外食・飲食業界の平均年収は約340万円。外食業界の平均年収は約340万円と全業界で最も低い水準。しかし大手チェーンの本部職は500〜700万円、経営幹部は1,000万円超も。コロナ後の回復で業績は改善傾向です。
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外食・飲食業界の特徴と年収の全体像
外食・飲食業界の平均年収はdodaの調査で約340万円と、全業界の中で最も低い水準にあります。店舗スタッフの多くがシフト制の長時間労働で、人材の定着率が低いことが業界の課題です。しかし、大手チェーンの本部職(経営企画・マーケティング・SV等)は年収500〜700万円、経営幹部は1,000万円超も可能です。コロナ禍で大打撃を受けた業界ですが、2023年以降は回復傾向にあり、インバウンド需要もプラスに作用しています。人手不足を背景に賃上げの動きも出ています。
日本の外食産業市場規模は約26兆円(日本フードサービス協会)で、コロナ前の水準に回復しつつあります。約400万人が従事しており、雇用のすそ野が広い産業です。
出典:doda「平均年収ランキング2024」業種別データ
外食・飲食業界の最新トレンド
- 人手不足と賃上げ:深刻な人手不足により時給引き上げが加速。大手チェーンの初任給引き上げやベースアップの動きも
- DX・省人化:セルフオーダー、配膳ロボット、モバイルオーダー等のDXが普及。人件費削減と顧客体験向上を両立
- インバウンド需要:訪日外国人の急増により都心部の飲食店は好調。ラーメン・寿司・焼肉など日本食ブランドの海外展開も活発
外食・飲食業界のセグメント別年収を比較
外食・飲食業界と一口に言っても、セグメント(業態)によって年収水準は大きく異なります。以下の表で主要セグメント別の年収を比較します。
| セグメント | 平均年収 | 年収レンジ | 代表企業 |
|---|---|---|---|
| 大手外食チェーン(本部) | 550〜750万円 | 400〜1,200万円 | 日本マクドナルドHD、すかいらーくHD、ゼンショーHD |
| ファストフード・カフェ | 400〜550万円 | 300〜750万円 | マクドナルド、スターバックス、ドトール |
| 居酒屋・レストランチェーン | 380〜500万円 | 280〜650万円 | ワタミ、鳥貴族、サイゼリヤ |
| 高級外食・ホテルレストラン | 350〜600万円 | 280〜900万円 | ひらまつ、WDI、ホテル系レストラン |
| 中食・デリバリー | 380〜500万円 | 280〜650万円 | プレナス(ほっともっと)、柿安本店 |
| 個人・中小飲食店 | 280〜380万円 | 200〜500万円 | 独立系レストラン、居酒屋 |
外食・飲食業界の高年収セグメントの特徴
外食・飲食業界で最も年収が高いセグメントは大手外食チェーン(本部)で、平均年収は550〜750万円です。日本マクドナルドHD、すかいらーくHD、ゼンショーHDなどが代表的な企業です。
一方、個人・中小飲食店の平均年収は280〜380万円と比較的低めですが、経験やスキル次第で年収アップが可能です。
外食・飲食業界の企業別年収ランキングTOP10
外食・飲食業界の主要企業について、有価証券報告書等の公開データをもとに年収ランキングを作成しました。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 日本マクドナルドHD | 779万円 | 有報2024年12月期 |
| 2位 | ゼンショーHD | 638万円 | 有報2024年3月期 |
| 3位 | すかいらーくHD | 657万円 | 有報2024年12月期 |
| 4位 | 日本KFCホールディングス | 668万円 | 有報2024年3月期 |
| 5位 | サイゼリヤ | 631万円 | 有報2024年8月期 |
| 6位 | コメダHD | 677万円 | 有報2024年2月期 |
| 7位 | トリドールHD | 600万円 | 有報2024年3月期 |
| 8位 | 壱番屋 | 609万円 | 有報2024年2月期 |
| 9位 | 物語コーポレーション | 614万円 | 有報2024年6月期 |
| 10位 | 鳥貴族HD | 498万円 | 有報2024年7月期 |
各社有価証券報告書「従業員の状況」より。※印は口コミサイト等からの推定値。持株会社(HD)は本体少数社員のため年収が高く出る傾向があります。
年収ランキング上位企業の特徴
日本マクドナルドHDの平均年収は約779万円です。ファストフード最大手。国内約3,000店舗を展開。HD籍社員は本部勤務中心
ゼンショーHDの平均年収は約638万円です。すき家・なか卯・はま寿司を展開。外食売上高日本一
すかいらーくHDの平均年収は約657万円です。ガスト・バーミヤンなどファミレスを多数展開。約3,000店舗
外食・飲食業界の年齢別年収はいくら?【推計】
外食・飲食業界で働く場合、年齢別の年収目安は以下の通りです。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータと業界特性をもとに推計しました。
| 年齢 | 年収レンジ(推計) | 中央値(推計) |
|---|---|---|
| 25歳 | 270〜340万円 | 約305万円 |
| 30歳 | 300〜400万円 | 約350万円 |
| 35歳 | 330〜460万円 | 約395万円 |
| 40歳 | 350〜520万円 | 約435万円 |
| 45歳 | 370〜560万円 | 約465万円 |
| 50歳 | 380〜570万円 | 約475万円 |
推計の参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」、doda「年齢別平均年収」、各種転職サイトの公開データをもとに当サイトが独自推計
上記は外食・飲食業界全体の推計値であり、大手企業と中小企業で200〜400万円以上の差があります。また、管理職昇進のタイミングや専門スキルによっても大きく変動します。
外食・飲食業界の職種別年収【推計】
外食・飲食業界では職種によって年収が大きく異なります。以下に主要職種の年収目安をまとめました。
| 職種 | 年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| スーパーバイザー(SV) | 450〜650万円 | 複数店舗の運営指導を担当。売上改善やスタッフ教育がミッション |
| 商品開発・メニュー開発 | 400〜650万円 | 新メニューの企画開発やプロモーション。食のトレンドを捉える感性が必要 |
| 経営企画・マーケティング(本部) | 500〜800万円 | 本部で事業戦略やブランド戦略を担当。MBAホルダーも活躍 |
| 店長 | 350〜500万円 | 店舗の運営責任者。売上管理・スタッフマネジメント・食材管理を統括 |
| 調理師・シェフ | 300〜500万円 | 調理を担当。高級レストランのシェフは年収800万円超も可能 |
| FC本部(フランチャイズ開発) | 450〜650万円 | FC加盟店の開拓・支援を担当。営業力と経営知識が求められる |
推計の参考:doda、マイナビ転職、各転職サイトの求人データをもとに当サイトが独自推計
外食・飲食業界で年収を上げる方法
外食・飲食業界で年収アップを実現するための具体的な方法を紹介します。
1. 本部職へのキャリアアップ
外食業界で年収を上げる最も確実な方法は店舗運営→SV→本部職へのキャリアアップ。経営企画やマーケティング部門は年収500〜800万円。店長経験は本部で高く評価される。
2. 大手チェーンへの転職
個人・中小の飲食店から大手チェーン(マクドナルド、すかいらーく、ゼンショー等)に転職すると年収100〜200万円アップが見込める。福利厚生や休日日数も大幅に改善される。
3. 独立・FC開業
飲食業の経験を活かして独立開業やFC加盟も有力な選択肢。成功すれば年収1,000万円超も可能。ただしリスクも伴うため、資金計画と立地選びが重要。
外食・飲食業界への転職に有利なスキル・資格
外食・飲食業界で評価されるスキルや、年収アップに直結する資格は以下の通りです。
- 店舗マネジメント:売上管理、原価管理、人材育成、衛生管理など店舗運営の総合力。エリアマネージャー以上を目指すなら必須
- 調理技術・食品衛生:調理師免許や食品衛生責任者の資格。HACCP対応の知識も重要
- マーケティング・ブランディング:SNSマーケティングやプロモーション企画。インバウンド対応の外国語メニュー作成なども
- 財務・経営知識:PL管理、FLコスト分析(Food & Labor)、事業計画の策定能力。独立やFC開業にも必要
外食・飲食業界の将来性・今後の見通し
外食・飲食業界はコロナ禍からの回復が進み、市場規模はコロナ前の水準に戻りつつあります。インバウンド需要の急増や「外食回帰」の動きが追い風となっていますが、人手不足と人件費上昇が最大の課題です。大手チェーンはDX(セルフオーダー、配膳ロボット等)による省人化を推進しており、テクノロジー活用が今後の成長の鍵となります。日本食ブランドの海外展開も活発化しており、ゼンショーやトリドールなどが積極的に海外出店を行っています。長期的には人口減少の影響を受けますが、食の外部化トレンドは続くため、効率的な経営ができる企業は成長が期待されます。
外食・飲食業界に関するよくある質問
外食・飲食業界全体の平均年収は約340万円で、全業界の中で最も低い水準です。大手チェーンの本部職は500〜700万円、店長は350〜500万円が目安です。
店舗運営→SV→本部職のキャリアパスが王道。大手チェーンへの転職も有効。独立開業で成功すれば年収1,000万円超も可能ですがリスクも伴います。
以前は長時間労働の代名詞でしたが、大手チェーンを中心に労働環境の改善が進んでいます。週休2日制や残業時間の削減に取り組む企業が増加中です。
コロナ後の回復は順調。インバウンドや日本食の海外展開も追い風。ただし人手不足と人件費上昇が課題で、DXや効率化に対応できる企業が生き残る見通しです。
飲食店の開業には食品衛生責任者の資格が必要ですが、調理師免許は必須ではありません。ただし調理師免許はキャリアアップや転職時にプラスになります。
キャリアブースト編集部
転職市場を10年以上分析してきた専門チーム。累計1,000名以上の転職相談実績あり。
厚生労働省の統計データおよび各社有価証券報告書に基づき、正確な情報提供を心がけています。





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