藤井聡太さんの2023年の推定年収は2億円を超えるとされ、その内訳は「参稼報償金(固定給)」「対局料」「賞金」「スポンサー契約料」「指導料・印税・ゲーム監修料」など複数の収入源で構成されます。
一方でプロ棋士全体の平均年収は600〜800万円とされ、1,000万円を超えるのは1割程度。本記事では公開資料をもとに、藤井聡太さんの収入構造と棋士という職業の収入の仕組みを、図解を交えて整理します。金額はいずれも公開資料に基づく推定であり、公式に確定した数値ではありません。
今や誰もが知っている、プロ棋士の『藤井聡太』さん。
10代でタイトルを次々と獲得し、20代で八大タイトルの大半を占めるという、将棋史でも類を見ない実績を積み上げてきました。その活躍がメディアやCMを通じて広く知られるようになるにつれ、「藤井聡太さんの年収は実際いくらなのか」という関心も年々高まっています。
ただし、棋士の収入は会社員の給与のように一律ではなく、「どのタイトルを保持しているか」「年間で何局戦い、どれだけ勝ったか」「スポンサーやメディアからどれだけ声がかかるか」といった複数の要素で大きく変動します。同じ「プロ棋士」でも、年収には数百万円から数億円までの開きがあるのが実情です。
ここでは、藤井聡太さんの年収、プロフィール、そもそも棋士はどれほど稼げるのかという疑問について、公開資料をもとにできるだけ具体的に解説していきます。数字の出どころと、その数字をどう読めばいいのかまで踏み込んでまとめましたので、興味のある方はぜひ最後まで読んでみてください。
藤井聡太さんのプロフィール
まずは基本的なプロフィールを確認しておきましょう。藤井聡太さんは2002年生まれ、愛知県瀬戸市の出身です。史上最年少となる14歳2か月でプロ(四段)入りを果たし、その後も昇段のたびに「最年少記録」を塗り替え続けてきました。年収を読み解くうえでも、この昇段スピードと棋戦での勝率の高さが、収入の伸びと密接に結びついている点が重要になります。
| 本名 | 藤井聡太 |
| 生年月日 | 2002年7月29日 (2023年8月時点で21歳) |
| 出身地 | 愛知県瀬戸市 |
| 学校 | 名古屋大学教育学部附属高等学校(2021年1月末自主退学) |
| プロ入り年月日 | 2016年10月1日(14歳) |
| 師匠 | 杉本昌隆八段 |
藤井聡太さんは5歳のころに、祖父母から将棋を教えられたことがきっかけで将棋の世界へ。
そして始めてすぐに祖父母に勝ち、それが面白くてどんどん将棋の世界へハマっていったといわれています。幼少期から詰将棋に没頭し、奨励会時代から際立った成績を残してきたことが、後の最年少昇段記録の連発につながっていきました。
段位歴
棋士の収入は段位(階級)と無関係ではありません。後述する「参稼報償金」は階級によって金額が決まるため、昇段のスピードはそのまま固定収入の伸びにも影響します。藤井聡太さんの昇段歴は、そのすべてが当時の最年少記録という異例のものでした。
| 四段 | 2016年10月1日 14歳2か月(最年少) |
| 五段 | 2018年2月1日 15歳6か月(最年少) |
| 六段 | 2018年2月17日 15歳6か月(最年少) |
| 七段 | 2018年5月18日 15歳9か月(最年少) |
| 八段 | 2020年8月20日 18歳1か月(最年少) |
| 九段 | 2021年7月3日 18歳11か月(最年少) |
四段から九段までの昇段がすべて最年少となっており、その実力がうかがえます。段位は一度上がると下がらない仕組みのため、若くして九段に到達したことは、固定収入の土台を早期に最上位へ引き上げたことを意味します。ここからは、その収入の中身を一つずつ見ていきましょう。
棋士の平均年収と収入の仕組み
藤井聡太さんの年収を理解するには、まず「プロ棋士という職業がどうやって収入を得ているのか」という前提を押さえておく必要があります。棋士の収入は会社員のような単一の給与ではなく、複数の収入源の組み合わせで成り立っているからです。
プロ棋士の平均年収は、600〜800万円といわれています。
プロ棋士の年収は、「参稼報奨金」「対局料」「賞金」「指導料・講演会」「広告出演料」の5つの収入源から成り立っています。
これらの収入が1,000万円を超えているプロ棋士もいますが、将棋界では1割程度だといわれています。
つまり9割ほどのプロ棋士の年収は1,000万円以下であり、対局で勝てなければ賞金も入ってきません。勝負の世界である以上、収入は実力と成績に強く連動するという点が、棋士という職業の最大の特徴といえます。
以前はプロ棋士は給料制で、ランクによって給料が決まっていました。
将棋連盟から基本給が支給され、対局の結果によって収入がプラスされる仕組みでしたが、2011年からは給料制は廃止されました。
現在では、段級別に毎月もらえる固定給『参稼報償金』が、「基本給」に代わるものとして存在しています。
言い換えれば、棋士の収入は「階級で決まる固定部分」と「成績次第で大きく変わる変動部分」の二階建て構造になっているということです。固定部分が生活の土台を支え、変動部分が上限を青天井に押し上げる――この構造を理解しておくと、藤井聡太さんの2億円超という数字の意味も見えてきます。
ここからは、プロ棋士の「5つの収入源」について詳しく解説していきます。
参稼報償金(基本給)
参稼報償金は、棋士が日本将棋連盟から毎月受け取る固定給にあたるものです。所属する階級(クラス)によって金額が決まり、成績によって階級が上下すると、それに応じて固定給も変動します。下の表は、階級別の基本給と、それを12か月分に換算した年額の目安です。
| 階級 | 基本給 | 年収 | 人数 |
| A級 | 月70万円 | 840万円 | 10名 |
| B級1組 | 月50万円 | 600万円 | 13名 |
| B級2組 | 月35万円 | 420万円 | 26名 |
| C級1組 | 月25万円 | 300万円 | 33名 |
| C級2組 | 月17万円 | 204万円 | 56名 |
| フリークラス | 月12万円 | 144万円 | – |
階級が下がるごとに、上の階級の7割程度の給料が支払われる仕組みとなっています。
同じ表をグラフにすると、最上位のA級と最下位のフリークラスで、固定給だけでもおよそ5.8倍の開きがあることが一目で分かります。下の図は、各階級の年収(基本給×12か月分)を横棒で並べたものです。
| A級 | ██████████████████████ | 840 |
| B級1組 | ████████████████ | 600 |
| B級2組 | ███████████ | 420 |
| C級1組 | ████████ | 300 |
| C級2組 | █████ | 204 |
| フリークラス | ████ | 144 |
昇級のチャンスは毎年あり、各階級の上位2〜3人が昇級できるとされています。固定給は最大でも年額840万円ほどであり、これだけでは「億超え」には届きません。藤井聡太さんの年収が桁違いに大きいのは、ここから先の対局料・賞金・広告収入が積み上がるためです。
対局料
対局料は対局の際に支払われるお金のことです。
賞金とは異なり、対局料は勝敗に関係なく対局した時点で得られます。つまり、対局すること自体が収入につながるため、年間の対局数が多い棋士ほど対局料の総額も大きくなります。
将棋には公式戦(棋戦)と呼ばれる、スポンサー主催の対局があります。
公式戦には「タイトル戦」と「一般棋戦」があり、それらの対局に参加することで、棋士たちは対局料を獲得します。
対局料は公式に発表されていませんが、トーナメント方式では勝ち進むごとに対局料がもらえる仕組みになっており、勝ち進むほど対局料も上がっていきます。
また、対局料は「タイトル保持者」なのか「挑戦者」なのかによって大きく異なり、決勝戦以外でも勝敗によって両者が受け取る金額は変わるとされています。
数多く対局できるため、強いプロ棋士ほど多くの対局料をもらえる仕組みになっています。勝てば次の対局があり、その対局でまた対局料が発生する――勝ち続けることが収入の連鎖を生む構造です。藤井聡太さんのように高勝率を維持し、複数のタイトル戦を並行して戦う棋士は、この対局料だけでもまとまった金額になります。
賞金
賞金とは、対局(タイトル戦)に勝って優勝や準優勝など一定の成績をあげて獲得できるお金です。
プロ将棋界には大きく分けて、「棋聖戦」「王将戦」「棋王戦」「王座戦」「王位戦」「叡王戦」「名人戦」「竜王戦」という8つのタイトルがあり、そのタイトル戦を勝ち抜くと高額な賞金がもらえます。これが「八大タイトル」と呼ばれるもので、複数を同時に保持すると「二冠」「五冠」といった称号がつきます。
対局料と同じく正式な発表はされていませんが、将棋タイトルの賞金は以下のようになっていると予想されています。
| 竜王戦 | 約4,300万円 |
| 名人戦 | 約2,200万円 |
| 叡王戦 | 約2,000万円 |
| 王位戦 | 約1,000万円 |
| 王座戦 | 約1,000万円 |
| 棋王戦 | 約800万円 |
| 王将戦 | 約500万円 |
| 棋聖戦 | 約700万円 |
※タイトル保持者なのか挑戦者なのかによって対局料は大きく異なるため、あくまでおおよその金額です※
同じデータを横棒グラフにすると、タイトルごとの賞金額の差がよりはっきり分かります。最高額の竜王戦(約4,300万円)と最も低い王将戦(約500万円)では、8倍以上の開きがあります。タイトルの「格」が賞金額にそのまま表れている形です。
| 竜王戦 | ██████████████████████ | 約4,300 |
| 名人戦 | ███████████ | 約2,200 |
| 叡王戦 | ██████████ | 約2,000 |
| 王位戦 | █████ | 約1,000 |
| 王座戦 | █████ | 約1,000 |
| 棋王戦 | ████ | 約800 |
| 棋聖戦 | ████ | 約700 |
| 王将戦 | ███ | 約500 |
賞金が多ければそれだけ強いプロ棋士が参戦しますし、タイトル戦も盛り上がるため、獲得賞金額が序列の一つの基準となっています。タイトルを多く保持するほど、この賞金が積み重なっていく仕組みです。
指導料(教室)・講演料
対局や賞金で十分な年収が得られないプロ棋士は、将棋教室や講演会などの将棋イベントに参加して指導することで収入を得ます。
将棋教室は規模によって異なりますが、月収10万円程度で、指導は1回あたり3万円〜4万円ほどが相場だといわれています。
自身の将棋教室を持っているプロ棋士は、月1〜4回ほど指導将棋教室で指導したり、将棋会館道場などで指導対局をしたりもするようです。
ただし、教室を運営するためには家賃や生徒募集の広告費など、さまざまな経費がかかるため、近年ではオンラインで将棋指導を行う人もいます。
上記以外にも、企業の将棋部の顧問役で収入を得る方法もあります。トップ棋士にとってこの指導料は収入の主役ではありませんが、対局のない棋士や若手にとっては生活を支える重要な柱になり得ます。ここに、棋士間の年収格差が生まれる一因もあります。
広告出演料
プロ棋士の中でもタイトル戦優勝者などのトップ棋士は、テレビ番組などのメディア出演や書籍の出版など、活動の幅が広がります。
メディア出演をするようなトップ棋士の年収は1,000万円以上であると考えられます。
またメディアへの出演だけでなく、CMなどに起用されると高額の契約金が発生します。
これらの収入も、高い年収の一部です。対局成績で得られる収入には上限がある一方、広告出演料は「知名度」と「好感度」がそのまま単価に反映されるため、人気が高いトップ棋士ほどここで収入が大きく上振れします。藤井聡太さんの年収が突出している最大の理由も、この広告収入の大きさにあります。
藤井聡太さんの年収は?
ここまで、棋士全体の収入の仕組みを見てきました。では、藤井聡太さん本人の年収はどうなっているのでしょうか。
藤井聡太さんの2023年の推定年収は2億円を超えると言われています。
棋士の平均年収が600〜800万円であることを踏まえると、その30倍前後に達する計算です。ここまで高額な年収となると、その収入の内訳が気になりますよね。ここからはそれらを詳しく解説していきます。金額はいずれも公開資料に基づく推定であり、本人や連盟が公式に確定した数値ではない点はあらためてご留意ください。
収入の内訳は?
参稼報償金(基本給)
まず1つ目は、参稼報償金(基本給)です。
上記でも解説したとおり、参稼報償金は階級で額が異なります。
藤井聡太さんは最上位の「A級」に所属しているため、年収は約840万円ほどになります。
プロ棋士の平均年収額は600〜800万円ほどなので、藤井聡太さんは参稼報償金(固定給)だけで、すでに棋士の平均年収を超えていることになります。とはいえ、これは2億円超という総年収のなかではごく一部に過ぎません。
対局料(賞金)
プロ棋士にとって大きな収入源となるのが対局料・賞金です。
上記でも解説したとおり、勝てば勝つほど対局が増え、対局料も増えていきます。
藤井聡太さんが2023年6月時点で獲得していたタイトルは、下記の6つです。
タイトル |
対局料 | 賞金 |
| 竜王 | 約460万円 | 約4,300万円 |
| 名人 | 約400万円 | 約1,200万円 |
| 王位 | 約500万円 | 約700万円 |
| 叡王 | 約700万円 | 約600万円 |
| 王将 | 約200万円 | 約500万円 |
| 棋聖 | 約700万円 | 約300万円 |
このタイトル別の対局料と賞金を、棒グラフで横並びにすると、収入の「主役」がどのタイトルなのかが一目で分かります。下の図は、各タイトルの対局料(濃いバー)と賞金(薄いバー)を並べたものです。竜王の賞金(約4,300万円)が突出して大きく、6タイトルの合計収入を一手に押し上げていることが読み取れます。
| 保持6タイトル別 対局料・賞金(単位:万円) | █ | 対局料 |
| 保持6タイトル別 対局料・賞金(単位:万円) | █ | 賞金 |
| 竜王 | ██ | |
| 竜王 | ██████████████████████ | 賞金4,300 |
| 名人 | ██ | |
| 名人 | ██████ | 賞金1,200 |
| 王位 | ███ | |
| 王位 | ████ | 賞金700 |
| 叡王 | ████ | |
| 叡王 | ███ | 賞金600 |
| 王将 | █ | |
| 王将 | ███ | 賞金500 |
| 棋聖 | ████ | |
| 棋聖 | ██ | 賞金300 |
対局料は挑戦者なのかタイトル保持者なのかで大きく異なるため、金額はあくまで推定ですが、上記の対局料(+賞金)で、約9,000万円の収入となります。
賞金とは異なり、対局料は勝敗関係なく対局した時点で得られるため、藤井聡太さんは対局料だけでも約3,000万円の収入ということになります。タイトルを6つ保持していることで、対局料という「負けても入る収入」の土台が厚くなっているのが分かります。
スポンサー契約料
2023年時点で、藤井聡太さんは「不二家」「サントリー」、世界的半導体企業の「日本AMD」の3社とスポンサー契約を結んでいました。
スポンサー契約によるCM料は、1社あたり約5,000万円といわれており、3社合計で約1億5,000万円ということになります。
このスポンサー契約料だけで、対局料・賞金の合計(約9,000万円)を上回る規模です。つまり藤井聡太さんの年収を2億円超へ押し上げている最大のエンジンは、対局そのものではなくスポンサー・広告収入だということになります。これは、棋士という枠を超えて社会的なアイコンとなったことの表れともいえます。
藤井聡太さんへの注目は年々高まっているため、今後さらにスポンサー契約が増えることも予想されます。
将棋教室やイベントの指導料
藤井聡太さんは、トークイベントへの出演や子供への将棋指導をたびたび行っています。
段位などを考えると、年間で数百万円の収入があるのではないかといわれています。
しかし、藤井聡太さんはタイトル戦などで多忙なため、そこまで頻繁にイベントへ参加できているわけではないようです。収入規模としてはスポンサー料や賞金に比べれば小さいものの、ファンとの接点としての意味合いが大きい活動といえます。
本の印税
藤井聡太さんは、「藤井聡太の将棋部門」という将棋本を監修したり、「挑戦 常識のブレーキを外せ」という山中伸弥さんとの共著の出版にも関わっています。
そのため、それらの本の印税がいくらか収入として入ってきます。
また制作には関わっていないものの、藤井聡太さんを題材にした書籍はこれまで何冊も出版されています。
|
上記の本は藤井聡太さん自身が執筆したわけではないものの、題材になっていることから、多少の印税が入ってくるはずです。
特に『第34期竜王戦七番勝負(フォトドキュメント)』は、ベストセラーを記録しています。
実際にどのくらいの印税を得ているのかは分かりませんが、1,000万円は超えているのではないかと予想されています。
ゲームの出演料
藤井聡太さんは、Nintendo Switchのゲーム「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」の監修も行っています。
将棋のゲームは数多く存在しますが、多くが強さを売りにする一方で、このゲームはめずらしく初心者の上達をメインとしたものです。
もともとは子供をターゲットに制作されましたが、ストーリーモードでの藤井聡太さんとの会話が好評で、母親世代でも人気が高まりました。
そのため、「将棋トレーニング」は大人も子供も楽しめるゲームとなっているようです。
出演料は不明ですが、「ゲームタイトルに名前が入っている」「ゲーム開発に深く関わっている」「ゲームに出演している」ことから、相応の金額を得ていることが予想されます。
年収推移
ここまで2023年の内訳を見てきましたが、藤井聡太さんの年収はデビューからわずか数年で急激に伸びてきたのが大きな特徴です。下の表は、推定年収の推移をまとめたものです。
| 年度 | 年齢 | 段位 | 年度成績 | 対局料・賞金 | イベント・CM | 推定年収 |
| 2016年 | 14歳 | 四段 | 10勝0敗 | – | – | – |
| 2017年 | 15歳 | 六段 | 61勝12敗 | 1,000万円(推定) | 500万円程度 | 約1,500万円 |
| 2018年 | 16歳 | 七段 | 45勝8敗 | 2,031万円 | 1,000万円程度 | 約3,000万円 |
| 2019年 | 17歳 | 七段 | 53勝12敗 | 2,108万円 | 1,000万円程度 | 約3,100万円 |
| 2020年 | 18歳 | 二冠 | 44勝8敗 | 4,554万円 | 1,500万円程度 | 約6,000万円 |
| 2021年 | 19歳 | 竜王・五冠 | 52勝12敗 | 6,996万円 | 4,000万円程度 | 約1億1,000万円 |
| 2022年 | 20歳 | 竜王・五冠 | 35勝12敗 | 1億2,205万円 | 5,000万円 | 約1億7,200万円 |
| 2023年 ※6月時点 |
21歳 | 七冠 | 9勝2敗 | – | – | 2億5,000万円 |
この推移を折れ線・棒グラフにすると、伸びの急角度がよく分かります。2017年の約1,500万円から、2021年に1億円を突破し、2023年には2億5,000万円規模へと、わずか6年でおよそ16倍に拡大しています。
| 推定年収の推移(単位:万円) | ██████████████████████ | 2023 |
| ██████████████████████ | 2022 | |
| ██████████████████████ | 2021 | |
| ██████████████████████ | 2020 | |
| ██████████████████████ | 3,100 | |
| ██████████████████████ | 3,000 | |
| ██████████████████████ | 1,500 |
とりわけ2020年(二冠到達)と2021年(五冠到達)の伸びが大きく、タイトル獲得が年収を一段ずつ押し上げてきたことが視覚的に確認できます。成績・段位・タイトル数・スポンサー契約の増加が、すべて同じ方向に作用してきた結果です。
お金の使い道は?
推定年収2億円超えの藤井聡太さん。これだけの大金を稼ぐ藤井聡太さんは、お金をどのように使っているのでしょうか。
藤井聡太さんは以前、お金の使い道を聞かれた際に「いや、それは全く考えていなかった」「ゆっくり考えたい」と答えています。
また、藤井聡太さんは普段あまり買い物をせず、「自動販売機でジュースを買った時は贅沢に感じる」「グリーン車に乗ったことはない」など、億超えの金額を稼いでいるとは思えないエピソードもあるほどです。
現在も愛知県瀬戸市の実家で暮らしているため、生活費もあまりかかっていないことがうかがえます。
このように、藤井聡太さんは普段贅沢をすることはあまりないようです。
師匠である杉本昌隆さんからも「年収が上がるにつれて税金も上がっていくので、しっかり貯金しておくように」と助言されており、その言葉どおり、今後もあまり浪費せず堅実に貯金していくのではないでしょうか。
藤井聡太さんの年収の数字をどう読むか
ここまで複数の収入源を見てきましたが、最後に「これらの数字をどう受け止めればいいか」を整理しておきます。藤井聡太さんの年収を語るうえで重要なのは、「公表されている数字」と「推定の数字」を区別することです。
第一に、賞金・対局料の総額は、日本将棋連盟が毎年2月上旬に「獲得賞金・対局料ベスト10(推定)」として公表しています。これは集計期間1月1日〜12月31日の数字で、藤井聡太さんは長らくこのランキングの上位に名を連ねています。これが、年収の「土台」を把握する最も信頼できる出発点になります。
第二に、CM・スポンサー契約料は各社からの公表がなく、非公表です。本記事で触れた「1社あたり約5,000万円」といった金額も、あくまで公開資料に基づく推定であり、契約金の実額が発表されているわけではありません。総年収の「上振れ部分」は、この非公表領域に大きく依存しています。
第三に、タイトルごとの賞金も竜王戦を除けば基本的に非公表です。本文中の各タイトルの賞金額は、いずれもおおよその目安として扱う必要があります。
したがって、「藤井聡太さんの年収は2億円超」という数字は、連盟公表の賞金・対局料という確かな土台に、非公表のスポンサー収入・印税・出演料という推定を積み上げたものと理解するのが正確です。下に、より詳しい数字の出どころと読み方をFAQ形式でまとめましたので、あわせて参考にしてください。
藤井聡太の年収に関するFAQ
最終更新:2025年10月7日
藤井聡太さんの「年収」は公式に公表されていますか?
年収の公式公表はありません。ただし日本将棋連盟が毎年「年間獲得賞金・対局料ベスト10(推定)」を公表しており、2024年は1億7,556万円、2023年は1億8,634万円(いずれも推定)と発表されています。CM・スポンサー料などは各社リリースに金額記載がなく非公表です。
2024年の賞金・対局料はいくらでしたか?
1億7,556万円(推定)です。日本将棋連盟の2024年ランキングで1位と公表されています。
2023年の賞金・対局料はどのくらいでしたか?
1億8,634万円(推定)で、統計上の過去最高額と報じられました(当時8冠)。
将棋タイトルの賞金はどのように決まっていますか?(公開状況は?)
賞金が公式に明示されているのは「竜王戦」(優勝4,400万円・敗者1,650万円)です。その他のタイトルは詳細金額が基本的に公表されておらず、連盟の年間ランキングはタイトル料・対局料等を含む推定額として毎年発表されます。
2024年は前年より減ったのはなぜですか?
連盟の推定値はタイトルの獲得・防衛数、対局数、番勝負回数などで変動します。2024年の将棋界全体のランキングでも、上位の総額が前年より減少した要因が指摘されています。
CM・スポンサー収入はありますか?どの企業と契約していますか?
複数の企業と広告契約があります(金額の公表はなし)。例:サントリー(飲料/2021年以降の広告契約発表)、中部電力(2023年広告出演契約)、東海東京フィナンシャルHD(2023年広告出演契約、2024年に新CM発表)、日本AMD(2022年に広告契約を連盟が告知)。
CMやスポンサーの出演料・契約金は公開されていますか?
出演料・契約金は非公表です。企業のニュースリリースは契約やCM起用の事実を伝えますが、金額の記載はありません。
藤井さんの年収を推定する時、どのように考えればよいですか?
ベースは連盟が公表する「賞金・対局料(推定)」で、そこにCM・スポンサー等の非公表収入が積み上がると考えるのが一般的です。ただし後者は金額根拠が公開されないため、総年収の正確な推定は困難です。
最新の数字はどこで・いつ確認できますか?
日本将棋連盟のニュースで毎年2月上旬に前年分の「獲得賞金・対局料ベスト10(推定)」が公開されます(集計期間:1/1〜12/31)。
藤井聡太さんのCM起用状況を一覧で確認できますか?
CMデータベース系のページにまとまっていることがあります(網羅・最新性はサイトに依存)。
おわりに
ここまで、プロ棋士『藤井聡太』さんの年収について、収入の仕組みと内訳の両面から解説してきました。
藤井聡太さんの推定年収は2億円超えとかなり高額です。その内訳は、階級で決まる固定給(参稼報償金)を土台に、対局料・賞金、そして最大の柱であるスポンサー契約料、さらに印税やゲーム監修料などが積み上がる構造になっています。
プロ棋士の平均年収(600〜800万円)と比べても、藤井聡太さんの年収がいかに突出しているかが分かります。一方で、その大部分が非公表のスポンサー収入によって支えられているため、正確な総年収を断定することは難しいという点も押さえておきたいところです。
藤井聡太さんの活躍を見ていると、今後さらに年収額は上がっていくことが予想されます。最新の賞金・対局料ランキングは毎年2月に日本将棋連盟から公表されますので、気になる方はそちらもチェックしてみてください。今後の活躍も楽しみですね。





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