製薬業界の平均年収は約600万円。大手製薬メーカーは平均900〜1,000万円と全業界トップクラス。MR(営業)の平均年収も約700万円と高水準。バイオ医薬品・デジタル創薬の分野で専門人材の需要が急増しています。
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製薬業界の特徴と年収の全体像
製薬業界の平均年収はdodaの調査で約600万円と、全業界の中でも高い水準にあります。特に大手製薬メーカー(武田薬品・アステラス・第一三共等)は平均年収900〜1,000万円超で、外資系製薬(ファイザー・ロシュ等)も1,000万円前後と高年収です。製薬業界が高年収な理由は、医薬品の利益率が高く研究開発に多額の投資を行うビジネスモデルにあります。近年はバイオ医薬品や抗体医薬の開発が主流となり、データサイエンスやAI創薬の専門人材の需要も急増しています。
日本の医薬品市場規模は約10.5兆円(IQVIA調べ)で、世界第3位の医薬品市場です。新薬開発には1品目あたり数百億〜数千億円の投資が必要で、グローバルでの開発競争が激化しています。
出典:doda「平均年収ランキング2024」業種別データ
製薬業界の最新トレンド
- バイオ医薬品・抗体医薬:低分子薬からバイオ医薬品へのシフトが加速。抗体医薬やADC(抗体薬物複合体)の開発に注力する企業が増加
- AI・デジタル創薬:AIを活用した創薬標的の探索や臨床試験の効率化が進展。データサイエンティストの需要が急増
- グローバル開発:日本発のグローバル新薬開発が活発化。第一三共のエンハーツ(ADC)は世界で大型薬に成長
製薬業界のセグメント別年収を比較
製薬業界と一口に言っても、セグメント(業態)によって年収水準は大きく異なります。以下の表で主要セグメント別の年収を比較します。
| セグメント | 平均年収 | 年収レンジ | 代表企業 |
|---|---|---|---|
| 外資系大手製薬 | 950〜1,200万円 | 600〜2,000万円 | ファイザー、ロシュ、ノバルティス、アッヴィ |
| 内資系大手製薬 | 900〜1,050万円 | 550〜1,500万円 | 武田薬品、アステラス、第一三共、エーザイ |
| 中堅製薬 | 650〜800万円 | 450〜1,100万円 | 塩野義、小野薬品、大日本住友、参天 |
| ジェネリック製薬 | 500〜650万円 | 350〜900万円 | 沢井製薬、日医工、東和薬品 |
| CRO(医薬品開発受託) | 450〜600万円 | 350〜800万円 | シミック、イーピーエス、パレクセル |
| OTC・ヘルスケア | 500〜700万円 | 350〜900万円 | 大正製薬、ロート製薬、小林製薬 |
製薬業界の高年収セグメントの特徴
製薬業界で最も年収が高いセグメントは外資系大手製薬で、平均年収は950〜1,200万円です。ファイザー、ロシュ、ノバルティス、アッヴィなどが代表的な企業です。
一方、OTC・ヘルスケアの平均年収は500〜700万円と比較的低めですが、経験やスキル次第で年収アップが可能です。
製薬業界の企業別年収ランキングTOP10
製薬業界の主要企業について、有価証券報告書等の公開データをもとに年収ランキングを作成しました。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 第一三共 | 1113万円 | 有報2024年3月期 |
| 2位 | アステラス製薬 | 1062万円 | 有報2024年3月期 |
| 3位 | 武田薬品工業 | 1097万円 | 有報2024年3月期 |
| 4位 | エーザイ | 1050万円 | 有報2024年3月期 |
| 5位 | 中外製薬 | 1155万円 | 有報2024年12月期 |
| 6位 | 小野薬品工業 | 964万円 | 有報2024年3月期 |
| 7位 | 塩野義製薬 | 904万円 | 有報2024年3月期 |
| 8位 | 大塚ホールディングス | 1072万円 | 有報2024年3月期 |
| 9位 | 田辺三菱製薬 | 860万円※ | 推定(OpenWork) |
| 10位 | 協和キリン | 870万円 | 有報2024年12月期 |
各社有価証券報告書「従業員の状況」より。※印は口コミサイト等からの推定値。持株会社(HD)は本体少数社員のため年収が高く出る傾向があります。
年収ランキング上位企業の特徴
第一三共の平均年収は約1113万円です。ADC(抗体薬物複合体)エンハーツが世界的大型薬に成長。株価も急上昇
アステラス製薬の平均年収は約1062万円です。泌尿器・移植領域に強み。グローバル売上比率が高い
武田薬品工業の平均年収は約1097万円です。日本最大の製薬会社。シャイアー買収で世界トップ10入り
製薬業界の年齢別年収はいくら?【推計】
製薬業界で働く場合、年齢別の年収目安は以下の通りです。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータと業界特性をもとに推計しました。
| 年齢 | 年収レンジ(推計) | 中央値(推計) |
|---|---|---|
| 25歳 | 400〜520万円 | 約460万円 |
| 30歳 | 500〜700万円 | 約600万円 |
| 35歳 | 600〜880万円 | 約740万円 |
| 40歳 | 700〜1050万円 | 約875万円 |
| 45歳 | 780〜1150万円 | 約965万円 |
| 50歳 | 800〜1200万円 | 約1000万円 |
推計の参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」、doda「年齢別平均年収」、各種転職サイトの公開データをもとに当サイトが独自推計
上記は製薬業界全体の推計値であり、大手企業と中小企業で200〜400万円以上の差があります。また、管理職昇進のタイミングや専門スキルによっても大きく変動します。
製薬業界の職種別年収【推計】
製薬業界では職種によって年収が大きく異なります。以下に主要職種の年収目安をまとめました。
| 職種 | 年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| 研究職(創薬研究) | 500〜1,200万円 | 新薬の候補物質を探索・最適化する。博士号取得者が多く専門性が高い |
| 臨床開発職 | 550〜1,000万円 | 治験の計画・実施・データ管理を担当。グローバル治験では英語力も必須 |
| MR(医薬情報担当者) | 500〜900万円 | 医師への医薬品情報提供・営業活動。インセンティブで年収変動 |
| 薬事(レギュラトリーアフェアーズ) | 500〜1,000万円 | 新薬の承認申請業務。規制当局との折衝を担当する専門職 |
| メディカルアフェアーズ | 600〜1,100万円 | 医学的エビデンスの構築やKOLマネジメント。医師免許保持者も |
| データサイエンス・AI創薬 | 600〜1,200万円 | AIや統計手法を用いた創薬支援。需要急増中で高年収 |
推計の参考:doda、マイナビ転職、各転職サイトの求人データをもとに当サイトが独自推計
製薬業界で年収を上げる方法
製薬業界で年収アップを実現するための具体的な方法を紹介します。
1. 外資系製薬への転職
同じ職種でも外資系に転職するだけで年収が100〜300万円アップするケースが多い。英語力(TOEIC800以上)が必須条件。メディカルアフェアーズやマーケティング職は特に外資系の年収が高い。
2. 専門領域の深化
オンコロジー(がん)、免疫、CNS(中枢神経)など特定領域の深い知見を持つ人材は市場価値が高い。特にバイオ医薬品やADCの経験者は引く手あまたの状態が続いている。
3. MRからの職種転換
MRの将来性に不安を感じる場合、MSL(メディカルサイエンスリエゾン)やマーケティング、医薬品開発へのキャリアチェンジが有効。MBA取得で戦略部門への異動も可能。
製薬業界への転職に有利なスキル・資格
製薬業界で評価されるスキルや、年収アップに直結する資格は以下の通りです。
- 薬剤師免許・博士号:研究職は博士号がほぼ必須。薬剤師免許はMRや薬事職で有利。医師免許があればメディカルアフェアーズで高年収
- バイオ・分子生物学の知識:抗体医薬やADCなどバイオ医薬品の知識。遺伝子治療・細胞治療の経験者も高評価
- 英語力(TOEIC800以上):グローバル開発が標準のため英語力は必須。外資系製薬への転職にはビジネスレベルの英語力が求められる
- データサイエンス・統計:臨床統計、生物統計、機械学習の知識。AI創薬分野では特に高い年収が提示される
製薬業界の将来性・今後の見通し
製薬業界はバイオ医薬品やADCなどの革新的医薬品の開発が活発化しており、成長が期待されています。第一三共のエンハーツの成功に見られるように、日本発のグローバル新薬が増えてきています。一方、薬価引き下げやジェネリック浸透率の上昇で国内市場は伸び悩む面もあり、グローバル展開が成長の鍵です。AI創薬やデジタルヘルスの台頭により、データサイエンスやソフトウェアの専門人材への需要は今後さらに高まるでしょう。MR職は減少傾向にありますが、専門MRの需要は依然として高い水準です。
製薬業界に関するよくある質問
製薬業界全体の平均年収は約600万円です。大手製薬メーカーは900〜1,000万円超、外資系は950〜1,200万円と高水準。ジェネリック製薬は500〜650万円が目安です。
MRの平均年収は約700万円で、大手では800〜900万円に達します。デジタル化の進展でMR数は減少傾向ですが、オンコロジーなど専門領域のMRは依然として需要が高いです。
大手製薬メーカーの管理職(課長級、35〜40歳)で到達可能です。外資系製薬なら30代で1,000万円超のケースも。研究職は博士号保有で大手に入れば同様の水準です。
薬剤師免許、博士号が最も有利。臨床開発ではCRA(臨床開発モニター)の実務経験が重要。データサイエンス関連の資格やプログラミングスキルも評価が上がっています。
MRや管理部門(経営企画・人事・経理)は文系からの入社も可能です。MRは文系出身者も多く活躍しています。ただし研究・開発職は理系のバックグラウンドが必須です。
キャリアブースト編集部
転職市場を10年以上分析してきた専門チーム。累計1,000名以上の転職相談実績あり。
厚生労働省の統計データおよび各社有価証券報告書に基づき、正確な情報提供を心がけています。





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