航空業界の平均年収は約470万円。大手航空2社(ANA・JAL)は平均700〜800万円、パイロットは2,000万円超、CA(客室乗務員)は500〜650万円が目安です。コロナ禍からの業績回復が顕著で、待遇改善が進んでいます。
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航空業界の特徴と年収の全体像
航空業界の平均年収はdodaの調査で約470万円。日本航空(JAL)と全日本空輸(ANA)の大手2社は平均年収700〜800万円で、コロナ禍で大幅に下がった年収がほぼ回復しています。パイロットは年収2,000万円超と航空業界で最も高年収な職種です。インバウンド需要の急増と海外旅行の回復により、国際線の需要が急拡大しています。LCC(格安航空会社)の成長もあり、航空業界全体の旅客数はコロナ前の水準を上回りつつあります。
日本の航空市場は旅客運送収入ベースで約4兆円。ANA・JALの2大キャリアが国内線・国際線の約8割を占めます。LCC(Peach、ジェットスター等)のシェアは約15%に成長。空港関連業務に約30万人が従事しています。
出典:doda「平均年収ランキング2024」業種別データ
航空業界の最新トレンド
- インバウンド・国際線需要の急拡大:訪日外国人の急増で国際線の需要が急拡大。ANA・JALとも国際線の増便・新規就航を推進
- パイロット・整備士不足:大量退職時代を迎え、パイロットと航空整備士の不足が深刻化。養成コストが高く供給が追いつかない状況
- SAF(持続可能な航空燃料):脱炭素に向けSAFの導入が義務化される方向。航空会社のコスト構造に影響
航空業界のセグメント別年収を比較
航空業界と一口に言っても、セグメント(業態)によって年収水準は大きく異なります。以下の表で主要セグメント別の年収を比較します。
| セグメント | 平均年収 | 年収レンジ | 代表企業 |
|---|---|---|---|
| パイロット(機長クラス) | 2,000〜2,500万円 | 1,500〜3,000万円 | ANA、JAL各社の機長。副操縦士は1,200〜1,800万円 |
| 大手航空(総合職事務系) | 700〜800万円 | 400〜1,200万円 | ANA、JAL。経営企画、営業、路線計画等を担当 |
| 大手航空(技術系・整備士) | 600〜750万円 | 400〜1,000万円 | ANA、JAL。航空機の点検・整備を担当 |
| CA(客室乗務員・大手) | 500〜650万円 | 350〜850万円 | ANA、JALのCA。国際線担当や管理職で年収アップ |
| LCC・リージョナル航空 | 400〜550万円 | 300〜700万円 | Peach、ジェットスター、スカイマーク |
| 空港グランドハンドリング | 320〜450万円 | 270〜550万円 | JALグランドサービス、ANAエアポートサービス等 |
航空業界の高年収セグメントの特徴
航空業界で最も年収が高いセグメントはパイロット(機長クラス)で、平均年収は2,000〜2,500万円です。ANA、JAL各社の機長。副操縦士は1,200〜1,800万円などが代表的な企業です。
一方、空港グランドハンドリングの平均年収は320〜450万円と比較的低めですが、経験やスキル次第で年収アップが可能です。
航空業界の企業別年収ランキングTOP10
航空業界の主要企業について、有価証券報告書等の公開データをもとに年収ランキングを作成しました。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ANAホールディングス | 787万円 | 有報2024年3月期 |
| 2位 | 日本航空(JAL) | 846万円 | 有報2024年3月期 |
| 3位 | スカイマーク | 590万円 | 有報2024年3月期 |
| 4位 | Peach Aviation | 480万円※ | 推定(OpenWork) |
| 5位 | ジェットスター・ジャパン | 460万円※ | 推定(OpenWork) |
| 6位 | AIRDO | 510万円※ | 推定(OpenWork) |
| 7位 | ソラシドエア | 500万円※ | 推定(OpenWork) |
| 8位 | 日本貨物航空(NCA) | 650万円※ | 推定(OpenWork) |
| 9位 | スターフライヤー | 520万円 | 有報2024年3月期 |
| 10位 | フジドリームエアラインズ | 490万円※ | 推定(OpenWork) |
各社有価証券報告書「従業員の状況」より。※印は口コミサイト等からの推定値。持株会社(HD)は本体少数社員のため年収が高く出る傾向があります。
年収ランキング上位企業の特徴
ANAホールディングスの平均年収は約787万円です。国内最大の航空グループ。国内線・国際線ともにトップシェア
日本航空(JAL)の平均年収は約846万円です。大手航空2社の一角。2010年の経営破綻後、V字回復を達成
スカイマークの平均年収は約590万円です。独立系の中堅航空。羽田発着枠で大手に次ぐ存在感
航空業界の年齢別年収はいくら?【推計】
航空業界で働く場合、年齢別の年収目安は以下の通りです。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータと業界特性をもとに推計しました。
| 年齢 | 年収レンジ(推計) | 中央値(推計) |
|---|---|---|
| 25歳 | 300〜420万円 | 約360万円 |
| 30歳 | 380〜560万円 | 約470万円 |
| 35歳 | 450〜680万円 | 約565万円 |
| 40歳 | 520〜800万円 | 約660万円 |
| 45歳 | 560〜870万円 | 約715万円 |
| 50歳 | 580〜900万円 | 約740万円 |
推計の参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」、doda「年齢別平均年収」、各種転職サイトの公開データをもとに当サイトが独自推計
上記は航空業界全体の推計値であり、大手企業と中小企業で200〜400万円以上の差があります。また、管理職昇進のタイミングや専門スキルによっても大きく変動します。
航空業界の職種別年収【推計】
航空業界では職種によって年収が大きく異なります。以下に主要職種の年収目安をまとめました。
| 職種 | 年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| パイロット(機長) | 2,000〜3,000万円 | 航空機の操縦を担当。最も責任が重く最も高年収の職種。養成に数千万円のコスト |
| パイロット(副操縦士) | 1,200〜1,800万円 | 機長をサポートして航空機を操縦。経験を積んで機長昇格を目指す |
| CA(客室乗務員) | 350〜650万円 | 機内サービスと保安業務を担当。国際線担当やチーフパーサーは年収アップ |
| 航空整備士 | 400〜750万円 | 航空機の点検・整備・修理を担当。一等航空整備士は市場価値が高い |
| グランドスタッフ | 300〜450万円 | 空港でのチェックイン、搭乗案内等を担当。語学力が重要 |
| 路線計画・営業企画 | 500〜900万円 | 路線の開設・増減便の計画、マーケティング戦略を担当。総合職の中核業務 |
推計の参考:doda、マイナビ転職、各転職サイトの求人データをもとに当サイトが独自推計
航空業界で年収を上げる方法
航空業界で年収アップを実現するための具体的な方法を紹介します。
1. パイロットへのキャリアチェンジ
航空業界で最も高年収のパイロットは年収2,000〜3,000万円。航空大学校や自社養成パイロット制度を利用して目指す方法がある。30歳前後までなら自社養成に応募可能な航空会社もあり、異業種からの転身事例も存在する。
2. 外資系航空・海外転職
シンガポール航空、エミレーツ航空、カタール航空等の外資系エアラインはCAの年収が高い傾向。免税の中東系エアラインでは手取りベースで日本の1.5倍以上になるケースも。英語力が必須条件。
3. 航空業界の関連企業への転職
ANA・JALの年収は航空業界内では高水準だが、より高年収を目指すなら航空機リース会社(オリックス・エアクラフト等)や航空コンサルティングへの転身も選択肢。航空業界の知見を活かして総合商社の航空部門に転職するケースもある。
航空業界への転職に有利なスキル・資格
航空業界で評価されるスキルや、年収アップに直結する資格は以下の通りです。
- 定期運送用操縦士免許:パイロットに必要な最上位の操縦資格。取得には長期間の訓練と多額の費用が必要
- 一等航空整備士:大型航空機の整備を行うための国家資格。航空整備士の最高峰で市場価値が非常に高い
- TOEIC・英語力:国際線業務やパイロットにはICAO英語能力証明(Level4以上)が必要。CA・グランドスタッフもTOEIC600以上が目安
- 総合旅行業務取扱管理者:旅行商品の企画・販売に関する国家資格。航空会社の営業部門で評価される
航空業界の将来性・今後の見通し
航空業界はコロナ禍から完全に回復し、インバウンド需要の急拡大で業績は好調です。ANA・JALとも国際線の増便・新規就航を進めており、パイロット・整備士・CAの大量採用を行っています。LCCの成長も続き、航空旅客のすそ野は広がっています。一方でパイロット不足は世界的な課題であり、養成・確保が各社の最重要経営課題です。SAF(持続可能な航空燃料)の導入義務化はコスト増要因ですが、脱炭素対応は避けられない潮流です。航空業界は景気変動の影響を受けやすいものの、長期的な成長が期待される業界です。
航空業界に関するよくある質問
航空業界全体の平均年収は約470万円です。ANA・JALの総合職は700〜800万円、パイロットは2,000万円超、CA(大手)は500〜650万円が目安です。
大手航空会社の機長クラスは年収2,000〜3,000万円です。副操縦士は1,200〜1,800万円。LCCのパイロットは大手より低めですが、それでも1,200万円前後の水準です。
ANA・JALのCAは入社時年収350万円程度からスタートし、経験10年で500〜600万円が目安。国際線チーフパーサーで650万円前後。LCCのCAは350〜450万円程度です。
インバウンド需要の拡大とアジア市場の成長で、航空需要は長期的に増加が見込まれます。パイロット不足は深刻ですが、その分パイロットの市場価値は上昇傾向です。
CA・グランドスタッフは定期的に大規模採用を行っています。総合職は中途採用枠もあり、マーケティングやIT、ファイナンスの経験者を積極的に採用しています。英語力があると有利です。
キャリアブースト編集部
転職市場を10年以上分析してきた専門チーム。累計1,000名以上の転職相談実績あり。
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