今や誰もが知っている、プロ棋士の『藤井聡太』さん。
そんな藤井聡太さんの年収について興味はありませんか?
ここでは、藤井聡太さんの年収、プロフィール、そもそも棋士はどれほど稼げるのかなどの疑問について詳しく解説していきます。
興味のある方は、ぜひこちらの記事を一読してみてください。
藤井聡太さんのプロフィール
本名 | 藤井聡太 |
生年月日 | 2002年7月29日(21歳)
(2023年8月現在) |
出身地 | 愛知県瀬戸市 |
学校 | 名古屋大学教育学部附属高等学校(2021年1月末自主退学) |
プロ入り年月日 | 2016年10月1日(14歳) |
師匠 | 杉本昌隆八段 |
藤井聡太さんは5歳のころに、祖父母から将棋を教えられたことがきっかけで将棋の世界へ。
そして始めてすぐに祖父母に勝ち、それが面白くてどんどん将棋の世界へハマっていったそうです。
段位歴
四段 | 2016年10月1日 14歳2か月(最年少) |
五段 | 2018年2月1日 15歳6か月(最年少) |
六段 | 2018年2月17日 15歳6か月(最年少) |
七段 | 2018年5月18日 15歳9か月(最年少) |
八段 | 2020年8月20日 18歳1か月(最年少) |
九段 | 2021年7月3日 18歳11か月(最年少) |
四段から九段までの昇段がすべて最年少となっており、その実力が伺えます。
棋士の平均年収
プロ棋士の平均年収は、600〜800万円と言われています。
プロ棋士の年収は、「参稼報奨金」「対局料」「賞金」「指導料・講演会」「広告出演料」の5つの収入源から成り立っています。
これらの収入が1,000万円を超えているプロ棋士もいますが、将棋界では1割程度だそうです。
つまり9割程のプロ棋士の年収は1,000万円以下であり、対局で勝てなければ賞金も入ってきません。
以前はプロ棋士は給料制で、ランクによって給料が決まっていました。
将棋連盟から基本給が支給され、対局の結果によって収入がプラスされる仕組みでしたが、2011年からは給料制は廃止されました。
現在では、段級別に毎月もらえる固定給『参稼報償金』が、「基本給」に代わるものとして存在しています。
ここからは、プロ棋士の「5つの収入源」について詳しく解説していきます。
参稼報償金(基本給)
階級 | 基本給 | 年収 | 人数 |
A級 | 月70万円 | 840万円 | 10名 |
B級1組 | 月50万円 | 600万円 | 13名 |
B級2組 | 月35万円 | 420万円 | 26名 |
C級1組 | 月25万円 | 300万円 | 33名 |
C級2組 | 月17万円 | 204万円 | 56名 |
フリークラス | 月12万円 | 144万円 | – |
階級が下がるごとに上の階級の7割程度の給料が支払われる仕組みとなっています。
昇級のチャンスは毎年あり、階級の中でも上位2〜3人は昇級できるようです。
対局料
対局料は対局の際に支払われるお金のことです。
賞金とは異なり、対局料は勝敗に関係なく対局した時点で得られます。
将棋には公式戦(棋戦)と呼ばれる、スポンサー主催の対局があります。
公式戦には「タイトル戦」と「一般棋戦」に分かれますが、それらの対局に参加することで、棋士たちは対局料を獲得します。
対局料は公式に発表されていませんが、トーナメント方式では勝ち進むごとに対局料がもらえる仕組みになっており、勝ち進むごとに対局料も上がっていきます。
また、対局料は「タイトル保持者」なのか「挑戦者」なのかによって大きく異なり、決勝戦以外でも勝敗によって両者が受け取る金額は異なるようです。
数多く対局できるため、強いプロ棋士ほど多くの対局料をもらうことができる仕組みになっています。
賞金
賞金とは、対局(タイトル戦)に勝って優勝や準優勝など一定の成績をあげて獲得できるお金です。
プロ将棋界には大きく分けて、「棋聖戦」「王将戦」「棋王戦」「王座戦」「王位戦」「叡王戦」「名人戦」「竜王戦」という8つのタイトルがあり、そのタイトル戦を勝ち抜くと高額な賞金がもらえます。
対局料と同じく正式な発表はされていませんが、将棋タイトルの賞金は以下のようになっていると予想されます。
竜王戦 | 約4,300万円 |
名人戦 | 約2,200万円 |
叡王戦 | 約2,000万円 |
王位戦 | 約1,000万円 |
王座戦 | 約1,000万円 |
棋王戦 | 約800万円 |
王将戦 | 約500万円 |
棋聖戦 | 約700万円 |
※タイトル保持者なのか挑戦者なのかによって対局料は大きく異なるため、あくまでおおよその金額となっています※
賞金が多ければそれだけ強いプロ棋士が参戦しますし、タイトル戦も盛り上がるので、獲得賞金額が序列の1つの基準となっています。
指導料(教室)・講演料
対局や賞金で十分な年収がもらえないプロ棋士は、将棋教室や講演会などの将棋イベントに参加して指導することでお金をもらいます。
将棋教室は規模によって異なりますが、月収10万円程度で指導は1回あたり3万円〜4万円ほどが相場だと言われています。
自身の将棋教室を持っているプロ棋士は、月1〜4回ほど指導将棋教室で指導したり、将棋会館道場などで指導対局をしたりもするようです。
ただし、教室を運営するためには家賃や生徒の募集にかかる広告費など、さまざまな経費がかかるため、近年ではオンラインで将棋指導を行う人もいます。
上記以外にも、企業の将棋部の顧問役で収入を得る方法もあります。
広告出演料
プロ棋士の中でもタイトル戦優勝者などのトッププロ棋士は、テレビ番組などのメディア出演や書籍の出版など、活動の幅が広がります。
メディア出演をするようなトッププロ棋士の年収は1,000万円以上であると考えられます。
またメディアへの出演だけでなく、CMなどに起用されると高額の契約金が発生します。
これらの収入も、高い年収の一部です。
藤井聡太さんの年収は?
藤井聡太さんの2023年の推定年収は2億円を超えると言われています。
ここまで高額な年収だと、その収入の内訳が気になりますよね。
ここからはそれらを詳しく解説していきます。
収入の内訳は?
参稼報償金(基本給)
まず1つ目は、参稼報償金(基本給)です。
上記でも解説しましたが、参稼報償金は階級で額が異なります。
藤井聡太さんは現在、最上位の「A級」に所属しているため、年収は約840万円ほどになるでしょう。
プロ棋士の平均年収額は600〜800万円ほどなので、藤井聡太さんは参稼報償金だけで平均年収を超えていることになります。
対局料(賞金)
プロ棋士にとって一番の収入源となるのが対局料になります。
上記でも解説した通り、勝てば勝つほど対局が多くなり、対局料も増えていきます。
藤井聡太さんが2023年6月時点で獲得されているタイトルは下記の6つになります。
タイトル |
対局料 | 賞金 |
竜王 | 約460万円 | 約4,300万円 |
名人 | 約400万円 | 約1,200万円 |
王位 | 約500万円 | 約700万円 |
叡王 | 約700万円 | 約600万円 |
王将 | 約200万円 | 約500万円 |
棋聖 | 約700万円 | 約300万円 |
対局料は挑戦者なのかタイトル保持者なのかで大きく異なるため、金額はあくまで推定になりますが、上記の対局料(+賞金)で、約9,000万円の収入となります。
賞金とは異なり、対局料は勝敗関係なく対局した時点で得られるので、藤井聡太さんは対局料だけでも約3,000万円の収入ということになります。
スポンサー契約料
2023年現在、藤井聡太さんは「不二家」「サントリー」、世界的半導体企業の「日本AMD」の3社とスポンサー契約を結んでいます。
スポンサー契約によるCM料は、1社あたり約5,000万円といわれており、3社合計で約1億5,000万円ということになります。
このスポンサー契約料だけでも、とても高い金額ですね。
藤井聡太さんの注目はどんどん高まっているため、これからさらにスポンサー契約が増えることが予想できます。
将棋教室やイベントの指導料
藤井聡太さんは、トークイベントの出演や子供への将棋の指導をたびたび行っています。
段位などを考えると、年間で数百万円の収入があるのではないかと言われています。
しかし、藤井聡太さんは、タイトル戦などで忙しい方なので、そこまで頻繁にイベントに参加できているというわけではないようです。
本の印税
藤井聡太さんは、「藤井聡太の将棋部門」という将棋本を監修したり、「挑戦 常識のブレーキを外せ」という山中伸弥さんと共同執筆された本の出版にも関わっています。
そのため、それらの本の印税がいくらか収入として入ってきます。
また制作には関わっていないものの、藤井聡太さんを題材にした書籍はこれまで何冊も出版されています。
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上記の本は藤井聡太さんが執筆したわけではないですが、題材になっていることから多少の印税は入ってくるはずです。
特に『第34期竜王戦七番勝負(フォトドキュメント)』は、ベストセラーを記録しています。
実際どのくらいの印税をもらっているのかはわかりませんが、1,000万円は越えているのではないかと予想されます。
ゲームの出演料
藤井聡太さんは、Nintendo Switchのゲーム「棋士・藤井聡太の将棋トレーニング」の監修も行っています。
将棋のゲームは数多く存在しますが、多くのゲームが強さを売りにする反面、このゲームはめずらしく初心者の上達をメインとしたものです。
もともとは子供をターゲットとして制作されましたが、ストーリーモードでの藤井聡太さんとの会話が好評で、母親世代でも人気が高まりました。
なので、「将棋トレーニング」は大人も子供も楽しめるゲームとなっているようです。
出演料は不明ですが、「ゲームタイトルに名前が入っている」「ゲーム開発に深くかかわっている」「ゲームに出演している」ため、かなりの金額をもらっていることが予想されます。
年収推移
藤井聡太さんの推定年収推移はこちらになります。
年度 | 年齢 | 段位 | 年度成績 | 対局料・賞金 | イベント・CM | 推定年収 |
2016年 | 14歳 | 四段 | 10勝0敗 | – | – | – |
2017年 | 15歳 | 六段 | 61勝12敗 | 1,000万円(推定) | 500万円程度 | 約1,500万円 |
2018年 | 16歳 | 七段 | 45勝8敗 | 2,031万円 | 1,000万円程度 | 約3,000万円 |
2019年 | 17歳 | 七段 | 53勝12敗 | 2,108万円 | 1,000万円程度 | 約3,100万円 |
2020年 | 18歳 | 二冠 | 44勝8敗 | 4,554万円 | 1,500万円程度 | 約6,000万円 |
2021年 | 19歳 | 竜王・五冠 | 52勝12敗 | 6,996万円 | 4,000万円程度 | 約1億1,000万円 |
2022年 | 20歳 | 竜王・五冠 | 35勝12敗 | 1億2,205万円 | 5,000万円 | 約1億7,200万円 |
2023年
※2023年6月時点 |
21歳 | 七冠 | 9勝2敗 | – | – | 2億5,000万円 |
お金の使い道は?
推定年収2億円超えの藤井聡太さん。
これだけの大金を稼いでいる藤井聡太さんは、お金をどのように使っているのでしょうか?
藤井聡太さんは以前、お金の使い道を聞かれた際に「いや、それは全く考えていなかった」「ゆっくり考えたい」と答えています。
また、藤井聡太さんは普段あまり買い物をせず、「自動販売機でジュースを買った時は贅沢に感じる」「グリーン車に乗ったことはない」など、億越えの金額を稼いでいるとは思えないエピソードもあるほどです。
現在も愛知県瀬戸市の実家で暮らしているため、生活費もあまりかかっていないことが予想されます。
このように、藤井聡太さんは普段贅沢をすることはあまりないようです。
師匠である杉本昌隆さんにも「年収が上がるにつれて税金も上がっていくので、しっかり貯金しておくように」と助言されており、その言葉通り藤井聡太さんは今後もあまり浪費せず、堅実に貯金していくのではないでしょうか。
おわりに
ここまで、プロ棋士『藤井聡太』さんの年収について解説しました。
藤井聡太さんの年収は、2億円超えとかなり高額です。
プロ棋士の平均年収額と比べても、藤井聡太さんの年収がいかに高いかということが分かります。
藤井聡太さんの活躍を見ていると、今後さらに年収額は上がっていくでしょう。
今後の活躍も楽しみですね。
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