自動車業界の平均年収は約490万円。完成車メーカー大手は平均800〜900万円。トヨタ自動車は約900万円、デンソーは約800万円。EV・自動運転シフトにより、ソフトウェアエンジニアの需要と年収が急上昇しています。
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自動車業界の特徴と年収の全体像
自動車業界の平均年収はdodaの調査で約490万円ですが、完成車メーカー(OEM)と部品メーカー(Tier1/Tier2)で大きな差があります。トヨタ自動車やホンダなどの完成車メーカー大手は平均年収800〜900万円、デンソーやアイシンなどの大手Tier1は700〜800万円、中小部品メーカーは400〜500万円が目安です。100年に一度の変革期(CASE)を迎え、EV・自動運転・コネクテッドカー関連の技術者の需要が急増しており、ソフトウェアエンジニアの年収は特に上昇傾向にあります。
日本の自動車産業の出荷額は約60兆円で、製造業の約2割を占める基幹産業です。関連産業を含めると約550万人が従事しており、日本経済を支える最大の産業の一つです。
出典:doda「平均年収ランキング2024」業種別データ
自動車業界の最新トレンド
- EV(電気自動車)シフト:世界的なEVシフトが加速。トヨタもEV戦略を本格化し、バッテリーやモーター関連の技術者の需要が急増
- 自動運転・ADAS:レベル4自動運転の実用化に向けた開発が進行。AI・センサー技術のエンジニアが高年収で獲得競争が激化
- SDV(ソフトウェア定義車両):車のソフトウェア化が進み、OTAアップデートやコネクテッドサービスが標準に。ソフトウェアエンジニアの需要が急増
自動車業界のセグメント別年収を比較
自動車業界と一口に言っても、セグメント(業態)によって年収水準は大きく異なります。以下の表で主要セグメント別の年収を比較します。
| セグメント | 平均年収 | 年収レンジ | 代表企業 |
|---|---|---|---|
| 完成車メーカー(大手) | 800〜950万円 | 500〜1,400万円 | トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車 |
| 大手Tier1(部品) | 700〜800万円 | 450〜1,100万円 | デンソー、アイシン、豊田自動織機 |
| 完成車メーカー(中堅) | 600〜750万円 | 400〜1,000万円 | マツダ、SUBARU、スズキ |
| 二輪・特殊車両 | 600〜750万円 | 400〜1,000万円 | ヤマハ発動機、川崎重工業 |
| 中堅Tier1・Tier2 | 450〜600万円 | 350〜800万円 | カルソニックカンセイ、NOK、ユニプレス |
| ディーラー・販売 | 350〜500万円 | 280〜700万円 | 各メーカー系ディーラー。インセンティブあり |
自動車業界の高年収セグメントの特徴
自動車業界で最も年収が高いセグメントは完成車メーカー(大手)で、平均年収は800〜950万円です。トヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車などが代表的な企業です。
一方、ディーラー・販売の平均年収は350〜500万円と比較的低めですが、経験やスキル次第で年収アップが可能です。
自動車業界の企業別年収ランキングTOP10
自動車業界の主要企業について、有価証券報告書等の公開データをもとに年収ランキングを作成しました。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 1位 | トヨタ自動車 | 899万円 | 有報2024年3月期 |
| 2位 | 本田技研工業 | 835万円 | 有報2024年3月期 |
| 3位 | デンソー | 811万円 | 有報2024年3月期 |
| 4位 | 豊田自動織機 | 813万円 | 有報2024年3月期 |
| 5位 | 日産自動車 | 851万円 | 有報2024年3月期 |
| 6位 | SUBARU | 692万円 | 有報2024年3月期 |
| 7位 | マツダ | 672万円 | 有報2024年3月期 |
| 8位 | スズキ | 686万円 | 有報2024年3月期 |
| 9位 | ヤマハ発動機 | 812万円 | 有報2024年12月期 |
| 10位 | アイシン | 700万円 | 有報2024年3月期 |
各社有価証券報告書「従業員の状況」より。※印は口コミサイト等からの推定値。持株会社(HD)は本体少数社員のため年収が高く出る傾向があります。
年収ランキング上位企業の特徴
トヨタ自動車の平均年収は約899万円です。世界最大の自動車メーカー。ハイブリッドからEVまで全方位戦略を展開
本田技研工業の平均年収は約835万円です。二輪車世界首位、四輪車も世界トップクラス。自動運転にも積極投資
デンソーの平均年収は約811万円です。トヨタ系Tier1最大手。車載半導体やEV部品で成長を目指す
自動車業界の年齢別年収はいくら?【推計】
自動車業界で働く場合、年齢別の年収目安は以下の通りです。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータと業界特性をもとに推計しました。
| 年齢 | 年収レンジ(推計) | 中央値(推計) |
|---|---|---|
| 25歳 | 370〜470万円 | 約420万円 |
| 30歳 | 450〜600万円 | 約525万円 |
| 35歳 | 520〜730万円 | 約625万円 |
| 40歳 | 600〜870万円 | 約735万円 |
| 45歳 | 650〜950万円 | 約800万円 |
| 50歳 | 680〜980万円 | 約830万円 |
推計の参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」、doda「年齢別平均年収」、各種転職サイトの公開データをもとに当サイトが独自推計
上記は自動車業界全体の推計値であり、大手企業と中小企業で200〜400万円以上の差があります。また、管理職昇進のタイミングや専門スキルによっても大きく変動します。
自動車業界の職種別年収【推計】
自動車業界では職種によって年収が大きく異なります。以下に主要職種の年収目安をまとめました。
| 職種 | 年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| パワートレイン開発エンジニア | 500〜1,000万円 | EV・HEV・FCVのパワートレイン設計開発。電動化で需要急増中 |
| 自動運転・ADASエンジニア | 600〜1,200万円 | センサー融合、AI認識、経路計画等の開発。最も年収が高い職種の一つ |
| 車載ソフトウェアエンジニア | 500〜1,000万円 | AUTOSAR、車載OS、OTAアップデート等の開発。SDV化で需要が急増 |
| 生産技術エンジニア | 450〜800万円 | 生産ラインの設計・改善・自動化。製造業の根幹を支える職種 |
| 品質管理エンジニア | 450〜750万円 | 品質保証・品質管理。リコール防止の重責を担う |
| 営業・マーケティング | 400〜800万円 | 法人営業やディーラー支援、ブランド戦略を担当 |
推計の参考:doda、マイナビ転職、各転職サイトの求人データをもとに当サイトが独自推計
自動車業界で年収を上げる方法
自動車業界で年収アップを実現するための具体的な方法を紹介します。
1. EV・自動運転分野への専門特化
CASEの進展により、EV・自動運転・コネクテッド分野のエンジニアの市場価値が急上昇。従来のエンジン開発から電動化・ソフトウェア開発にスキルチェンジすることで年収100〜300万円アップが見込める。
2. 完成車メーカーへの転職
Tier2・Tier3の部品メーカーから完成車メーカー(トヨタ・ホンダ等)に転職すると年収200〜400万円アップするケースが多い。特に電動化やソフトウェア関連のスキルがあれば転職成功率が高い。
3. 外資系自動車メーカー・テック企業への転身
テスラ、BYD、ウェイモなどの外資系やテック企業の自動車部門は日系より高年収。英語力があれば年収1.5〜2倍も可能。
自動車業界への転職に有利なスキル・資格
自動車業界で評価されるスキルや、年収アップに直結する資格は以下の通りです。
- EV・電動化技術:バッテリー技術、モーター制御、パワーエレクトロニクスの知識。自動車業界で最も需要が高いスキル
- 車載ソフトウェア(AUTOSAR/ROS):車載OSやミドルウェアの開発経験。C/C++やPythonのプログラミング能力も必須
- CAE/CAD(解析・設計):CATIA、NX等の3D CADや構造解析・流体解析の経験。機械系エンジニアの基本スキル
- TOEIC/英語力:グローバル開発が標準のため英語力が重要。TOEIC700以上で海外赴任や外資系転職の道が開ける
自動車業界の将来性・今後の見通し
自動車業界は100年に一度の変革期(CASE:Connected, Autonomous, Shared, Electric)を迎えています。EV化の加速により、従来のエンジン関連の技術者は減少する一方、バッテリー・モーター・ソフトウェアエンジニアの需要が急増しています。トヨタを含む日系メーカーもEV戦略を本格化させており、ソフトウェア人材には破格の待遇を提示するケースも増えています。中長期的にはSDV(ソフトウェア定義車両)への移行が進み、IT企業との人材獲得競争がさらに激化する見込みです。
自動車業界に関するよくある質問
自動車業界全体の平均年収は約490万円です。完成車メーカー大手は800〜900万円、大手Tier1は700〜800万円、ディーラーは350〜500万円が目安です。
トヨタ自動車の平均年収は有価証券報告書によると約899万円です。管理職になると1,200〜1,500万円、部長クラスで1,600万円以上も可能です。
EV・自動運転・ソフトウェアなどの成長分野にスキルチェンジすることが最も効果的です。また、Tier2からTier1、Tier1から完成車メーカーへのステップアップで年収200〜400万円アップが見込めます。
EV化・自動運転化により業界構造は大きく変化していますが、モビリティの需要自体は今後も続きます。ソフトウェアや電動化の技術者は特に将来性が高いです。
製造業や機械系の経験があれば転職しやすいです。特にソフトウェアエンジニアはIT業界からの転職者を積極的に受け入れています。
キャリアブースト編集部
転職市場を10年以上分析してきた専門チーム。累計1,000名以上の転職相談実績あり。
厚生労働省の統計データおよび各社有価証券報告書に基づき、正確な情報提供を心がけています。





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