ITパスポートは果たして転職に本当に役立つのか?
皆様は、「ITパスポート」という試験を聞いたことがあるでしょうか。
名前だけ聞くと、試験や資格らしくはありませんよね。
ですが、ITパスポートはれっきとした経済産業省の管轄する国家資格です。
ITという言葉がついているので、コンピューター関係のIT資格だということは分かるかもしれません。
しかし
「実際にどんな資格なのかは分からない…」
「取得したら転職において、有利になったりするの…」
といったようにITパスポートの詳しいことについては、まだあまり周知されていないようです。
この記事では、ITパスポートの試験・資格の概要や、転職における必要性について説明します。
そもそも、転職における資格の必要性とは?
最初に、大前提として、転職の際に資格を持っているとどのように有利になるのか、ということについて見ていきます。
「転職時に有利になる=その資格に必要性や需要がある」
と言えるでしょう。
転職全般で言える資格を持っていることの5つの有利さ
まず、どういった内容だったとしても、「資格を持っていることが転職時に有利になる」という理由を5つご紹介します。
1. 実績に「箔」をつけることができる
所持している資格と過去の仕事の経験が密接に関連している場合、その業務経験にさらに「箔」を付けることができます。
例えば、企業で子会社管理の仕事をしていた場合、その業務には子会社の経営指導をすることも含まれます。
そこで、「中小企業診断士」を所持していると、その経営指導力が経験だけではなく理論的にも裏打ちされていた、というように評価されます。
2. その仕事の経験の浅さを補完できる
資格とは、ある仕事に使う知識や技術の習熟度の証明です。
転職時に、応募しようとしている求人について、過去の実務経験が浅い、あるいはほぼない、という場合も出てくるでしょう。
もちろん、求人によっては「未経験OK」などと謳っている会社もあります。
しかし、その仕事に関係する資格を持っていると、経験はなくても入社後にはその仕事ができるだけのポテンシャルを持っている、と判断してもらえます。
つまり、経験値の不足を補完して評価してもらえるわけですね。
3. スキルの客観的な証明になる
例えば、自分のアピールポイントのスキルが英語だった場合、その英語スキルで成し遂げた業績があれば、それを職務経歴書などに示すことが出来ます。
しかし、そういうものがない場合は、いくら自分で英語が得意だと主張しても「得意」という基準が客観的ではなくなってしまいます。
そのため、人事や企業に理解されることは難しくなります。
そこで
「私はTOEICが900点です」
と伝えることで、英語スキルのレベルが非常に客観的かつ明確に証明できます。
加えて、そのスコアがほかの転職候補者よりも高ければ、客観的に自分の方が優れていると明示できます。
4. 転職先の選択肢が広がる
英語だけではなく簿記のように、どの企業、どの職種への転職をした場合でも活用できる資格を持っていれば、転職時の企業選択の幅が広がります。
それは、企業側からしても同様となります。
営業で採用したとしても、簿記を持っている場合には、営業が向かなかったり人材の補充が必要になったら経理部門や財務部門へ異動させることが出来ます。
つまり、中途採用におけるリスクが大きく低減されます。
こうしたことは、転職時には大きなアドバンテージとなります。
5. 職種によっては必須の資格も
また、MRや金融関係のように、業種によっては資格を持っていないと仕事ができない資格必須職種もあります。
ですので、ある特定の仕事への転職を目指すのであれば、その資格は絶対に必要ということになります。
以上のように、転職において資格を所持していることは、様々な点でアドバンテージが発生します。
だからこそ、こうした資格は必要性が高いと言えます。
ITの資格は年齢が若いほど意欲をアピールする手段になる
特にIT系の企業を目指す場合、年齢が中堅以上だったり、その業務に携わっていた経験がある場合は、資格よりもその時の経験の方が圧倒的に評価されます。
ITエンジニアを始めとする、IT技術系の職種では経験が絶対的に重視されるからです。
同時に、日々進化しているITの世界では技術進歩をフォローアップするための自己学習が必須となります。
つまり、資格を持っていることは向上心や意欲を持っていることの証明になります。
ですので、まだ若手であれば、足りない経験を資格取得の勉強でカバーしようとしている、ということが伝わって、高い評価を得ることができます。
ITパスポートとはどのような資格か
では、ITパスポートとはどのような資格で、そして果たして転職において必要性があるのでしょうか。
以下で詳しく見ていきましょう。
資格の概要
ITパスポートは「iパス」とも略されますが、経済産業省管轄の国家試験となっています。
そのため、合格すれば国家資格となります。
内容は、IT関連のセキュリティ、ネットワークなどの知識やプロジェクトマネジメントの知識のほか、経営戦略、マーケティング、財務、法務など経営全般に関する知識まで多岐にわたっています。
つまり、この資格を取得していることは、こういった知識の基礎を習得している証明になります。
2009年から開始されたこの試験ですが、累計受験者数が77万人以上となり、社会人から学生まで幅広い層から支持されています。
試験概要は以下の通りです。
- 受験資格:なし
- 試験時間:120分(午前・午後・夕方の3つの時間帯で実施)
- 出題数と形式:四肢択一式×100問
- 受験料:5,700円
出題分野の配分としては
- ストラテジ系(経営全般):35問程度
- マネジメント系(IT管理):20問程度
- テクノロジ系(IT技術):45問程度
となっています。
試験の出題範囲は以下の表のようになっています。
分野 | 大分類 | 中分類 |
---|---|---|
ストラテジ系 | 企業と法務 | 企業活動 |
法務 | ||
経営戦略 | 経営戦略マネジメント | |
技術戦略マネジメント | ||
ビジネスインダストリ | ||
システム戦略 | システム戦略 | |
システム企画 | ||
マネジメント系 | 開発技術 | システム開発技術 |
ソフトウェア開発管理技術 | ||
プロジェクトマネジメント | プロジェクトマネジメント | |
サービスマネジメント | サービスマネジメント | |
システム監査 | ||
テクノロジ系 | 基礎理論 | 基礎理論 |
アルゴリズムとプログラミング | ||
コンピュータシステム | コンピュータ構成要素 | |
システム構成要素 | ||
ソフトウェア | ||
ハードウェア | ||
技術要素 | ヒューマンインタフェース | |
マルチメディア | ||
データベース | ||
ネットワーク | ||
セキュリティ |
合格基準としては、総合評価点と分野別評価点のすべてが次の基準を満たすことが求められます。
総合評価点:1,000点満点中600点以上
分野別評価点
ストラテジ系:1,000点満点中300点以上
マネジメント系:1,000点満点中300点以上
テクノロジ系:1,000点満点中300点以上
試験方式は、CBT方式を採用しています。
CBT方式とは、コンピュータを利用して実施する試験のことで、受験者は試験会場に行き、コンピュータに表示された試験問題にマウスやキーボードを用いて解答するものです。
試験会場は、全国47都道府県となっています。
合格率(平成29年4月~8月)はそれぞれ
社会人:60.3%
学生:36.5%
合計:50.8%
となっています。
一般的にITパスポート取得までにかかる勉強期間は、約3~5ヶ月とされています。
オススメとされる参考書は
「平成29年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生のITパスポート教室(情報処理技術者試験)」
です。
ITパスポートは転職するうえで本当に有利に働くのか?
ここまで見てきたように、ITパスポートは社会人であれば半年弱の勉強で6割が合格します。
そのため、自動車運転免許ほどではないにしても、かなり難易度は低い方の資格となっています。
こうしたことからも、転職上有利であればぜひ取得しておいた方がよい、ということになりますよね。
それでは、果たしてITパスポートは本当に転職に有利に働くのでしょうか。
ITパスポートが転職上有利になる理由
現在、大企業はもとより中小企業も業務の基幹部分はITが支えています。
経理システムは当然として、受発注、物流、顧客管理、社内的な目標管理や損益管理、Webを用いた販売促進、研究進捗管理などほぼすべての業務はITなくしては動かないほどです。
同時に、昨今は顧客情報の流出やサイバー攻撃など、企業を脅かすIT関連のトラブルも増えており、企業防衛の意味でもIT知識は欠かせません。
そういう点から見て、ITパスポートを取得していることは、以下のスキルの証明になりますので、転職上有利になる可能性があります。
1:情報セキュリティに関する知識が身につく
情報漏洩やウィルス感染は今や企業においては1、2を争う経営上のリスクです。
経理情報、顧客情報、経営情報などあらゆる情報が危機にさらされています。
それを防ぐセキュリティの基礎知識が身についていると、あらゆる業務の中での企業防衛について配慮し、対策を施すことができます。
2:経営戦略や財務などの経営全般に関する基礎知識が身につく
社会人がビジネスをマネジメントし、戦略を立てる上での基礎知識も試験内容に含まれています。
ITパスポートを取得していれば、社内のどの部署でも活用できます。
3:IT全般の基礎知識が身につく
パソコンだけではなく、情報システム、ネットワーク、データベースなどITの基礎知識が体系的に身につけることが出来ます。
それによって、業務の効率化の検討、顧客や社内の情報システム部門あるいはIT企業との円滑なコミュニケーション、新規事業の立案など幅広い分野で活躍できます。
このように、ITパスポートを所持していることは幅広いスキルの取得証明になります。
ですので、人事や企業から「有用な人材」と評価され、転職上有利になります。
ITパスポート取得の優先順位は?
ITパスポートを取得していれば、転職において「取得していないよりは」有利であることは間違いありません。
しかし、ほかの資格取得の勉強よりも優先してこの取得に時間を割くべきかというと、それに関してはやや疑問です。
当然、国家資格ですから、履歴書に書けばそれなりに箔もつきますし、ITの基礎知識は持っている証明にはなってきます。
しかし、その資格があるからと言ってほかの転職候補者より上位に評価され、採用されるほどのインパクトはないでしょう。
なぜなら、最初に書いたようにIT業界においては、資格よりも経験値が圧倒的に重視されるからです。
なおかつ、同じ資格でもそれが専門分野に特化した高度なものなら評価も高くなっています。
ところが、ITパスポートはどちらかというと、新卒の学生が就職活動をする時に取るレベルのごく初歩的なIT知識です。
ですから、中堅以上のでスキルアップを目的にした転職ではあまり評価されないのです。
仮に大手のIT系企業に応募したときに、履歴書にITパスポートの取得を書いたとしても、転職上は有利に働かないでしょう。
逆にその会社が、極端にIT化が遅れていて、従業員がパソコンやITの知識がない年配者ばかりの場合は、不足しているスキルを補えると判断される可能性があるでしょう。
したがって、転職時に資格取得を目指して勉強する場合、ITパスポートの優先順は必ずしも高くありません。
むしろその勉強の時間は、英語、簿記などの汎用的に評価されるスキルに向けた方が良いでしょう。
あるいは、同じITスキルでも、以下のようなもう少し専門性が高いか、より実戦的なスキルなどの取得に振り向けたほうがよいでしょう。
ただし以上は、あくまで中堅以上のキャリアアップ転職をする場合の話です。
第2新卒や若手、あるいは他業界からIT業界へのジョブチェンジなどを考えている場合は、ITパスポートを取得することには十分意味があります。
ITパスポートを取得したらこれも狙おう
以上で、おおむねITパスポートの転職活動上の位置づけはご理解いただけたでしょうか。
そこでも述べたように、IT系企業で活躍する場合でも、一般企業でIT関連の仕事をする、あるいはパソコンを使って仕事をするという場合でも、ITパスポートだけではやや物足りません。
そこで、ITパスポートを取得したら、さらに以下の資格の取得も目指して、自らのITスキルの高さをより証明できるように努力してもよいでしょう。
IT企業への転職を狙うなら「基本情報技術者試験」
これは英語では「Fundamental Information Technology Engineer Examination」、一般には「FE」と略称されている、プログラマー、SEを目指す人にとって有用な国家資格です。
この資格を取得していることは、IT基本戦略立案、ITソリューション、製品、サービスの業務に関して、上位者の指導の下に以下のことができる基本的知識と技術を持っている証明になります。
- クライアントのIT課題を解決に受けた戦略立案への参画
- システムの設計、開発
- 汎用製品の最適組合せによるシステム構築
- システム運用サービスの実現
ですので、20代であればまずこれを取得しておくと、IT技術者としての基本的スキルを持っていると証明でき、転職上も有利になります。
30代でこれより上位の資格を持っていない、または上位資格を取る技能を持っていない場合も、一応この資格を履歴書に記載しておけば、最低限の基礎力はあると評価されます。
試験時間や出題形式、出題数は以下の通りとなっています。
午前 | 午後 | |
---|---|---|
試験時間 | 9:30~12:00(150分) | 13:00~15:30(150分) |
出題形式 | 多肢選択式(四肢択一) | 多肢選択式 |
出題数 解答数 | 出題数:80問 解答数:80問 | 出題数:13問 解答数:7問 |
基本情報技術者試験の参考書は
がオススメです。
一般企業の事務系で評価される「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」
これは「Microsoft Office Specialist」の略称で、Excel、Word、PowerPointなどのマイクロソフトオフィスのソフトに習熟していることを証明する民間資格です。
この資格は、保持していれば国際的にも通用する資格となっています。
資格の体系としては試験科目が
- Excel(表計算ソフト)
- Word(文書作成ソフト)
- PowerPoint(プレゼンテーションソフト)
- Access(データベース管理ソフト)
- Outlook(電子メール・情報管理ソフト)
の5種類に分かれており、WordとExcelのみ難易度がスペシャリストレベル(一般)とエキスパートレベル(上級)の2つに分かれています。
また、現在は試験の種類がソフトのバージョンごとに存在しています。
全ての科目とも、2010年・2013年・2016年のバージョンがあります。
バージョンが更新されたら必要に応じて再度受験することになるので、注意が必要です。
現在は、企業のほぼ100%がExcel、Word、PowerPointで企画書や社内文書を作成しています。
そのため、この資格の保持は少なくとも企画系、事務系の仕事であれば、実務レベルでは即戦力だという証明になり、転職上は有利です。
受験資格は規定されておらず、どの科目のどの難易度からでも受験することが可能です。
受験方法には「全国一斉試験」と「随時試験」の2種類があります。
全国一斉試験は、毎月1~2回実施されており、全国の一斉試験実施会場より試験会場を選択できます。
また、申し込み方法としては試験日の1か月~1か月半前から申し込みを開始することが可能であり、インターネット申し込みと郵送お申し込みが利用できます。
一方、随時試験は各試験会場が設定した日程と試験時間で実施され、試験会場は全国の随時試験会場から選択できます。
申し込み方法や申込期間は、試験会場ごとに異なります。
受験料は、難易度によって異なりますが、スペシャリストレベルであればすべての科目共通で10,584円となっています。
科目ごとの合格点は非公開ですが、1,000点満点で550点~850点の範囲が目安だとされています。
試験の解答形式は、コンピュータを利用して実施する試験のことで、受験者は試験会場に行き、コンピュータに表示された試験問題にマウスやキーボードを用いて解答するCBTです。
WordとExcelの難易度ごとの試験範囲は以下の通りとなっています。
Word スペシャリストレベル
文書の作成と管理 | ・文書の作成 ・文書内の移動 ・文書の書式設定 ・文書のオプションと表示のカスタマイズ ・文書の印刷、保存 |
文字・段落・セクションの書式設定 | ・文字列や段落の挿入 ・文字列や段落の書式の設定 ・文字列や段落の並べ替え、グループ化 |
表やリストの作成 | ・表の作成 ・表の変更 ・リストの作成・変更 |
参考資料の作成と管理 | ・参照のための情報や記号の作成、管理 ・標準の作成資料の作成、管理 |
グラフィック要素の挿入と書式設定 | ・グラフィック要素の挿入 ・グラフィック要素の書式設定 ・SmartArtの挿入、書式設定 |
Word エキスパートレベル
文書のオプションと設定の管理 | ・文書とテンプレートの管理 ・校閲用の文書の準備 ・文書の変更の管理 |
高度な機能を使用した文書のデザイン | ・高度な編集や書式設定 ・スタイルの作成 |
高度な機能を使用した参考資料の作成 | ・索引の作成・管理 ・参考資料の作成・管理 ・フォーム、フィールド、差し込み印刷の管理 |
ユーザー設定のWord要素の作成 | ・文書パーツ、マクロ、コントロールの作成・変更 ・ユーザー設定のスタイルセットとテンプレートの作成 ・ほかの言語やユーザー補助機能に対応した文書の準備 |
Excel スペシャリストレベル
ワークシートやブックの作成と管理 | ・ワークシートやブックの作成 ・ワークシートやブック内の移動 ・ワークシートやブックの書式の設定 ・ワークシートやブックのオプションと表示のカスタマイズ ・配布するためのワークシートやブックの設定 |
セルやセル範囲のデータの管理 | ・セルやセル範囲へのデータの挿入 ・セルやセル範囲の書式設定 ・データのまとめ、整理 |
テーブルの作成 | ・テーブルの作成、管理 ・テーブルのスタイルと設定オプションの管理 ・テーブルのフィルター、並び替え |
数式や関数を使用した演算の実行 | ・関数を使用したデータの集計 ・関数を使用した条件付きの計算の実行 ・関数を使用した書式の設定、文字列の変更 |
グラフやオブジェクトの作成 | ・グラフの作成 ・グラフの書式設定 ・オブジェクトの挿入、書式設定 |
Excel エキスパートレベル
ブックのオプションと設定の管理 | ・ブックの管理 ・ブックの校閲の管理 |
ユーザー定義のデータ表示形式やレイアウトの適用 | ・ユーザー定義の表示形式と入力規則のデータの適用 ・詳細な条件付き書式やフィルターの適用 ・ユーザー設定のブックの要素の作成、変更 ・ほかの言語に対応したブックの準備 |
高度な機能を使用した数式の作成 | ・数式への関数の適用 ・関数を使用したデータの検索 ・高度な日付と時刻の関数の適用 ・データ分析、ビジネス分析 ・数式のトラブルシューティング ・名前付き範囲とオブジェクトの定義 |
高度な機能を使用したグラフやテーブルの作成 | ・高度な機能を使用したグラフの作成 ・ピボットテーブルの作成、管理 ・ピボットグラフの作成、管理 |
勉強時間に関しては、スペシャリストの場合、日常的にExcel、Wordを使用していれば市販の問題集で1~2週間程度の勉強で合格可能です。
未経験者の場合は最低1ヶ月の勉強が必要となります。
参考書としては
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まとめ
いかがですか。
経済産業省がプッシュしているITパスポートですが、以上でご紹介したように、IT企業を狙った転職の場合は、若手であれば取得しておいた方が有利です。
中堅以上の場合は、ほかの資格を狙ったほうがよい、そして一般企業狙いの場合は余裕があれば取得しておいた方がよい、というのがこの資格の位置づけです。
ですので、自分の年代、目指す業界をよく勘案して、この資格を取得するかどうか考えましょう。
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