世界的な大ヒット作ドラゴンボールやDr.スランプ、ドラゴンクエストなどを手がけた人気漫画家である鳥山氏。
現在も映画や漫画の監修を中心に執筆本数を減らして活動をされているようです。
一般的な漫画家の平均年収が約500万円前後といわれている中、人気漫画家である鳥山氏の年収は一体、いくらなのでしょうか。
現役で活動をされる鳥山氏の年収予測というプライベートな内容に関わっていきますが様々な情報をもとに、年収を予測していきたいと思います。
そして、鳥山氏がこれ程までの財力を手にするに至るまで、どのような才能・素質があったのか、彼の経歴についても一緒にご紹介します。
良かったら最後までお付き合いください。
鳥山明の人物像とは?
1955年(昭和30年)4月5日生まれ 現在68歳。
実は鳥山明というお名前はペンネームではなく、本名です。
ペンネームを使わなかった理由は「売れる訳がない」と思っていたからだそうです。
人気漫画家となった昨今では、漫画家としてペンネームを使わずに本名で始めたことを後悔していると言われていました。
また、本名で活動してきたことから、プライベートも大変だったようです。
鳥山氏は描くことが好きで小学生の頃や高校生の頃、既に何度も入賞しています。
高等学校はデザイン科出身でデザイナー会社に入社して経験を積み、退職後はイラストを描きながら過ごしていました。
ふとしたきっかけで週刊少年マガジンを目にして賞金に魅力を感じ、23歳からマンガを描き始めます。
そして当時、ある編集者が鳥山氏の将来性を感じていました。
作品を描き続けて送るように声をかけられたそうです。
やはり、もともと描く素質とセンスがあったのですね。
声をかけた編集者さんは先見の明があると思います。
その後、鳥山氏は見事、期待に応える形となりました。
努力の甲斐もあり、鳥山氏は1978年「週刊少年ジャンプ」の「ワンダーアイランド」でデビューをするに至りました。
そしてこの先、数々のヒット作を生み出していきます。
そんな鳥山氏は1981年第27回小学館漫画賞少年少女部門「Dr.スランプ」
2006年日本のメディア芸術100選マンガ部門3位選出「ドラゴンボール」
など、5つの受賞歴があります。
ご自身の性格は型にはまったことは好まず、少し自分を大きく見せてしまうこともあるようです。
その部分については自覚があり、自分でも良くないと感じているとの発言もありました。
もともとは、マスコミへの露出はあまり好きではない方のようです。
日本に漫画家は何人いるのか
唯一の漫画組織として設立した公益社団法人日本漫画家協会公式サイトによると、会員数は約3100名でした。
ただし、日本漫画家協会会員でない方もいらっしゃると思います。
会員でない国内の漫画家を含めると推定5、6000人以上だと予測されています。
漫画家の平均年収はいくらなのか
漫画家の年収はキャリアと人気により、違ってきます。
新人漫画家なのか、中堅なのか、人気漫画家なのかによって年収は大きく変わります。
一般的には平均年収は500万円前後といわれています。
ただし、人気漫画家になるとアニメのテレビ放送や映画化、キャラクターグッズの販売などで年収額は億を超えているようです。
人気漫画家の収入源とは?
基本的に漫画家の収入源は大部分が原稿料と印税だといわれています。
人気漫画家になると、アニメのテレビ放送や映画化、キャラクターグッズ販売などで収入源の幅が格段に広がってきます。
漫画家の印税はどのくらい?
印税の計算率は漫画家の経験や出版社によって変わってきます。
【漫画の単行本の印税】
一般的に漫画の単行本の印税は約10%前後だといわれています。
例えば、世界的にヒットしている鳥山氏の代表作ドラゴンボールの単行本は1冊440円、税込み484円です。
ドラゴンボールの発行部数は全世界累計約2億6000万部を超えています。
海外で発売した単行本の印税率が10%だとして仮定して考えます。
単行本の単価を480円として、発行部数2億6000万部を掛け算して印税率10%で計算すると、ドラゴンボールの単行本だけの印税収入で100億円を超えています。
【漫画のアニメ化の印税】
漫画のアニメ化による原作使用料は1話につき、10~20万円だそうです。
連載が長期間に渡るほど収益が上がるのは言うまでもありません。
【アニメが映画化されたときの印税】
アニメが映画化されたときの印税はある漫画家の発言にもあるように、興行収入から比較して考えると原作者にはそれ程、入らないそうです。
【原作使用料について】
アニメが映画化されたときに原作者に入る印税収入については支払われる「原作使用料」に対して日本文藝家協会の著作物使用規定が適用され、上限額は1000万円と定められています。
相場は300万円前後でその一部が原作者に支払われるのです。
また、原作使用料は事前に決められています。
ですから、いくら興行収入が増えようとその漫画家(原作者)は興行収入から考えた場合、あまり恩恵をあまり受けられないという事実があるようです。
このように個人の漫画家の印税収入を知るには規定や契約がある為、詳細を知らない私たちにはカンタンには知ることができない領域だといえます。
世界的大ヒット作ドラゴンボールについて
鳥山氏は1984年週刊少年ジャンプにてドラゴンボールの連載を開始しました。
ドラゴンボールの制作過程において、興味深いエピソードがありました。
市街地などでの戦闘シーンでは、難しい描写になると、背景を爆発させることにしたり、荒野に移動したりと表現方法を変えてアシスタントの描写の手間が省けていたそうです。
長期連載は鳥山氏にとって、大変だったようですね。
ドラゴンボールは今では世界81カ国でテレビ放映がされています。
色々な国に益々ドラゴンボールが知られる場が増えていき、影響を受ける人も少なくありません。
また、ドラゴンボールの映画は合計21作も制作されました。
昨年公開された映画も大ヒットしており、興行収入も約130億円だといわれています。
もはや、数億単位の収入が当然かように出された作品がヒットしています。
ドラゴンボールの公式ホームページも作られていてそこにはフィギュアやカード、ゲーム、イベントの紹介もされています。
映画も含めて、スマホゲームやカードなど大ヒットを連発しています。
ちなみに理由は解りませんがドラゴンボールのパチンコ台は出ていないようですね。
そして、2019米紙サンフランシスコ.クロルの試算では、ドラゴンボールブランドの売り上げの総収入は日本円で約3兆3600億円だそうです。
こうなると、ドラゴンボールは世界で一種の社会現象化をもたらしていると思います。
気になる推定年収について
取得できる情報が古いものもあり一概にはいえませんが鳥山氏の推定年収は約10億円は超えるのではないかと予測されます。
ただし、約7億円、約20億円との意見も出ており様々な意見があります。
「プロが紹介するランキングサイトRANK1」漫画家の年収ランキングTOP20!最新の収入を公開【2023最新版】では、鳥山氏の推定年収が「14億8000万円」で第2位にランクインされています。
参照元:https://rank1-media.com/I0004396
1位はこちらも世界的に人気な作品、ワンピースの作者尾田栄一郎氏です。
鳥山氏の以前の年収について、古い過去のデータですが1987年~2001年の年収をしるした長者番付では鳥山氏の最低年収は約2億円台~最高年収は11億円でした。
人気絶頂時の年収は約15億円を超えたとの話もあります。
代表作ドラゴンボールでの印税収入が約100億円以上、Dr.スランプでの印税収入が約10億円以上、ドラゴンクエストでの印税収入が約1億円です。
ドラゴンボールの長期による世界的大ヒットやキャラクターアイテムが次々と発売されていること、海外を含む様々なイベントの開催など当時よりは明らかに活躍の場も広がっています。
その為、当時の平均年収よりも現在の年収は増えている可能性が高いと感じられます。
また、鳥山氏は「バードスタジオ」というプロダクションに所属しています。
バードは鳥ですね。
お名前に由来しているのでしょうか。
印税計算は事務所単位なのか、個人単位なのかでも計算方法は変わってくるそうです。
このプロダクションでの収入がどの程度なのかということも年収の計算に関係してきます。
寄付の経験は?
収入がずば抜けて多い鳥山氏ですが寄付をされているのかについて調べてみました。
最近の情報は調べても出てきませんでしたが2011年3月に起きた東日本大震災で被災者に向けイラストを利用した動画の再生収益を全額、寄付されていたことが解りました。
東日本大震災の被災者に向けてイラストメッセージを少年週刊ジャンプ(集英社)の公式サイトに発表。
ドラゴンボールの主人公孫悟空とD.スランプの主人公アラレちゃんが同じ薄紫色の雲の上に乗り、周囲には7つのドラゴンボールが散りばめられています。
そして、被災者にがんばれとエールを贈るという、かわいらしいイラストです。
孫悟空とアラレちゃんという豪華なキャラクターの共演イラストです。このイラストを動画にアップしたYouTubeの動画再生による収益を全額寄付したそうです。
東日本大震災には個人的に寄付をされている漫画家さんもおられたようです。
東日本大震災の被災者への寄付以外にも、公表されていない形で寄付や支援をされている可能性もあります。
ご自身の才能を活かして寄付を募り、その収益を寄付するということは才能を社会に還元する素晴らしい行動です。
特に、ドラゴンボールとDr .スランプのファンの方はお喜びになったことでしょう。
他の人気漫画家たちの年収は?
参考までに同じく世界的に進出している代表的なアニメの作者の年収も簡単に紹介したいと思います。
【ワンピース作者 尾田栄一郎氏】
推定年収31億円
ワンピースは以前、ギネス世界記録に認定され60以上の国と地域で販売、世界累計発行部数は5億1000万部を超えているそうです。
【鬼滅の刃作者 吾峠呼世晴氏】
推定年収5億円以上
鬼滅の刃も世界的な人気を誇る作品です。世界45カ国の国と地域で放映されています。
2020年10月に日本で公開された「劇場版鬼滅の刃無限列車編」の全世界興行収入が517億円だと、取り上げられています。
また、作者は女性だという話もありますね。推定年収5億は数年前のデータですので活躍がウナギ上りの現在は更にアップしていることが予測されます。
そして、鳥山氏の約20年以上前の作品であるサンドランドがついに、映画化されました。
今年、2023年8月18日に映画「SAND LAND(サンドランド)」が公開されています。
約20年以上前の当時、唯一アシスタントの補助がなく、ひとりで描いた作品だったそうです。
画力が高いと評価される鳥山氏の興味をひく1作品です。
また、ドラゴンボールの公式ページによるとロサンゼルスで開催されるイベント、「DORAGON BALL Games Battle Hour 2024」の開催が決定されました。
映画の公開、イベントの開催と活躍の場が益々広がる鳥山氏です。
お体に気をつけていただき、今後の活躍も期待したいところですね。
まとめ
・鳥山明氏の人物像 描くことが好きで個性的な人物
・日本の漫画家は推定5、6000人以上
・マンガ家の平均年収はキャリアによるが約500万円前後
・人気漫画家になると年収は億単位を超える
・人気漫画家の収入源は原稿料と印税、アニメのテレビ放送や映画化、キャラクターグッズの販売などで得 た収益
・世界的ヒット作ドラゴンボールブランドの売り上げの総収入は日本円で約3兆3600億円
・鳥山氏の推定年収は約10億円を超えると予測
・寄付の経験は東日本大震災で被災者に向けたイラスト動画での収益を全額寄付したこと
・【他の人気漫画家たちの年収】ワンピース尾田栄一郎氏:約31億円、鬼滅の刃吾峠呼世晴氏:約5億円を超える 年収
鳥山氏はもともと才能があり、加えて努力と積み重ねた経験でキャリアも大成功しています。
素晴らしいですよね。
ふと手にした雑誌の募集から23歳で漫画を描き始めています。
私たちも何がきっかけになるか、いつチャンスがやってくるのかわかりませんよね。
ふいにやってくるチャンスを大切にしたいものです。
そして、年収が10億を超えてくると聞くと、私たちとは別の世界のような話にも思えます。
しかし、同じ日本に住む私たち。
年収が数十億とはいかなくても、人生において大成功する可能性は大いにあるのです。
鳥山氏が本名の理由である「売れる訳がないと思っていた」という言葉にもあるように、未来は本人ですらも予測できないことがあります。
自分の才能を早期に見限って判断するのではなく、「もしかしたら、私にもできるかもしれない」「もしかしたら、この分野で成功するかもしれない」と自分を信じてただ、ひたむきに頑張ってみることも必要かもしれません。
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