魚類に関する豊富な知識と、トレードマークにもなっているハコフグのぬいぐるみ帽子が印象的な「さかなクン」。
明るく親しみやすいキャラクターと、経験と知識に基づいた魚に関するトークが話題を呼び、テレビをはじめとするメディア出演から、講演会、著作活動など、幅広く活躍されています。
また、さかなクンは、肩書が多すぎる人としても有名です。
タレント、イラストレーター、東京海洋大学の客員教授、農林水産省のお魚大使、日本ユネスコ国内委員会の広報大使とたくさんの顔を持っているさかなクンの年収は一体いくらなのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな謎に包まれたさかなクンの年収や収入源を徹底的に検証しました。
さかなクンとはどんな人?生い立ちは?
出典:http://www.sakanakun.com/profile/
名前 | さかなクン |
本名 | 宮澤正之(みやざわ まさゆき) |
年齢 | 48歳(1975年8月6日生まれ) |
出身地 | 東京都葛飾区生まれ、神奈川県綾瀬市育ち |
家族構成 | 父、母、兄の4人家族 |
主な受賞歴 | 2012年7月海洋立国推進功労者内閣総理大臣賞 2014年2月、第1回食育文化功労賞 2014年6月、第15回ベストスイマー2014受賞 |
さかなクンは、魚類学者、タレント、イラストレーター、東京海洋大学客員教授として魚類の生態や美味しい食べ方、環境問題についての講演やメディア出演、著作活動などを中心に活動しています。
一般の方へ向けた講演会では、幅広い層の人たちに魚についての理解を深めてもらえるよう、難解な言葉を極力使わず、魚類に対する愛情がたっぷりのトークと自作のイラストを用いた講演内容が「わかりやすい!」「親しみやすい!」と好評を得ています。
さかなクンの生い立ちは?お父さんが有名人って本当?
出典:https://potaru.com/p/100000017249
さかなクンは、東京都葛飾区生まれ。
4歳から高校を卒業するまでを、神奈川県綾瀬市で過ごしています。
お父さんは宮沢吾朗さんという現役のプロ囲碁棋士です。
囲碁の手ほどきを受けたこともあったそうですが「自分の手よりも対局者の手を褒めるような子だった」というさかなクンらしさを感じるエピソードが印象的です。
さかなクンは小学生の頃に友人が描いたタコの絵に興味を持ったことで、魚類の魅力にのめりこんでいきます。
さかなクンの学歴・出身大学は?
出身小学校 | 神奈川県綾瀬市立北の台小学校 |
出身中学校 | 神奈川県綾瀬市立北の台中学校 |
出身高校 | 神奈川県立綾瀬西高等学校 |
出身専門学校 | 日本動物植物専門学院アニマルケアー科 |
神奈川県綾瀬市立北の台小学校を卒業後、神奈川県綾瀬市立北の台中学校に入学。
中学3年生の時には、学校で飼育していたカブトガニを「水槽が狭くてかわいそうだ」という思いから、決まった時間に外に出していたところ、カブトガニが潮の満ち引きと誤認したことにより、カブトガニの人口孵化に成功し、類い稀な功績が新聞にも取り上げられました。
出典:https://news.kodansha.co.jp/8999
中学校卒業後は、神奈川県立綾瀬西高等学校に入学。
偏差値は40です。
中学校からの同級生の一人に、ドランクドラゴンの鈴木拓さんがいます。
また「水槽学」だと勘違いして入部した吹奏楽部に中学、高校共に入部し、トロンボーンやバスクラリネットを担当していました。
出典:https://www.facebook.com/photo.php?fbid=629318667092508
東京水産大学(現在の東京海洋大学)入学を目指していましたが叶わず、日本動物植物専門学院アニマルケアー科に進学しています。
さかなクンはなぜ有名になった?
高校生の時に当時の人気番組『TVチャンピオン』に出演し「第3回全国魚通選手権」で準優勝したことを皮切りに、大人たちを相手に5回連続優勝、殿堂入りをした事で一躍注目を浴びました。
現在と同じくこの頃から、子供のように表情豊かに、明るく飛び跳ねながらハイトーンボイスで楽しそうに話す姿は、たくさんの視聴者の心をつかみました。
専門学校卒業後は、水族館や観賞魚販売店などでアルバイトをしながら、兼業イラストレーター、サイエンスライターとして活動を始めます。
トレードマークでもあるハコフグの帽子は『どうぶつ奇想天外!』に出演した際に、番組スタッフから「印象が薄い」と言われたことがきっかけで、被るようになったそうです。
魚の絵の上手さと豊富な知識、個性的なキャラクターが話題を呼び、人気タレントへの階段をのぼっていきます。
2010年にはクニマスのイラスト執筆の参考にするために、近縁種であるヒメマスを全国から取り寄せた際、クニマスに似た特徴がある個体を発見した事をきっかけに、絶滅種とされていたクニマスが現存していたことが判明するという大発見にも貢献。
これにより魚類学者でもある第125代天皇陛下から名指しで感謝の意を伝えられ、内閣総理大臣賞を受賞するなど、研究者としても評価されています。
さかなクンの謙虚で誠実さに溢れた人間性がすごい
さかなクンは自身のFacebookに手書きの謝罪文を投稿したことがあります。
出演したクイズ番組で紹介された魚種名にいくつかの誤りがあったという内容でした。
出典:https://www.facebook.com/Fish.Pukupuku
分かりやすい解説イラストと共に、手書きで綴られた謝罪文はネット上でも話題になり、多くの人からその誠実な姿勢に、称賛の声が上がりました。
さかなクンの肩書がすごい
2023年11月現在、20を超える肩書や役職をさかなクンは持っています。
外務省や環境省に認定された立派な肩書を始め、中には聞いたこともないような珍しい肩書も。
その中でも、代表的な肩書や役職を紹介します。
国立大学法人東京海洋大学名誉博士・客員教授
さかなクンの肩書の中でも有名なものの一つで、ニュースにも取り上げられていたので記憶にある方も多いのではないでしょうか。
ここでさかなクンは、子供の頃からの「水産大学の先生になる」という夢を叶えています。
授業やセミナーを開催して、学生さんたちとも積極的に交流を図る様子が、さかなクンのオフィシャルホームページでも確認できます。
日本魚類学会会員/日本魚類学会代議員
日本魚類学会とは、魚類に関する研究の進歩と理解の普及を目的とした学会です。
1968年に発足した歴史ある学会で、さかなクンは代議員を務めています。
文部科学省 日本ユネスコ国内委員会広報大使
世間にユネスコ活動を普及し、ユネスコの理念を浸透させることを目的とした広報大使にさかなクンは選ばれています。
ユネスコ関連のイベントへの参加、メディア出演、ユネスコスクールをはじめとした関係機関への訪問などの活動をしています。
他にも以下のような肩書や役職を持っています。
- 文部科学省 みんなの「探究」応援大使
- 農林水産省 お魚大使/フードアクションニッポンメンバー
- 環境省 サステナビリティ広報大使
- 環境省 プラごみゼロアンバサダー
- 環境省 国連生物多様性の10年委員会「UNDB-J」
- 環境省 地球いきもの応援団
- 環境省 生物多様性リーダー
- 環境省 環のくらし応援団メンバー
- 文部科学省 みんなの「探究」応援大使/日本ユネスコ国内委員会広報大使
- JICA(独立行政法人国際協力機構) なんとかしなきゃ!プロジェクトメンバー
- 全国漁業協同組合連合会 魚食普及推進委員
- WWF(公益財団法人世界自然保護基金)ジャパン親善大使/顧問
- FSC (森林管理協議会)親善大使
- 日本さかな検定ととけん応援団
- 千葉県館山市「ふるさと親善大使」第1号
- 兵庫県明石市 明石たこ大使
- 愛媛県 水産王国えひめ応援団長
- 茨城県ひたちなか市 魚食普及推進大使
- 新潟おさかな大使
- 山梨県 富士の介応援団長
- 神奈川県 かながわSDGsスマイル大使
- 沖縄県「宮古島海の親善大使」
- 日本政府 クールアースアンバサダー
- 環境省 国連「ESDの10年」後の環境教育推進方策懇談会有識者メンバー
- チャレンジ25キャンペーンメンバー
- 文部科学省 ESDオフィシャルサポーター
- 水産庁 水産政策審議会特別委員
- 経産省 麗水万博 日本館サポーター
- グアム政府観光局ハッピー大使
- よしもとおもしろ水族館&赤ちゃん水族館研究員
- よしもと遊べる水族館~ギョギョギョ!パニック~おさかな研究員
さかなクンの年収はいくら?
魚類学者、タレント、イラストレーター、東京海洋大学客員教授をはじめとした肩書でアカデミックからエンターテイメントまで幅広い舞台で活躍する、さかなクンの年収はいくらなのでしょうか。
さかなクンの収入は、現在の役職などから検証した結果、2,000万円から3,000万円ほどではないかと言われています。
さかなクンの年収の内訳を徹底検証
メディア出演から、講演会、教授として教壇に立つなど、マルチに活躍するさかなクンですが、年収の内訳も多岐にわたる事が予想されます。
- 役員報酬
- 国立大学の客員教授収入
- タレント活動によるメディア出演費
- 講演会報酬
- グッズ販売、著書の印税
- Youtube収益
それでは、ひとつずつ詳しく検証していきましょう。
役員報酬
さかなクンは前述の通り、様々な企業や団体の肩書を持っています。
突出した専門知識と愛される人柄が評価され役職にも就いているので、継続的に一定額の役員報酬が支払われているであろうと予想されます。
アカデミックな場でも評価を受ける程の研究者なので、報酬額もそれなりなのではないでしょうか。
国立大学の客員教授
客員教授の年収は、一般的に300〜500万円程度といわれています。
さかなクンの場合は「国立大学法人東京海洋大学名誉博士」という名誉修士や名誉学士の上位にある称号を持っているので、平均年収よりも高い収入を得ていると想定されます。
タレント活動によるメディア出演費
出典:https://curazy.com/archives/126300
NHKで放送されている冠番組の他に、魚類をテーマにした特集ではゲストとして出演。
2016年には吹奏楽の経験を活かした、東京スカパラダイスオーケストラとの共演も話題になりました。
情報ニュース番組から音楽、バラエティー企画への参加など、唯一無二の個性をもった人気タレントとしての収入も大きいことが見込まれます。
講演会報酬
多岐にわたる団体に所属しているさかなクンの講演会は、子供からお年寄りまで幅広い年齢層に人気。
国、省庁関係、自治体をはじめとする機関を通じて、年間を通じて様々な講演会に登壇しています。
講演回1回あたりの出演費用は100万円から150万円と講演依頼のウェブサイトに記載されていることから、収入の大部分を占めていると考えられます。
グッズ販売、著書の印税
出典:https://www.amazon.co.jp/gp/product/4065244455
さかなクンは魚類に関する著書や自伝本を出版しています。
単著と共著を合わせると24冊以上が発売されています。
これらの印税や、さかなクン監修のグッズ販売によるライセンス収入も、さかなクンの収入を後押ししていると予想されます。
映画『#さかなのこ』
本ビジュアル解禁ずっと大好き。
それだけで、
人生はミラクル。9/1全国公開#のん#さかなクン#柳楽優弥#夏帆#磯村勇斗#岡山天音
#三宅弘城
#井川遥
#沖田修一 pic.twitter.com/xW82Js9L7J— 映画『さかなのこ』公式 (@sakananoko_jp) June 27, 2022
また2022年には自身の自伝的映画「さかなのこ」が、俳優のんさん主演で公開されています。
映画の興行収入やDVD、関連商品売上の一部もさかなクンの収入になっています。
YouTube収益
出典:https://www.youtube.com/@sakanakun
さかなクンは2020年5月に自身のYouTubeチャンネル「さかなクンちゃんねる – FISH BOY – Sakana-kun」を開設しています。
チャンネル登録者数は41万人(2023年11月時点)を超える大人気チャンネルです。
魚類に関する情報はもちろんのこと、人気YouTuberフィッシャーズとのコラボ動画や、クイズノックとのおさかなクイズ対決、サカナクションの山口一郎さんと一緒に釣った魚を食べ比べする企画など、Youtubeならではのオリジナル企画も話題に。
再生回数から予想されるYouTubeからのスポンサーシップ、広告収益は93万円前後です。
さかなクンから学ぶ年収アップのポイント
さかなクンは趣味だった魚類に関する知識を追求した事が、現在のキャリアに繋がっています。
「好きこそ物の上手なれ」という言葉はよく使われますが、好きなことを追求して得意に変える力、謙虚で誠実な人間性、情熱と行動力を併せ持った巻き込み力の重要さを、さかなクンから学ぶことができます。
好きを追求して得意に変える
静かで目立たないタイプだったさかなクンは、勉強や運動は苦手でしたが、周囲の声が気にならないくらい、好きな物に対して熱中する力、集中する力を持っていました。
夢だった海洋大学への進学が叶わなくても、アルバイトが上手くできなくても、好きなものを追い続ける純粋な気持ちが原動力になり、困難を乗り越えることが出来たのではないでしょうか。
謙虚で誠実さに溢れた人間性
トラブルがあった際も、他人や環境のせいにするのではなく、自分自身に原因があったと捉えて、実直に謝罪する姿勢は社会人としても学びたいポイントです。
「誠実さに勝るスキルはない」と言われるほど重要な能力です。
そのような誠実な人間性をもっているさかなクンだからこそ、多くの団体や企業から引っ張りだこなのではないでしょうか。
情熱と行動力を併せ持った巻き込み力
好きな物に対して自分だけが楽しむのではなく「良さを広めたい!多くの人に知ってもらいたい!」と思う熱意と情熱は、周囲を巻き込む力になります。
自分ひとりで出來ることには限界があります。
一人でも多くの人を巻き込むことは、大きな成果に繋がります。
有言実行の姿勢で行動し続けるさかなクンの姿勢からは学ぶべき事が多くあります。
さかなクンの年収は推定2,000万円~3,000万円
子供からお年寄りまで幅広い年齢層から支持を集め、独自の「ギョギョギョ」という口癖と、ハコフグのぬいぐるみ帽子がトレードマークのさかなクン。
経験から裏付けされた魚類に対する深い知識を、わかりやすく愛情たっぷりに話す姿は多くの人の心をつかんでいます。
TVやYouTubeをはじめとするエンターテイメントの場だけでなく、国立海洋大学の客員教授としてアカデミックな場でも活躍し、多くの著書や全国を回る講演会を通じて、魚類の魅力や海洋環境保護の大切さを伝えています。
これらの活動と、20以上にもわたる肩書と役職から想定される年収は2,000万円~3,000万円だと推測されます。
一般的なサラリーマンや大学教授の平均年収よりも高い金額ですが、その裏にはさかなクンの唯一無二の個性と誠実な人柄、専門性の高さと、多彩な才能が紐づいていました。
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