ブランク期間がある場合の履歴書・職務経歴書の書き方と面接での説明方法

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育児や介護、病気療養、資格取得のための学習期間など、さまざまな理由でキャリアにブランク(空白期間)が生じることがあります。ブランクがあると転職で不利になるのでは、と心配される方は多いですが、書き方と伝え方次第でマイナス印象を最小限に抑えることが可能です。

ブランク期間の「長さ」よりも「何をしていたか」の方が重要です。目的を持って過ごしたブランクであれば、むしろプラスの評価を得られることもあります。

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目次

ブランク期間はどのくらいから不利になるのか

ブランク期間と採用への影響

ブランク期間 採用への影響 説明の必要性 対策の重要度
3ヶ月以内 ほぼ影響なし 基本的に不要 ★☆☆☆☆
3〜6ヶ月 軽微な影響 聞かれたら説明 ★★☆☆☆
6ヶ月〜1年 やや不利 説明を準備すべき ★★★☆☆
1〜2年 不利になりやすい 具体的な説明が必須 ★★★★☆
2年以上 かなり不利 説得力のある説明と行動の証拠が必要 ★★★★★

出典:厚生労働省「新たな履歴書の様式」

ただし、ブランクの理由や過ごし方によって評価は大きく変わります。育児や介護、資格取得など正当な理由がある場合は、期間の長さに関わらず理解を得られるケースが多いです。

ブランク理由別:履歴書・職務経歴書の書き方

転職活動が長期化した場合

履歴書職歴欄には特に記載する必要はありません。面接で聞かれた場合は「自分のキャリアを慎重に見極めるため、じっくり転職活動を行っていました」と説明しましょう。その間にスキルアップのための学習をしていた場合は合わせて伝えると好印象です。

育児のため離職していた場合

職歴欄の最終職歴の後に「育児に専念するため退職」と記載し、復帰可能な状況であることを明記します。

【記載例】「2023年4月 育児に専念するため退職」「2026年1月 子どもの保育園入園に伴い、就業可能な環境が整ったため転職活動を開始」

介護のため離職していた場合

「家族の介護のため退職」と記載し、現在は就業可能な状況であることを明記します。介護の詳細(対象者や症状など)を書く必要はありません。

病気療養のため離職していた場合

病名を詳細に記載する必要はありません。「体調不良のため退職」とし、現在は完治していることを明記します。「現在は完治し、医師からも就業に支障がないとの診断を受けています」と添えると安心感を与えられます。

資格取得・留学のため離職していた場合

この場合はむしろ積極的にアピールすべきポイントです。「○○資格取得のため退職」「語学留学のため退職(TOEIC○○点取得)」のように、成果も合わせて記載しましょう。

ブランク理由別の書き方一覧表

ブランク理由 履歴書の記載例 職務経歴書での扱い 面接での説明ポイント
転職活動 記載不要 スキルアップ活動を記載 慎重に企業を選んでいた旨を説明
育児 育児に専念するため退職 育児中の学習・活動を記載 現在の保育環境・就業意欲を伝える
介護 家族の介護のため退職 介護中に得た経験を記載可 介護の状況が解消した旨を伝える
病気療養 体調不良のため退職 回復後の学習活動を記載 完治証明・就業に問題ない旨を伝える
資格取得 ○○資格取得のため退職 取得した資格と学習内容を詳細に記載 取得した資格をどう活かすか説明
留学 語学留学のため退職 留学先・語学力の成果を記載 語学力を業務にどう活かすか説明
起業・フリーランス 個人事業主として活動 事業内容と成果を記載 なぜ再就職を希望するか説明

出典:厚生労働省「公正な採用選考の基本」

職務経歴書でのブランク期間の扱い方

ブランク中の活動を「自己研鑽期間」として記載

ブランク期間中にオンライン講座を受講していたなら、「自己研鑽期間」として記載できます。以下のような活動は立派な経歴として記載可能です。

  • オンライン講座の受講(Udemy・Coursera・Schoo等)
  • 資格試験の学習・取得
  • プログラミングスクールへの通学
  • ボランティア活動(スキルとの関連があれば特に有効)
  • フリーランスでの単発案件の受注
  • 個人プロジェクト(ブログ運営・アプリ開発等)

職務経歴書の記載例

【例1:育児+自己研鑽の場合】
「2023年4月〜2025年12月 育児に専念
・子育てと並行してWebデザインのオンライン講座を受講
・Adobe Illustrator・Photoshopの操作スキルを習得
・ウェブデザイン技能検定3級を取得
・知人の店舗のWebサイトをデザイン・制作(実績として提示可能)」

【例2:病気療養+スキルアップの場合】
「2024年6月〜2025年8月 体調回復のため療養(現在は完治)
・療養期間中にExcel VBA・Python基礎を独学で習得
・日商簿記2級を取得
・現在は完全に回復し、医師の就業許可を取得済み」

面接でブランク期間について聞かれたときの答え方

回答の3ステップ

  1. ブランクの理由を簡潔に説明する:長々と説明せず、1〜2文で済ませる
  2. その期間に学んだことや得たものを伝える:学習・活動の成果をアピール
  3. 現在は就業意欲が高く、貢献できる準備ができていることを伝える:前向きに締める

面接での回答例文

育児ブランクの場合

「出産を機に2年間育児に専念しておりました。現在は子どもが保育園に通っており、就業に支障はございません。育児中もビジネススキルの維持・向上に努め、オンラインでWebマーケティングの講座を受講しGA4の操作も習得しました。ブランク前の営業経験と新たに学んだマーケティングの知識を組み合わせて、御社に貢献したいと考えています。」

病気療養ブランクの場合

「体調を崩して8ヶ月間療養しておりましたが、現在は完全に回復し、医師からも就業に問題がないとの診断を受けています。療養期間中にExcelのスキルアップ講座を受講し、VBAの基礎を習得しました。ブランクの経験を通じて健康管理の重要性を学び、現在は規則正しい生活を維持しています。」

資格取得ブランクの場合

社会保険労務士の資格取得のため、1年間学習に専念しておりました。無事に合格し、資格を活かした人事労務の専門職として御社に貢献したいと考えています。学習期間中は独学に加えて実務セミナーにも参加し、実践的な知識も身につけました。」

面接でのNG回答と改善例

NG回答 なぜNGか 改善例
何もしていませんでした 向上心がないと判断される ○○の勉強をしながら転職活動をしていました
会社が嫌で辞めてからずっと… 計画性がないと思われる キャリアを見つめ直す期間として○○に取り組みました
病気の詳細を長々と説明 業務への不安を与える 体調を崩しましたが現在は完治しています(簡潔に)
家族の介護が大変で… 同情を求める印象になる 介護の環境が整い、現在は就業に集中できる状況です
特に理由はなく… 計画性・主体性がないと判断される 自分のキャリアを見つめ直す貴重な時間でした

ブランク期間をプラスに変えるアクション

今からできる5つの取り組み

  1. 業界関連の資格学習を始める:学習中であることを記載するだけでも効果あり
  2. オンライン講座を受講する:Udemy・Coursera等で修了証を取得
  3. ボランティアやプロボノに参加する:実務経験の代替として評価される
  4. ブログやSNSで情報発信する:業界知識のアウトプットとして評価される
  5. 転職エージェントに相談する:ブランクの伝え方をプロに添削してもらう

ブランクからの復帰に成功した事例

事例1:育児2年のブランク後にマーケティング職に復帰

Aさん(34歳・女性)は出産・育児で2年間のブランクがありました。育児中にWebマーケティングのオンライン講座を受講し、個人ブログで月間1万PVを達成。この実績をアピールして、Webマーケティング会社に正社員として採用されました。

事例2:病気療養1年後にエンジニアとして復職

Bさん(28歳・男性)は体調不良で1年間の療養期間がありました。療養中にプログラミングの独学を進め、個人アプリを3本リリース。完治後の転職活動では、療養中のスキルアップが高く評価され、以前より好条件でのエンジニア転職に成功しました。

ブランクがある場合の転職活動の進め方

ステップ1:ブランクの整理と言語化

まずブランク期間に何をしていたかを整理し、ポジティブに言語化しましょう。「何もしていなかった」は避け、少しでも学習や活動をしていた内容を洗い出してください。

ステップ2:スキルの棚卸しとアップデート

ブランク前のスキルに加え、ブランク中に習得したスキルも含めて棚卸しします。不足しているスキルがあれば、今からでも学習を始めましょう。

ステップ3:転職エージェントへの相談

ブランクがある方こそ転職エージェントの活用をおすすめします。書類の書き方から面接での説明方法まで、具体的なアドバイスをもらえます。

ブランク期間に関するよくある質問(FAQ)

Q. ブランクが3ヶ月でも履歴書に書くべきですか?

A. 3ヶ月程度のブランクは転職活動期間として自然に受け止められるため、特に記載する必要はありません。面接で聞かれた場合に口頭で説明できれば十分です。

Q. 育児ブランクは何年まで許容されますか?

A. 育児ブランクに明確な許容年数はありません。重要なのは「現在就業可能な環境が整っている」ことと「ブランク中にもスキル維持の努力をしていた」ことを示すことです。

Q. 病気のブランクを隠してもいいですか?

A. 隠すことは推奨しません。入社後に発覚した場合に信頼を損なう可能性があります。ただし、病気の詳細を述べる必要はなく「体調不良のため療養し、現在は完治」と簡潔に伝えれば十分です。

Q. ブランク中にアルバイトをしていた場合は記載すべきですか?

A. 応募先に関連するアルバイトであれば記載すると良いでしょう。関連がない場合も「就業意欲を維持していた」ことの証明になるため、記載を検討してください。

Q. ブランクが5年以上ある場合、転職は可能ですか?

A. 難しいですが不可能ではありません。まずはパートや派遣から始めて実績を作り、段階的に正社員を目指す方法もあります。資格取得やスキルアップを行ってからの転職活動がおすすめです。

Q. ブランク中の旅行やリフレッシュ期間はどう説明すべきですか?

A. 「キャリアを見つめ直すための充電期間として過ごしました」と伝えましょう。その上で、リフレッシュ後に明確な目標を持って転職活動を始めたことをアピールしてください。

Q. 介護のブランクを不利にしないためには?

A. 介護経験で培ったスキル(忍耐力・マルチタスク・問題解決力など)をポジティブにアピールしましょう。また、現在の介護状況が業務に影響しないことを明確にすることが大切です。

Q. ブランク期間中に取得すべき資格はありますか?

A. 応募先の職種に関連する資格最も効果的です。一般的には、MOS・簿記・ITパスポートなどの汎用的な資格も就業意欲のアピールになります。

Q. 職務経歴書にブランク期間をどう記載すべきですか?

A. ブランク中に行っていた活動(学習・資格取得・ボランティア等)を「自己研鑽期間」として記載しましょう。何も活動していなかった場合は、今から学習を始めて記載する方法もあります。

Q. ブランクがある場合、転職エージェントに登録できますか?

A. もちろん登録可能です。ブランクがある方こそ、エージェントの書類添削と面接対策のサポートが有効です。ブランクの伝え方について具体的なアドバイスをもらえます。

Q. ブランク後、最初はパートや派遣から始めた方がいいですか?

A. ブランクが長い場合(2年以上)は、パートや派遣で実績を作ってから正社員を目指す方法も有効です。ただし、1年以内のブランクであれば正社員としての転職活動を先に試みましょう。

Q. ブランク期間中にフリーランスとして少し仕事をした場合は?

A. フリーランスでの実績は立派な職務経歴です。「個人事業主として○○に従事」と記載し、具体的な成果を書きましょう。ブランクを埋める強力な材料になります。

Q. 面接で「ブランク中何をしていましたか?」と聞かれたら?

A. 正直に理由を説明した上で、その期間に行った学習や自己研鑽について具体的に話しましょう。最後に「現在は全力で仕事に取り組む準備ができています」と前向きに締めくくることが大切です。

Q. ブランクがあると書類選考で自動的に落とされますか?

A. 企業やポジションによりますが、自動的に落とされるわけではありません。ブランクの理由とその間の活動が明確に記載されていれば、書類通過の可能性は十分にあります。

Q. ブランクがある場合の志望動機はどう書けばいいですか?

A. ブランクからの復帰に対する強い意欲と、応募先企業で実現したいことを具体的に書きましょう。「ブランク期間を経て改めて○○の仕事の重要性を認識し、御社で貢献したいと考えています」のような構成が効果的です。

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まとめ:ブランクは「伝え方」で印象が180度変わる

ブランク期間を過度に気にする必要はありません。採用担当者が見ているのは「これからの貢献可能性」です。過去のブランクよりも、現在の意欲とスキル、そして将来のビジョンをしっかり伝えることに集中しましょう。

書類作成に不安がある場合は、転職エージェントに添削を依頼するのも効果的です。ブランクの伝え方についてプロのアドバイスを受けることで、書類通過率が大幅に向上します。

ブランクがある方は、転職エージェントの無料相談を活用しましょう。書類の書き方から面接での説明方法まで、一貫したサポートを受けられます。

ブランク期間の理由別の伝え方

ブランク期間がある場合、最も重要なのは「何をしていたか」「そこから何を学んだか」を明確に伝えることです。理由によって最適な伝え方は異なりますが、嘘をつく必要はありません。正直に、かつポジティブに伝えるテクニックを紹介します。

理由別の最適な伝え方一覧

ブランク理由 履歴書への記載例 面接での補足 アピールポイント
転職活動 「転職活動に専念」 キャリアの方向性を慎重に検討した 計画性・自己分析力
資格取得・学習 「○○資格取得のため学習」 具体的な学習内容と成果を説明 学習意欲・専門性
家族の介護 「家族の介護に従事」 マネジメント力・忍耐力を培った 責任感・対人スキル
育児 「育児に専念」 復職への意欲と準備を伝える マルチタスク力・計画性
病気・療養 「健康上の理由により休職」 完全に回復し就業に支障なし 健康状態の回復を明確に
海外渡航 「海外留学(語学研修)」 異文化コミュニケーション力を獲得 語学力・グローバル視点
起業・フリーランス 「個人事業として○○業に従事」 事業の内容と学びを具体的に 起業家精神・自走力

ブランク期間の記載フォーマット

履歴書と職務経歴書でブランク期間の記載方法が異なります。それぞれの適切な書き方を確認しましょう。

書類 記載位置 記載フォーマット 記載例
履歴書 職歴欄 年月と活動内容を簡潔に 2024年4月 家族の介護に専念(2025年3月に介護施設入所により終了)
職務経歴書 職務要約or備考欄 理由・活動内容・学びを記載 介護期間中にケアマネジャー資格を取得し、医療・福祉分野の知見を深めた

ブランク期間にやるべきスキルアップ一覧

ブランク期間を「空白」ではなく「準備期間」に変えるためには、何らかのスキルアップ活動を行うことが重要です。ここでは短期間で取得でき、転職に有利になる資格やスキルを紹介します。

期間別おすすめスキルアップ

期間 おすすめ資格・スキル 難易度 費用目安 転職での効果
1ヶ月 MOS(Word/Excel) ★☆☆ 1-3万円 事務職の基本スキル証明
1-2ヶ月 ITパスポート ★★☆ 1-2万円 IT基礎知識の証明
2-3ヶ月 簿記3級 ★★☆ 1-3万円 経理・事務職への転職に有利
3-4ヶ月 TOEIC 700点以上 ★★★ 1-5万円 外資系・グローバル企業に有利
3-6ヶ月 基本情報技術者 ★★★ 2-5万円 IT業界への転職の武器
3-6ヶ月 プログラミング(Python/JavaScript) ★★★ 0-30万円 IT・Web業界への転職
6ヶ月 宅地建物取引士 ★★★ 3-10万円 不動産業界への転職に必須

オンラインで完結するスキルアップ方法

介護や育児でまとまった時間が取れない場合でも、オンラインで学習できる方法があります。

学習方法 代表的なサービス 費用 特徴 おすすめの人
オンラインスクール Udemy、Schoo 月額1,000-2,000円 動画で自分のペースで学習 自走できる人
プログラミングスクール テックキャンプ、侍エンジニア 月額2-7万円 メンターのサポート付き IT転職を目指す人
オンライン英会話 DMM英会話、ネイティブキャンプ 月額6,000-7,000円 毎日25分のレッスン 語学力を伸ばしたい人
資格対策講座 スタディング、ユーキャン 月額2,000-5,000円 スキマ時間で学習 資格取得を目指す人

面接でのブランク説明の成功パターン

面接でブランク期間について聞かれた場合、準備不足だと曖昧な回答になり、マイナス印象を与えてしまいます。以下の成功パターンを参考に、自分なりの回答を準備しておきましょう。

ブランク期間別の回答テンプレート

ブランク期間 面接官の懸念 回答の構成 回答例
3-6ヶ月 転職活動が長引いた? 理由→活動内容→成果 自身のキャリアを見つめ直すため、○○の資格取得に取り組みました。その結果、○○の知識を体系的に習得できました
6-12ヶ月 就業意欲が低い? 理由→学び→復帰の意欲 家族の介護をしておりましたが、その経験を通じて人に寄り添う力を身につけました。現在は就業に全く支障がなく、意欲を持って取り組む準備ができています
1-2年 スキルが陳腐化していない? 理由→スキル維持の努力→最新動向のキャッチアップ 育児に専念しておりましたが、その間もオンラインで○○の学習を続け、資格も取得しました。業界の最新動向もフォローしており、即戦力として貢献できます
2年以上 社会復帰できる? 理由→段階的な復帰準備→就業への強い意欲 ○○の理由により長期のブランクがありましたが、直近半年は派遣社員として実務経験を積み、フルタイムで就業する準備が整っています

深掘り質問への対応

深掘り質問 NG回答 OK回答 ポイント
ブランク中は何をしていた? 特に何もしていませんでした ○○の学習と自己分析に取り組みました 必ず何らかの活動を伝える
なぜこんなに長くかかった? なかなか決まらなくて… キャリアの方向性を慎重に検討した結果です 前向きな理由に変換
今すぐフルタイムで働ける? 多分大丈夫です はい、問題ありません。○○の準備もできています 断言する
またブランクを取る可能性は? わかりません 当面その予定はなく、長期的に貢献したいと考えています 長期就業の意思を示す

参考文献・出典

本記事の作成にあたり、以下の公的機関のデータ・資料および外部情報を参考にしています。

官公庁・公的機関の資料

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