2022年カタールW杯における日本代表としての活躍で、一躍日本中で有名になった三笘薫選手。
特に、スペイン戦での田中碧選手との息の合ったプレーは、多くの人の記憶に鮮明に残っていますよね。
現在、三笘選手はブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに所属し、クラブチームでも素晴らしい活躍を続けています。
今回の記事では、そんな三笘薫選手の人物像やその活躍ぶりが年収や市場価値などにどのような影響を与えているのかを詳しく解説します。
三笘薫のプロフィール
幼少期
三笘薫選手は1997年5月20日に神奈川県川崎市宮前区で生まれました。
幼い頃からサッカーに親しんでおり、小学校時代は地元のサッカークラブである「さぎぬまSC」でプレーし、その後川崎フロンターレU-10に加入しました。
ちなみに三笘選手と共にカタールW杯を戦った田中碧選手とは「さぎぬまSC」時代からの幼馴染です。
高校からプロサッカー選手になるまで
高校卒業まで川崎フロンターレの下部組織に所属し、トップチームへの昇格も打診されましたが、プロとしての成功する自信が持てなかったという理由から断り、筑波大学の体育専門郡にスポーツ推薦で入学しました。
その後、2020年のシーズンから川崎フロンターレのプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせました。
プロサッカー選手時代
そこから約1年後にイングランドのプレミアリーグであるブラントン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに移籍。
しかし、イギリスにおける就労許可証が下りない為一時的にベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへ移籍しています。
2022年の夏からは完全にブライトンへ復帰し、11月のカタールW杯では日本代表として出場して大活躍でした。
その後も月間最優秀ゴール賞に選出されたり、日本人選手のプレミアリーグ1シーズンにおける最多得点記録を更新したりと、今後の益々の活躍に期待が寄せられています。
プレースタイル
三笘選手は高いドリブル技術とスピードを活かした攻撃的なプレーが特徴です。
彼はドリブルの突破力に優れ、相手ディフェンスをかき回す能力が高いです。
形勢不利な状況でも果敢にドリブルを試み、対戦相手を圧倒することがあります。
また、一方で守備における献身性も評価が高いです。
活躍の秘訣
三笘選手は2023年の6月に「VISION 夢を叶える逆算思考」という書籍を発売しています。
「後世に語り継がれる選手になる」という目標を掲げる三笘選手は、目標を持つ事の大切さとそれを達成する為にどのようなステップや努力が必要かを逆から考え、計画を立てています。
また、一見順風満帆に見えるキャリアを歩んでいるように見えても悔しい思いをする辛い時期もあったようですが、そんな時期ほど成長の機会と捉えて、信念をぶらさずに鍛錬を積み重ねてきた姿が伺えます。
また、書籍のレビューには
「高い分析力と思考力に活躍の理由がよく分かった」
「三笘選手の野球の大谷小平選手と共通する逆算思考が成長を支えていると分かった」
「サラリーマンが読んでも参考になる」
といった声が寄せられていました。
三笘選手がプロのサッカー選手としてデビュー後すぐに目覚ましい活躍を見せて、年収も右肩上がりに伸びているのは、精度の高い自己分析から生まれる正しい方向性の努力が支えている部分があるのでしょう。
三笘薫の年棒推移は?
三笘選手の年棒推移です。
年 | 所属チーム | 年棒 |
2020年 | 川崎フロンターレ | 460万円 |
2021年 | 川崎フロンターレ | 2000万円 |
2022年 | ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ | 8200万円 |
2023年 | ブライトン | 8350万円以上 |
2023年 | ブライトン | 7億5000万円以上(推定) |
川崎フロンターレ
出典:https://www.frontale.co.jp/profile/2021/mem_18.html
川崎フロンターレは日本のJリーグに所属するプロサッカークラブで、三笘選手以外にも柴崎岳選手や大久保嘉人選手、川島永嗣選手など過去にも多くの有名な選手が在籍し、カップ戦リーグ戦では数々の優勝経験があります。
ちなみに三笘選手が川崎フロンターレに加入した2020年はJリーグと天皇杯、どちらも優勝しています。
また、ACL(ACFチャンピオンズリーグ)というアジアサッカー連盟(ACF)が主催する大きな大会においても優秀な成績を収めています。
三笘選手の川崎フロンターレの初年度(2020年)は、国内の規定により上限額の460万円で平均的なサラリーマンの年収とほぼ同じ位です。
その後のJリーグ、天皇杯の優勝への貢献によって翌年度(2021年)には年棒2000万円と大幅にアップしています。
ユニオン・サン=ジロワーズ
出典:https://web.gekisaka.jp/news/world/detail/?357375-357375-fl
ユニオン・サン=ジロワーズはベルギーのプロサッカークラブで、ブリュッセルを拠点としています。
クラブは1897年に設立され、長い歴史を持つ伝統的なクラブです。
ユニオンは2020-2021シーズンにベルギーの2部リーグから1部リーグ(ジュピラー・プロ・リーグ)に昇格し、その際に三笘薫選手もチームに加わりました。
在籍期間は短かったですが、三笘選手が試合の流れを変えるハットトリックを決めて
「スーパー・ミトマ」
と現地のテレビ局で報道された事も有り、バロンドール(世界で最も素晴らしいサッカー選手に贈られる賞)に値するとも称される活躍ぶりでした。
ブライトン
出典:https://news.yahoo.co.jp/articles/2f5d86d231b486eeb8f34b29ea9c7523b2257560
ブライトン&ホーヴ・アルビオンFC、通称ブライトンは、イングランド・プレミアリーグに所属するサッカークラブです。
ブライトンは1901年に創設されたクラブで、イングランド・イースト・サセックス州ブライトン・アンド・ホヴをホームタウンを持つ長い歴史を持つ伝統的なサッカークラブでシーガルズという愛称で親しまれています。
プレミアリーグに昇格し、近年ではトップリーグでプレーしています。
ブライトンが所属するイングランド・プレミアリーグとはイギリスを拠点とするプロサッカーチームのトップクラブであり、世界で最も競争が激しいサッカーリーグの一つです。
基本的にヨーロッパはイングランド、スペイン、ドイツ、フランス、イタリアなどW杯での優勝経験も多いサッカー強豪国がひしめいています。
日本のJリーグのように各国のリーグ戦が存在していて、非常にレベルが高い試合が繰り広げられています。
ヨーロッパの各国のリーグ戦を勝ち抜いたチームが戦う、UEFAチャンピオンズリーグという欧州のクラブチームの頂点を決めるリーグはW杯と同様の大きな盛り上がりを見せています。
当然大きなお金が動いていて、選手の年棒面でも日本国内比較して金額が一桁二桁変わるほどの待遇です。
そんなヨーロッパのクラブチームで活躍することは多くの日本人選手にとっての夢である事が多く、三笘選手以外にも多くの日本の有力選手が欧州への移籍を選択しています。
2022年の夏からヨーロッパではほぼ無名の状態で移籍し、プレミアリーグに初挑戦を経てすぐにスタメンとして起用され始めた。
その後、カタールW杯後の試合で4試合連続でゴールを決め続け、プレミアリーグ競合のリヴァプール戦においては「何年かに1度」とも言われる程のスーパーゴールを決めて地元のメディアは三笘選手を「絶対的な宝石」と評しています。
そんな三笘選手は他のビッグクラブに移籍するのではという噂も多く飛び交いましたが、ブライトンと2023年の10月に、2027年夏までの契約延長を締結しています。
三笘薫の移籍金は?
出典:https://dainisinnsotu.com/annual-income-athlete/
サッカー選手と移籍金
移籍金は、サッカー選手が現在のクラブから別のクラブに移籍する際に支払われる金額です。
これは選手の契約解除や新たなクラブでの契約締結に伴って発生します。
移籍金の金額は契約解除や移籍に関する交渉においてクラブと選手の間で合意されます。
この金額は選手の市場価値、契約残存期間、実力、ポジションなど多くの要因に影響を受けます。
つまり移籍金はサッカー選手の市場価値を知る上で大きな目安となります。
当然実力のある選手は他のクラブに取られてしまうと困るので、移籍金は数十億や数百億に設定されている事も多いです。
最近では、サッカー界のスーパースターであるリオネル・メッシ選手が2021年夏にバルセロナからパリ・サンジェルマン(PSG)に移籍した際の移籍金は、報道によると約2億ユーロ(約243億円)、クリスティアーノ・ロナウド選手は2023年初めにサウジアラビアのアルナスルへ移籍し、その移籍金は年俸1億7300万ポンド(約272億6300万円)と報道されています。
三笘選手の活躍と移籍金の推移
2021年、川崎フロンターレからブライトンへの移籍金は約3億9000万円でした。
前述のメッシ選手、ロナウド選手と比べると少ない金額ですが、Jリーグから海外に移籍した際の過去最高峰の金額です。
それだけブライトンからの期待も大きかった事が伺えます。
その後は2023年10月の契約更新前の移籍金は約90億円から契約更新後は約160億円に跳ね上がったと報じられた。
欧州においてもトップレベルの違約金が設定されていても、スペインの超名門クラブであるバルセロナも三笘選手の獲得に興味を持っていると言われています。
一部では三笘選手のさらなるビッグクラブでの活躍を期待する声も多く、2027年までのブライトンにおける契約終了を待たずに移籍するのではといった話もあります。
いずれにせよ、わずか数年で世界のトップレベルの選手として上り詰めた三笘選手の今後の活躍に目が離せないですね。
三笘薫の市場価格の推移は?
出典:https://www.football-zone.net/archives/483708/2
三笘選手の市場価格の推移は以下の通りです。
年 | 所属チーム | 市場価格 |
2020年 | 川崎フロンターレ | 600万円 |
2021年 | 川崎フロンターレ | 1億9200万円 |
2022年 | ロイヤル・ユニオン・サン =ジロワーズ |
3億円 |
2022年(カタールW杯直前) | ブライトン | 約8億6000万円 |
2022年(カタールW杯後) | ブライトン | 約11億7000万円 |
2023年(3月) | ブライトン | 約31億9000万円 |
2023年(6月) | ブライトン | 約50億円 |
2023年(10月) | ブライトン | 約78億円 |
サッカー選手と市場価値
サッカー選手にとっての市場価値は移籍金と同様に実力、実績、ポジション、契約期間、年齢、負傷歴、国籍など多くの要因に影響を受けます。
若手で将来性のある選手やストライカーやウインガーのような攻撃的なポジションの選手は、得点やアシストに貢献する能力から市場価値が高い傾向があります。
選手の推定市場価値は『transfermarkt』というドイツの移籍専門サイトがまとめて発表しています。
三笘選手の市場価値の推移
初年度の川崎フロンターレ時代に600万円から約2億円に大幅アップしています。
初年度のシーズンから13ゴール12アシストという驚異的な活躍ぶりでチームの優勝に貢献した結果です。
その後、サンジロワーズ、ブライトンで活躍を見せた2022年にはW杯直前までの間に約4倍の8億円まで伸びています。
さらにW杯での日本代表としての活躍によってさらに約12億円まで値上がりました。
W杯後も躍進を続けた結果、契約更新時の2023年10月にはさらにそこから7倍程上がり、80億近い市場価値に達しました。
ちなみに『transfermarkt』が発表している日本人選手の市場価値の中で、三笘選手はスペインのレアルソシエダで活躍する久保建英選手と並んで1位で、2位である鎌田大地選手が約43億円とほぼ2倍の市場価値を算定されています。
これまでの日本人選手の史上最高額は約50億円だった為、三笘選手と久保選手は市場価値の観点から見て歴代最高の日本人サッカー選手と言えます。
また、三笘選手の市場価格は強豪選手がひしめくプレミアリーグの全体の中でも47位で、クラブの担当ポジションである左ウインガーの中では欧州の中で12位で、一つ上の順位にはあの世界的に有名選手であるでネイマールがいて、その市場価格は約96億円とされています。
『transfermarkt』は三笘選手に対して「紛れもなく重要なスターの一人である」と言及しているのも納得の評価ですね。
まとめ
出典:https://web.gekisaka.jp/player/?37426-37426-eup&code=mitoma
カタールW杯ではベテラン選手顔負けの活躍を見せた三笘選手も、プロサッカー選手としてのデビューは2020年、海外のクラブでプレーを始めたのは2022年と意外にもまだ若手枠です。
破竹の勢いで活躍している三笘選手ですが、その背景には自己分析と目標から逆算して計画して行動する高い知性とぶれない意志の強さがあるようです。
世界で活躍する三笘選手の思考やマインドはサッカー以外の分野で生きる人にとっても学ぶ事が多いでしょう。
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