建設業界の平均年収は約447万円。スーパーゼネコン5社(鹿島・大成・大林・清水・竹中)は平均900〜1,100万円と高水準。ディベロッパーは1,200万円超。2024年問題後の人手不足で技術者の待遇改善が進行中です。
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建設業界の特徴と年収の全体像
建設業界の平均年収はdodaの調査で約447万円。全業界平均と同水準ですが、スーパーゼネコンや大手ディベロッパーは900万円〜1,200万円と高水準です。2024年4月からの残業規制強化(建設業の2024年問題)により人手不足が深刻化し、技術者の待遇改善が業界全体で進んでいます。国土強靭化や都市再開発の需要は堅調で、大規模インフラプロジェクトが相次いでいます。
日本の建設投資額は約70兆円(国土交通省「建設投資見通し」)で、約500万人が従事する巨大産業です。2025年の大阪・関西万博やリニア中央新幹線など大型プロジェクトが続いています。
出典:doda「平均年収ランキング2024」業種別データ
建設業界の最新トレンド
- 2024年問題と待遇改善:残業規制強化により人手不足が深刻化。大手ゼネコンを中心に大幅な賃上げが実施され、初任給引き上げの動きも
- 建設DX:BIM/CIM、ドローン、AI施工管理など建設テックの導入が加速。ICT施工管理技術者の需要が増加
- 大型プロジェクト:リニア中央新幹線、大阪万博、都市再開発など大型案件が続き、受注環境は好調
建設業界のセグメント別年収を比較
建設業界と一口に言っても、セグメント(業態)によって年収水準は大きく異なります。以下の表で主要セグメント別の年収を比較します。
| セグメント | 平均年収 | 年収レンジ | 代表企業 |
|---|---|---|---|
| 大手ディベロッパー | 1,100〜1,300万円 | 700〜1,800万円 | 三井不動産、三菱地所、住友不動産、東急不動産 |
| スーパーゼネコン | 950〜1,100万円 | 500〜1,500万円 | 鹿島建設、大成建設、大林組、清水建設、竹中工務店 |
| 大手サブコン | 650〜800万円 | 400〜1,100万円 | きんでん、関電工、九電工、日本設備工業 |
| 大手ゼネコン | 650〜800万円 | 400〜1,100万円 | 長谷工コーポレーション、前田建設、フジタ |
| 住宅メーカー | 600〜900万円 | 350〜1,200万円 | 大和ハウス工業、積水ハウス、住友林業 |
| 中堅ゼネコン | 450〜600万円 | 350〜800万円 | 各地域の中堅建設会社 |
建設業界の高年収セグメントの特徴
建設業界で最も年収が高いセグメントは大手ディベロッパーで、平均年収は1,100〜1,300万円です。三井不動産、三菱地所、住友不動産、東急不動産などが代表的な企業です。
一方、中堅ゼネコンの平均年収は450〜600万円と比較的低めですが、経験やスキル次第で年収アップが可能です。
建設業界の企業別年収ランキングTOP10
建設業界の主要企業について、有価証券報告書等の公開データをもとに年収ランキングを作成しました。
| 順位 | 企業名 | 平均年収 | 出典 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 三井不動産 | 1289万円 | 有報2024年3月期 |
| 2位 | 三菱地所 | 1264万円 | 有報2024年3月期 |
| 3位 | 鹿島建設 | 1164万円 | 有報2025年3月期 |
| 4位 | 大成建設 | 1058万円 | 有報2025年3月期 |
| 5位 | 大林組 | 1063万円 | 有報2024年3月期 |
| 6位 | 清水建設 | 982万円 | 有報2024年3月期 |
| 7位 | 竹中工務店 | 1032万円 | 有報相当2024年12月期 |
| 8位 | 大和ハウス工業 | 944万円 | 有報2024年3月期 |
| 9位 | 積水ハウス | 838万円 | 有報2024年1月期 |
| 10位 | 長谷工コーポレーション | 870万円 | 有報2024年3月期 |
各社有価証券報告書「従業員の状況」より。※印は口コミサイト等からの推定値。持株会社(HD)は本体少数社員のため年収が高く出る傾向があります。
年収ランキング上位企業の特徴
三井不動産の平均年収は約1289万円です。不動産ディベロッパー最大手。オフィス・商業施設・住宅を幅広く展開
三菱地所の平均年収は約1264万円です。丸の内エリアを中心に日本最大級の不動産ポートフォリオを保有
鹿島建設の平均年収は約1164万円です。スーパーゼネコン筆頭格。海外事業にも強み
建設業界の年齢別年収はいくら?【推計】
建設業界で働く場合、年齢別の年収目安は以下の通りです。厚生労働省「賃金構造基本統計調査」のデータと業界特性をもとに推計しました。
| 年齢 | 年収レンジ(推計) | 中央値(推計) |
|---|---|---|
| 25歳 | 350〜450万円 | 約400万円 |
| 30歳 | 430〜600万円 | 約515万円 |
| 35歳 | 500〜750万円 | 約625万円 |
| 40歳 | 580〜900万円 | 約740万円 |
| 45歳 | 630〜1000万円 | 約815万円 |
| 50歳 | 650〜1050万円 | 約850万円 |
推計の参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」、doda「年齢別平均年収」、各種転職サイトの公開データをもとに当サイトが独自推計
上記は建設業界全体の推計値であり、大手企業と中小企業で200〜400万円以上の差があります。また、管理職昇進のタイミングや専門スキルによっても大きく変動します。
建設業界の職種別年収【推計】
建設業界では職種によって年収が大きく異なります。以下に主要職種の年収目安をまとめました。
| 職種 | 年収レンジ | 特徴 |
|---|---|---|
| 施工管理技士 | 400〜900万円 | 現場の品質・工程・安全・原価を管理。1級取得で年収大幅UP |
| 設計職(建築/構造/設備) | 450〜1,000万円 | 建物の意匠・構造・設備設計。1級建築士の資格が重要 |
| 営業職(ゼネコン) | 400〜900万円 | 官公庁・ディベロッパーへの受注営業。大型案件獲得で高評価 |
| 不動産開発(ディベロッパー) | 600〜1,500万円 | 用地取得・企画・開発を担当。建設業界で最も高年収 |
| BIM/ICTエンジニア | 450〜800万円 | 3Dモデリング、ドローン測量、AI施工管理。建設DXの担い手 |
推計の参考:doda、マイナビ転職、各転職サイトの求人データをもとに当サイトが独自推計
建設業界で年収を上げる方法
建設業界で年収アップを実現するための具体的な方法を紹介します。
1. 1級施工管理技士・1級建築士の取得
建設業界で最も確実な年収アップの方法。1級施工管理技士を取得すると年収50〜100万円アップが見込め、転職市場での価値も大幅に上がる。1級建築士は設計職のキャリアアップに必須。
2. 大手ゼネコン・ディベロッパーへの転職
中堅ゼネコンや下請けから大手スーパーゼネコンやディベロッパーに転職すると年収200〜400万円アップするケースが多い。施工管理の実務経験3〜5年で転職のチャンスが広がる。
3. 発注者側(ディベロッパー・オーナー企業)への転身
ゼネコンの施工管理から、三井不動産や三菱地所等のディベロッパー側に転職すると、年収アップに加えて働き方も大幅改善。ファシリティマネジメントの経験者も重宝される。
建設業界への転職に有利なスキル・資格
建設業界で評価されるスキルや、年収アップに直結する資格は以下の通りです。
- 施工管理技士(1級/2級):土木・建築・電気・管工事等の施工管理国家資格。現場監督には必須
- 1級建築士:設計職のキャリアアップに必須の国家資格。取得難易度が高く希少価値あり
- BIM/CIM技術:3Dモデリングを活用した設計・施工管理。建設DXの中核スキル
- 安全管理・品質管理:労働安全衛生法や品質マネジメントの知識。現場責任者に必須
建設業界の将来性・今後の見通し
建設業界は2024年問題による人手不足を背景に、技術者の待遇改善が進んでいます。リニア中央新幹線、大阪万博、都市再開発など大型プロジェクトが続き、受注環境は堅調です。建設DX(BIM/CIM、ドローン、AI)の導入も加速しており、ICT人材の需要が増加しています。中長期的にはインフラの老朽化対策が巨大な市場となり、建設業界の需要は安定的に推移する見込みです。人手不足が続く限り、技術者の年収は上昇傾向が続くでしょう。
建設業界に関するよくある質問
建設業界全体の平均年収は約447万円です。ただしスーパーゼネコン5社は950〜1,100万円、大手ディベロッパーは1,100〜1,300万円と高水準です。
施工管理技士の年収は経験3年で400〜500万円、10年で600〜800万円が目安。1級施工管理技士を取得すると年収50〜100万円アップが期待できます。大手ゼネコンの施工管理は管理職で1,000万円超も。
2024年問題(残業規制強化)による人手不足で、技術者の賃上げが進んでいます。スーパーゼネコンでは2024年から初任給を大幅に引き上げる動きもあり、年収は上昇傾向です。
2024年4月から建設業にも残業規制(月45時間、年360時間)が適用されました。これにより長時間労働は是正傾向にありますが、工期の厳しい現場では残業が発生することもあります。大手ほど労働環境の改善が進んでいます。
1級施工管理技士、1級建築士が最も有効です。これらの資格があると転職市場での価値が大幅に上がり、年収交渉でも有利になります。技術士(建設部門)も評価が高いです。
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キャリアブースト編集部
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