アパレル・ファッション業界の平均年収は約370万円。外資系ラグジュアリーブランドは平均600〜900万円、大手SPAは450〜600万円、中小アパレルは300〜400万円が目安です。EC化とD2Cの拡大で業界構造が変化しています。
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アパレル・ファッション業界の特徴と年収の全体像
アパレル・ファッション業界の平均年収はdodaの調査で約370万円。全業界の中では低めの水準ですが、外資系ラグジュアリーブランドや大手SPA(製造小売)企業では高年収を実現できます。国内アパレル市場は約9兆円規模ですが、ユニクロ(ファーストリテイリング)の一人勝ちが続き、中堅以下のアパレル企業は厳しい経営環境にあります。EC化率の上昇やD2C(Direct to Consumer)ブランドの台頭により、デジタルマーケティングやEC運営のスキルを持つ人材の需要が高まっています。
日本のアパレル市場規模は約9兆円(矢野経済研究所調べ)。衣料品の輸入浸透率は98%を超え、国内生産はごくわずかです。EC化率は約22%まで上昇し、ZOZOTOWN等のプラットフォームが存在感を増しています。
出典:doda「平均年収ランキング2024」業種別データ
アパレル・ファッション業界の最新トレンド
- EC・D2Cの拡大:アパレルEC化率は約22%まで上昇。自社ECやD2Cブランドの立ち上げが活発化し、デジタル人材の需要が増加
- サステナブルファッション:環境配慮型の素材・製造プロセスへの関心が高まり、サステナビリティ担当者の採用が増加
- ファストリの寡占化:ファーストリテイリング(ユニクロ・GU)が国内アパレル市場をリード。中堅以下は生き残り戦略の転換が急務
アパレル・ファッション業界のセグメント別年収を比較
アパレル・ファッション業界と一口に言っても、セグメント(業態)によって年収水準は大きく異なります。以下の表で主要セグメント別の年収を比較します。
| セグメント | 平均年収 | 年収レンジ | 代表企業 |
|---|---|---|---|
| 外資系ラグジュアリー | 600〜900万円 | 400〜1,500万円 | LVMH、ケリング、エルメス、シャネル |
| 大手SPA(製造小売) | 500〜700万円 | 350〜1,200万円 | ファーストリテイリング、しまむら、アダストリア |
| 大手アパレルメーカー | 450〜600万円 | 300〜900万円 | ワールド、オンワードHD、TSIホールディングス |
| スポーツ・アウトドア | 450〜650万円 | 350〜900万円 | アシックス、ミズノ、ゴールドウイン、デサント |
| セレクトショップ | 380〜520万円 | 300〜700万円 | ユナイテッドアローズ、ベイクルーズ、ビームス |
| 中小アパレル・販売職 | 300〜400万円 | 250〜500万円 | 各種中小アパレル企業、ショップスタッフ |
アパレル・ファッション業界の高年収セグメントの特徴
アパレル・ファッション業界で最も年収が高いセグメントは外資系ラグジュアリーで、平均年収は600〜900万円です。LVMH、ケリング、エルメス、シャネルなどが代表的な企業です。
一方、中小アパレル・販売職の平均年収は300〜400万円と比較的低めですが、経験やスキル次第で年収アップが可能です。
アパレル・ファッション業界の企業別年収ランキングTOP10
アパレル・ファッション業界の主要企業について、有価証券報告書等の公開データをもとに年収ランキングを作成しました。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ファーストリテイリング | 1147万円 | 有報2024年8月期 |
| 2位 | しまむら | 694万円 | 有報2024年2月期 |
| 3位 | ゴールドウイン | 863万円 | 有報2024年3月期 |
| 4位 | アシックス | 797万円 | 有報2023年12月期 |
| 5位 | ワコールホールディングス | 619万円 | 有報2024年3月期 |
| 6位 | ユナイテッドアローズ | 545万円 | 有報2024年3月期 |
| 7位 | アダストリア | 512万円 | 有報2024年2月期 |
| 8位 | TSIホールディングス | 580万円 | 有報2024年2月期 |
| 9位 | オンワードホールディングス | 596万円 | 有報2024年2月期 |
| 10位 | ミズノ | 750万円 | 有報2024年3月期 |
各社有価証券報告書「従業員の状況」より。※印は口コミサイト等からの推定値。持株会社(HD)は本体少数社員のため年収が高く出る傾向があります。
年収ランキング上位企業の特徴
ファーストリテイリングの平均年収は約1147万円です。ユニクロ・GUを展開。グローバル売上3兆円超。国内アパレルで圧倒的トップ
しまむらの平均年収は約694万円です。低価格衣料チェーン。国内2,200店舗超を展開する業界2位
ゴールドウインの平均年収は約863万円です。ザ・ノース・フェイスの日本展開で急成長。アウトドア市場を牽引
アパレル・ファッション業界の年齢別年収はいくら?【推計】
アパレル・ファッション業界で働く場合、年齢別の年収目安は以下の通りです。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータと業界特性をもとに推計しました。
| 年齢 | 年収レンジ(推計) | 中央値(推計) |
|---|---|---|
| 25歳 | 270〜370万円 | 約320万円 |
| 30歳 | 310〜450万円 | 約380万円 |
| 35歳 | 350〜530万円 | 約440万円 |
| 40歳 | 380〜600万円 | 約490万円 |
| 45歳 | 400〜640万円 | 約520万円 |
| 50歳 | 410〜660万円 | 約535万円 |
推計の参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」、doda「年齢別平均年収」、各種転職サイトの公開データをもとに当サイトが独自推計
上記はアパレル・ファッション業界全体の推計値であり、大手企業と中小企業で200〜400万円以上の差があります。また、管理職昇進のタイミングや専門スキルによっても大きく変動します。
アパレル・ファッション業界の職種別年収【推計】
アパレル・ファッション業界では職種によって年収が大きく異なります。以下に主要職種の年収目安をまとめました。
| 職種 | 年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| MD(マーチャンダイザー) | 450〜800万円 | 商品企画・仕入れ・価格設定を統括。売上に直結するアパレルの花形職種 |
| デジタルマーケティング・EC運営 | 400〜700万円 | 自社EC、SNSマーケティング、デジタル広告を担当。需要急増中 |
| デザイナー | 350〜700万円 | 衣料品のデザインを担当。ハイブランドのチーフデザイナーは1,000万円超も |
| バイヤー | 400〜700万円 | 仕入れ・買い付けを担当。セレクトショップのバイヤーは海外出張も多い |
| 店長・エリアマネージャー | 350〜600万円 | 店舗運営の責任者。販売スタッフからのキャリアアップの王道 |
| 販売スタッフ | 280〜400万円 | 店頭での接客販売。インセンティブ制度がある企業も多い |
推計の参考:doda、マイナビ転職、各転職サイトの求人データをもとに当サイトが独自推計
アパレル・ファッション業界で年収を上げる方法
アパレル・ファッション業界で年収アップを実現するための具体的な方法を紹介します。
1. 外資系ラグジュアリーブランドへの転職
LVMH(ルイ・ヴィトン)やケリング(グッチ)等の外資系ラグジュアリーブランドは、店長クラスで年収600〜800万円、本社マネージャーで800〜1,200万円と国内アパレルより大幅に高い。語学力と高い接客スキルがあれば転職のチャンスは十分にある。
2. EC・デジタル領域のスキル強化
アパレルEC化率の上昇に伴い、ECサイト運営、SNSマーケティング、データ分析のスキルを持つ人材の年収が上昇傾向。販売職からデジタルマーケティング職にキャリアチェンジすることで年収100〜200万円アップが見込める。
3. ファーストリテイリングへの転職
国内アパレルで圧倒的に高年収なのがファーストリテイリング(ユニクロ・GU)。平均年収は約1,147万円で、店長クラスでも年収600〜900万円。グローバル展開に伴い海外駐在のチャンスもある。
アパレル・ファッション業界への転職に有利なスキル・資格
アパレル・ファッション業界で評価されるスキルや、年収アップに直結する資格は以下の通りです。
- MD(マーチャンダイジング):商品企画から販売計画まで一貫した管理能力。アパレル業界で最も重要なスキルの一つ
- デジタルマーケティング:SNS運用、ECサイト分析、Google Analytics等のデジタルスキル。EC化率上昇で必須に
- 語学力:外資系ブランドでは英語が必須。中国語ができるとインバウンド対応で重宝される
- ファッション関連資格:ファッションビジネス能力検定、色彩検定、繊維製品品質管理士(TES)等がキャリアアップに有効
アパレル・ファッション業界の将来性・今後の見通し
アパレル・ファッション業界は構造変化の真っ只中にあります。EC化率のさらなる上昇、サステナブルファッションの普及、D2Cブランドの台頭により、従来型の百貨店・専門店チャネルは縮小傾向です。一方でファーストリテイリングを筆頭に、グローバル展開する企業は成長を続けています。業界全体の平均年収は低めですが、外資系ラグジュアリーブランドやデジタル人材のポジションでは高年収が期待できます。テクノロジーを活用した新しいビジネスモデル(サブスクリプション、カスタマイズ、レンタル等)にもビジネスチャンスがあります。
アパレル・ファッション業界に関するよくある質問
アパレル業界全体の平均年収は約370万円です。外資系ラグジュアリーは600〜900万円、ファーストリテイリングは約1,147万円と企業により大きな差があります。
大手SPA企業のMD・バイヤー、外資系ブランドの店長以上、ECマーケティング責任者などで500万円超が可能です。ファーストリテイリングなら一般社員でも到達できます。
店長→エリアマネージャー→本社職へのキャリアアップが王道です。また、外資系ラグジュアリーブランドへの転職で販売職のまま年収アップも可能です。
市場全体は成熟していますが、EC・グローバル展開・サステナブル分野には成長の余地があります。デジタルスキルを持つ人材の需要は今後も増加する見込みです。
販売スタッフとしてなら未経験OKの求人が多数あります。年収は280〜350万円からのスタートが一般的ですが、実績を積んで店長やMDに昇格すれば年収アップが見込めます。
キャリアブースト編集部
転職市場を10年以上分析してきた専門チーム。累計1,000名以上の転職相談実績あり。
厚生労働省の統計データおよび各社有価証券報告書に基づき、正確な情報提供を心がけています。





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