介護業界の平均年収は約360万円。介護職の平均年収は約360万円と全業界で最も低い水準の一つ。しかし処遇改善加算の拡充や人手不足を背景に賃上げが進行中。管理職やケアマネは450〜550万円が目安です。
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介護業界の特徴と年収の全体像
介護業界の平均年収は約360万円で、全業界の中でも低い水準にあります。厚生労働省の「介護従事者処遇状況等調査」によると、介護職員の平均月収は約31万円(賞与含む年収で約370万円)です。しかし、深刻な人手不足を背景に政府は処遇改善加算を段階的に拡充しており、2024年度には月額6,000円の賃上げが実施されました。介護福祉士やケアマネジャーなどの資格を取得し管理職に就けば年収500万円以上も可能です。高齢化の進展により介護需要は確実に拡大しており、将来性のある業界と言えます。
日本の介護市場規模は約12兆円(介護給付費実績統計)で、要介護認定者は約700万人に達しています。2040年には介護職員が約69万人不足すると推計されており、処遇改善が喫緊の課題です。
出典:doda「平均年収ランキング2024」業種別データ / 厚生労働省「介護従事者処遇状況等調査」
介護業界の最新トレンド
- 処遇改善と賃上げ:政府の処遇改善加算の拡充により介護職員の賃上げが進行中。2024年度は月額6,000円のベースアップが実施された
- 介護DX・ICT活用:見守りセンサー、介護ロボット、記録システムのICT化が進展。業務効率化により負担軽減を図る
- 外国人介護人材:特定技能制度やEPAにより外国人介護人材の受け入れが拡大。ベトナム・インドネシア等からの人材が増加
介護業界のセグメント別年収を比較
介護業界と一口に言っても、セグメント(業態)によって年収水準は大きく異なります。以下の表で主要セグメント別の年収を比較します。
| セグメント | 平均年収 | 年収レンジ | 代表企業 |
|---|---|---|---|
| 介護施設運営(大手) | 400〜550万円 | 300〜700万円 | SOMPOケア、ニチイ学館、ベネッセスタイルケア |
| 訪問介護大手 | 350〜480万円 | 280〜600万円 | セントケア、ツクイ、ケア21 |
| 介護機器・用品メーカー | 500〜700万円 | 350〜900万円 | パラマウントベッド、フランスベッド、CYBERDYNE |
| 福祉用具貸与 | 380〜500万円 | 300〜650万円 | ヤマシタ、フランスベッド、パナソニックエイジフリー |
| 介護施設(中小) | 320〜420万円 | 250〜550万円 | 社会福祉法人、地域の介護事業者 |
| 訪問介護(中小) | 300〜400万円 | 250〜500万円 | 地域の訪問介護事業所 |
介護業界の高年収セグメントの特徴
介護業界で最も年収が高いセグメントは介護施設運営(大手)で、平均年収は400〜550万円です。SOMPOケア、ニチイ学館、ベネッセスタイルケアなどが代表的な企業です。
一方、訪問介護(中小)の平均年収は300〜400万円と比較的低めですが、経験やスキル次第で年収アップが可能です。
介護業界の企業別年収ランキングTOP10
介護業界の主要企業について、有価証券報告書等の公開データをもとに年収ランキングを作成しました。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 1位 | SOMPOホールディングス(介護事業) | 680万円※ | 推定(介護事業部門) |
| 2位 | パラマウントベッドHD | 708万円 | 有報2024年3月期 |
| 3位 | ニチイ学館 | 420万円※ | 推定(OpenWork) |
| 4位 | ベネッセスタイルケア | 450万円※ | 推定(OpenWork) |
| 5位 | セコム(介護事業) | 600万円 | 有報2024年3月期(全社) |
| 6位 | ツクイHD | 408万円 | 有報2024年3月期 |
| 7位 | CYBERDYNE | 512万円 | 有報2024年3月期 |
| 8位 | ケア21 | 380万円 | 有報2024年10月期 |
| 9位 | セントケア・ホールディング | 395万円 | 有報2024年3月期 |
| 10位 | ユニマット リタイアメント | 410万円 | 有報2024年3月期 |
各社有価証券報告書「従業員の状況」より。※印は口コミサイト等からの推定値。持株会社(HD)は本体少数社員のため年収が高く出る傾向があります。
年収ランキング上位企業の特徴
SOMPOホールディングス(介護事業)の平均年収は約680万円です。損保ジャパン傘下の介護最大手。SOMPOケアを運営
パラマウントベッドHDの平均年収は約708万円です。医療・介護用ベッド国内シェア約7割のトップメーカー
ニチイ学館の平均年収は約420万円です。介護・医療事務の大手。全国で介護施設を運営
介護業界の年齢別年収はいくら?【推計】
介護業界で働く場合、年齢別の年収目安は以下の通りです。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータと業界特性をもとに推計しました。
| 年齢 | 年収レンジ(推計) | 中央値(推計) |
|---|---|---|
| 25歳 | 270〜340万円 | 約305万円 |
| 30歳 | 300〜390万円 | 約345万円 |
| 35歳 | 320〜430万円 | 約375万円 |
| 40歳 | 340〜480万円 | 約410万円 |
| 45歳 | 350〜510万円 | 約430万円 |
| 50歳 | 360〜520万円 | 約440万円 |
推計の参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」、doda「年齢別平均年収」、各種転職サイトの公開データをもとに当サイトが独自推計
上記は介護業界全体の推計値であり、大手企業と中小企業で200〜400万円以上の差があります。また、管理職昇進のタイミングや専門スキルによっても大きく変動します。
介護業界の職種別年収【推計】
介護業界では職種によって年収が大きく異なります。以下に主要職種の年収目安をまとめました。
| 職種 | 年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| ケアマネジャー(介護支援専門員) | 380〜550万円 | 介護サービス計画(ケアプラン)の作成を担当。資格取得で年収アップ |
| 介護福祉士 | 320〜450万円 | 介護現場のリーダー的存在。国家資格保有者は処遇が優遇される |
| 施設長・管理者 | 450〜650万円 | 介護施設の運営管理を統括。経営能力が求められる管理職ポジション |
| 介護職員(初任者研修以上) | 280〜380万円 | 食事・入浴・排泄介助などの直接介護を担当 |
| リハビリ専門職(PT/OT) | 380〜550万円 | 理学療法士・作業療法士。介護施設でのリハビリを担当 |
| 介護事務 | 280〜370万円 | 介護報酬の請求事務やシフト管理を担当 |
推計の参考:doda、マイナビ転職、各転職サイトの求人データをもとに当サイトが独自推計
介護業界で年収を上げる方法
介護業界で年収アップを実現するための具体的な方法を紹介します。
1. 介護福祉士・ケアマネの資格取得
介護福祉士を取得すると月額数万円の処遇改善加算が適用され、年収30〜50万円アップが見込める。ケアマネジャーの資格を取得すればさらに年収50〜100万円のアップが可能。資格取得が最も確実な年収アップの方法。
2. 施設長・管理者への昇進
介護施設の施設長や管理者に昇進すると年収450〜650万円に達する。介護福祉士の経験を積んだ後、マネジメントスキルを身につけて管理職を目指すのが王道のキャリアパス。
3. 介護関連企業(メーカー・IT)への転職
介護現場の経験を活かして介護機器メーカーや介護ITシステム会社に転職すると年収が大幅にアップする可能性がある。パラマウントベッドやCYBERDYNEなど介護テック企業は成長分野。
介護業界への転職に有利なスキル・資格
介護業界で評価されるスキルや、年収アップに直結する資格は以下の通りです。
- 介護福祉士(国家資格):介護職の基本資格。実務経験3年以上で受験可能。取得すると処遇改善加算の対象になる
- ケアマネジャー(介護支援専門員):介護サービス計画の作成に必要な資格。介護福祉士等の実務経験5年以上で受験可能
- 認知症ケア専門士:認知症ケアの専門知識を証明する資格。高齢化に伴い需要が増加
- ICT・介護ロボットの操作スキル:見守りセンサーや記録システムなど介護ICTの活用スキル。介護DXの推進に必要
介護業界の将来性・今後の見通し
介護業界は高齢化の進展により需要が確実に拡大する成長産業です。2025年には後期高齢者が2,200万人に達し、2040年には約69万人の介護職員が不足すると推計されています。この人手不足を背景に政府は処遇改善加算の拡充を続けており、介護職員の年収は緩やかながら上昇傾向にあります。介護ロボットやICTの導入による業務効率化も進んでおり、テクノロジーを活用できる人材の市場価値は高まっています。外国人介護人材の受け入れ拡大も含め、業界全体の変革が進行中です。
介護業界に関するよくある質問
介護業界全体の平均年収は約360万円です。介護福祉士で320〜450万円、ケアマネジャーで380〜550万円、施設長で450〜650万円が目安です。
政府の処遇改善加算の拡充により緩やかに上昇中です。2024年度は月額6,000円のベースアップが実施されました。人手不足が続く限り、さらなる賃上げが期待されます。
可能です。介護福祉士+ケアマネジャーの資格を取得し、施設長や管理者に昇進すれば年収500万円以上が見込めます。夜勤手当や処遇改善加算を含めると早期の達成も。
可能です。介護職員初任者研修(旧ヘルパー2級)を取得すれば介護の仕事に就けます。無資格でも補助的な業務から始められる事業所もあります。
介護ロボットは業務の補助が目的で、人の代替にはなりません。むしろロボットやICTを活用して効率化を図り、利用者へのケアの質を高めることが求められます。
キャリアブースト編集部
転職市場を10年以上分析してきた専門チーム。累計1,000名以上の転職相談実績あり。
厚生労働省の統計データおよび各社有価証券報告書に基づき、正確な情報提供を心がけています。





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