NTT東日本(東日本電信電話株式会社)は、NTTグループの中核企業として東日本エリアの通信インフラを支える企業です。光回線「フレッツ光」や法人向けICTソリューションを提供し、近年は地域課題解決型のDX事業にも注力しています。
この記事では、NTT東日本の平均年収・役職別年収・年代別年収に加え、福利厚生やキャリアパス、転職難易度まで詳しく解説します。NTT東日本への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
NTT東日本の企業概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 東日本電信電話株式会社(NTT東日本) |
| 設立 | 1999年7月1日 |
| 本社所在地 | 東京都新宿区西新宿3-19-2 |
| 代表者 | 澁谷直樹(代表取締役社長) |
| 資本金 | 3,350億円 |
| 従業員数 | 約4,700名(単体) |
| 売上高 | 約1兆6,000億円(2024年3月期) |
| 営業利益 | 非公開 |
| 上場市場 | 非上場(親会社NTTが東証プライム上場) |
NTT東日本は、北海道から関東・甲信越までの東日本エリアで固定通信サービスを提供しています。光回線「フレッツ光」を主力に、法人向けネットワーク構築・クラウドサービス・セキュリティ対策なども手がけています。近年は地域のDX推進や農業IoT・スマートシティなど、通信を超えた社会課題解決にも取り組んでいます。
NTT東日本の平均年収
NTT東日本は非上場企業のため、有価証券報告書による公式な平均年収データはありません。各種データを比較すると以下のとおりです。
| 出典 | 平均年収 | 年収レンジ | 回答数 |
|---|---|---|---|
| 転職サイト各社の推定 | 約938万円 | — | 推定値 |
| OpenWork | 約690万円 | 350万〜1,200万円 | 約2,000件 |
| エン カイシャの評判 | 約680万円 | 300万〜1,100万円 | 約500件 |
口コミサイトの平均が低いのは、若手社員の回答比率が高いためです。管理職を含む全社員の平均年収は800万〜900万円程度が実態に近い水準と推定されます(出典:タレントスクエア、OpenWork)。
なお、NTT東日本は福利厚生が非常に充実しているため、住宅補助などを含めた実質的な待遇は額面以上です。
年代別の平均年収
| 年代 | 年収レンジ(推定) | 補足 |
|---|---|---|
| 20代前半 | 400万〜500万円 | 新卒入社1〜3年目。研修とOJTで基礎を固める時期 |
| 20代後半 | 500万〜600万円 | 主査への昇進が見え始める。支店勤務が中心 |
| 30代前半 | 600万〜750万円 | 支店主査で650万円、本店主査で750万円前後 |
| 30代後半 | 750万〜950万円 | 担当課長代理クラスで年収850万円超 |
| 40代 | 900万〜1,200万円 | 課長クラスで年収1,000万円超が一般的 |
| 50代 | 900万〜1,200万円 | 参事(課長・担当課長)クラス。年収は40代と同水準で推移 |
出典:OpenWork・転職サイト各社の公開情報を基に作成(推定値)
NTT東日本では30代中盤〜後半の担当課長クラスで年収1,000万円に到達するのが一般的です。NTTグループの中では安定した昇給カーブを描きます。
職種別の平均年収
| 職種 | 年収レンジ(推定) | 概要 |
|---|---|---|
| ネットワークエンジニア | 500万〜1,100万円 | 光回線・ネットワーク設備の設計・構築・運用を担当 |
| SE・システムエンジニア | 500万〜1,100万円 | 法人向けICTソリューションの設計・開発を担当 |
| 営業 | 450万〜1,000万円 | 法人・官公庁向けの提案営業。フレッツ光や法人向けサービスの販売 |
| 企画 | 500万〜1,100万円 | 新サービスの企画開発・事業戦略の策定を担当 |
| コンサルタント(DX推進) | 550万〜1,200万円 | 地域DX・スマートシティ・農業IoTなどの提案を担当 |
| 事務・管理 | 450万〜950万円 | 総務・経理・人事などのバックオフィス業務 |
出典:OpenWork・エン カイシャの評判の口コミデータを基に作成(推定値)
賞与・ボーナスの仕組み
NTT東日本の賞与は年2回(6月・12月)に支給されます。支給額は基本給の約4〜5ヶ月分で、年間150万〜250万円が目安です(出典:OpenWork)。
賞与は会社全体の業績と個人の評価によって変動します。NTTグループ全体の業績が好調な年度は、満額またはそれ以上の支給となるケースもあります。
2023年の人事制度改定以降、成果主義の要素が強まっており、同じ等級でも評価によって賞与に差がつく傾向が出てきています。
NTT東日本の福利厚生
| カテゴリ | 内容 |
|---|---|
| 社会保険 | 健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険に完備加入 |
| 住宅補助 | 住宅補助費支給。独身寮・社宅も完備。特に若手への支援が手厚い |
| 退職金制度 | 確定給付企業年金・確定拠出年金の併用 |
| カフェテリアプラン | 年間ポイントを自由に福利厚生メニューに充当可能 |
| 財形貯蓄 | 一般財形・住宅財形・年金財形の各種制度あり |
| リモートワーク | リモートワーク勤務制度が整備。スーパーフレックスタイム制も導入 |
| 休暇制度 | 年間休日120日以上、有給休暇20日、夏季休暇、ライフプラン休暇 |
| 育児支援 | 育児休業制度、時短勤務制度、分断勤務制度 |
| 自己啓発 | 約150の社内資格・約920の社外資格の取得支援。費用の一部補助あり |
| その他 | NTTグループ保険、社員持株会、MBA留学支援 |
NTT東日本の福利厚生は日本企業の中でもトップクラスに充実しています。住宅補助・独身寮の存在は若手にとって実質的な年収アップとなり、額面年収以上の待遇を受けられます(出典:OpenWork、エン カイシャの評判)。
NTT東日本のキャリアパス
NTT東日本は2023年4月に人事制度を改定し、専門性を軸とした新制度に移行しています。
一般社員 → 主査(主任)→ 担当課長代理 → 参事B(担当課長)→ 参事A(課長)→ 部長
| 役職 | 年収レンジ(推定) | 主な役割 | 昇進目安 |
|---|---|---|---|
| 一般社員 | 400万〜550万円 | 配属部署でのOJTを通じて基礎スキルを習得 | 入社〜5年目 |
| 主査(支店) | 650万〜700万円 | 支店での業務リーダー。後輩指導も担う | 5年目〜10年目 |
| 主査(本店) | 750万〜800万円 | 本社での企画・推進業務を担当 | 8年目〜12年目 |
| 担当課長代理 | 850万〜950万円 | プロジェクトリーダーとして案件を管理 | 12年目〜15年目 |
| 参事B(担当課長) | 1,050万〜1,100万円 | 組織マネジメント。予算管理・人材育成の責任者 | 15年目〜20年目 |
| 参事A(課長) | 1,150万〜1,200万円 | 部門の経営判断。大型案件の意思決定者 | 20年目以降 |
出典:OpenWork・転職サイト各社の公開情報を基に作成(推定値)
2023年の制度改定により、スペシャリスト職とジェネラリスト職の2つのキャリアコースが用意されました。技術者として専門性を高める道と、マネジメント職として組織運営に携わる道を選択できます。
研修制度の特徴
- デジタル人材認定制度:2022年10月に開始。デジタルスキルの習熟度を可視化し、キャリア開発に活用
- 資格取得支援:約150の社内資格、約920の社外資格を対象に取得費用を一部補助
- 階層別研修:新入社員研修から管理職研修まで、役職に応じた体系的な教育プログラム
- MBA留学支援:国内外のビジネススクールへの派遣制度あり
- グローバルOJT:海外拠点での実務経験を積む制度。グローバル人材の育成に注力
NTT東日本の転職難易度
NTT東日本の転職難易度はSランク(最高レベル)です。dodaの「転職人気企業ランキング2025」で17位にランクインしており、通信業界の中でも人気の高い企業です(出典:タレントスクエア)。
| 職種 | 転職難易度 | 求められるもの |
|---|---|---|
| ネットワークエンジニア | 高い | 通信インフラの設計・構築経験3年以上 |
| SE・システムエンジニア | 高い | 法人向けSIの経験3年以上。上流工程の実績 |
| コンサルタント(DX) | 非常に高い | DXコンサルまたはIT企画の経験5年以上 |
| 営業 | やや高い | 法人営業経験3年以上。通信・IT業界の知識 |
| 企画・経営管理 | 非常に高い | 事業企画・経営企画の実務経験5年以上 |
選考フロー
- Webエントリー・書類選考:履歴書・職務経歴書の提出
- 適性検査:玉手箱形式のWebテスト。言語・計数・性格検査
- 一次面接:人事担当者と現場社員の2名体制。スキルと志望動機を確認
- 二次面接(最終):部長クラスとの面接。キャリアビジョンと組織適合性を確認
選考期間は約1〜2ヶ月です。面接は2回が基本ですが、ポジションによっては3回実施されることもあります。
面接で聞かれること
- NTT東日本で実現したいことは何ですか
- これまでのキャリアで最も成果を出した経験を教えてください
- 通信業界の今後についてどう考えますか
- 地方創生やDX推進に対する自分なりの考えを教えてください
- 学生時代に力を入れたこと(中途でも聞かれるケースあり)
NTT東日本の評判・口コミ
良い評判
- 福利厚生が極めて充実:住宅補助・独身寮・企業年金・カフェテリアプランなど、日本企業トップクラスの待遇(出典:OpenWork)
- ワークライフバランスが良好:有給取得率が高く、リモートワーク・スーパーフレックスが浸透(出典:エン カイシャの評判)
- 社会インフラを支えるやりがい:通信インフラの維持管理を通じて社会に貢献できる実感がある(出典:OpenWork)
- 安定した雇用環境:NTTグループの経営基盤は盤石で、長期的なキャリア形成が可能(出典:OpenWork)
- 研修制度の充実:約1,070の資格取得支援やMBA留学制度など、成長機会が豊富(出典:NTT東日本公式サイト)
注意すべき点
- 年功序列の色が残る:2023年の制度改定後も、実質的に年次が昇進に影響する部分がある(出典:OpenWork)
- 意思決定のスピードが遅い:大企業特有の稟議文化があり、新しい取り組みが進みにくいことがある(出典:エン カイシャの評判)
- 転勤の可能性:東日本エリア内での転勤がある。北海道から関東甲信越まで広範囲にわたる(出典:OpenWork)
- 給与の頭打ち感:管理職に昇進しない場合、40代後半〜50代で年収が伸び悩む傾向がある(出典:転職会議)
- 成長事業へのシフト中:従来の固定通信事業は縮小傾向で、DX事業への転換が求められている(出典:OpenWork)
NTT東日本と競合企業の年収比較
| 企業名 | 平均年収(推定) | 特徴 |
|---|---|---|
| KDDI | 約948万円 | au・法人向けICT。通信3社で最高年収水準 |
| NTT東日本 | 約800万〜900万円 | 東日本エリアの通信インフラ。福利厚生が特に充実 |
| NTT西日本 | 約800万〜900万円 | 西日本エリアの通信インフラ。NTT東日本とほぼ同水準 |
| NTTドコモ | 約870万円 | モバイル通信の最大手。NTTグループ内で高い給与水準 |
| ソフトバンク | 約820万円 | モバイル・Yahoo!・PayPayなど多角経営 |
出典:各社有価証券報告書・OpenWorkの口コミデータを基に作成(推定値含む)
NTT東日本の額面年収はKDDIやNTTドコモにやや及びませんが、住宅補助・独身寮・企業年金を加味すると実質的な待遇は通信業界トップクラスです。
NTT東日本への転職を成功させるポイント
通信・ICT業界への理解を深める
NTT東日本の面接では「通信業界の将来」「地域DXの可能性」について聞かれることがあります。フレッツ光の事業だけでなく、スマートシティや農業IoTなど新規事業への理解を示しましょう。
「安定志向」だけでない志望動機を語る
NTT東日本=安定というイメージが強いですが、面接では「通信を通じて社会課題を解決したい」など、前向きなビジョンが求められます。自分のスキルとNTT東日本の事業をどう結びつけるかを具体的に語りましょう。
転職エージェントを活用する
NTT東日本の中途採用は競争率が高く、面接対策が合否を分けます。通信・IT業界に強い転職エージェントを活用し、非公開求人の紹介や面接対策のサポートを受けましょう。
NTT東日本への転職を相談するなら
※すべて無料で利用できます
よくある質問(FAQ)
NTT東日本の平均年収はいくらですか?
NTT東日本は非上場企業のため公式データはありませんが、転職サイト各社の推定では約800万〜900万円程度です。福利厚生を含めた実質的な待遇はさらに高い水準です(出典:タレントスクエア、OpenWork)。
NTT東日本で年収1,000万円に到達できる年齢は?
一般的には30代中盤〜後半の担当課長クラスで年収1,000万円に到達します。参事B(担当課長)で1,050万円前後、参事A(課長)で1,150万円前後が目安です。
NTT東日本とNTT西日本の違いは何ですか?
サービス対象エリアが異なります。NTT東日本は北海道〜関東甲信越、NTT西日本は東海〜九州・沖縄を担当しています。年収水準や福利厚生はほぼ同等です。
NTT東日本の中途採用は難しいですか?
転職難易度はSランクと高く、dodaの転職人気企業ランキング17位にランクインしています。選考倍率は30倍以上になることもありますが、通信・ICT業界の実務経験があれば十分にチャンスがあります。
NTT東日本に転勤はありますか?
東日本エリア(北海道〜関東甲信越)内での転勤の可能性があります。ただし、近年はリモートワークの浸透により、転勤せずに働ける環境も広がっています(出典:OpenWork)。
まとめ
- NTT東日本の平均年収は推定800万〜900万円。福利厚生を含めた実質待遇は通信業界トップクラス
- 役職別では主査650万〜800万円、担当課長1,050万円、課長1,150万円以上が目安
- 住宅補助・独身寮・企業年金・カフェテリアプランなど、福利厚生が極めて充実
- 2023年に人事制度を改定し、専門性を軸にしたスペシャリスト・ジェネラリストの2コース制に移行
- 転職難易度はSランクだが、通信・ICT業界の実務経験があればチャンスあり
NTT東日本は安定した経営基盤と充実した福利厚生を兼ね備えた、通信業界を代表する企業です。社会インフラの維持管理から地域DXまで、やりがいのある仕事に携わりたい方にとって魅力的な転職先です。





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