野原ひろしは、放送から2022年で30年を迎えたアニメ「クレヨンしんちゃん」で、家族を愛する父として登場します。
妻のみさえから「安月給!」「万年係長!」などと馬鹿にされているイメージが強いキャラクターです。
しかし、実は野原ひろしは高収入で年収も600~650万円ほどと噂されています。
なぜそんな噂が立ち、話題となっているのでしょうか。
この記事では、野原ひろしの収入事情や現代のサラリーマンと比較すると年収は高いのかなどを解説していきます。
野原家の基本情報
まずは、基本情報を確認していきましょう。
野原家の家族構成は以下の通りです。
- 野原ひろし(35歳)
- 妻 みさえ(29歳)
- 長男 しんのすけ(5歳)
- 長女 ひまわり(0歳)
- ペットのシロ
埼玉県春日部市に4DKの庭付き一戸建てを所有し、残りの住宅ローンは32年です。
春日部駅から徒歩10分の立地であることから、推定3,500万円以上のローンを組んでいると考えられます。
マイカーを1台所有しており、10年で乗り換えているようです。
妻のみさえは専業主婦で働いていないため、野原家の家計はひろしの収入だけで成り立っています。
野原ひろしの年収は600~650万と推定
野原ひろしは、東京都の双葉商事で15年間勤務している営業マンで、役職は営業部の係長です。
ここからは、野原ひろし年収について解説します。
野原ひろしの月給は手取り30万円
放送の中で、ひろしの給料が30万円であるということが明かされています。
「クレヨンしんちゃん」アニメ第94話「ひさんな給料日ダゾ」で、みさえがひろしの1ヶ月分の給料として30万円をATMから引き出すというシーンがありました。
手取り月収で約30万円ということは、額面だと約38万円という計算になります。
野原ひろしの推定ボーナスは150~160万円
野原ひろしのボーナスは、推定150~160万円です。
通常、大手企業では年に2回、基本給の2ヶ月分にあたるボーナスを支給しています。
基本給を38万円と考えると、夏と冬合わせて150万円程度と推測できるでしょう。
野原ひろしの勤務先である双葉商事は、東京都中央区にある霞が関に本社を構えている商社です。
東京都内に自社ビルを構えていることを考慮すると、ある程度の規模の企業であることがわかります。
大手企業の係長クラスなので、150~160万円のボーナスが支給されていても不自然ではないでしょう。
野原ひろしの年収は600~650万と推測できる
月給30万円とボーナス150~160万円から計算すると、野原ひろしの年収は600万~650万円であると考えられます。
また、1995年放送の「劇画クレヨンしんちゃん2」でも年収が600~650万円であると推測できるエピソードが描写されています。
映画の中で、ひろしが課長からもらった宝くじで、1億3000万円が当選しています。
それを、ひろし本人が「父ちゃんの給料20年分くらい」と発言しているのです。
1億3000万円が給料の20年分ということは、計算すると年収は650万円ということになります。
以上のことから、野原ひろしは600~650万円の年収であることが推測できるのです。
野原ひろしの年収は令和のサラリーマンと比較して高いのか?
野原ひろしの年収は600~650万円と推測されましたが、令和のサラリーマンと比べると高いのでしょうか。
ここからは、以下の3つのポイントから比較していきます。
- 35歳という同年齢の平均年収と比較
- 営業職の平均年収と比較
- 係長という役職の平均年収と比較
それぞれくわしく見ていきましょう。
35歳|同世代の年収と比較
35歳である野原ひろしは、同世代より高収入です。
国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」で年齢別の平均年収を見ると、
男性で30代前半は472万円、30代後半は533万円となっています。
出典:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
また、厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」から月収を比較してみましょう。
ひろしが働く商社は「卸売業、小売業」に分類され、35歳~40歳の男性の平均月収は32万7,500円です。
ひろしは月収約38万円と推測されるので、同年代の男性の収入よりもやや高いことが分かります。
ただし、放送された当時は1994年と現代では、物価や収入事情も異なります。
ちなみに、厚生労働省より出ている1994年日本の平均年収では、465万3,000円です。
営業職|同職種の年収と比較
営業職全体の平均年収と比べても、野原ひろしの年収は高いことがわかります。
先ほどと同じ厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」から算出すると、営業職全体の平均年収は約540万円です。
月収では、手取りで30~32万円が多い傾向です。
また、営業の場合は、成果によって収入が決まる「歩合」が設けられていることもあります。
営業成績によっては、上記の金額よりもさらに高い収入を見込めます。
そのため、野原ひろしは営業マンとして活躍し、プラスアルファの収入を得ているかもしれません。
係長|同役職の年収と比較
野原ひろしの年収は、係長としては平均的な金額です。
厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」では、係長の平均年収は約620万円となっています。
月収では、係長職の男性の平均月収は37万6700円です。
以上のことから係長という役職の収入は、野原ひろしの収入と同じくらいであることがわかります。
しかし、同調査によると、係長職に就いている人の平均年齢は45歳となっています。
そのため、平均年齢よりも若い35歳で係長になっているひろしは、昇進するスピードがかなり早いと言えるでしょう。
一般的に係長は管理職の登竜門ともいえるため、これからどんどん昇進していくことも期待できますね。
野原ひろしと同じ年収600万円の人は何%?
年収600万円以上700万円未満の男性は全体の9.4%です。
これは、国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査」で確認できます。
出典:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
年収の一覧表から多い順をみると、以下のような割合です。
- 「400万円超500万円以下」・・・17.5%
- 「300万円超400万円以下」・・・16.9%
- 「500万円超600万円以下」・・・13.8%
男性全体の平均年収は545万円、年収600万円以上の男性のトータルは31.2%です。
野原ひろしの年収約600万円は、現代において平均よりも高い水準であり、上位3割に入ることがわかります。
野原ひろしと同じ年収600万円になるには?
野原ひろしと同じレベルである、年収600万円になるにはどうすればいいのでしょうか。
今の仕事を真面目にこなすのは大切なことですが、年齢とともに収入が上がる時代は終わりを迎えています。
今のまま働くだけでは頭打ちになってしまうでしょう。
年収を上げる方法は主に2つあります。
- 転職する
- スキルアップする
それぞれ具体的にどうすればいいのか見ていきましょう。
転職する
1つ目は、転職するという方法です。
高収入を狙える業界や、努力の成果が収入として反映される企業に転職すれば、年収600万円を達成することは難しくありません。
給与水準の高い業界
もとから給与水準の高い業界に転職することで、年収は上がりやすいでしょう。
電気やガスといったインフラ系や金融、保険、IT情報通信業などの業界は年収が高く、平均年収も高い傾向にあります。
ただし、業界によって平均給与は異なります。
年収を上げたい場合は、業界ごとの平均をチェックしておくといいでしょう。
また、高収入を目指せる職業は、専門的な知識や技術を必要とすることが多いのも特徴です。
資格試験など、スキルアップが欠かせないことも頭に入れておきましょう。
成果報酬型の企業
成果報酬型や歩合制を導入している企業や職種は、自分の成績が給与に直結します。
自分の契約数や売上などによって固定給に歩合給が追加されるため、自分ががんばった分だけ収入を増やすことが可能です。
外資系企業はとくに成果報酬型である場合が多い傾向です。
業界で多いのは、不動産や金融、保険業界などです。
固定給の企業で十分な実績を上げている人は、成果報酬型の企業に転職すれば給与が飛躍的に上がる可能性が高いでしょう。
ただし、成果を出すためには日々の努力が不可欠です。
また、営業成績によっては給与が下がることもあります。
競争が激しい業界も多いので、向上心がある方に向いていると言えるでしょう。
スキルアップする
2つ目は、自分のスキルを上げるという方法です。
スキルを上げ、今の会社で昇給や昇進を目指すことも年収アップにつながります。
管理職となってマネジメントスキルを高めると、自身の市場価値を高められます。
一人のプレーヤーとしてだけでなく、チームや組織全体の業務を効率よく回せるようになれば、年収は上がっていくはずです。
組織内での評価が高まり、昇進・昇給につなげられます。
野原ひろしもマネジメントスキルを早くから身につけ、若くして係長職に就けたのかもしれません。
また、今の会社で昇進を目指せば、会社の文化や仕事内容に慣れているため、集中して業務に取り組めます。
さらに、マネジメントスキルはどの業界でも通用するため、転職を考えた際にも有利です。
野原ひろしと同じ年収600万円以上を目指せる職業は?
では、具体的にどのような職業が年収600万円以上を目指せるのでしょうか。
ここからは、3つの職業について解説します。
ITエンジニア
IT系職種で月給が高いのは、主にエンジニア職です。
IT業界は慢性的に人手不足が続いているため、比較的他の職種よりもエンジニアを優遇する企業が多い傾向です。
プロジェクトの成功を大きく左右するリーダーには、高い専門性や豊富なスキル・技術力が求められます。
しかし、ITエンジニアの中でも、チームをまとめられる人材は貴重な存在です。
多くの企業は経験豊富なエンジニアの確保するために予算を割くことから、年収が高くなる傾向にあります。
コンサルタント
コンサルタント業も高い年収を期待できます。
コンサルタント業界の単価が高めの料金設定になっており、クライアントに期待以上の価値を提供することで高い収入を得られます。
また、1つ上のポジションに昇格するだけで年収が100万〜150万くらいアップする傾向があります。
これは、他業界ではなかなか見ない上がり幅です。
ただし、プロジェクトに貢献するための責任や仕事量は決して少ないとは言えません。
「大量の仕事を短納期でこなす」「プロジェクト全体の作業を計画し、マネジメントする」といった高い能力が必要です。
見習いのうちはなかなか結果が出せないことも多く、残業も増える傾向があります。
営業
年収600万以上稼ぎたい人は、大手メーカーや金融系、外資系の営業職もおすすめです。
大手メーカーは各種手当が充実しているため、年収600万円を目指しやすいでしょう。
住宅手当や家族手当が加算されることにより、中小企業よりも月給が高くなりやすい傾向があります。
また、外資系企業の給与はグローバルな基準であるため、日系企業よりも水準が高めです。
さらに、基本給+成果給の給与体系を導入している企業が多いため、優れた成果を挙げれば高収入も実現可能です。
ただし、大手メーカーや外資系企業は人気があります。
転職したい人も多く、競争率が非常に高いのが特徴です。
応募する際には、十分に選考対策を練って臨む必要があります。
野原ひろしと同じ年収600万円以上は目指せる
家族から収入が低いことを馬鹿にされている野原ひろしですが、現代の同世代や同役職のサラリーマンと比較しても年収が高いことが分かりました。
高収入なのに偉そうな態度を取ることもなく、家族思いで理想のお父さん像であると言えます。
野原ひろしのように年収600万円を達成したいという方は、転職やスキルアップについて考えてみましょう。
自分の強みを生かして成果を収入に反映できる業界や職種では、年収600万円を目指すことも難しくありません。
また、将来は管理職について昇給を目指したいという人は、若いうちからマネジメントスキルを意識しておくと今後の年収アップにつながります。
転職を考える際は、むやみに転職活動するのではなく、転職エージェントなどを活用しましょう。
専門のサービスの力を借りながら、効率よく転職活動を進めるのがおすすめです。
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