『SCSK株式会社』は、住友商事グループの1つである大手IT企業です。
「コンサルティング・システム開発」をはじめ、「インフラ構築」「ITマネジメント」など、幅広いITソリューションを提供しています。
そんなSCSKの年収に興味はありませんか?
本記事では、SCSKの年収や社員の口コミ、事業内容などを詳しく解説しますので、興味のある方はぜひご一読ください。
SCSK株式会社の会社概要
会社名 | SCSK株式会社 |
設立 | 1969年(昭和44年)10月25日 |
代表者 |
【代表取締役会長】 【代表取締役社長】 |
資本金 | 21,285百万円 |
本社所在地 |
〒135-8110 〒135-0061 |
従業員数 | 15,328名 (2023年3月31日時点) |
サービス内容 | BPO(Business Process Outsourcing) ITハード・ソフト販売 ITマネジメント ITインフラ構築 コンサルティング システム開発 検証サービス |
どんな会社?
SCSK株式会社は、住友商事の情報システム部門が独立して誕生した、住友商事グループの「システムインテグレーター」です。
システムインテグレーターは、顧客となる企業の業務内容を分析し、問題を解決するためのシステムを開発・提案して構築から運用までを行います。
サービス内容
SCSKは、さまざまな業界の顧客のITニーズ応えられるように、下記7つのサービスを提供しています。
BPO(Business Process Outsourcing)
顧客の業務の一部を一括して委託してもらい、長年培ったノウハウを活かし専門のスタッフがサポートします。
「コンタクトセンター」や「ECフルフィルメントサービス」などを提供しています。
ITハード・ソフト販売
「セキュリティ」「ネットワーク」「サーバー・ストレージ」「ミドルウェア」「CAD」「解析・CAE」などプロダクトの販売、構築、サポートを提供しています。
ITマネジメント
ITの安定稼働と継続性の実現に向け、オンプレミスからクラウドまで、さまざまなITシステムの保守運用と継続的改善を行うITサービスマネジメントを提供しています。
ITインフラ構築
ITインフラ最適化に向けたアセスメントからITインフラの設計・構築および安定利用に向けた運用設計などを提供しています。
コンサルティング
顧客の経営戦略に基づくIT戦略策定、業務領域ごとのIT企画の立案、IT戦略の実現までをサポートしています。
システム開発
高品質が求められる「SoR(System of Record)」から、迅速性が求められる「SoE(System of Engagement)」まで、幅広い開発ニーズに対応しています。
検証サービス
長年培った経験や独自の検証理論、最新の技術を駆使し、客観的なテストケースに基づいたソフトウェアの評価・検証を行っています。
事業内容
SCSKは事業セグメントを、特定の業界をクライアントとする「業種別部門」と、幅広に展開可能なソリューションを提供する「機能別部門」に分ています。
業種別部門 |
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機能別部門 |
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上記の事業セグメントについてそれぞれ詳しく解説していきます。
業種別:製造・通信システム事業部門
本セグメントでは、製造業(自動車や電機、製薬業界など)や通信業、エネルギー事業者をクライアントとしてITサービスを提供しています。
製造業においては、事業を行う上での根幹となるSCMや自社製品の生産管理テンプレート「atWill Template」を提供し、製品業の顧客の根幹を支えるシステムを提供しています。
上記のような「製造現場領域」のソリューションだけにとどまらず、マーケティングにおいて重要となる「顧客接点領域」や、労働人口の減少などを解決をする「働き方改革領域」等の複合的な価値を提供しています。
業種別:流通・メディアシステム事業部門
流通・サービス・メデイア業界をクライアントとして、業界特化のITサービスを提供しています。
本セグメントでは、人の生活に密接に関わる「衣」「食」「住」「健」という事業の領域に分割し、それぞれに対しオムニチャネルから業務基盤までトータルで提供しています。
流通業界向けにはEDIサービス「スマクラ」や、不動産向けには顧客管理ソリューションなど、それぞれの業界に対するバーティカルソリューションを構築し、提供しています。
業界別:金融システム事業部門
本セグメントでは、「銀行」「生損保」「証券」「クレジット」といった金融系の業界をクライアントとして、システム開発から運用、BPOやコールセンター運用などのサービス提供しています。
本セグメントは、SCSKの売上高の16.5%を占めており、最大の事業規模のセグメントです。
業界別:商社・グローバルシステム事業部門
本セグメントは、SCSKの8ヶ所の海外拠点を保有し、グローバル展開する顧客する顧客をITから支えるサービスを提供しています。
グローバル企業である住友商事を始めとする商社や、その他のサービス業等グローバル化を進める顧客向けにシステム構築から保守/運用、グループ経営を支えるグループ管理システムを構築し提供しています。
機能別:ビジネスソリューション事業部門
本セグメントでは、クライアントのITの低予算化・標準化を進めるために、ERPやCRMのデファクトスタンダードとなるようなSaaS製品の提供を行っています。
ERP領域では、自社サービスである「ProActive」シリーズや、グローバルでのデファクトである「SAP」を提供している他、CRMではCRM業界でシェアNo1の「Salesforce」もこのセグメントで提供しています。
機能別:モビリティシステム事業部門
本セグメントでは、自動車業界向けに車載システムの提供を行っています。
主に、車の制御を行う組み込みのソフトウェアの開発を行っています。
機能別:プラットフォームソリューション事業部門
本セグメントでは、「ネットワーク」「セキュリティ」「サーバー」「ミドルウェア」「CAD・VR」「解析ソリューション」の6つの製品群の、販売、構築サポートを提供しています。
住友商事グループの商社としての系譜を引き継ぎ、海外製品の日本市場の展開を行っています。
本セグメントは、金融システムセグメントと並び、SCSKの売上高の16.5%を占めているセグメントです。
機能別:ITマネジメント事業部門
本セグメントでは、IT基盤を構築する「基盤インテグレーション」、IT運用を常駐型で請け負う「オンプレミス事業」、「データセンター事業」を展開しています。
「クラウドファースト」のシフトするユーザーニーズに応えるため、『USiZE』という自社のデータセンターブランドの展開に注力しており、他社のデータセンターとの接続や、サポート・運用サービスを差別化要素としたビジネス展開を行なっています。
SCSK株式会社の年収
SCSK株式会社の平均年収は以下の通りです。
平均年収:約752万円
日本企業の平均年収が450万円前後と言われていることから、SCSKの年収額は300万円も高い水準ということですね。
年収は、職種や年代によっても大きく異なります。
ここからは、SCSKの「年代別」「職種別」の平均年収を紹介していきます。
年代別平均年収
年代 | 想定平均年収 |
---|---|
20〜24歳 | 約325万円 |
25〜29歳 | 約515万円 |
30〜34歳 |
約548万円 |
35〜39歳 | 約567万円 |
40〜44歳 | 約633万円 |
45〜49歳 | 約722万円 |
50〜54歳 | 約795万円 |
55〜59歳 | 約787万円 |
60〜64歳 | 約511万円 |
どの企業でも言えることですが、50〜54歳ごろが最も年収が高い年代となっています。
SCSKは若手のうちは稼ぎやすいようですが、年功序列が残っている部署もあるようです。
職種別平均年収
職種 | 想定平均年収 |
---|---|
営業職 | 約716万円 |
IT系エンジニア | 約545万円 |
企画・事務・管理系 | 約646万円 |
クリエイティブ職 |
約450万円 |
運輸・物流・設備系 |
約750万円 |
コンサルタント | 約600万円 |
SE | 約550万円 |
上記を見ると「運輸・物流・設備系」や「営業職」の年収が高いということがわかります。
職種別の平均年収は年齢や役職などよっても変わるため、あくまでおおよその年収額です。
社員の口コミ
ここからは、SCSKで働いていた元社員や、現在でも働いている方からの「年収についての口コミ」を紹介していきます。
良い口コミ
悪い口コミ
上記を見ると、「年収は高いが、賞与は低い」「若手のうちは稼げるが、昇給はしにくい」といった口コミが目立ちました。
一定までは年功序列となっている部署が多く、その後の昇格昇給のハードル高いようです。
またSCSKは、大手企業の中でもホワイト企業と言われており、残業管理や有給取得率については厳しく行われています。
そのため、ワークライフバランスを重視している人にとっては働きやすい環境が整っていると言えるでしょう。
一方で、「仕事が忙しくても残業ができない」といった制約があるので、業務内容や繁忙期によっては不便さを感じることもあるかもしれません。
これは部署や職種によって異なりますが、給与の中にみなし残業代が含まれていることもあるようです。
おわりに
ここまで『SCSK株式会社』の年収について解説しました。
SCSK株式会社の平均年収は、752万円程です。
日本企業の平均年収が450万円前後と言われていることから、SCSKの年収額は高いということが分かりますね。
業種や役職によっては、さらに高い年収額になることもあります。
さらに詳しく知りたい方は、企業ページや社員の口コミなどを覗いてみることをおすすめします。
SCSK(9719)年収FAQ
最終更新:2025年10月9日
最新の平均年収はいくら?
2025年3月期(提出会社:SCSK株式会社・単体)の平均年間給与は7,877千円(約788万円)です。
平均年齢・平均勤続年数・従業員数は?
平均年齢:42歳11か月/平均勤続年数:17年2か月/従業員数:8,360名(いずれも2025年3月31日現在、提出会社)。
「平均年収(平均年間給与)」の定義は?
賞与および基準外賃金を含む会社平均です(注記に記載)。個人の職種・等級・評価・残業時間等によって実年収は変動します。
平均年収の直近推移は?
2021:1,751万円 → 2022:2,183万円 → 2023:2,279万円 → 2024:2,067万円 → 2025:2,039万円(有報集計の推移)。
新卒初任給の目安は?(最新改定)
2025年7月改定後:学部卒 月給330,000円/院卒 月給350,000円(固定残業20h相当分ほか手当を含む)。募集ページに旧表記(320,000円/340,000円)が残る場合がありますが、最新版はニュースリリースをご確認ください。
職種別・年齢別の平均年収は公開されていますか?
有報では会社平均のみです。職種・年代別の数値は公式には網羅公開されていません(口コミや求人票のレンジは自己申告ベース)。
最近の賃上げ(ベースアップ)の動きは?
2025年7月に全社平均+15,000円(報酬水準平均+5.2%)の引き上げを実施すると公表されています。今後の平均年収にも影響し得ます。
中途(キャリア採用)の年収レンジは?
ポジション・等級・経験によって個別提示(処遇通知)されます。求人票の要件や等級レンジを確認しましょう。
一次情報で年収を確認する方法は?
IR▶有価証券報告書▶「第一部 企業情報/5【従業員の状況】(提出会社の状況)」の表で、平均年齢・勤続・平均年間給与を確認できます。
転職時の年収交渉のコツは?
役割(ジョブ/等級)×直近2–3年の実績KPI×市場水準で裏づけを用意。PJ規模・利益寄与・認定/特許・マネジメント人数など定量で語れる材料を揃え、求人票の等級レンジと整合させて提示するとスムーズです。
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