ホテル・観光業界の平均年収は約360万円。外資系高級ホテルの管理職は700〜1,000万円、大手旅行会社は450〜600万円、一般的なホテルスタッフは300〜400万円が目安です。インバウンド回復で業績が急回復し、人材不足が深刻化しています。
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ホテル・観光業界の特徴と年収の全体像
ホテル・観光業界の平均年収はdodaの調査で約360万円。全業界の中では低い水準ですが、インバウンド需要の急回復により業績が大幅に改善しています。2023年の訪日外国人旅行者数は約2,500万人に回復し、2024年は3,000万人を超える見込みで、ホテル稼働率は都市部を中心にコロナ前の水準を上回っています。外資系高級ホテルやラグジュアリー旅館のマネジメント職では年収700万円超も可能ですが、業界全体としては人手不足と低賃金の課題を抱えています。
日本の旅行・観光市場は約27兆円(観光庁調べ)。宿泊業には約60万人が従事しています。訪日外国人旅行消費額は約5兆円に達し、政府は2030年に訪日旅行者6,000万人を目標に掲げています。
出典:doda「平均年収ランキング2024」業種別データ
ホテル・観光業界の最新トレンド
- インバウンド急回復:訪日外国人旅行者が急増し、ホテル稼働率・客室単価が上昇。高級ホテルの新規開業が相次いでいる
- 深刻な人手不足:コロナ禍で離職した人材が戻らず、ホテル・飲食業の人手不足が深刻化。賃上げと労働環境改善が急務
- 高付加価値化:ラグジュアリーホテル・高級旅館の開業が加速。富裕層向けの高単価サービスで収益性向上を図る動き
ホテル・観光業界のセグメント別年収を比較
ホテル・観光業界と一口に言っても、セグメント(業態)によって年収水準は大きく異なります。以下の表で主要セグメント別の年収を比較します。
| セグメント | 平均年収 | 年収レンジ | 代表企業 |
|---|---|---|---|
| 外資系高級ホテル | 500〜750万円 | 350〜1,200万円 | マリオット、ヒルトン、IHG、アマン、リッツ・カールトン |
| 大手旅行会社 | 450〜600万円 | 350〜850万円 | JTB、HIS、日本旅行、近畿日本ツーリスト |
| 日系大手ホテル | 400〜550万円 | 300〜800万円 | 帝国ホテル、ホテルオークラ、プリンスホテル |
| OTA・旅行テック | 450〜700万円 | 350〜1,000万円 | 楽天トラベル、じゃらん、一休.com |
| ビジネスホテルチェーン | 350〜480万円 | 280〜650万円 | 東横イン、アパホテル、ルートインホテルズ |
| 旅館・リゾート施設 | 300〜420万円 | 250〜600万円 | 星野リゾート、大江戸温泉物語、各地域の旅館 |
ホテル・観光業界の高年収セグメントの特徴
ホテル・観光業界で最も年収が高いセグメントは外資系高級ホテルで、平均年収は500〜750万円です。マリオット、ヒルトン、IHG、アマン、リッツ・カールトンなどが代表的な企業です。
一方、旅館・リゾート施設の平均年収は300〜420万円と比較的低めですが、経験やスキル次第で年収アップが可能です。
ホテル・観光業界の企業別年収ランキングTOP10
ホテル・観光業界の主要企業について、有価証券報告書等の公開データをもとに年収ランキングを作成しました。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 1位 | オリエンタルランド | 621万円 | 有報2024年3月期 |
| 2位 | リゾートトラスト | 596万円 | 有報2024年3月期 |
| 3位 | HIS | 496万円 | 有報2024年10月期 |
| 4位 | 帝国ホテル | 560万円 | 有報2024年3月期 |
| 5位 | 藤田観光 | 462万円 | 有報2023年12月期 |
| 6位 | 西武ホールディングス | 625万円 | 有報2024年3月期 |
| 7位 | KNT-CTホールディングス | 460万円 | 有報2024年3月期 |
| 8位 | 星野リゾート | 500万円※ | 推定(OpenWork) |
| 9位 | 共立メンテナンス | 512万円 | 有報2024年3月期 |
| 10位 | グリーンズ | 410万円 | 有報2024年6月期 |
各社有価証券報告書「従業員の状況」より。※印は口コミサイト等からの推定値。持株会社(HD)は本体少数社員のため年収が高く出る傾向があります。
年収ランキング上位企業の特徴
オリエンタルランドの平均年収は約621万円です。東京ディズニーリゾート運営。テーマパーク業界で圧倒的なブランド力
リゾートトラストの平均年収は約596万円です。会員制リゾートホテル最大手。エクシブ、ベイコート倶楽部を展開
HISの平均年収は約496万円です。海外旅行に強い大手旅行会社。ハウステンボスも運営
ホテル・観光業界の年齢別年収はいくら?【推計】
ホテル・観光業界で働く場合、年齢別の年収目安は以下の通りです。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータと業界特性をもとに推計しました。
| 年齢 | 年収レンジ(推計) | 中央値(推計) |
|---|---|---|
| 25歳 | 260〜340万円 | 約300万円 |
| 30歳 | 300〜420万円 | 約360万円 |
| 35歳 | 340〜500万円 | 約420万円 |
| 40歳 | 370〜560万円 | 約465万円 |
| 45歳 | 390〜600万円 | 約495万円 |
| 50歳 | 400〜620万円 | 約510万円 |
推計の参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」、doda「年齢別平均年収」、各種転職サイトの公開データをもとに当サイトが独自推計
上記はホテル・観光業界全体の推計値であり、大手企業と中小企業で200〜400万円以上の差があります。また、管理職昇進のタイミングや専門スキルによっても大きく変動します。
ホテル・観光業界の職種別年収【推計】
ホテル・観光業界では職種によって年収が大きく異なります。以下に主要職種の年収目安をまとめました。
| 職種 | 年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| ホテル総支配人(GM) | 700〜1,500万円 | ホテル経営の最高責任者。外資系高級ホテルのGMは年収1,000万円超 |
| 旅行企画・商品開発 | 400〜650万円 | パッケージツアーや旅行プランの企画開発。マーケット分析力が必要 |
| レベニューマネジメント | 450〜750万円 | 客室の価格最適化・収益管理を担当。データ分析スキルが求められる |
| 宿泊部門マネージャー | 380〜550万円 | フロント・ハウスキーピング等の宿泊部門を統括 |
| ツアーコンダクター | 300〜450万円 | 団体旅行の添乗員。語学力がある場合はインバウンド向けで需要増 |
| ホテルフロントスタッフ | 280〜380万円 | チェックイン・チェックアウト等のフロント業務。語学力で評価アップ |
推計の参考:doda、マイナビ転職、各転職サイトの求人データをもとに当サイトが独自推計
ホテル・観光業界で年収を上げる方法
ホテル・観光業界で年収アップを実現するための具体的な方法を紹介します。
1. 外資系高級ホテルへの転職
マリオット、ヒルトン、リッツ・カールトン等の外資系高級ホテルは日系ホテルより年収が高く、マネジメント職は700〜1,000万円。英語力とホスピタリティの実績があれば転職のチャンスは広い。グローバルチェーンならば海外異動の機会もある。
2. レベニューマネジメント・デジタル領域への転身
ホテルのレベニューマネジメント(収益管理)やデジタルマーケティングの専門職は年収450〜750万円と高め。データ分析やデジタルマーケティングのスキルを身につけることで、ホテル業界内でのキャリアアップが可能。
3. OTA・旅行テック企業への転職
楽天トラベルや一休.comなどのOTA(オンライン旅行会社)は、テクノロジー企業としての側面もあり年収水準が高い。ホテル業界の知見とITスキルの両方を持つ人材は重宝される。
ホテル・観光業界への転職に有利なスキル・資格
ホテル・観光業界で評価されるスキルや、年収アップに直結する資格は以下の通りです。
- 語学力(英語・中国語):インバウンド対応で英語は必須。中国語ができると評価が大幅アップ。TOEIC700以上が目安
- ホテルマネジメント:宿泊・料飲・宴会部門の運営管理スキル。ホテル経営の全体像を理解する能力
- レベニューマネジメント:客室の価格戦略・収益最適化のスキル。データ分析とマーケティングの知識が必要
- ホスピタリティ関連資格:ホテルビジネス実務検定、総合旅行業務取扱管理者、レストランサービス技能士等
ホテル・観光業界の将来性・今後の見通し
ホテル・観光業界はインバウンド需要の回復で急速に業績が改善しています。政府は2030年に訪日旅行者6,000万人を目標としており、高級ホテルの新規開業や観光インフラの整備が進む見込みです。一方で深刻な人手不足が課題であり、賃上げや労働環境の改善が急務となっています。テクノロジーの活用(セルフチェックイン、AIチャットボット、ロボット)による効率化も進んでいます。富裕層向けの高付加価値サービスに注力する企業が増え、ラグジュアリー分野では年収水準の上昇が期待されます。
ホテル・観光業界に関するよくある質問
ホテル・観光業界全体の平均年収は約360万円です。外資系高級ホテルの管理職は700〜1,000万円、大手旅行会社は450〜600万円と企業・ポジションにより差があります。
外資系高級ホテルのマネージャー以上、大手旅行会社の中堅以上、レベニューマネジメントの専門職で500万円超が見込めます。総支配人(GM)クラスなら1,000万円超も可能です。
インバウンド需要の拡大で成長が期待されます。特に高級ホテル・ラグジュアリー旅館の需要は増加傾向。2030年の訪日旅行者6,000万人目標に向けて投資が拡大しています。
シフト制で不規則な勤務形態が一般的。繁忙期は残業が増えますが、近年は働き方改革が進んでいます。外資系ホテルは比較的ワークライフバランスが取りやすい傾向です。
フロントスタッフやサービススタッフとしてなら未経験でも転職可能です。語学力があると有利で、ホテルスクール卒業者や接客業経験者は優遇されます。
キャリアブースト編集部
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厚生労働省の統計データおよび各社有価証券報告書に基づき、正確な情報提供を心がけています。





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