
出典:https://www.jaxa.jp/index_j.html
JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)は、航空・宇宙に関するさまざま研究や開発を行う日本の公的専門機関です。
「人工衛星」や「ロケット」「宇宙ステーション」の開発や、宇宙飛行士の育成・管理などはすべてJAXAが担っています。
今回は、そんな『JAXA』の転職難易度や年収、評判などを詳しく解説していこうと思います。
JAXAに転職を考えている方は、是非こちらの記事を参考にしてみてください。
JAXAの企業情報

会社名 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 (JAXA) |
代表者 | 山川 宏 |
設立 | 2003年10月1日 |
資本金 | 5,442億6,521円 |
従業員数 | 1,575人(2021年4月1日時点) |
本社所在地 | 【本社・調布航空宇宙センター】 〒182-8522 東京都調布市深大寺東町7-44-1 |
電話番号 | 0422-40-3000 |
事業内容 | ◇運送システムの研究開発と運用◇ ◇人工衛星で宇宙から地球を守る・利用する◇ ◇「きぼう」や「HTV-X」が拓く次のステージ◇ ◇持続的な宇宙探査の実現に向けて◇ ◇太陽系と宇宙の起源の解明に向けて◇ ◇目指す“空”のため、安全で豊かな社会を実現する◇ ◇地球と宇宙の安心安全な環境を目指して◇ ◇革新的な技術を創出する研究開発◇ ◇共創による宇宙ビジネスの創出・拡大◇ ◇国際的な取り組みと貢献◇ ◇広報活動◇ ◇教育支援活動◇ |
事業内容
人工衛星で宇宙から地球を守る・利用する |
---|
陸や海を宇宙から観測し、災害対策や温暖化などにおける課題解決に貢献する地球観測衛星。 |
持続的な宇宙探査の実現に向けて |
---|
宇宙は行くだけでなく、新たな価値創造を求められる時代。 |
JAXAの転職基礎知識

福利厚生
JAXAの福利厚生 |
---|
◇テレワーク勤務 ◇フレックス勤務 ◇事業所内保育園 ◇育児休業 ◇育児部分休業 ◇配偶者同行休業 ◇就業制限(女性職員) ◇育児短時間勤務(男女職員両方) ◇育児短縮勤務(男女職員両方) |
特別休暇等 |
---|
◇妊産婦又は出産後の女性職員の保健指導及び健康診査(女性職員) ◇妊娠中の休息(女性職員) ◇妊娠中の通勤緩和(女性職員) ◇産前・産後休暇(女性職員) ◇配偶者の出産のための休暇(男性職員) ◇育児参加休暇(男性職員) ◇育児時間のための休暇(男女職員両方) ◇子の看病休暇(男女職員両方) |
上記を見て分かる通り、JAXAは出産や育児などの休暇制度に力を入れています。
女性の出産・育児休暇はもちろん、「育児参加休暇」や「育児時間のための休暇」など男性職員に向けた休暇制度も充実しており、男性も育児に参加しやすい職場環境だと言えるでしょう。
また、JAXAは2つの事業所内保育園を設けており、JAXAに勤務する職員の児童(小学校就学前まで)を預けることができるため、育児と仕事を両立させたい職員にとっても働きやすい環境だと言えます。
残業時間
口コミによると、JAXAの残業時間は月20時間程のようです。
JAXAは残業時間の削減に大変力を入れており、また全職員を対象にフレックス制度を導入しているため、激務ということはなく、自分に合った働き方が実現できるようです。
JAXAの転職難易度

JAXAの転職難易度は非常に高いです。
というのも、JAXAではどの職種も専門知識や高い技術・スキルが求められます。
定期的に中途採用で人材を募集しているものの、採用予定人数が一名などとなっているため、それだけでも採用倍率は高くなっています。
一般事務職などは、比較的難易度は下がりますが、それでも高い学歴と専門知識が必要になります。
また、かなり難易度は高いですが、宇宙飛行士への転職も不可能ではありません。
ですが、宇宙飛行士の求人に応募する場合には、高い身体能力や精神力はもちろん、宇宙開発や運用を行うためのエンジニアリングのようなスキルや高い英語力も求められます。
JAXAでは、学歴や専門知識とは別に、「入社してやりたいこと」や「これまでどんな経験を積んできたか」なども重要になっているため、面接の際にはこれらの自己PRをしっかりとまとめ、選考に臨むようにしましょう。
JAXAの募集職種

出典:https://www.jaxa.jp/about/employ/index_j.html
現在、JAXAが中途採用で募集している職種は以下の通りです。
宇宙輸送システム |
⚫︎H-IIA、H3及びイプシロンロケット打上げ射場の安全・セキュリティ設備開発と運用に関する業務 ⚫︎1段再使用飛行実験(CALLISTO)推進系の研究開発業務 |
人工衛星 |
⚫︎地球観測衛星データ利用研究インフラシステム及び、データユーザーサービスの企画・開発・運用 ⚫︎人工衛星の研究開発業務(電気・電子) ⚫︎人工衛星の研究開発業務(機械・構造・熱) ⚫︎人工衛星の研究開発業務(通信・制御) ⚫︎人工衛星の運用システムの研究開発業務 |
宇宙環境利用、有人宇宙活動 | 現在なし |
宇宙科学・探査 | ⚫︎月探査機システムの開発ならびに運用準備業務 |
航空科学技術 | ⚫︎航空機構造の開発・認証を解析により効率化するデジタルテスティング技術に関する研究 |
基盤技術 |
⚫︎JAXAの情報セキュリティ業務(ポリシー設計、維持)とセキュリティ戦略策定・推進 ⚫︎JAXAにおける国際的な周波数利用ルール策定や周波数調整等に関する業務 ⚫︎人工衛星開発に係る情報システム構築及び、セキュリティに関する業務 |
事務系職種 |
⚫︎人工衛星開発を主とする大型プロジェクトに係る調達業務 ⚫︎大規模研究開発プロジェクトに係る契約・調達等の管理系業務 |
応募資格
◎学歴:短大(高専・専門学校)卒業以上
◎実務経験:募集職務に応用できる分野での実務経験3年以上
◎現在(応募時点)JAXAに出向中、又は出向期間満了後2年以内ではないこと
◎その他、各募集職務にて求められる資格 |
上記のように、JAXAではさまざまな職種が募集されています。
時期によって募集している職種は異なりますので、給与や応募資格、希望する職種が募集していないかなどを採用ページで定期的に確認するようにしましょう。
JAXAの年収

JAXAの平均年収は以下の通りです。
平均年収:約840万円
職種や年代によって年収額は大きく異なります。
ここからは、JAXAの「年代別」「職種別」の平均年収を紹介していきます。
年代別平均年収
20〜24歳 | 約455万円 |
25〜29歳 | 約565万円 |
30〜34歳 | 約619万円 |
35〜39歳 | 約705万円 |
40〜44歳 | 約791万円 |
45〜49歳 | 約885万円 |
50〜54歳 | 約947万円 |
55〜59歳 | 約939万円 |
60〜65歳 | 約643万円 |
職種別平均年収
常勤職員全体 | 約864万円 |
事務職技術職 | 約818万円 |
研究職 (宇宙飛行士含む) |
約867万円 |
JAXAの評判・口コミ

ここからは、JAXAで働いていた元社員や、現在も働いている方からの「評判・口コミ」を紹介していきます。
良い評判・口コミ
悪い評判・口コミ
まとめ

ここまで『JAXA』の転職について解説してきました。
JAXAの中途採用は専門知識や、高い技術・スキルが求められる他、宇宙航空分野の経験がなくても応募できる職種もあるため、倍率が高く、内定をもらうのは容易ではありません。
そんなJAXAの選考ですが、一人で対策を進めるのが不安という方は一度転職エージェントに相談されることをおすすめします。
個人だと、これまでの選考の傾向や求める人物が分かりづらく、準備が不十分なまま選考に臨むことも多いので、少しでも内定に近づくには転職エージェントに頼るのが得策と言えます。
ですが、担当のキャリアアドバイザーによってサポートの質が異なりますので、複数のエージェントに登録して、そこから自分に合ったキャリアアドバイザーと転職活動を進めていきましょう。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)への転職難易度FAQ
最終更新:2025年10月14日
JAXAの転職難易度は高い?
総じて難易度は高めです。専門性・実務経験・研究実績(職種による)に加え、選考プロセスも厳格です。とはいえ、JAXAは「宇宙航空分野の経験者に限定せず、多様な分野から人材募集」と明記しており、即戦力としての適合が鍵になります。
中途(キャリア)採用の応募資格は?
キャリア採用の応募資格として、短大・高専・専門学校以上の学歴や、募集職務に応用できる分野での実務経験3年以上(宇宙航空に限らず)が示されています。職務ごとの必須要件が優先される点に注意が必要です。
研究職・アカデミック系はどのくらい難しい?(ISAS等)
ISAS(宇宙科学研究所)等の研究系ポストでは、博士号相当の研究力・論文実績が求められる募集が多く、任期付き/テニュアトラックなど形態も様々です。公募要項・締切・任期は案件ごとに必ず確認しましょう。
プロジェクト研究員など任期付きの枠はある?
あります。Aerospace Project Research Associateなど、有期(最長3年等)を前提とする募集形態が存在します。年次更新・評価連動・常勤転換なし等の条件が明記されるケースがあります。
選考プロセスは?(書類〜面接)
ポストにより異なりますが、書類+オンデマンド面接(録画)→1次選考→最終面接(オンライン/対面)といった段階的プロセスが案内される募集もあります。期日厳守・提出書式の遵守が重要です。
どこで求人を探す?(公式/公的ポータル)
JAXA公式 採用情報ページと、研究系はISASの公募案内、アカデミック職はJREC-IN Portalが定番です。最新はJAXA採用公式Xでも周知されます。
「宇宙業界の経験がない」と不利?
JAXAはキャリア採用で「宇宙航空分野に限定せず多様な分野から」の明記があり、職務に応用できる実務3年以上など「即戦力要件」を満たすかがポイントです。とはいえ、安全規格・品質保証・制御・材料・法務など分野特有の知見は加点になりやすいです。
語学はどの程度必要?
研究系・国際連携・法務などでは英語による技術議論・文書作成が実務で想定されます。募集要項に語学条件が記載される場合があるため、各ポストの要件を必ず確認してください。
正規(任期なし)と任期付きの違いは?
一般職職員(任期の定めなし)の募集、任期付きの研究員・特定プロジェクトスタッフなど形態が分かれます。任期付きは年度更新・最長年数・転換なし等が明示されることがあります。
中途採用を強化しているって本当?
はい。JAXAはダイレクトリクルーティングの活用等を通じて即戦力採用を本格化させた旨が発表されています(2021年のリリース)。以降、分野横断的な公募が継続的にアナウンスされています。
応募前に何を準備すべき?(難易度対策)
職務記述書との整合(スキル・成果)、研究/実務成果の定量化、ミッション適合性の言語化(何で貢献できるか)を準備。研究系は論文・発表・特許、実務系は品質/安全/PM/設計実績等の具体事例を示すのが有効です。
助成・公募事業や委託案件の経験は有利?
研究開発の現場では、公募型研究・委託/補助事業の運用経験(審査・評価・ステージゲート等)理解が評価されやすいことがあります。JAXAの基金事業資料には評価・運用の枠組みが示されています。
コメント