育関係などの講演会の出演
- 料理学校や料理教室の先生
SNSが普及した今、YouTubeやInstagramで発信する人も多くみられますね。
「自分の努力次第で幅広く活躍していける」部分はとても魅力的です。
料理家の平均年収
様々な活躍の場がある料理家の平均年収は約840万~900万といわれているようです。
しかし、活躍の場を広げることができれば最大年収1000万以上も可能になってきます。
活躍の程度によって個人差がでやすい職業で、人気が出れば大手企業の食品開発やテレビ出演も夢ではありません。
栗原はるみさんのように書籍の出版もできそうですね。
活躍の場を広げることが高収入のカギとなるようです。
栗原はるみの年収は?
活躍の場を広げ、現在も様々な挑戦をしている栗原はるみさんの年収を推測してみましょう。
書籍収入
レシピ本を中心に様々な本や雑誌を出版している栗原はるみさん。
それぞれ多少の違いはありますが、基本的に書籍の印税は売り上げの10%が手元に入ってくると言われています。
栗原はるみさんの書籍の発行部数は、2023年10月に累計3200万部を突破しています。
書籍一覧で金額が記載してある39冊の平均金額約1800円から計算すると、今までの印税での収入額は下記の通り。
1800円×3200万部×10%=約57億6000万円
最初の出版書籍は1989年の『献立が10倍になるたれの本』で34年経過しています。
57億6000万円÷34年=1億7000万円
単純計算で一年に約1億7000万円の印税が入ってきていることになります。
金額が提示されていない本も数冊あったため、1億7000万以上の収入を得ている可能性もあります。
印税収入だけで年間1億超えはすごいですね!
CM出演
出典:https://www.sbfoods.co.jp/brand/cm.html
栗原はるみさんは主に料理関係のCMに出演しています。
2023年のCM出演は下記2本。
- 2023-03-01 エスビー食品『栗原はるみ わたしのカレー』
- 2023-10-12 エスビー食品『栗原はるみのクリームシチュー』
CMは1クール(=3か月)ごとに契約交渉があるようです。
ドラマの主役を務める俳優さんでCM1本3000~4000万前後。
有名俳優さんでも1000万以上が妥当とのこと。
料理界でとても有名で影響力もあり、宣伝効果が絶大な栗原はるみさんはCM1本で1000万円ほどの報酬をもらっていると推測されます。
2023年は2本のCMに出演しているので約2000万円の収入なのではないでしょうか。
テレビ出演
出典:https://post.tv-asahi.co.jp/post-105017/
栗原はるみさんが出演しているテレビ番組は何本あるのでしょうか。
2023年現在のレギュラー番組は下記一本のみ。
- レギュラーTV番組『はまなかあいづTODAY』(NHK福島放送局)
出演回数は、隔月(偶数月)の年6回です。
その他、次の番組にも出演されています。
- バラエティ番組『相葉マナブ』「教えて栗原はるみ先生!余りがちな食材で絶品レシピ!」
- NHKの情報番組『あさイチ』みんな!ゴハンだよ
- トーク番組『おしゃれクリップ』
- 料理番組『きょうの料理』栗原はるみのキッチン日和
- 情報番組『あしたも晴れ! 人生レシピ』“悔いなき人生”今を楽しむ! 料理家 栗原はるみ
- 語学番組『ハングルッ!ナビ』
気になる一回の出演料は、そこまで高額ではないようです。
- 朝の情報番組のギャラは1回5万〜10万円(デーブ・スペクター)
- テレビのコメンテーターの1回のギャラの相場は「5万円」(「テレビコメンテーター『批判だけするエラい人』の正体』書籍)
- プロモーション目的とする出演はノーギャラがほとんど
- テレビの出演料は基本3万~5万円。ひどい人は1万円。今はもっと低い可能性も(メンタリストDaiGoより)
上記の情報をふまえると、だいたい番組出演1本5万円ほどと考えられます。
レギュラー番組6回、ゲスト出演6回、合計12回の番組出演での収入は下記の推測が立てられます。
12回×5万円=60万
「株式会社 ゆとりの空間」経営
出典:https://corp.yutori.co.jp/corporate/harumi/
栗原はるみさんは1995年に自身の株式会社「ゆとりの空間」を創業し、現在は息子の栗原心平さんが「代表取締役」を勤めています。
栗原はるみさんは「代表/創業者」となっているようです。
ゆとりの空間の総資産は約20億円です。
「株式会社 ゆとりの空間」の報酬に関しての有力な情報は今のところありません。
料理人・一瀬邦夫さんは総資産19.3億円で、報酬総額は1億1754万9千円です。
(いきなりステーキのペッパーフードサービスの有価証券報告書)
一瀬邦夫さんと似たケースであれば、報酬1億円の可能性もあります。
年収の合計
上述の他、電子書籍やDVD、ラジオ出演などでも活躍していますが、今回は大きな収入源(書籍、CM、テレビ出演、会社経営)の合計で年収を推測します。
- 書籍の印税収入:1億7000万
- CM収入:2000万
- テレビ出演:60万
- 「株式会社 ゆとりの空間」:有力な情報はないが、1億円以上の可能性あり→+α
合計:1億9060万+α=約2億円
大人気の料理家の年収は高額ですね。
他の有名料理家は?
栗原はるみさんの年収は2億円超えの可能性があります。
料理家はとても夢のある仕事ですね。
栗原はるみさん以外の有名料理家は一体どんな人がいるのでしょうか。
好きな有名料理家ランキング
2020年9月25日の「ヒルナンデス」で、20~40代女性をアンケート対象にした「好きな料理研究家TOP10」が放送されました。
- 平野レミ
- 栗原はるみ
- 土井善晴
- リュウジ
- みきママ(藤原美樹)
- ケンタロウ
- コウケンテツ
- 志麻
- SHIORI
- mako
栗原はるみさんの年収を考えると、人気料理家の上位10名も高額な年収かもしれませんね。
他の料理家の年収が気になる方はぜひ調べてみてください。
まとめ
いかがでしょうか。
年収の内訳で、書籍の印税収入がとても高額だとがわかりました。
これだけ多くの年収が得られるのは、栗原はるみさんの日々の努力のたまものと言えるでしょう。
これからも元気にパワフルな栗原はるみさんの活躍を期待しています。
栗原はるみの年収に関するFAQ
最終更新:2025-10-09
栗原はるみさんの年収は公表されていますか?
公式には公表されていません。
日本では2006年に「高額納税者公示制度(長者番付)」が廃止され、現在は上場企業の役員報酬のみが個別開示対象です。料理家・著述家・ブランド事業の個人年収を制度的に特定することはできません。
ネットの「年収◯億円」推定は信頼できますか?
鵜呑みは禁物。発行部数やブランド売上、出演料等を寄せ集めた推測が多く、本人・出版社・企業が総額を開示しているわけではありません。一次情報(刊行・コラボ・新商品リリースなど)の有無と整合で、「収益源の存在」までを確認するのが安全です。
主な収入源は?(構造理解)
- 書籍・雑誌:料理本・ライフスタイル本、連載・ムック等の印税・原稿料
- ブランド・商品企画:食器・キッチン用品・調味料・アパレル等の企画・監修・ライセンス
- 店舗・EC:カフェ/ショップ運営、オンライン販売(※運営会社経由)
- タイアップ:企業とのコラボ商品・キャンペーン・広告出演
- メディア出演:テレビ・イベント・講演などの出演料
実務的には「印税+ライセンス+事業収益+出演」の多層モデルです。
印税やライセンス料はどういう仕組み?
書籍は印税率×定価×実売部数が基本(契約により異なる)。
生活雑貨・食品等はライセンス契約(売上に一定率を乗じる方式や監修フィー等)が一般的で、契約内容は通常非公開です。
ブランド・店舗の売上は年収に直結しますか?
売上=そのまま個人年収ではありません。
仕入・人件費・家賃・物流・広告・製造委託費などを差し引いた利益配分が個人の収入に影響します。法人(運営会社)収益と個人収入は区別して考える必要があります。
年収が上下する主な要因は?
- 書籍の新刊・重版・海外版の有無と規模
- ブランドの新商品・コラボ・販路拡大
- メディア露出・大型タイアップ・キャンペーン
- 店舗・ECの販売計画・コスト構造
- 景気・消費動向・トレンドの影響
なぜ「正確な年収」を断定できないの?
(1)個人年収の公的開示制度がない、(2)印税・ライセンス・出演料は契約非公開が通常、(3)法人収益と個人所得の峻別が外部からは困難――という制度・実務上の理由です。
推定記事の妥当性を見極めるコツは?
- 出版社・公式サイト・運営会社の発表(新刊・新商品・出店・受賞など)に当たる
- 契約当事者の一次情報(コラボ公式リリース、販路告知)を確認
- 売上(上代)と印税・ロイヤリティ・利益を混同しない
数字の断定より、収益源の存在と構造に注目するのが安全です。
ブランド資産・作品群は年収にどう効く?(レガシー効果)
ロングセラー書籍・定番商品・アーカイブレシピは継続的なキャッシュフローを生み得ます。新作がない年でも、再販・重版・定番の売上が一定の土台となることがあります(契約条件に依存)。
まとめ(要点)
年収は非公表。ただし、印税・ライセンス・事業収益・出演等の多層的な収益モデルで構成されます。
数字を断定するよりも、一次情報に基づいて収益源の存在と仕組みを理解するのが最も安全・実務的です。
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