ENTP(討論者)は、頭の回転が早く、知的で思考力の高い性格タイプです。
他人とディベートを楽しむことが多く、会話の中から矛盾点を見つけて論破したいと考える傾向があります。
この記事では、ENTPと相性が良い・悪い性格タイプについて詳しく解説します。
ENTP(討論者)ってどんな性格の人?
ENTP(討論者型)は、論理的な思考が得意で、自分の考えを誰に対しても明確に伝えるタイプです。
そして誰に対しても反対意見を躊躇せずに伝え、熱い議論を交わすことを面白いと感じる性格です。
しかし、議論に熱中するあまり、他人との関係がぎくしゃくしてしまうこともあります。
ENTPは気難しくいじわるな人というわけではなく、一緒にいる人を楽しませようとする遊び心も持ち合わせています。
ユーモアのセンスも鋭いので、その場に合わせたジョークで場を盛り上げます。
ENTPは常識とされていることを疑う能力にも長けており、常に様々な考え方や提案を持っています。
周りの人が、つい常識として見落としてしまうような点も気にかけることができるので、提案を通じてチームをより良い方向に導くことが得意です。
その反面、自分でアイデアを実行するのは面倒だと感じてしまい、避ける傾向があります。
ENTPは好奇心や直感を重視するタイプの人に魅力を感じます。
周囲からはENTPの頭の回転の速さや豊富なアイデア、ユーモアのセンスを尊敬され、カリスマのように見られることが多いでしょう。
ENTP(討論者)と相性が良い性格タイプは?
ENTPタイプの人々は、非常に知的で、常に現状に対して疑問を抱く傾向があります。
多くの人が疑問に感じないようなルールや暗黙の了解に対しても、自分なりの解釈を持って考えを深めていきます。
その結果、ルールを破るような発言や行動をすることが少なくありません。
しかし、これはENTPが愉快犯的に社会秩序を混乱させたいという意図があるわけではありません。
むしろ、社会をより良いものに変えていきたいという願望から来ています。
したがって、ENTPは「変革」や「進化」といった単語を非常に好み、変化のない生活には心から嫌悪感を感じる傾向があります。
これらの特性から、ENTPと相性が良いのは変化を好む性格の人々だと考えられます。
また、新しいものに対する好奇心が強かったり、従来のやり方を続けるのが苦手な性格の人々も、ENTPとの相性が良いでしょう。
ENTP(討論者)と相性の良い性格タイプ:ENTP・ESTP・ISTP
ENTP(討論者)の相性
ENTP同士の関係は非常に良好で、常に議論を交わす機会が多いです。
お互いに高い思考力と豊富な知識を持っているため、議論の中で多様な情報を吸収することができます。
ESTP(起業家)の相性
起業家タイプのESTPは、センスと行動力に優れた性格で、新しいものを見つけるために積極的に行動を起こします。
リスクを取りながら変革を進めることに重きを置いているため、変化を好むENTPと非常に相性が良いでしょう。
ISTP(巨匠)の相性
巨匠タイプのISTPは、自身の経験を活かして新しいものを作ることに長けているエンジニア気質のある性格です。
未知のものを作ることに興奮する特徴があるため、ENTPと本質的な性格傾向が非常に似通っています。
ENTP(討論者)と相性の悪い性格タイプは?
ENTPは議論を有利に進めるためのコミュニケーション能力や優れた思考力を持っていますが、同時に相手に対して常に上位に立とうとする傾向や、自分の意見を押し通そうとする強い意志も見られます。
ENTP(討論者)と相性が悪い:引っ込み思案・奥手な性格
ENTPは対峙している相手と直接対決し、公正な議論を通じて物事を進めたいと考える傾向があります。
どのような事柄であっても、対話を通じて自分たちが達成すべき目標を明確にすることを望んでいます。
そのため、相手が議論を避けたり、議論する意欲がなく他人の意見にただ従っているような人を見ると、ENTPは苛立ちを感じることがあります。
この点から、ENTPと相性が悪いのは内向的で他人の指示に従う性格だと言えます。
組織全体の観点では、他人の指示に従って動く人も必要ですが、ENTPとの相性を考慮するとあまり良いものとは言えません。
ENTP(討論者)と相性の悪い性格タイプ:ISFJ・INFJ・INTP
ISFJ(擁護者)の相性
擁護者タイプのISFJは、他人に対して献身的に行動し、様々な状況でサポート役として活躍する能力を持っています。
何かを成し遂げようとする強い意志を持つ人のサポーターとして、非常に重要な役割を果たします。
しかし、ENTPとの相性は良くありません。
ISFJは自分で物事を判断して行動することが苦手であり、これを見たENTPは苛立ちを感じることが多く、価値観の違いが多々見られるでしょう。
INFJ(提唱者)の相性
提唱者タイプのINFJは、積極的に発言することは少ないものの、静かに自分の理想を考え行動する性格です。
強い理想主義を持つINFJと、現実的に考え行動するENTPとの相性は、水と油のように相容れないことが多いです。
INFJのアイデアに対してENTPが批判的に対応することもあり、二人の議論は平行線を辿ることが少なくありません。
INTP(論理学者)の相性
論理学者タイプのINTPは、強い知識欲を持っており、この点ではENTPと近い性格です。
また、性格を示すアルファベットの4文字中3文字が同じであることからも、お互いに似通った性格であることは明らかです。
しかし、外向型と内向型という決定的な違いがあり、これが二人が衝突する原因となります。
ENTP(討論者)の仕事に関する相性を解説
ENTP(討論者)が仕事で相性が良い:ENTJ・ENTP・ESTP
ENTJ(指揮官)
指揮官タイプのENTJは、仕事においてリーダーシップを発揮し、チームメンバーをまとめ上げてミッションの達成に向かって努力する性格です。
ENTPの思考力を効果的に活用するための指示を出すことができるため、仕事での成果を出すことも容易で、相性としては良好と言えます。
ENTP(討論者)
ENTP同士でも仕事での相性は良好です。
お互いに強い好奇心を持っているため、様々な業務を学ぶことに長けているだけでなく、会議を質の高いものにするための論理的思考力も備えています。
ESTP(起業家)
ENTP(討論者)が仕事で相性悪い:ISTP・ISFP
ISTP(巨匠)
巨匠タイプのISTPは、目の前の仕事に集中して取り組む能力が強い一方で、他人と会話を通じて業務を進めることを苦手としています。
ENTPはどのような仕事でもコミュニケーションを重視して進めたいと考える性格ですので、仕事の進め方が異なるため、相性が悪いと言えます。
ISFP(冒険家)
冒険家タイプのISFPは、ENTPと同様に強い好奇心を持っており、どんな仕事でも積極的に取り組もうとします。
しかし、内向的な性格傾向を持つため、外向的なENTPと業務の進め方が異なりやすく、仕事をスムーズに進めていくことが難しい状況が生じやすいと考えられます。
ENTP(討論者)の仕事関係で他タイプとの相性
建築家(INTJ)
お互いに戦略を把握しながら仕事を進めたいと考えている性格なので、業務を効率的に進めることができます。
高度なレベルの話題も自由に議論できるため、タッグを組むことで効果的な成果を出すことが期待されます。
この組み合わせは、双方が戦略的に考えながら仕事を進めることができるため、業務のスムーズさが保たれます。
また、複雑な問題に対しても深い議論が可能なため、タッグを組むことでより良い成果を出せるでしょう。
論理学者(INTP)
内向型と外向型の違いがあるため、仕事の根本的な進め方や成果物の方向性が異なることがあります。
しかし、どちらも優れた思考力を持ち合わせているため、性格の違いを乗り越えて効果的に仕事を進めることができる組み合わせと言えます。
提唱者(INFJ)
INFJが理想を掲げ、ENTPがその是非を議論する関係性となり、仕事において対立することがあるかもしれません。
しかし、これらの議論は会社にとって非常に重要なものとなるため、二人がタッグを組むことで生産性が向上する可能性があります。
仲介者(INFP)
ENTPを仕事面で常にサポートしてくれる存在ではありますが、新しい発見やアイデアが生まれる組み合わせではありません。
したがって、相性は特に良いとは言えません。
主人公(ENFJ)
ENTPの良き理解者、指導者としての存在と考えられますので、業務をスムーズに進めるためには欠かせない存在です。
運動家(ENFP)
似通った性格を持ち合わせていますが、一緒にいても同じアイデアしか出ない傾向があります。
しかし、ENFPはENTPよりもアクティブな性格であるため、役割分担をすることで業務効率を上げられる組み合わせとなります。
管理者(ISTJ)
変化を非常に嫌う性格であるため、変革的な思考を持つENTPとの相性は非常に悪いです。
ENTPがISTJの上司を持つと、常に反発し、チームの士気が低下することも考えられます。
擁護者(ISFJ)
性格が正反対であり、仕事の進め方で頻繁に衝突することが予想されます。
幹部(ESTJ)
ENTPを効果的にまとめ上げて仕事をこなせる性格ですので、相性は良好です。
領事(ESFJ)
行動的でサポート役にもなれる性格であるため、ENTPの頼もしいパートナーとなり得ます。
しかし、ENTPの発想力や思考力には及ばないため、一緒に働くことで得られる新しい発見は限られたものになります。
エンターテイナー(ESFP)
ESFPとはコミュニケーションがうまく取れるものの、仕事を楽しく進めたいと考える傾向が強く、ENTPの仕事に対する姿勢とは方向性が異なります。
したがって、ENTPがストレスを感じる原因となることもあります。
ENTP(討論者)と全タイプで恋愛における相性を解説
ENTP(討論者)が恋愛において相性が良いタイプ:ISFP・ESFJ・ENFJ
ISFP(冒険家)
冒険家タイプのISFPは、芸術的な感性と柔軟性が特徴的な性格です。
ENTPのストレートな物言いに対しても柔軟に受け入れることができるため、喧嘩に発展しにくいです。
ESFJ(領事官)
領事官タイプのESFJは、コミュニケーション能力と思いやりの強い性格です。
パートナーとの会話を重視するENTPにとって、ESFJは理想的な相性です。
恋愛関係が長くなっても礼儀や思いやりを忘れずに相対できるため、ENTPはESFJの姿に尊敬を感じ続け、交際が長続きしやすいと考えられます。
ENFJ(主人公)
主人公タイプのENFJは、自分の判断軸を明確に持ちながらも、相手の主張を柔軟に受け入れることができる性格です。
そのため、ENTPとの恋愛相性は良好です。
ENTP(討論者)が恋愛において相性が悪いタイプ:ISFJ・ISTJ
ISFJ(擁護者)
擁護者タイプのISFJは、恋愛においてもENTPと相性が悪いです。
ENTPは対等な立場で対話をすることを望んでいますが、ISFJは恋愛になるとパートナーに対して常に付き添うような行動を見せる傾向があります。
ISFJが自分の意思を出さずにパートナーの考えを尊重する姿は、多くの人にとってありがたい存在ではありますが、ENTPからすれば対等さを感じられずに衝突する原因となります。
さらに、ENTPが話し合いをしようとしても、ISFJはのらりくらりと逃げられやすく、特に結婚を考えていくようになる状況においてストレスが溜まることが考えられます。
ISTJ(管理者)
管理者タイプのISTJは、一度作り上げた関係性が変わってしまうことを防ぎたがる傾向にあります。
恋愛においても、決まったデートコースばかりのデートでも問題ないと考える性格です。
一方、ENTPは常に新しい変化を求める傾向にあるため、ISTJと恋愛をしていても楽しくないと感じることが多いでしょう。
ENTP(討論者)の恋愛関係で他タイプとの相性
建築家(INTJ)
お互いに物事を深く考えることが好きな性格なので、日常のデートプランから将来のライフプランまで、様々な物事を二人で楽しみながら検討できます。
恋愛相性としては良好です。
論理学者(INTP)
内向型と外向型という根本的な考え方の違いがあるため、恋愛関係においては衝突が少なくありません。
二人が納得するデート場所も見つけにくく、交際していて不快感を感じる可能性もあります。
指揮官(ENTJ)
強い意思を持っている性格のため、ENTPとはしばしば議論に発展してしまう可能性があります。
しかし、どちらも論理的に正しい主張をするため、結果的にパートナーとしての関係を深めることにつながるでしょう。
討論者(ENTP)
ENTP同士は波長や物事に対する価値観が一致していますので、恋愛における相性は良好です。
結婚すれば会話に困ることはなく、パートナーがいないと生きていけないと感じることもあります。
提唱者(INFJ)
INFJはENTPとは異なり、理想論で物事を語ってきますので、パートナーとしては相性が悪いです。
価値観の相違を感じる機会も増えてしまうため、ENTPは相手に対してストレスを度々感じるでしょう。
仲介者(INFP)
ENTPはパートナーに対して積極的にやりたいことを伝える傾向にありますが、INFPはその多くを汲み取ってついてきてくれますので衝突しにくい関係です。
運動家(ENFP)
ENTPと同じく行動力やコミュニケーション能力に長けている性格ですので、一緒にいてストレスを感じることはほぼありません。
しかし、思考力はENTPの方が高いため、時折会話が通じないこともあるでしょう。
幹部(ESTJ)
ESTJは幹部タイプということもあり、ENTPに負けないレベルの自我を有しています。
お互い自我が強い組み合わせとなることから、恋愛関係において喧嘩が多くなることが考えられます。
ESTP(起業家)
知的でセンスの塊のような性格ですので、ENTPはパートナーであるESTPに対して尊敬をし続けられるでしょう。
巨匠(ISTP)
ISTPは物静かではあるものの意思がはっきりした性格ですので、ENTPと対等に対話することができます。
また、ENTPができないことを難なく成し遂げることもでき、尊敬し合える関係へと発展できるでしょう。
エンターテイナー(ESFP)
ESFPは明るい性格ですので、ENTPは退屈しない恋愛関係を築いていけます。
ただ、ESFPは議論が苦手なタイプでもありますので、ENTPが望まないコミュニケーションとなってしまうことが少なくありません。
ENTP(討論者)に相性の良い職業
アイデア力に優れ、チャレンジ精神が強いENTP(討論者型)は、仕事でも好奇心を満たしながら常に学ぶことができる環境を求めます。
また、独創的な発想で新しいアイデアを生み出すことや、他の人と議論して解決策を見つけるのが得意です。
- ジャーナリスト
- ゲームデザイナー
- 商品企画
- 新規開拓営業
- プロジェクトマネージャー
- 事業企画
- 討論者
- 経営コンサルタント
- キャリアアドバイザー
- プロダクトマネージャー
- 営業全般
- ベンチャーキャピタリスト
- ベンチャー企業社員
- マーケター
- キャリアコンサルタント
- 起業家
- ITコンサルタント
- 広報
探求心や広く深い知識が求められる「ジャーナリスト」や、新しいアイデアが求められる「ゲームデザイナー」、「商品企画」などの職種は、ENTP(討論者型)の強みを活かせる仕事として適しています。
ENTP(討論者)に向いていない職業
ENTP(討論者型)はルーティンワークや、きっちりとしたマニュアルのある業務が苦手です。
また、スケジュール通りに進める仕事や、細部に気を配らなければいけない仕事ではミスをしてしまうことがあるため、得意としません。
- データ入力
- ライン工
- 総務
繰り返し作業の多い「データ入力」「ライン工」、細心の注意を払うことが求められる「経理職」、きっちりとしたマニュアルのある「総務」の仕事は、ストレスを感じてしまうため向いていない仕事と言えます。
ENTP(討論者)の相性に関するよくある質問
ENTP(討論者)はモテる?
ENTPは思っていることをストレートに言葉にする性格ですので、好き嫌いがはっきりする傾向があります。
ハキハキと話す人が好きな人にとってはENTPは非常に魅力的ですが、ストレートな物言いをされると不快に感じる人にとってはそうではありません。
ただし、ENTPは仕事ができる人が多い傾向にあるため、職場では多くの異性から人気を博すことが多いと考えられます。
ENTPは口だけって言われるのはなぜ?
ENTP(討論者)タイプの人が「あの人は口だけだから」と言われてしまうのは、実際に実行する力が不足しているためです。
アイデアが豊富で、従来のルールに挑戦する姿勢はあるものの、実際に実行することは避けようとする傾向があるため、「言ってもやらない人」と周囲の人から認識されてしまうことがあります。
口だけの存在にならないためには、アイデアを出すだけでなく、それを実現するためのスケジュールを立てるようにしたり、アイデアの実現性について専門家に意見を求めるなどの意識を持つことが重要です。
まとめ
ENTPと最も相性が良いのはESTPです。
お互いにチャレンジングな行動を好み、一緒に行動すれば退屈な時間は訪れません。
また、刺激し合える関係性であるため、新しいアイデアを生み出すことが容易です。
一方で、ENTPと最も相性が悪いのはISTJです。性格傾向が正反対であるため、衝突する機会が多く、ストレスを感じやすい関係です。
恋愛や仕事などの関係性においても、相性は最悪と言えます。
各関係性における相性を参考に、日常の人間関係を改善するためのヒントとして活用してみてください。
コメント