出版業界の平均年収は約430万円。大手出版3社(集英社・講談社・小学館)は平均800〜1,100万円と高水準ですが、中小出版社は400〜550万円にとどまります。デジタルシフトで電子コミックが急成長し、業界構造が大きく変化しています。
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出版業界の特徴と年収の全体像
出版業界の平均年収はdodaの調査で約430万円。全業界平均とほぼ同水準ですが、企業規模による年収格差が非常に大きいのが特徴です。集英社・講談社・小学館の大手出版3社は平均年収800〜1,100万円と高水準を維持していますが、中小出版社は400〜550万円、零細出版社は300万円台ということも珍しくありません。紙の出版物(書籍・雑誌)の市場は縮小傾向ですが、電子コミック市場は急成長しており、2023年の電子出版市場は約6,000億円に達しています。特にマンガの版権ビジネス(アニメ化・映画化・ゲーム化・海外版権)が大きな収益源となっています。
日本の出版市場は紙と電子を合わせて約1.6兆円(出版科学研究所調べ)。電子出版の比率は約35%に上昇し、特に電子コミックが全体を牽引しています。出版社は約3,000社ありますが、売上高の上位10社で市場の約5割を占める寡占構造です。
出典:doda「平均年収ランキング2024」業種別データ
出版業界の最新トレンド
- 電子コミックの急成長:電子コミック市場は年率10%超で成長。ジャンプ+やマガポケ等の自社アプリが読者を獲得し、広告収入も増加
- IP(知的財産)ビジネスの拡大:鬼滅の刃、呪術廻戦、SPY×FAMILY等のメディアミックスが大きな収益を生み、出版社の収益構造が変化
- Webメディア・動画への展開:出版社が紙媒体にとどまらず、Webメディア・YouTube・Podcast等のデジタルコンテンツに展開
出版業界のセグメント別年収を比較
出版業界と一口に言っても、セグメント(業態)によって年収水準は大きく異なります。以下の表で主要セグメント別の年収を比較します。
| セグメント | 平均年収 | 年収レンジ | 代表企業 |
|---|---|---|---|
| 大手出版3社 | 850〜1,100万円 | 550〜1,500万円 | 集英社、講談社、小学館 |
| 大手出版・メディア | 650〜850万円 | 450〜1,200万円 | KADOKAWA、日経BP、文藝春秋 |
| 中堅出版社 | 500〜650万円 | 400〜900万円 | 新潮社、光文社、朝日新聞出版 |
| 専門出版・学術出版 | 450〜600万円 | 350〜800万円 | 医学書院、東洋経済新報社、ダイヤモンド社 |
| Webマンガ・コミックプラットフォーム | 500〜750万円 | 400〜1,100万円 | LINE Digital Frontier、Cygames(コミック部門) |
| 中小出版社 | 350〜500万円 | 280〜650万円 | 各種中小出版社 |
出版業界の高年収セグメントの特徴
出版業界で最も年収が高いセグメントは大手出版3社で、平均年収は850〜1,100万円です。集英社、講談社、小学館などが代表的な企業です。
一方、中小出版社の平均年収は350〜500万円と比較的低めですが、経験やスキル次第で年収アップが可能です。
出版業界の企業別年収ランキングTOP10
出版業界の主要企業について、有価証券報告書等の公開データをもとに年収ランキングを作成しました。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 集英社 | 1164万円※ | 推定(OpenWork) |
| 2位 | 講談社 | 1094万円※ | 推定(OpenWork) |
| 3位 | 小学館 | 1013万円※ | 推定(OpenWork) |
| 4位 | KADOKAWA | 616万円 | 有報2024年3月期 |
| 5位 | 文藝春秋 | 700万円※ | 推定(OpenWork) |
| 6位 | 新潮社 | 650万円※ | 推定(OpenWork) |
| 7位 | 日経BP | 780万円※ | 推定(OpenWork) |
| 8位 | 東洋経済新報社 | 700万円※ | 推定(OpenWork) |
| 9位 | ダイヤモンド社 | 680万円※ | 推定(OpenWork) |
| 10位 | 光文社 | 630万円※ | 推定(OpenWork) |
各社有価証券報告書「従業員の状況」より。※印は口コミサイト等からの推定値。持株会社(HD)は本体少数社員のため年収が高く出る傾向があります。
年収ランキング上位企業の特徴
集英社の平均年収は約1164万円です。ワンピース、鬼滅の刃、呪術廻戦等の大ヒット作品を擁するマンガ出版最大手
講談社の平均年収は約1094万円です。週刊少年マガジン、モーニング等を発行。進撃の巨人、ブルーロック等のIP収益が好調
小学館の平均年収は約1013万円です。コロコロコミック、少年サンデー等を発行。名探偵コナンの版権収入が柱
出版業界の年齢別年収はいくら?【推計】
出版業界で働く場合、年齢別の年収目安は以下の通りです。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータと業界特性をもとに推計しました。
| 年齢 | 年収レンジ(推計) | 中央値(推計) |
|---|---|---|
| 25歳 | 320〜420万円 | 約370万円 |
| 30歳 | 400〜560万円 | 約480万円 |
| 35歳 | 470〜680万円 | 約575万円 |
| 40歳 | 520〜780万円 | 約650万円 |
| 45歳 | 550〜830万円 | 約690万円 |
| 50歳 | 560〜850万円 | 約705万円 |
推計の参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」、doda「年齢別平均年収」、各種転職サイトの公開データをもとに当サイトが独自推計
上記は出版業界全体の推計値であり、大手企業と中小企業で200〜400万円以上の差があります。また、管理職昇進のタイミングや専門スキルによっても大きく変動します。
出版業界の職種別年収【推計】
出版業界では職種によって年収が大きく異なります。以下に主要職種の年収目安をまとめました。
| 職種 | 年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| 編集者(コミック) | 400〜900万円 | マンガ作品の企画・編集を担当。ヒット作を生み出すと社内評価が大幅アップ |
| 編集者(書籍・文芸) | 400〜800万円 | 書籍の企画・編集を担当。ベストセラーを手がけると高い評価を得られる |
| デジタルメディア編集 | 400〜700万円 | Webメディア、電子書籍、アプリのコンテンツ企画・運営を担当 |
| 版権・ライツビジネス | 450〜800万円 | 作品のメディアミックス(アニメ化・映画化・海外販売)の交渉・管理を担当 |
| 広告営業 | 400〜750万円 | 雑誌・Web媒体への広告出稿の営業を担当。タイアップ企画力が求められる |
| 校正・校閲 | 350〜550万円 | 原稿の誤字脱字・事実関係の確認を担当。正確性と幅広い知識が必要 |
推計の参考:doda、マイナビ転職、各転職サイトの求人データをもとに当サイトが独自推計
出版業界で年収を上げる方法
出版業界で年収アップを実現するための具体的な方法を紹介します。
1. 大手出版3社への転職
集英社・講談社・小学館は年収が中小出版社の2倍以上。中途採用の枠は少ないが、編集経験者やデジタル人材の募集は増加傾向。コミック編集の経験があると特に有利。大手3社に入るだけで年収800万円超が視野に入る。
2. IP・ライツビジネスへの転身
出版社のIPビジネス(アニメ化・映画化・海外版権販売)は大きな利益を生む成長分野。版権管理やライセンス交渉のスキルを身につけることで、出版業界内でも高年収のポジションに就ける。英語力があると海外版権の業務で重宝される。
3. Webメディア・テック企業への転職
出版社での編集経験を活かして、Webメディア企業やテック企業のコンテンツマーケティング部門に転職するケースが増加。IT企業の方が年収水準が高い場合も多く、編集スキル×デジタルスキルの組み合わせで市場価値が上がる。
出版業界への転職に有利なスキル・資格
出版業界で評価されるスキルや、年収アップに直結する資格は以下の通りです。
- 編集力・企画力:コンテンツの企画立案から制作管理までの総合力。出版業界で最も重要なスキル
- デジタルマーケティング:SNS運用、SEO、Web分析等のデジタルスキル。電子出版・Webメディア時代に必須
- 語学力(英語・その他外国語):海外版権のライセンス交渉や翻訳出版に必要。グローバルなIP展開で重要性が増加
- 著作権・知的財産の知識:出版契約、著作権法、ライセンス契約等の法務知識。版権ビジネスには不可欠
出版業界の将来性・今後の見通し
出版業界は紙の書籍・雑誌の市場は縮小が続いていますが、電子コミックとIPビジネスの成長で大手出版社の業績は好調です。集英社は売上高6,000億円を突破し、講談社・小学館も過去最高益を更新しています。マンガの世界的な人気は今後も続く見込みで、海外版権ビジネスは成長の余地が大きいです。一方で中小出版社は厳しい経営環境が続き、業界内の格差は拡大傾向にあります。デジタルシフトの加速により、テクノロジーに強い人材の需要が高まっており、従来の紙の出版に加えてデジタルコンテンツの企画・制作スキルが求められる時代です。
出版業界に関するよくある質問
出版業界全体の平均年収は約430万円です。大手出版3社(集英社・講談社・小学館)は850〜1,100万円、中堅出版社は500〜650万円、中小出版社は350〜500万円と企業規模による差が非常に大きいです。
集英社・講談社・小学館の管理職(40歳前後)で年収1,000万円超が見込めます。文藝春秋や新潮社等の中堅大手でも管理職クラスで到達可能。ヒット作品を手がけた編集者は特に高い評価を受けます。
紙の出版物は縮小傾向ですが、電子コミック・IPビジネスは急成長中。特にマンガの世界的人気が追い風で、大手出版社の業績は過去最高水準です。デジタルとIPを軸に成長が期待されます。
編集アシスタントや営業職、デジタルメディアの運営担当なら未経験でも転職可能です。ただし大手出版社の正社員は競争率が非常に高く、契約社員や派遣社員からスタートするケースが多いです。
締め切り前は深夜まで働くこともありますが、近年は働き方改革が進んでいます。大手出版社は残業管理が厳格化しており、以前より労働環境は改善傾向。ただし担当作品のスケジュールに左右される面はあります。
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キャリアブースト編集部
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