金融業界の平均年収は約630万円。外資系金融は平均1,500万円超、メガバンクは約800万円、損保大手は約700万円が目安です。全業界の中でもトップクラスの年収水準にありますが、セグメントにより大きな差があります。
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金融業界の特徴と年収の全体像
金融業界は日本の主要産業の中でも高年収な業界として知られています。dodaの調査によると、金融業界全体の平均年収は約630万円で、全業界平均(約440万円)を大きく上回ります。銀行・証券・保険・リースなど業態によって年収水準は大きく異なり、特に外資系金融機関は日系の2〜3倍の年収を提示することも珍しくありません。近年はフィンテックの台頭やDX推進により、IT人材やデータサイエンティストの需要が急増しています。
日本の金融業界の市場規模は約65兆円(金融・保険業の名目GDP)で、約150万人が従事する巨大産業です。メガバンク3行、大手証券、損保・生保大手が中核を占め、近年はネット銀行・ネット証券の成長も著しい分野です。
出典:doda「平均年収ランキング2024」業種別データ
金融業界の最新トレンド
- DX・フィンテック:デジタル決済、ブロックチェーン、AI審査などのテクノロジー活用が加速。IT人材の需要が急増し、エンジニア年収も上昇傾向
- 資産運用立国:政府の「貯蓄から投資へ」の政策により、ウェルスマネジメントやIFA(独立系FA)の市場が拡大中
- 人員削減と効率化:メガバンクを中心に店舗縮小・人員削減が進行。一方で専門人材の獲得競争は激化
金融業界のセグメント別年収を比較
金融業界と一口に言っても、セグメント(業態)によって年収水準は大きく異なります。以下の表で主要セグメント別の年収を比較します。
| セグメント | 平均年収 | 年収レンジ | 代表企業 |
|---|---|---|---|
| 外資系投資銀行 | 1,500〜2,500万円 | 800〜5,000万円 | ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、JPモルガン |
| 大手証券 | 800〜1,100万円 | 450〜2,000万円 | 野村證券、大和証券 |
| メガバンク | 750〜830万円 | 400〜1,300万円 | 三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行 |
| 損害保険大手 | 700〜900万円 | 400〜1,200万円 | 東京海上、損保ジャパン、三井住友海上 |
| 生命保険大手(総合職) | 650〜850万円 | 400〜1,100万円 | 日本生命、第一生命、明治安田 |
| 地方銀行 | 500〜600万円 | 350〜800万円 | 横浜銀行、千葉銀行、静岡銀行 |
| リース・カード | 600〜750万円 | 400〜1,000万円 | オリックス、三井住友F&L、三菱HCキャピタル |
金融業界の高年収セグメントの特徴
金融業界で最も年収が高いセグメントは外資系投資銀行で、平均年収は1,500〜2,500万円です。ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、JPモルガンなどが代表的な企業です。
一方、リース・カードの平均年収は600〜750万円と比較的低めですが、経験やスキル次第で年収アップが可能です。
金融業界の企業別年収ランキングTOP10
金融業界の主要企業について、有価証券報告書等の公開データをもとに年収ランキングを作成しました。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 1位 | モルガン・スタンレーMUFG証券 | 2736万円※ | 業務報告書推定 |
| 2位 | JPモルガン証券 | 2000万円※ | 業務報告書推定 |
| 3位 | ゴールドマン・サックス証券 | 2500万円※ | 業務報告書推定 |
| 4位 | 野村ホールディングス | 1440万円 | 有報2024年3月期 |
| 5位 | 大和証券グループ | 1155万円 | 有報2024年3月期 |
| 6位 | 三菱UFJフィナンシャルG | 1196万円 | 有報2024年3月期 |
| 7位 | 三井住友フィナンシャルG | 1162万円 | 有報2024年3月期 |
| 8位 | 東京海上ホールディングス | 1460万円 | 有報2024年3月期 |
| 9位 | 第一生命ホールディングス | 978万円 | 有報2024年3月期 |
| 10位 | オリックス | 933万円 | 有報2024年3月期 |
各社有価証券報告書「従業員の状況」より。※印は口コミサイト等からの推定値。持株会社(HD)は本体少数社員のため年収が高く出る傾向があります。
年収ランキング上位企業の特徴
モルガン・スタンレーMUFG証券の平均年収は約2736万円です。人件費総額÷従業員数で算出。外資系投資銀行の中でもトップクラスの報酬水準
JPモルガン証券の平均年収は約2000万円です。IBD・マーケッツ部門のフロントオフィスは3,000万円超も
ゴールドマン・サックス証券の平均年収は約2500万円です。世界最高峰の投資銀行。パフォーマンスボーナスの比率が非常に高い
金融業界の年齢別年収はいくら?【推計】
金融業界で働く場合、年齢別の年収目安は以下の通りです。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータと業界特性をもとに推計しました。
| 年齢 | 年収レンジ(推計) | 中央値(推計) |
|---|---|---|
| 25歳 | 380〜500万円 | 約440万円 |
| 30歳 | 480〜650万円 | 約565万円 |
| 35歳 | 580〜850万円 | 約715万円 |
| 40歳 | 680〜1050万円 | 約865万円 |
| 45歳 | 750〜1150万円 | 約950万円 |
| 50歳 | 780〜1200万円 | 約990万円 |
推計の参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」、doda「年齢別平均年収」、各種転職サイトの公開データをもとに当サイトが独自推計
上記は金融業界全体の推計値であり、大手企業と中小企業で200〜400万円以上の差があります。また、管理職昇進のタイミングや専門スキルによっても大きく変動します。
金融業界の職種別年収【推計】
金融業界では職種によって年収が大きく異なります。以下に主要職種の年収目安をまとめました。
| 職種 | 年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| 投資銀行業務(IBD) | 800〜5,000万円 | M&Aアドバイザリー、IPO主幹事業務。成果報酬が大きく最も高年収の職種 |
| トレーダー/マーケッツ | 700〜3,000万円 | 株式・債券・デリバティブの売買執行。市場環境により年収が大きく変動 |
| リテール営業(証券・銀行) | 400〜1,000万円 | 個人・法人顧客への金融商品販売。成績優秀者はインセンティブで高年収 |
| リスク管理/コンプライアンス | 500〜1,200万円 | 金融規制対応、リスク分析。専門性が高く需要増加中 |
| アクチュアリー | 600〜1,500万円 | 保険商品の設計・リスク計算。資格取得者は希少で高年収が保証される |
| フィンテック/IT | 500〜1,200万円 | デジタル決済、AI審査、ブロックチェーン等の技術開発。需要急増中 |
推計の参考:doda、マイナビ転職、各転職サイトの求人データをもとに当サイトが独自推計
金融業界で年収を上げる方法
金融業界で年収アップを実現するための具体的な方法を紹介します。
1. 外資系金融への転職
同じスキルセットでも外資系に移るだけで年収が1.5〜3倍になるケースが多い。英語力とファイナンスの専門知識が必須。MBA取得者は特に有利で、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーへの転職事例もある。
2. 専門資格の取得
CFA(米国証券アナリスト)、アクチュアリー、証券アナリスト(CMA)、FP1級などの専門資格は年収50〜200万円アップに直結する。特にアクチュアリーは取得者が少なく、合格するだけで市場価値が大幅に上がる。
3. フロントオフィスへのキャリアチェンジ
バックオフィス(事務・管理)からフロントオフィス(営業・トレーディング)への異動で年収が跳ね上がる。法人営業で大口顧客を担当すると、実績に応じた成果報酬で1,000万円超も十分に可能。
金融業界への転職に有利なスキル・資格
金融業界で評価されるスキルや、年収アップに直結する資格は以下の通りです。
- ファイナンスの専門知識:企業財務、バリュエーション、金融商品の知識は必須。MBA・CFA保有者は高く評価される
- 英語力:外資系金融ではTOEIC900以上またはビジネスレベルの英語力が求められる。日系でもグローバル業務には必須
- データ分析・プログラミング:Python、SQL、VBAなどのスキルがあるとクオンツやフィンテック分野で重宝される
- コンプライアンス・法務知識:金融規制が厳格化する中、リスク管理やコンプライアンスの専門人材の需要が高まっている
金融業界の将来性・今後の見通し
金融業界は短期的にはDX推進と人員削減が進む一方、ウェルスマネジメントやフィンテック分野では成長が期待されています。政府の「資産運用立国」政策により、投資信託やNISA関連ビジネスが拡大中です。メガバンクは海外事業の拡大で収益を伸ばしており、グローバル人材の需要は引き続き高い見込みです。一方で、AIによる業務自動化が進むことで、定型的な事務職の雇用は減少傾向にあります。専門性の高いスキルを持つ人材の市場価値はさらに上昇すると予想されます。
金融業界に関するよくある質問
金融業界全体の平均年収は約630万円です。ただしセグメントにより大きな差があり、外資系投資銀行は1,500〜2,500万円、メガバンクは750〜830万円、地方銀行は500〜600万円が目安です。
メガバンクなら課長級(40歳前後)、大手証券なら30代後半で到達可能です。外資系金融なら20代後半〜30代前半で達成するケースも。アクチュアリーやCFA取得者も早期に1,000万円超を実現できます。
可能です。特にメガバンクのリテール営業や、生保の法人営業は未経験者も受け入れています。フィンテック分野ではIT業界からの転職者も多数活躍しています。30代前半までなら転職のチャンスは十分にあります。
専門性の高い職種(投資銀行業務、アクチュアリー、クオンツ等)は引き続き高年収が維持される見込みです。一方、単純な事務作業はAI化が進み、人員削減の対象になりやすいです。
投資銀行業務(IBD)のフロントオフィスが最も高年収で、外資系のMD(マネージングディレクター)クラスは年収1億円を超えることもあります。日系でも野村證券のIBDは30代で2,000万円超の事例があります。
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キャリアブースト編集部
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