日本では、99%以上の企業が中堅中小企業です。
高齢化社会の影響で、多くの企業が事業承継の課題に直面しており、後継者不足により廃業の危機に瀕している会社も少なくありません。
このような状況を受けて、M&Aを通じて中堅中小企業の経営課題を解決するM&A仲介会社が数多く存在しています。
その中でも、M&A総合研究所は2018年の設立以来、急速に成長を遂げています。
設立からわずか3年9ヶ月で、2022年6月28日に東証グロース市場に、2023年8月29日には東証プライム市場に上場を果たした、注目の急成長企業として知られています。
転職市場でも人気が高まっているM&A総合研究所への転職を考えている方にとって、年収情報は大変興味深いものです。
M&A総合研究所の会社について
基本情報
会社名 | 株式会社M&A総研ホールディングス |
役員 | 代表取締役社長 佐上 峻作 取締役COO 矢吹 明大 取締役CFO 荻野 光(公認会計士) 社外取締役 水谷 亮 社外取締役 上山 亨 社外取締役 青木 美佳(弁護士) 常勤監査役 岡本 尚樹(公認会計士) 社外監査役 東 陽亮(公認会計士) 社外監査役 熊澤 誠(弁護士) |
従業員数242名 | (FY24/9 2Q末) |
営業所 | 東京本社 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワーN館17階(受付) 大阪オフィス 〒530-0001 ⼤阪府⼤阪市北区梅⽥1-12-12 東京建物梅⽥ビル7階 名古屋オフィス 〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4-8-18 名古屋三井ビルディング北館13階 福岡オフィス 〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前3-4-25 アクロスキューブ博多駅前3階 |
事業内容 | M&A仲介事業 M&Aアドバイザーが専属でフルサポートするM&Aの仲介事業となります。 |
M&A総合研究所の平均年収
M&A総合研究所の公式ホームページの情報をご紹介します。
部門 | 平均年収 |
企業情報部(M&Aアドバイザー) | 2,815万円 |
法人部(マッチング担当) | 1,463万円 |
全体平均 | 2,323万円 |
会社全体の平均年収は、約2,323万円となっています。
部署別に見ると、企業情報部(M&Aアドバイザー)の社員は約2,815万円、法人部(マッチング担当者)の社員は約1,463万円を稼いでいます。
これらの数値は、2022年9月時点で会社に2年以上在籍している社員のデータに基づいています。
M&A総合研究所の初任給 (新卒)
学歴 | 初任給 |
大学院卒 | 29万円 |
大卒 | 28万円 |
M&A総合研究所では、新入社員の給与を次のように設定しています。
入社してから半年後と1年後に、仕事の成果に基づいて給与を上げる制度があります。
この初任給には、44時間分の残業代が含まれています。
中途でM&A総合研究所に転職した場合の年収は?
M&A総合研究所の中途採用では、未経験者は基本給420万円にインセンティブが加算され、経験者は前職の条件を考慮して給与を決定いたします。
具体的な年収は入社時に正式に決まるもので、あくまでも参考値となります。実際の年収は、前職の経歴や経験によって大きく変動する可能性があります。
新卒時の年収と中途採用での年収には、かなりの差が生じることがよくあります。
中途採用での正確な年収を知るには、転職サイトに掲載されている最新の求人情報を直接確認するのが一番確実です。
口コミサイトやSNSよりも信頼性の高い情報を得ることができます。
M&A総合研究所の給与体系
M&A総合研究所では、給与の仕組みが少し特別です。基本給のほかに、成果に応じた報酬制度を大切にしています。
社員の収入は、担当する仕事の数や成約できた割合によって大きく変わります。
さらに、公平で分かりやすい評価システムを導入しており、全ての社員が同じ基準で正しく評価される環境を作っています。
M&A総合研究所の事業内容
M&A総合研究所は、企業の売買を仲介する専門の会社です。売り手と買い手の間に立ち、公平な立場で交渉を進めます。
多くのM&A仲介会社が着手金や中間報酬を設定していますが、当社は異なるアプローチをとっています。
高い企業マッチング能力と経営効率化によるコスト削減を強みとし、売り手企業に対して完全成功報酬制を提供しています。
具体的には、着手金や中間報酬は0円で、M&A支援サービスを行っています。
M&A総合研究所の年収はなぜ高い?
高い成約率と案件数
M&A総合研究所では、M&Aの経験がない方でも、入社した年に約7割の方が案件を成約できるという、とても高い成果を上げています。
通常のM&A業界では、未経験者の成約率は4割から5割程度にとどまりますが、この会社は業界平均を大きく超えています。
徹底した効率化と技術の活用
仕事の進め方を工夫し、最新のテクノロジーを積極的に取り入れることで、生産性と成果を大きく向上させています。
こうした取り組みにより、より多くの案件に挑戦できるようになり、結果として高額の報奨金を得られるようになっています。
これらの要因が相まって、M&A総合研究所の社員は業界の中でも特に高い年収を実現し、高い仕事満足度を維持しています。
公平なカルチャーとインセンティブ制度
M&A業界では、未経験の社員や新入社員が既得権益によって制約を受けることがよくあります。
そのため、大きな案件に参加しにくかったり、地域的な制限を受けたりして、インセンティブの配分も不明確になりがちです。
しかし、M&A総合研究所では、そういった既得権益による制限がなく、全ての社員が平等に大型案件に取り組むチャンスがあります。
また、インセンティブの配分が明確で公平なので、社員は自分の実績に応じて適切に評価され、高いやる気を保つことができます。
M&A総合研究所はクビになる?
M&A総合研究所への就職や転職を検討されている方は、高い年収を目指す一方で、成績が悪かった場合の解雇を心配されているかもしれません。
M&A総合研究所は日本の上場企業であり、通常は一方的な解雇はありません。
同業の日本M&Aセンターでは、最近、不適切な会計処理に関与した部長5人が懲戒解雇されたことが報道されています。
M&A総合研究所では、業績や成績が悪くても直接解雇されることはありませんが、コンプライアンスや法務上の問題が発生した場合は解雇されることがあります。
成績面で解雇されなくても、手数料売上を全く上げられない社員は、インセンティブが完全にゼロになり、年収が400万円から500万円程度に留まってしまいます。
周りの同僚が数千万円の年収を稼いでいる中で、インセンティブ給がゼロになると、正式な解雇はされなくても、自ら退職するケースがほとんどです。
しかし、このような退職は多くありません。会社によると、最新の離職率は11%程度となっています。
M&A総合研究所は激務?
成果が年収に直結するため、努力が必須
M&A総合研究所では、年収がインセンティブに大きく左右されます。あなたが稼いだ手数料の額によって、年収が決まってくるのです。
同社は「みなし残業制度」を取り入れているため、単に長時間働いても残業代で収入が増えるわけではありません。
そのため、長時間労働を目指すのではなく、効率的に最大限の成果を出すことで年収を高めていく努力が求められます。
求められる知識水準が高く、常に自己研鑽が必要
M&Aを成功させるには、とても高い専門知識が求められます。
M&A総合研究所のコンサルタントは、スムーズにM&A案件を進めるために、財務、会計、法務の分野で幅広い知識を身につける必要があります。
そして、こうした自己学習を継続的に行うことが大切だということを忘れてはいけません。
M&A自体が労力を伴う
M&Aは、買収する側も売却する側も、社員や経営陣にとって会社の命運を左右する大きな出来事です。
さらに、関係する各所との調整にも多くの時間がかかります。
また、M&Aの重要性から、クライアントから要請があれば、土曜日や日曜日も関係なく、すぐに対応しなければなりません。
M&Aは簡単ではなく、企業にとってとても重要な仕事です。
M&A総合研究所で働く場合は、M&Aが企業にとってどれほど大切な出来事であるかを十分に理解してから入社すべきです。
営業活動・制約までのハードルは高い
M&A仲介業では、中小企業の社長と何度も粘り強く面談を重ねて、案件を獲得することが大切です。
企業の中には、東京ではなく地方に本社や拠点を構えているところもあり、そういった場合は毎回飛行機などで出張しなければならないこともあります。
M&Aは、M&Aコンサルタントにとっては複数回経験する機会がありますが、特に売り手企業にとっては、ほとんどの場合、一生に一度しか経験しない重大な出来事です。
このような重要なイベントをM&A総合研究所に任せてもらうためには、営業マンは熱意と専門知識を持って営業活動に取り組む必要があります。
求められる人物像・スキル
M&A総合研究所では、新卒の方の採用に際して簿記3級の資格取得を必須としています。一方で、新卒以外の方の採用では、資格やスキルよりも個人の個性や特性を大切にしているようです。
同社は、実力と合理性を重んじる企業文化を持っており、自分で考えて行動し、効率的に仕事を進められる人材を歓迎しています。
論理的思考力とパーソナリティ
M&A総合研究所では、ソーシングやマッチングの作業を簡略化する代わりに、お客様との交渉や企業調査、価値評価などにより多くの時間を使います。
これらの業務を高いレベルで行うには、しっかりとした論理的な考え方が必要です。
熱意とバイタリティー
M&A仲介の仕事は、経営者の人生における重要な決断に寄り添う仕事です。
そのため、他人事として捉えるのではなく、お客様と同じくらいの熱意を持って取り組むことが大切です。
M&A総合研究所のカルチャーになじめる人
M&A総合研究所は最新のIT技術を活用して業務の効率化を徹底しています。
そのため、他の会社よりも早く多くの経験を積むことができ、成長のスピードが速いのが特徴です。
その一方で、会社が大切にしている合理主義、実力主義、スピード重視の企業文化に馴染めるかどうかも重要なポイントとなります。
まとめ
M&A業界への就職・転職を検討されている方には、エージェントサービスの利用をおすすめします。
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求職者の就職・転職活動を徹底的にサポートしてくれる心強い味方となります。
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M&A業界の専門家のアドバイスを受けながら選考に臨むことで、就職・転職の成功率を大幅に高めることができます。
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