もしかしたら、「仕事を休む理由が思いつかない…」と悩むことがあるかもしれません。
仕事で失敗した後や、人間関係でストレスを感じているときなど、出勤するのが辛く感じることは誰にでもあります。
そんなときは、無理をせずに体を休めてリフレッシュすることが大切です。
ここでは、仕事を休むときに使える理由を、当日・前日・事前に分けてご紹介いたします。
連絡する際の注意点やマナーについても詳しく説明します。
仕事を休む理由にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
仕事を休みたくなる理由って?
仕事を休みたくなる理由は、体調不良以外にも職場の人間関係や業務に関する問題が考えられます。
例えば、「人間関係が悪くて仕事に行くのが辛い」「仕事でミスをしたので出勤しづらい」「業務内容に興味が持てず、やりがいを感じられない」といった状況が挙げられます。
「仕事を休みたい」と感じたときに重要なのは、休む本当の理由を自分自身がしっかりと理解しておくことです。
「なぜか分からないけれど仕事に行きたくない」「気持ちが乗らない」といったあいまいな理由で休みたくなる場合は、体や心が何らかのサインを出している可能性があります。
仕事を休む理由を当日伝えるときの例
もし当日に急に仕事を休む場合は、会社に理解してもらえるような緊急性の高い理由が大切です。
多くの場合、体調不良が最も一般的な休暇の理由となります。
自分自身だけでなく、家族の具合が悪くなって急遽休まなければならないこともあるでしょう。
以下では、当日に仕事を休む際によくある理由をまとめました。
会社に欠勤を伝える際の参考になる例文も紹介していますので、ご参考にしてください。
発熱
通常、37.5度以上の熱がある場合は、その日に休むことができる理由になります。
電話で連絡する際は、普段の体温と現在の熱を一緒に伝えると、相手にわかりやすいでしょう。
発熱で仕事を休む際の例文
「現在38度の熱があり病院に行くため、本日は仕事を休ませていただきます。
普段の体温は36.5度なので、今は起きているのもつらく仕事ができない状況です。
本日は、午前中に取引先のA社との打ち合わせを予定していました。
●●さんが同行することになっていたので、A社の担当△△さんへ日程変更をお願いしてもらうよう連絡しておきます。
念のため病院で検査を受け、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症でなければ、2~3日で職場に戻れると思います」
体調不良
仕事を休む理由が当日の体調不良である場合、具体的な症状も一緒に伝えると相手に理解してもらいやすくなります。
例えば、「腹痛と下痢があって動けない」という現状を伝えると、相手も休むことを納得してくれるでしょう。
体調不良で仕事を休む際の例文
「朝から腹痛がひどく、吐き気と下痢の症状があるため、仕事を休み、病院に行きたいと思います。
本日はA社の●●さんと、△△の件でミーティングを予定していました。ミーティングの資料は、同じチームの□□さんと共有しているので、私が参加しなくても大丈夫だと思います。
念のため、A社の●●さんと、ミーティングを進行する□□さんに、私から連絡しておきます。
メールは定期的にチェックしますので、申し訳ありませんが、何かありましたらご連絡ください。
数日以内に復帰できると思いますが、めどが立ちましたらまたご連絡します」
頭痛
動くのがつらいほどの頭痛は、その日に休むことが認められるでしょう。
「痛み止めを飲んでも痛みが治まらないので、病院に行きたいです」と説明すれば、大抵は了解してもらえます。
頭痛で仕事を休む際の例文
「数日前から頭痛が続いていて、市販の薬を飲んでいたのですが良くならないため、本日は仕事を休ませていただきます。
2~3日程度で仕事に戻れると思いますが、病院で診断を受けて結果が分かりましたら、改めてご連絡いたします」
インフルエンザ
インフルエンザは感染症なので、会社を休む理由として認められます。
ただし、休暇の扱いは会社によって異なりますので、事前に確認しておくと安心です。
有給休暇や特別休暇の対象になるかどうかは、職場の規定によって変わってきます。
インフルエンザで仕事を休む際の例文
「昨夜から40度を超える熱が続いており、インフルエンザの可能性があるため、今日は休ませていただきます。
本日、病院で検査を受ける予定です。●●に関する資料の提出は、期限を延長していただけますでしょうか。
それ以外の業務は、復帰後に対応させていただきます。何か至急の連絡が必要な場合は、会社の携帯電話にご連絡ください。
電話に出られない場合は、折り返しご連絡いたします。
病院の検査結果が出ましたら、療養期間と出勤可能な日にちをあらためてご連絡いたします」
突然の腰痛やぎっくり腰
腰の痛みが仕事や日常生活に影響を与える場合は、休暇を取ることができます。
特に力仕事や立ち仕事をしている方は、しっかりと休養して治療することをおすすめします。
デスクワークの場合でも、痛みがひどくて仕事ができないこともあります。
仕事の内容によっては、長い期間休まなければならない可能性もあります。
現在の状態や病院での診断結果とともに、いつ仕事に戻れるかを可能な範囲でお伝えしましょう。
腰痛・ぎっくり腰で仕事を休む際の例文
「今朝、ぎっくり腰になってしまい、歩くことが難しい状態です。病院で治療を受けますので、本日は仕事を休ませていただきたいです。
本日は●●部の△△さんと一緒にA社を訪問する予定でしたが、私の代わりに▲▲さんに同行していただくよう、連絡を取ります。
会社の携帯電話に電話またはメールでご連絡いただければ、対応できるようにしておきます。
以前ぎっくり腰になったときは5日ほどで職場に戻れましたので、今回もそれほど長くかからないと思います。
様子を見て、明日またご連絡いたします」
歯痛
歯の痛みは、仕事に影響を与える可能性があり、突然発生することがあるため、休暇の理由になります。
ただし、職場によっては理解されない場合もあります。中には「痛み止めを飲んで、仕事後に歯医者に行くべき」と考える人もいるでしょう。
緊急性が低い痛みであれば、できるだけ休暇を避けたいと思うのが普通です。
歯痛で仕事を休む際の例文
「昨夜、夕食中に奥歯の詰め物が取れてしまい、痛みがひどく食べることや飲むことができない状態です。
治療のため、本日は休暇をいただきたいと思います。
本日対応しなければならない案件は特にありませんが、●●さん、□□さんと私の3人で、プロジェクトの進捗状況の確認を予定していました。
本日、病院で応急処置を受けられれば、明日には出勤できると思います。
治療後に痛みが和らげば、本日の午後から出勤できる可能性もありますので、改めてご連絡させていただきます」
生理痛
仕事を休む理由として、生理痛も認められます。
職場によっては生理休暇の制度があるので、それを利用するのもよいでしょう。
ただし、上司によっては生理についての理解が十分でない場合もあります。
そういった時は、生理で起こる具体的な症状も一緒に伝えると、より分かってもらいやすくなります。
生理痛がひどく仕事を休む際の例文
「生理痛がひどく、めまいと吐き気もあるため、本日は休暇をいただきます。
本日の午後に、A社へプロジェクト関連の資料を提出する予定でした。
同じチームの●●さんと□□さんが資料の内容を把握していますので、代わりに提出してもらえるよう連絡いたします。
1~2日で職場に戻れると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」
病院に行く
急に体調が悪くなったり、けがをしたりした場合、病院に行くために仕事を休むことがよくあります。
休み明けに診断内容を伝え、業務に支障がないことを説明すれば、周りの人も安心できます。
病院に行くため仕事を休む際の例文
「昨夜からめまいがひどく、今朝も良くならないため、本日は仕事を休ませていただきます。
本日が締め切りのタスクはないので、復帰後に再開しても仕事の進み具合に問題はないと思います。
何か連絡事項がありましたら、会社のメールアドレスまでご連絡ください。
専門の病院で診察を受けようと思いますので、診断結果が出て復帰の目途が立ちましたら、改めてご連絡いたします」
鍵や財布など貴重品を紛失した
鍵や財布などの大切な持ち物をなくしてしまった場合、会社を休む理由としてとても理解されやすいです。
休んだ次の日に、どのように対応したかを詳しく報告すると、より信頼されるでしょう。
財布をなくしてしまったときは、警察への紛失届や、クレジットカード、保険証、運転免許証などの再発行に丸一日かかってしまいます。
貴重品を紛失し仕事を休む場合の例文
「今朝、駅に向かう途中で財布をなくしてしまったため、本日は休暇をいただきます。
財布の中には社員証や運転免許証、クレジットカードが入っていたので、これから警察に紛失届を提出します。
社員証をなくした場合、どの部署に届け出をすればよろしいでしょうか?
今日中に対応が必要な仕事は特にありません。
手続きが済めば明日には出勤できますので、よろしくお願いいたします」
子どもがケガをした・家族の体調不良
仕事を休む理由としては、子どもや両親といった家族の体調不良やケガも考えられます。
子どもの具合が悪ければ、仕事を休んで看病する必要があるでしょう。
家族がケガをしたり具合を崩したりしたときは、「病院に付き添うため」「サポートが必要な状態のため」と、仕事を休む理由を丁寧に説明すれば、周りの理解を得やすくなります。
家族の看病のため仕事を休む場合の例文
「今朝、4歳の子どもが38度を超える熱を出してしまい、保育園に預けられないため、本日は仕事を休ませていただきます。
本日は私一人で取引先を5件ほど訪問し、新商品をご案内する約束をしていました。
先方へ日程調整のお願い、もしくは本日の訪問を代わりに対応できないか、同僚の●●さんへ確認をとる予定です。
業務用チャットツール△△で対応できるようにしておきますので、何かありましたらご連絡いただけますと幸いです。
子どもが通う保育園でインフルエンザが流行しており、すでに何人か欠席していますので、検査の結果次第では1週間程度お休みをいただく可能性があります。
復帰の目途については、後ほど連絡いたします」
「ペットの体調が悪い」は仕事を休む理由になる?
大切な家族であるペットの具合が悪いとき、心配で休みをとろうと考える人もいるでしょう。
欠勤の連絡をする際は、「動物病院は土日が休みで、平日18時までに連れていく必要があるため」のように具体的な事情を説明してみましょう。
思わぬ事故に遭った
事故でケガをしたり、家の設備が壊れたりと、突然の出来事で仕事を休まなければならないことがあります。
自分だけでなく、家族が事故でケガをする可能性もあります。
また、交通事故を目撃して、その場を離れられなくなることもあるでしょう。
事故の状況は具体的に説明しないと相手に伝わりません。
「いつ」「誰が」「どのように」と分かりやすく報告することが大切です。
事故に遭い仕事を休む場合の例文
「通勤中、●●の交差点付近で車同士の接触事故を起こしてしまいました。
幸いなことに、ケガをした人はおらず、お互いの車に少し傷とへこみができた程度でした。
すぐに警察に連絡したところ、念のため当日中に病院を受診するよう勧められたため、大変申し訳ありませんが、本日は仕事を休ませていただきます。
現在進行中のタスクは複数ありますが、急ぎの案件ではないため、出勤時の対応で進捗に問題はないかと思います。
同じチームのメンバーには、このあと私から連絡を入れますが、緊急の際は私用の携帯電話にご連絡いただけますと幸いです。
療養が必要かどうかや復帰の目途については、診断結果が出ましたら、改めて連絡させていただきます」
車の故障
車で通勤している方は、車が故障して修理が必要な場合、仕事を休む理由として認められます。
「帰宅途中に聞いたことのない音がした」や「出勤しようとしたらエンジンがかからなかった」と状況を説明すれば、緊急性が高いと理解してもらえるでしょう。
車の故障により仕事を休む際の例文
「今朝、通勤しようとしたら車のエンジンがかからず、変な音がしているため、本日は休暇をいただきます。
保険会社と修理工場に確認したところ、明日の朝までに代車を準備してくれるそうです。
本日、同じ部署の●●さんと取引先を回る予定でしたが、私が同行しなくても大丈夫だと思います。
お客様への謝罪は私から連絡いたします。明日は代車が届き次第出勤しますので、どうぞよろしくお願いいたします」
前日に会社を休む際の理由例
出勤前日の休暇連絡について、お伝えいたします。休む理由を上司に伝える際のポイントをご紹介します。
- 昨日からの体調不良で病院に行く
- 家族の看護
- お葬式に参加
- 身内が危篤状態
- 大切なものを紛失した
- トラブル対応
基本的には、休むことが決まったらすぐに上司に口頭で報告するのがよいマナーです。
ただし、上司が会議や商談中の場合は、メールで連絡するとよいでしょう。
また、上司が外出中の場合は電話で報告するなど、相手の状況に合わせて、できるだけ迷惑をかけない連絡方法を選ぶことが大切です。
昨日からの体調不良で病院に行く
前日から体調が優れず、仕事中も具合が悪い場合は、病院に行くことが休暇の理由になります。
特に、病院の受付時間が夕方までの場合は、その日に受診できないため、上司に理解してもらいやすい理由となるでしょう。
家族の看護
子どもや両親など、家族の看護は前日に休暇を取る理由になります。
一人で病院に行くのが難しい場合、付き添いが必要になるからです。
出社した際に、結果の報告とお礼を伝えるとさらに良いでしょう。
お葬式に参加する
お葬式で休暇を取る場合は、上司に口頭で伝えた後、メールをすることをおすすめします。
慶弔休暇や慶弔見舞金制度がある会社では、故人との関係によって内容が異なるため、詳細を知らせる必要があります。
会社名義で香典や弔電を送る場合もあるので、葬儀の式場や喪主についても知らせるとよいでしょう。
なお、香典をもらった場合は、休暇明けに香典返しを手渡すのがマナーです。
下記の例文を参考にメールを送り、就業時間内に改めて電話連絡することをおすすめします。
件名:11月14日~11月15日 忌引き休暇のご連絡本文:
山田部長お疲れさまです。
このたび、私の祖父が亡くなり、葬儀のため明日は休みを頂きたいと思います。
詳細は以下になります。
【期間】11月14日~11月15日(11月14日:通夜、11月15日:告別式)
【備考】休暇中の連絡は 090-1234-5678 へお願いいたします【葬儀詳細】
故人氏名:鈴木 太郎
通夜:11月14日 18時~
告別式:11月15日 10時~
式場:○○セレモニーホール
喪主:鈴木 次郎
休暇中の業務は佐藤さんに引き継ぎしております。
ご多忙のところ大変恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
ただし、訃報を早朝や深夜に受けた場合は、会社にメールで連絡しておくとよいでしょう。
身内が危篤状態
家族や親戚が危篤状態になった際も、休暇を取る理由になります。
状況がわかれば伝えたほうがよいですが、その場での連絡は「危篤状態としか聞いていない」という内容でも大丈夫です。
気持ちが落ち着いてから、そのときの様子を改めて報告することが、信頼関係を築くうえで大切なマナーです。
大切なものを紛失した
家や車の鍵、財布、クレジットカードなどを紛失した際も、前日に伝えることで休暇を取る理由になります。
会社から帰宅後に紛失に気づき、見つからない場合は、「カード会社への連絡や警察への届け出など、さまざまな手続きをするために休みがほしい」と伝えれば、納得してもらえるでしょう。
トラブル対応
水回りのトラブルや窓ガラスの破損、雨漏りなど、緊急性の高い家の修理であれば、休暇を取る理由になるでしょう。
日常生活に大きな支障が出る場所の修理であれば、上司の理解も得られやすくなります。
会社を休む際に気を付けることやマナー
直属の上司に電話で連絡する
休みの連絡をする際は、すぐに状況が伝わるよう、仕事や同僚の状況をよく知っている直属の上司に電話をするのがいちばん良いでしょう。
言いにくいからといって、総務や人事部門に連絡するのは避けましょう。
また、上司ではなく同僚に伝えて済ませるのも適切ではありません。
ただし、体調があまりにも悪い場合や、会社の規定で「欠勤連絡はメールで行う」と決められている場合は、電話の代わりにメールで連絡することもできます。
無断欠勤は厳禁
無断で仕事を休むことは、社会人として適切ではありません。
無断欠勤をすると、職場に戻るのが辛くなり、自分自身にも悪影響があります。
さらに、無断欠勤が続けば、最終的には仕事を失うリスクもあります。
どうしても事前に連絡できない突発的な事情が起きた場合は、状況が落ち着いてから、上司に丁寧に報告し、謝罪することが大切です。
同じ理由を何度も使わない
もし同じ理由で何度も仕事を休むと、周りの人から「サボっているのではないか」と疑われる可能性があります。
特に、毎回同じ曜日に休んだり、特定の仕事の日に休んだりすると、不審に思われやすいです。
持病の治療のための通院など、やむを得ない事情で特定の日に休まなければならない場合は、事前に上司や同僚に状況を丁寧に説明しておくことをおすすめします。
休んだ日にSNS投稿をしない
体調が悪くて仕事を休む日は、SNSへの投稿は控えめにするのがいいでしょう。
たとえ体調が良くなってから投稿したとしても、会社の同僚や仕事関係者に見られると、よくない印象を持たれる可能性があります。
また、以前に撮った写真を投稿したとしても、わざと休んでいるのではないかと疑われる可能性があります。
周りの人からの信頼を守るためにも、仕事を休んでいる間はSNSへの投稿は避けるのが賢明です。
用事がなければ外出しない
仕事を休む際は、正直な理由を伝えることが最も大切です。
どうしても嘘の理由で休まなければならない場合は、外出を控えることをおすすめします。
職場の同僚が勤務中であっても、取引先や顧客と偶然出くわす可能性があります。
そのため、嘘がすぐにばれてしまう危険性があります。
病院に行く必要がある場合や、食料を買いに出かけなければならない時は、誰に見られても問題のない行動を心がけてください。
月曜日や休み明けばかり休まない
休み明けに仕事に行くのが面倒に感じることがあるかもしれません。
気分転換は大切ですが、自分の気持ちだけを考えて休むと、職場の雰囲気が悪くなり、仕事に行きづらくなる可能性があるので気をつける必要があります。
「ブルーマンデー」や「5月病」という言葉があるように、休み明けの出勤に気が進まない人は多いとされています。
引き継ぎを行うとともに復帰のめどを伝える
もし体調が悪くて仕事を休む場合は、いつ復帰できるかを会社に伝えるとよいでしょう。
休む期間によって、仕事の引き継ぎや取引先との調整に違いが出てきます。
病院で診てもらった後、「明日には出社できます」と連絡すれば、会社も業務の段取りを立てやすくなります。
当日に休むなら始業の最低10分前には連絡を入れる
もし仕事を休む場合は、始業の10分前に連絡するのがおすすめです。
始業時間を過ぎても出勤せず連絡がないと、無断欠勤と疑われたり、上司や同僚に余計な心配をかけてしまったりする可能性があります。
また、始業直後は職場が忙しいため、始業前に連絡するのがビジネスマナーとして適切です。
ただし、あまりに早く連絡すると、上司がまだ出社していない場合もあるので、始業時間の10分前くらいのタイミングが最適だと言えるでしょう。
社外の人と約束がある場合は自分で連絡する
急に休むことになり、社外の方との約束をキャンセルする際は、自分から直接連絡するのがとても大切です。
相手の予定に影響を与えてしまうので、できるだけ早く電話をかけて丁寧に謝罪することをおすすめします。
上司や先輩に代わりに連絡してもらうと、日程調整が複雑になるだけでなく、あなたの誠意ある謝罪の気持ちが十分に伝わりにくくなります。
無断で約束を破ることは絶対にやめましょう。
そうしないと、あなた個人だけでなく、所属する会社の信頼も失う可能性があるのです。
出勤時には周りの社員へお礼をする
休み明けに出勤したら、周りの同僚に感謝の気持ちを伝えることが大切です。
どんな理由で休暇を取ったとしても、他の人に少なからず負担をかけてしまうものです。
まずは、
フォローしてくれた同僚に対して、お礼とお詫びの言葉を伝えましょう。
旅行で休みを取った場合は、お土産を渡すのも良い方法です。
また、風邪やインフルエンザなどで体調を崩して休んだ場合は、職場に戻ったときに周りへの配慮が必要です。
マスクを着用したり、咳をする際は周囲の人から顔をそむけるなど、感染拡大を防ぐための気遣いを心がけましょう。
嘘で「身内に不幸があった」と言わない
仕事を休む際に、上司に「身内に不幸があった」と嘘をつくのは控えめにしましょう。
確かに、冠婚葬祭は仕事を休む正当な理由になります。
しかし、後日その嘘がばれた場合、職場での信頼を失ったり、人間関係に悪影響を与えたりする可能性があります。
「法事」で説明したように、身内の不幸が休暇の理由であれば、会社から弔慰金をもらえることもあります。
その金銭を受け取った後に嘘がばれると、会社とトラブルになる危険性があるので、十分注意する必要があります。
「仕事を休みたい」と思ったとき
信頼できる同僚や上司へ相談
やむを得ない理由以外で仕事を休みたいと思ったときは、信頼できる同僚や上司に相談するといいでしょう。
同じ職場で働く人は、仕事の内容や職場の人間関係について理解してもらいやすいので、おすすめの相談相手です。
社内に相談できる人がいない場合は、友人や家族など身近な人に話を聞いてもらうのも良い方法です。
他の人に悩みを打ち明けることで、気持ちが楽になったり、解決策が見つかったりする可能性があります。
仕事を休むデメリットを考える
理由に関わらず、仕事を休むと自分の担当業務が滞り、作業によっては次に出勤したときに仕事が山積みになる可能性があります。
また、重要な打ち合わせや商談の日に休むと、契約獲得や自分の実力をアピールするチャンスを逃してしまうかもしれません。
特に長期間休む場合は、自分のスキルアップや昇進・昇給に影響を与える可能性があることを考えておく必要があります。
仕事を休みたくなった理由を考える
仕事を休みたくなる理由は人それぞれで、「職場の人間関係がうまくいっていない」「仕事に面白みを感じない」「他にチャレンジしたい仕事がある」などがあります。
仕事を休む理由をまとめるときのコツ
職場に対する不満や違和感を書き出す
職場や仕事に関する小さな不満でも構いませんので、ノートに書き出してみてください。
以下のような例があります。
・残業が多い
・給与が安い
・人間関係が希薄
・仕事内容がイメージと違った
これらの不満から、「残業が少ない職場で働きたい」「今よりも給与が高い会社で仕事をしたい」といった理想の働き方が見えてきます。
人間関係が希薄と感じるのであれば、従業員同士でコミュニケーションを取りながら働ける仕事を望んでいることが分かります。
解決法がないかを考えを試す
仕事に対する不満や違和感を明確にした後は、自分一人で解決できることはないか考え、行動してみてください。
人間関係が希薄だと感じているのであれば、同僚を食事に誘ったり、お菓子を配ったりすると、会話のきっかけをつかめるかもしれません。
また、「作業効率を上げれば残業時間を減らせそう」と感じたのであれば、効率アップをサポートしてくれるツールやアプリを活用し、試してみるのも一つの方法です。
ただし、残業時間が適切でなかったり、与えられる仕事量が多すぎるケースもあります。
社内の窓口や専門機関へ相談
職場の悩みについて、相談できる窓口がいろいろあります。
ただし、根本的な解決にはつながらないこともあります。
会社の専用相談窓口に相談すれば、部署の異動や勤務時間の調整など、具体的な提案をしてもらえる可能性があります。
給与面で不満があったり、会社から不当な扱いを受けていると感じたりする場合は、国が運営している相談窓口を利用する方法もあります。
厚生労働省の「労働基準行政の相談窓口」では、都道府県労働局の場所や、夜間・土日に電話で相談できる窓口の情報を確認できます。
会社や自分だけでは解決が難しい問題は、第三者に相談して意見を聞いてみるのがよいでしょう。
まとめ
もし、「会社に行くのが辛い」「理由もなく仕事を休みたい」という日が続くようでしたら、転職を考えるのも一つの選択肢です。
まずは、なぜ「仕事に行きたくない」と感じているのか、その理由をしっかりと分析してみましょう。
「人間関係がうまくいかない」「仕事の量が多すぎる」「自分の能力以上の成果を求められてプレッシャーを感じる」といった理由であれば、転職して職場環境を変えることで改善される可能性があります。
無理をして出社し続けると、心と体の調子を崩してしまう可能性があります。
そうなる前に、転職エージェントに相談して、自分に合った会社を探すことをおすすめします。
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